全知全能の一家は理不尽アル中

ババアの降臨

偽者ですか？chapter3

パトリシアの教育が終わってしばらくして夕食が始まった。

パトリシア「まだまだ時間はかかりますが確実に上達しています」

エティ「パトリシアが騎士団と遊ぶなら魔導団と遊びたい」

ミレリアル「よろしいのですか？」

エティ「どうせ暇だから」

レティ「私が的になる」

エティ「わかった、レティを的にして攻撃魔法の精度向上に努めてもらう」

ミレリアル「ありがとうございます、魔導団には明日お伝えします」

そして料理が運ばれてきた。

イト「レティさんは真っ黒に焦げた肉がお好きだと聞きましたので大火力で一気に焼き上げました」

マサムネ「変な味覚」

レティ「大人の苦味」

イーサン「理解できません」

イト「理解しようとすると疲れます」

エルザ「僕、今日も手伝ったよ」

レイチェル「やはりでしたね、この焼き加減は他の人にはできないと思います」

マサムネ「料理が旨い妻と料理が汚い妻」

エルザ「僕はどっち？」

マサムネ「旨い方」

レティ「それでいい、もっと罵ってもいい」

マサムネ「そろそろネタ切れになる」

ラフィア「そんなに罵倒されたのですか？」

レティ「そう、マサムネは沢山罵倒してくれる」

マサムネ「お望みだから仕方なく」

ラフィア「よくわかりません」

それからしばらくしてレイチェルが呼ばれてエルファルトに帰ることになった。

ジョセフィーヌ「お願いします」

レイチェル「構いません、夫ですから」

エミリア「しばらく寂しいです」

ジョセフィーヌ「キスをしてください」

レティ「舌を入れて？」

レイチェル「私はそこまで濃厚なものはしません」

荷物をまとめたレイチェルは2人の頬にキスをした。

エティ「戻る時はどうする？」

レイチェル「しばらく戻れそうにありません」

ジョセフィーヌ「寂しいです」

エミリア「私が飛んでお迎えにいきますよ？」

レイチェル「いつになるかわかりません」

エミリア「そうですか、、、」

レイチェルは出て行った。

エルザ「レイチェルさん何か大変そう」

ミレリアル「国王代理ですから仕方のないことです」

エリザベス「エミリアが結婚したのは意外でした」

エミリア「いろいろあって、、、」

イト「首相としても、ギルドマスターとしてもエミリア様は大変に人気です」

アフネス「コスプレイヤーがそこら中にいますよ」

エミリア「それ以上言わないでください、恥ずかしいです」

レティ「それ以上？」

エティ「レティはエミリアの羽を装身具にした」

エミリア「それが一番恥ずかしいです」

エウフェリア「私も欲しかったです」

レティ「それなら付ければ良い」

エウフェリア「お願いします」

しばらくしてリーチェが飛んできていつものように街は混乱に陥った。

レティ「エウフェリアに翼を上げて？」

エウフェリア「私に翼をください」

オレンジ色の光からエウフェリアが出てきた。

マサムネ「ゴキブリの翅かよ？」

エウフェリア「ゴキブリですか？」

レティ「リーチェ、それ違う」

エウフェリア「白い綺麗な羽にしてください」

またオレンジ色の光に包まれた。

エウフェリアは白い翼を手に入れた。

ラフィア「大変そう」

エミリア「換羽期は羽が抜けます、掃除が大変です、それに抜け変わるためたくさん食べないと倒れてしまいます」

エリザベス「そうですね、、、それに翼を使うには上半身の筋肉を発達させないと、まともに飛べませんよ」

エウフェリア「どれくらい食べればいいんですか」

エミリア「毎日肉を10kgくらいです」

エリザベス「そして簡単には飛べません」

エミリア「姉さんの言う通りです、1kmほど飛ぶのに私は5年かかりましたから」

エウフェリア「頑張ります」

イーサン「ところでその翼は本物ですか？」

エウフェリア「偽物ではありません、感覚があります」

ラフィア「動かして？」

エウフェリア「どうやって動かすのですか？」

エミリア「自分で練習しないとダメですよ」

イーサンはエウフェリアの翼を触った。

すると感じたようにやらしい声を上げてしまった。

エウフェリア「ダメです、翼を触ったら恥ずかしい声が出てしまいます」

エミリア「身体の中に戻せばいいでしょ？」

エウフェリア「やり方がわかりません」

いろいろ試していたが引っ込める事ができなかった。