全知全能の一家は理不尽アル中

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ババアの降臨

屋台戦 chapter2

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最初に屋台を立ち上げのは女王パーティーだった。

ジョセフィーヌ「懐かしいでしょ?」

ミレリアル「えぇ、懐かしいです」

ララティリア「最初の頃は真っ黒でしたが、、、」

ジョセフィーヌ「従者たちに賄いをと、お思いましてつくったのですが、パトリシアときたら、蜂蜜に浸けて鼻に何かを詰め込んで食べてましたよ」

ララティリア「焦げたパンケーキを無理矢理食べさせたのは可哀想です」

ジョセフィーヌ「無理矢理ではありませんよ」

エリザベス「こちらは無理矢理ではなくても目上の人から差し出された物を残すことはできません、配慮が足りませんでしたね」

ジョセフィーヌ「おっしゃる通り、、、」

エリザベス「とにかく、マサムネさんの方が準備を始めましたので、こちらは先に販売を開始しましょう」

直径15cmの手のひらサイズのパンケーキ2枚の間にホイップクリームとバナナやイチゴを入れて破格の値段で売りまくる女王たち

アフネス「赤字ではありませんか?」

ジョセフィーヌ「赤字ギリギリですが、慈善活動と思って頑張ってください」

ララティリア「ミルクチョコレートなどどうでしょう?」

ジョセフィーヌ「チョコレートは赤字です、高すぎます」

その頃マサムネたちは淡々と準備をしていた。

ラフィア「エプロン使いましょう」

エミリア「ですね」

マサムネ「はい」

エルザ「僕、胸が大きくて紐が結べないよ」

それから、たこ焼きの鉄板を置いて加熱し始めた

マサムネ「もう少し上げれる?」

エルザ「わかった」

ラフィア「火加減ですね、上手すぎます」

エミリア「タコはどうすれば良いですか?」

マサムネ「塩で洗って茹でて小さく切ればいいです」

ラフィアがタコをバケツから取り出すと手に絡まってしまった。

エミリア「活きのいいタコです」

エルザ「取ってあげるよ」

ラフィア「お願いします、吸盤がたくさんあると気持ち悪いです、それに吸い付いてきて更に気持ち悪いです」

エルザが思いっきり引くと勢い余ってエルザの胸元に張り付いてしまった。

ラフィア「あーもぅ」

エルザ「吸い付いてきた、これ気持ち悪いよ」

エミリア「あーもぅではないですよ」

そしてエルザは真っ黒になってしまった。

ラフィア「そのままにしてください、〆ます」

エルザ「ここで殺さないで」

ラフィア「では取ってください」

エミリア「口を触ると噛まれますよ」

エルザ「痛い」

噛まれてしまった

エミリア「仕方ありません、こうやって、、、」

胴体をひっくり返して強引に引き剥がすことができた。

エミリア「包丁を貸してください」

受け取るとそのまま〆た。

マサムネ「大丈夫?」

エルザ「血は出ないよ」

マサムネ「汚れは落ちる?」

エルザ「わかんない」

マサムネ「そうか、、、」

エルザ「あれ!色変わったよ」

エミリア「タコは〆ると色が変わります」

エルザ「変なの」

そして、、、

マサムネ「鰹節欲しい、、、」

エミリア「鰹節ですか?」

ラフィア「鰹はありますが、、、」

マサムネ「燻して削るといいですが」

エルザ「じゃあ僕が燻すよ」

マサムネ「間に合う?」

エルザ「魔法ですぐ終わらせるね」

そして10分後

ラフィア「とりあえず薄く削ってみました」

エルザ「これ、鼻に入ったらくしゃみが止まらないよ」

マサムネ「短時間にしては上出来」

エミリア「材料は他には?」

マサムネ「マヨネーズと青のりとソースです」

エミリア「デミグラスソースですか?」

マサムネ「ソースは無理です」

ラフィア「どんな物ですか?、私がマサムネさんの記憶から作れると思います」

エルザ「ウスターソースならさっき市場であったから買ってみたよ」

そしてイトが戻ってきた。

イト「タコ焼きソースですね、ありましたよ」

マサムネ「なんでもあるんかい」

エミリア「マヨネーズとは?」

イト「ありましたよ」

マサムネ「大正時代にもあったか、、、」

イト「高すぎましたが、、、」

エミリア「味見してもいいですか?」

少しだけ手に載せて舐めた。

エミリア「これは!」

マサムネ「もしかしてマヨラー覚醒ですか?」

エミリア「これは卑怯です、こんなに高価で病みつきになるような物はずるいてす」

ラフィア「私は嫌いです」

エルザ「マヨネーズ美味しいの?」

イト「どうぞ」

エルザも味見した。

ラフィア「そんな顔して、、、」

エルザ「うぇ~、しょっぱい、これ変な味」

あまり好みではないようだった。
それからしばらくしてタコが茹で上がった。

マサムネ「細かく切って、、、下準備は終わり」

するとエミリアは細かく切ったタコを串に刺してマヨネーズを塗って食べた。

ラフィア「エミリアさん、なくなりますよ」

エミリア「コリコリが堪りません、癖になります、、、でも、心配には及びません、私がもう一度準備します」

そして準備が終わった。
一方でアルティテュスも準備が終わっていた。

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