10 / 24
第9話 ヘリ強襲
しおりを挟む
◯ヘリ機内
赤井「現在13分43秒経過」
八木「あーえ~、降りる時間とか勿体ないから、ヘリからテキトーに煽って撃たれたら狙撃すっから暑轄に連絡入れて盗まれた物を捜査って事で向かわせてくれ」
赤井「横暴過ぎじゃないですか?」
八木「怪我した人たち亡くなったんよ、で、200人に対する集団的強盗致死となって死刑、海防の最新艦をシージャックして基地を破壊した段階で内乱罪、輸送車の件もな、組織の場合は連帯責任で全員同じになる訳だ、で死刑レベルの犯罪は」
赤井「現場で射殺」
八木「そーいう事だ、まぁ今のところ裁判で死刑にできる確証が無いから撃たれるまで撃つなってことだな」
◯小呂島上空
パイロット「ポイントに到着、自動姿勢制御ON、静動ホバリングON、全HUDリンク開始」
スイッチを操作するパイロット
砲台跡にホバリングする静音ヘリ
赤井「顔と歩容パターンを防犯カメラの映像と照合し被疑者と確定、タクティカルスキャナーにより略奪品を確認、地元住民無し」
隊員「了解」
赤井「狙撃準備に入る」
隊員「了解」
ヤマサキOFF「了解」
赤井「スナイパーモードに切り替え、標的設定、全ターゲット捕捉、暫しお待ちを」
隊員「了解」
赤井「各員への標的振り分け完了」
隊員「了解」
赤井「防弾シートによる防御措置完了、これより指向性スピーカーにより投降を呼びかける」
投降を呼びかける。
赤井「こちらは国家保安庁のストラトです。我々はあなた方強盗団を完全に捕捉しました。無駄な抵抗を諦め武装を放棄し速やかに投降してください。なお攻撃の意志がある場合、攻撃した場合はご逝去いただきます事を予めご了承ください、仮にも私たちを撃墜した場合は公共の安全への叛逆とし速やかな排除を目的とする特別編成にて全国のストラトを動員し大規模な制圧作戦を行い皆様は煤塵に還っていただきますのでお忘れなきようよろしくお願いします」
ヘリに向かって銃を発砲し携行型の対空ミサイルの照準を合わせる犯人たち。
ヘリの警報音が鳴る。
パイロットOFF「イルミネーターを受けた、SAM迎撃起動、シーカー回避、デコイ発射」
スコープを除く穂村
穂村「まるで前哨基地だな」
八木「ええぞ、もっと煽ったれ」
赤井「対象からの発砲あり」
八木「了解、射撃待機、指示を待て」
警告音が鳴る
パイロット「イルミネーター確認、迎撃する」
迎撃されるミサイル
赤井「お子ちゃまですかぁ~ニホンゴワカリマスカ?無駄なんですよ、あぁ~知能が低いか、或いは先住民と侵略者のように見た事ない空を飛ぶ怪物か何かと勘違いしてるんですかねぇ~」
穂村「全ターゲットの発砲を確認」
隊員「了解」
赤井「50口径任意弾道弾装填、風向風力解析完了、メインローターの風圧による誤差修正済み、地球の自転方向修正、湿度及び気温、月の引力による誤差は規定値内、コリオリ力による狙撃ポイント修正、姿勢制御連動トラッキングリンク設定完了、弾道シミュレーション完了、狙撃ポイントはターゲット頭部、初弾の標的への致死性弾道による命中率は96.800%、第1射の弾道観測による次弾での制圧確率は99.998%」
隊員「レディーファイアー、ステンバーイ」
八木「オールポジション、ステンバーイ」
ヤマサキOFF「了解、ライフルライフルライフル」
銃弾で頭を破砕され射殺される犯人たち。
赤井「タクティカルスキャナーによる反応無し、13EKIA」
ヤマサキOFF「お疲れさん、気をつけて帰ってらっしゃい」
赤井「作戦映像の転送完了、暑轄への検視及び遺体収容、目標物の回収命令完了」
八木「了解」
赤井「帰投準備完了」
通信切る。
八木「高級なイタリアンとやらを堪能しますか」
赤井「高級イタリアンで6チーム全員は36+1人、37人も入れる店となると福岡では1ヶ所、そこのコース料理だと、37人じゃ普通に等身大ホログラム装置買えますよ」
八木「奢る言うてたし、ここは感謝して頂こう」
鷺洲「人生2回目の高級イタリアンはワクワクです」
通信入る。
ヤマサキOFF「正直なところいつもみたいに着陸して地上から行くと思っていたけど、ここまでやってくれるとは思っていなかったから予約してなくて、イタリアンの店予約取れなかったからフレンチで良い?」
静かに頷く隊員たち
八木「多数決により可ということで」
ヤマサキOFF「じゃあよろしくね」
八木「了解、これよりストラトは帰投する」
ヤマサキOFF「りょ~か~い」
通信切れる。
鷺洲「フレンチは経験ないっすよ」
赤井「フォーマルイタリアンは?カトラリーの外側から使うのとかは?」
鷺洲「それは知っています」
赤井「洋食の基本はあんまり変わらないよ」
鷺洲「そうですか、それなら助かります」
赤井「じゃあ食べ終わった後のナプキンはどうするでしょ?」
鷺洲「きれいに畳んでテーブルに置くとかですか?」
赤井「違うね、簡単に畳んでテーブルに置くが正解ね、綺麗に畳むとゲロまずいって言う暗示になるから注意ね、A型発狂って言いたいと思うけど、我慢してね」
八木「おそらくドレス コードの厳しいグランメゾンだから服装はスーツでええわ、間違ってもカジュアルにならないようにな、奴の顔を立てる意味でも、大して祝い事でもないし、燕尾服までは要らんから」
鷺洲「なるほどです」
穂村「いや、ゲロまずいは」
赤井「高級フレンチの直前予約で37人も入れる店、ほぼ貸切となると福岡では1ヶ所、そこのコース料理だと、37人じゃ車が買えますよ」
八木「借りができるな」
赤井「一晩で約200万は高給取り、管理官に憧れますね」
八木「それだけあいつにとっては特別な日ということだろう」
ヘリポートに到着する。
八木「今日はBメンテナンスを実施する。各員セーフティチェック、マガジンを抜け、次はチャンバーの開放だ、チャージングハンドルを引け」
チャンバーを開放する隊員。
八木「各員テイクダウン、ロアーフレームをトレーに、ボルトキャリアーグループを外しロアーフレーム、アッパーフレームと同じメンテナンス用トレーに」
確認する八木
八木「次はハンドガンを出せ」
ホルスターから抜く。
八木「セーフティチェック、マガジンを抜け、スライドを引いて、テイクダウンし、アッパースライドとロアースライド、フレームを同じトレーに」
確認する八木
トレーに乗せ運ぶ隊員たち。
◯武器庫
武器係「本日はストラトのメインガンスミスが承ります」
八木「全員Bメンテでよろしく頼む」
武器係「ではネームタグを」
それぞれトレーにネームタグを入れる隊員
武器係「では確かに」
◯本部
八木「今戻った」
ヤマサキ「みんなお疲れ、今晩は忘れずに空けといてね、それと終業まで事務で、これといって手持ちがない人は自主トレか身体のメンテナンスでもどうぞ、終業まで寝ていても私はソファーで休むから見えないよ」
八木「今日出た連中は来週くらいまでにサーバーの報告書に記入しとけよ」
離れていくヤマサキ
八木「寝てもいいらしい、寝るのは自己責任、とは言っても長官以外に管理官に口出し出来る人もいないし、今の長官も管理官には及び腰、要するに体調管理として昼寝しろと言う意味、或いは今夜は寝させないという意味だな」
赤井「では失礼します」
ソファーに座るヤマサキ
タブレットでネットショップを見る
ヤマサキ「土肥くんは何か飼ってる?
土肥「たくさん飼っています、植物も同じく」
ヤマサキ「おすすめとかある?」
土肥「そうですね猫は癒されますが、毛で大変な事になりますし、魚類の水槽は自動濾過しますが、それでも水道代が大変です。」
ヤマサキ「そうね~やっぱりアレルギー持ちには辛いよね~犬ならジャーマンシェパードとか飼いたいけどね…鳥とかも良いと思うんだよね」
土肥「そうですね、コールダックも飼っていますよ、卵から孵して刷り込みしたのでめっちゃ懐いています」
ヤマサキ「でもね~」
土肥「良かったら孵卵器お貸ししますよ、最近は有精卵も毎日産みますし」
ヤマサキ「ほんと?」
土肥「ええ、ただ、ですね犬や猫と違って排泄はフリースタイルですので、そこら中にします」
上原来る。
上原「私は祖母宅が農業法人でついでに烏骨鶏を40羽飼っていました。主にゆで卵用、祖母がゆで卵大好き星人でしたので…養鶏場レベルで育てていないので生卵として食べるのは衛生上あまり良くないですが」
ヤマサキ「採卵目的なら鳥よね~でも癒しも欲しいし」
上原「烏骨鶏のモフモフ感はレベチですシルキーチキンと言われている理由です、しっかり刷り込みをすれば懐いて、夜とか一緒に寝たり、採卵目的で割り切るならあまり関わらない方でいいと思います」
土肥「ちなみにコールダックの孵化は孵化初心者にはめちゃくちゃ難しいです、俺はウズラで練習しましたよ、ウズラってキジ科のくせに渡り鳥で意外と飛べるんですよ」
ヤマサキ「一長一短あるか」
土肥「ただしですよ、ウズラって小さくて臆病なくせにオスは武闘派で死ぬまで喧嘩で羽を毟ったり頭を突いて血塗れにしたりと、荒い部分もあります、朝早くに雄叫びを上げますし夜でもお構い無し、もはや昭和の武闘派ヤクザですよ」
上原「ウズラってそういう一面があるんだ
ヤマサキ「知らんかった、ん~どれにするか迷うな~」
上原「何か良いパートナーが見つかるといいですね」
土肥「引退した警察犬を引き取るという手段もあります、躾けられたシェパードとかドーベルマンですから躾は割と楽です、完全な初心者には無理ですが」
ヤマサキ「じゃあコールダックと子犬のシェパードにするね、仔犬から育てて、卵から孵すか」
上原「鳥類は糞処理が面倒ですよ、でも鶏糞として集めればそれなりに用途がありますが」
ヤマサキ「そっか~半屋外飼育にするか」
土肥「それは良いですね、明日お持ちします」
ヤマサキ「ありがと」
土肥「ご不明な点がありましたらいつでも」
◯本部夕方
ヤマサキ「ん~隊員同士の物の貸し借りについては貸与確認書と返却確認書、それと記念目的以外のプレゼントは譲渡譲受同意書でしょ~めんどくさいね」
土肥「一筆構いませんよ」
ヤマサキ「ごめんね」
タブレットに記入する2人
ヤマサキ「昔だったら紙に書いていたけど、今はこうやってタブレットで解決するからねぇ~」
八木「アヒルか•••」
ヤマサキ「そうよ、家に1人でいるのも寂しいし」
八木「その手があったというか•••死別してからというもの再婚って言うのが気が引けるので」
穂村「VLの子でも楽しみますか?」
八木「この前の子らを見てみるか」
鷺洲「あの後何回か病院に行ったんですけど、普通に病室で配信やっていましたよ、楽しくてしょうがないのでしょうね、犯人も送検され、今頃は一件の殺人未遂と一件の連続殺人で第一級殺人被告として裁かれている頃ですね」
八木「殺人未遂と殺人か•••」
鷺洲「犯人はあの日の数日前に実家の両親をやっちゃって、偶然訪問して目撃した人もやったみたいです。床下に遺体が有ったとか、死因は母親は頸動脈切断による出血性ショック、父親は鼻から刺された錐が原因での脳の損傷です、目撃者に至っては眼が有るのが悪いとか言って左右の眼球から錐を押し込まれて脳をやられたみたいですね」
ヤマサキ「狂気じゃん」
鷺洲「仰る通り、2件の担当検事と裁判官は3人の殺害と1人の殺人未遂、私に対しての傷害で一級としてまとめているようですが、弁護士は精神疾患を理由に無罪を狙っているようです、」
ヤマサキ「なんか逮捕から送検、裁判までトントン拍子ね」
八木「どっちにしろ無罪でも某組織に消されるだろ」
ヤマサキ「どこまで知ってるの?」
八木「あ、いや、その」
ヤマサキ「まぁストラトが知ったところで私たちを消すことは出来ないからいいけど、重大犯罪を犯して精神疾患を理由に無罪の人が判決後に仮病バレになると公共の安全のためとして某組織が動いて不思議と行方不明になってるんよ•••まぁ~本当は組織に捕まった後は先ずは暗室に閉じ込めるんよ、それから臭い空気と不味い飯を出されて、四六時中の指向性不協和音を流されてそれを毎日続けて精神異常にしてしまうみたいだし、嘘はいけないって事よね」
八木「そこまで鬼畜だとは」
ヤマサキ「うん、大人の事情ってやつよ、判決後に表沙汰に縄に吊るす事ができないならヤバいとこに閉じこめてセルフキルをさせるってそれだけね、精神異常が深刻化して病院を逃走後に地下室で焼身自殺って言う報道が時々あるでしょ?それなんよ、そして責任者の会見での遺憾砲ね、それまでが一連の流れ」
八木「被害者が少しでも報われればいいが失った物は簡単には戻らないし失った者なら尚更」
ヤマサキ「昔からそうよね」
鷺洲「日本の闇も恐ろしいですね」
ヤマサキ「一般人にこの事を言っちゃダメだよ、わかった?」
八木「了解」
鷺洲「了解です、流石に大問題になりかねないですね」
赤井「MODつぅ~連中はそんな事も」
土肥「普通はそうなりますね、裏方のプロっすね」
ヤマサキ「本当、ストラトで良かったとつくづく思うよ」
赤井「現在13分43秒経過」
八木「あーえ~、降りる時間とか勿体ないから、ヘリからテキトーに煽って撃たれたら狙撃すっから暑轄に連絡入れて盗まれた物を捜査って事で向かわせてくれ」
赤井「横暴過ぎじゃないですか?」
八木「怪我した人たち亡くなったんよ、で、200人に対する集団的強盗致死となって死刑、海防の最新艦をシージャックして基地を破壊した段階で内乱罪、輸送車の件もな、組織の場合は連帯責任で全員同じになる訳だ、で死刑レベルの犯罪は」
赤井「現場で射殺」
八木「そーいう事だ、まぁ今のところ裁判で死刑にできる確証が無いから撃たれるまで撃つなってことだな」
◯小呂島上空
パイロット「ポイントに到着、自動姿勢制御ON、静動ホバリングON、全HUDリンク開始」
スイッチを操作するパイロット
砲台跡にホバリングする静音ヘリ
赤井「顔と歩容パターンを防犯カメラの映像と照合し被疑者と確定、タクティカルスキャナーにより略奪品を確認、地元住民無し」
隊員「了解」
赤井「狙撃準備に入る」
隊員「了解」
ヤマサキOFF「了解」
赤井「スナイパーモードに切り替え、標的設定、全ターゲット捕捉、暫しお待ちを」
隊員「了解」
赤井「各員への標的振り分け完了」
隊員「了解」
赤井「防弾シートによる防御措置完了、これより指向性スピーカーにより投降を呼びかける」
投降を呼びかける。
赤井「こちらは国家保安庁のストラトです。我々はあなた方強盗団を完全に捕捉しました。無駄な抵抗を諦め武装を放棄し速やかに投降してください。なお攻撃の意志がある場合、攻撃した場合はご逝去いただきます事を予めご了承ください、仮にも私たちを撃墜した場合は公共の安全への叛逆とし速やかな排除を目的とする特別編成にて全国のストラトを動員し大規模な制圧作戦を行い皆様は煤塵に還っていただきますのでお忘れなきようよろしくお願いします」
ヘリに向かって銃を発砲し携行型の対空ミサイルの照準を合わせる犯人たち。
ヘリの警報音が鳴る。
パイロットOFF「イルミネーターを受けた、SAM迎撃起動、シーカー回避、デコイ発射」
スコープを除く穂村
穂村「まるで前哨基地だな」
八木「ええぞ、もっと煽ったれ」
赤井「対象からの発砲あり」
八木「了解、射撃待機、指示を待て」
警告音が鳴る
パイロット「イルミネーター確認、迎撃する」
迎撃されるミサイル
赤井「お子ちゃまですかぁ~ニホンゴワカリマスカ?無駄なんですよ、あぁ~知能が低いか、或いは先住民と侵略者のように見た事ない空を飛ぶ怪物か何かと勘違いしてるんですかねぇ~」
穂村「全ターゲットの発砲を確認」
隊員「了解」
赤井「50口径任意弾道弾装填、風向風力解析完了、メインローターの風圧による誤差修正済み、地球の自転方向修正、湿度及び気温、月の引力による誤差は規定値内、コリオリ力による狙撃ポイント修正、姿勢制御連動トラッキングリンク設定完了、弾道シミュレーション完了、狙撃ポイントはターゲット頭部、初弾の標的への致死性弾道による命中率は96.800%、第1射の弾道観測による次弾での制圧確率は99.998%」
隊員「レディーファイアー、ステンバーイ」
八木「オールポジション、ステンバーイ」
ヤマサキOFF「了解、ライフルライフルライフル」
銃弾で頭を破砕され射殺される犯人たち。
赤井「タクティカルスキャナーによる反応無し、13EKIA」
ヤマサキOFF「お疲れさん、気をつけて帰ってらっしゃい」
赤井「作戦映像の転送完了、暑轄への検視及び遺体収容、目標物の回収命令完了」
八木「了解」
赤井「帰投準備完了」
通信切る。
八木「高級なイタリアンとやらを堪能しますか」
赤井「高級イタリアンで6チーム全員は36+1人、37人も入れる店となると福岡では1ヶ所、そこのコース料理だと、37人じゃ普通に等身大ホログラム装置買えますよ」
八木「奢る言うてたし、ここは感謝して頂こう」
鷺洲「人生2回目の高級イタリアンはワクワクです」
通信入る。
ヤマサキOFF「正直なところいつもみたいに着陸して地上から行くと思っていたけど、ここまでやってくれるとは思っていなかったから予約してなくて、イタリアンの店予約取れなかったからフレンチで良い?」
静かに頷く隊員たち
八木「多数決により可ということで」
ヤマサキOFF「じゃあよろしくね」
八木「了解、これよりストラトは帰投する」
ヤマサキOFF「りょ~か~い」
通信切れる。
鷺洲「フレンチは経験ないっすよ」
赤井「フォーマルイタリアンは?カトラリーの外側から使うのとかは?」
鷺洲「それは知っています」
赤井「洋食の基本はあんまり変わらないよ」
鷺洲「そうですか、それなら助かります」
赤井「じゃあ食べ終わった後のナプキンはどうするでしょ?」
鷺洲「きれいに畳んでテーブルに置くとかですか?」
赤井「違うね、簡単に畳んでテーブルに置くが正解ね、綺麗に畳むとゲロまずいって言う暗示になるから注意ね、A型発狂って言いたいと思うけど、我慢してね」
八木「おそらくドレス コードの厳しいグランメゾンだから服装はスーツでええわ、間違ってもカジュアルにならないようにな、奴の顔を立てる意味でも、大して祝い事でもないし、燕尾服までは要らんから」
鷺洲「なるほどです」
穂村「いや、ゲロまずいは」
赤井「高級フレンチの直前予約で37人も入れる店、ほぼ貸切となると福岡では1ヶ所、そこのコース料理だと、37人じゃ車が買えますよ」
八木「借りができるな」
赤井「一晩で約200万は高給取り、管理官に憧れますね」
八木「それだけあいつにとっては特別な日ということだろう」
ヘリポートに到着する。
八木「今日はBメンテナンスを実施する。各員セーフティチェック、マガジンを抜け、次はチャンバーの開放だ、チャージングハンドルを引け」
チャンバーを開放する隊員。
八木「各員テイクダウン、ロアーフレームをトレーに、ボルトキャリアーグループを外しロアーフレーム、アッパーフレームと同じメンテナンス用トレーに」
確認する八木
八木「次はハンドガンを出せ」
ホルスターから抜く。
八木「セーフティチェック、マガジンを抜け、スライドを引いて、テイクダウンし、アッパースライドとロアースライド、フレームを同じトレーに」
確認する八木
トレーに乗せ運ぶ隊員たち。
◯武器庫
武器係「本日はストラトのメインガンスミスが承ります」
八木「全員Bメンテでよろしく頼む」
武器係「ではネームタグを」
それぞれトレーにネームタグを入れる隊員
武器係「では確かに」
◯本部
八木「今戻った」
ヤマサキ「みんなお疲れ、今晩は忘れずに空けといてね、それと終業まで事務で、これといって手持ちがない人は自主トレか身体のメンテナンスでもどうぞ、終業まで寝ていても私はソファーで休むから見えないよ」
八木「今日出た連中は来週くらいまでにサーバーの報告書に記入しとけよ」
離れていくヤマサキ
八木「寝てもいいらしい、寝るのは自己責任、とは言っても長官以外に管理官に口出し出来る人もいないし、今の長官も管理官には及び腰、要するに体調管理として昼寝しろと言う意味、或いは今夜は寝させないという意味だな」
赤井「では失礼します」
ソファーに座るヤマサキ
タブレットでネットショップを見る
ヤマサキ「土肥くんは何か飼ってる?
土肥「たくさん飼っています、植物も同じく」
ヤマサキ「おすすめとかある?」
土肥「そうですね猫は癒されますが、毛で大変な事になりますし、魚類の水槽は自動濾過しますが、それでも水道代が大変です。」
ヤマサキ「そうね~やっぱりアレルギー持ちには辛いよね~犬ならジャーマンシェパードとか飼いたいけどね…鳥とかも良いと思うんだよね」
土肥「そうですね、コールダックも飼っていますよ、卵から孵して刷り込みしたのでめっちゃ懐いています」
ヤマサキ「でもね~」
土肥「良かったら孵卵器お貸ししますよ、最近は有精卵も毎日産みますし」
ヤマサキ「ほんと?」
土肥「ええ、ただ、ですね犬や猫と違って排泄はフリースタイルですので、そこら中にします」
上原来る。
上原「私は祖母宅が農業法人でついでに烏骨鶏を40羽飼っていました。主にゆで卵用、祖母がゆで卵大好き星人でしたので…養鶏場レベルで育てていないので生卵として食べるのは衛生上あまり良くないですが」
ヤマサキ「採卵目的なら鳥よね~でも癒しも欲しいし」
上原「烏骨鶏のモフモフ感はレベチですシルキーチキンと言われている理由です、しっかり刷り込みをすれば懐いて、夜とか一緒に寝たり、採卵目的で割り切るならあまり関わらない方でいいと思います」
土肥「ちなみにコールダックの孵化は孵化初心者にはめちゃくちゃ難しいです、俺はウズラで練習しましたよ、ウズラってキジ科のくせに渡り鳥で意外と飛べるんですよ」
ヤマサキ「一長一短あるか」
土肥「ただしですよ、ウズラって小さくて臆病なくせにオスは武闘派で死ぬまで喧嘩で羽を毟ったり頭を突いて血塗れにしたりと、荒い部分もあります、朝早くに雄叫びを上げますし夜でもお構い無し、もはや昭和の武闘派ヤクザですよ」
上原「ウズラってそういう一面があるんだ
ヤマサキ「知らんかった、ん~どれにするか迷うな~」
上原「何か良いパートナーが見つかるといいですね」
土肥「引退した警察犬を引き取るという手段もあります、躾けられたシェパードとかドーベルマンですから躾は割と楽です、完全な初心者には無理ですが」
ヤマサキ「じゃあコールダックと子犬のシェパードにするね、仔犬から育てて、卵から孵すか」
上原「鳥類は糞処理が面倒ですよ、でも鶏糞として集めればそれなりに用途がありますが」
ヤマサキ「そっか~半屋外飼育にするか」
土肥「それは良いですね、明日お持ちします」
ヤマサキ「ありがと」
土肥「ご不明な点がありましたらいつでも」
◯本部夕方
ヤマサキ「ん~隊員同士の物の貸し借りについては貸与確認書と返却確認書、それと記念目的以外のプレゼントは譲渡譲受同意書でしょ~めんどくさいね」
土肥「一筆構いませんよ」
ヤマサキ「ごめんね」
タブレットに記入する2人
ヤマサキ「昔だったら紙に書いていたけど、今はこうやってタブレットで解決するからねぇ~」
八木「アヒルか•••」
ヤマサキ「そうよ、家に1人でいるのも寂しいし」
八木「その手があったというか•••死別してからというもの再婚って言うのが気が引けるので」
穂村「VLの子でも楽しみますか?」
八木「この前の子らを見てみるか」
鷺洲「あの後何回か病院に行ったんですけど、普通に病室で配信やっていましたよ、楽しくてしょうがないのでしょうね、犯人も送検され、今頃は一件の殺人未遂と一件の連続殺人で第一級殺人被告として裁かれている頃ですね」
八木「殺人未遂と殺人か•••」
鷺洲「犯人はあの日の数日前に実家の両親をやっちゃって、偶然訪問して目撃した人もやったみたいです。床下に遺体が有ったとか、死因は母親は頸動脈切断による出血性ショック、父親は鼻から刺された錐が原因での脳の損傷です、目撃者に至っては眼が有るのが悪いとか言って左右の眼球から錐を押し込まれて脳をやられたみたいですね」
ヤマサキ「狂気じゃん」
鷺洲「仰る通り、2件の担当検事と裁判官は3人の殺害と1人の殺人未遂、私に対しての傷害で一級としてまとめているようですが、弁護士は精神疾患を理由に無罪を狙っているようです、」
ヤマサキ「なんか逮捕から送検、裁判までトントン拍子ね」
八木「どっちにしろ無罪でも某組織に消されるだろ」
ヤマサキ「どこまで知ってるの?」
八木「あ、いや、その」
ヤマサキ「まぁストラトが知ったところで私たちを消すことは出来ないからいいけど、重大犯罪を犯して精神疾患を理由に無罪の人が判決後に仮病バレになると公共の安全のためとして某組織が動いて不思議と行方不明になってるんよ•••まぁ~本当は組織に捕まった後は先ずは暗室に閉じ込めるんよ、それから臭い空気と不味い飯を出されて、四六時中の指向性不協和音を流されてそれを毎日続けて精神異常にしてしまうみたいだし、嘘はいけないって事よね」
八木「そこまで鬼畜だとは」
ヤマサキ「うん、大人の事情ってやつよ、判決後に表沙汰に縄に吊るす事ができないならヤバいとこに閉じこめてセルフキルをさせるってそれだけね、精神異常が深刻化して病院を逃走後に地下室で焼身自殺って言う報道が時々あるでしょ?それなんよ、そして責任者の会見での遺憾砲ね、それまでが一連の流れ」
八木「被害者が少しでも報われればいいが失った物は簡単には戻らないし失った者なら尚更」
ヤマサキ「昔からそうよね」
鷺洲「日本の闇も恐ろしいですね」
ヤマサキ「一般人にこの事を言っちゃダメだよ、わかった?」
八木「了解」
鷺洲「了解です、流石に大問題になりかねないですね」
赤井「MODつぅ~連中はそんな事も」
土肥「普通はそうなりますね、裏方のプロっすね」
ヤマサキ「本当、ストラトで良かったとつくづく思うよ」
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる