全知全能の一家は理不尽アル中

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ババアの降臨

魔王ですか?

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レティは自ら谷に降りた、いや落ちた。するとイーサンとレティリアとレイチェルは後を追うように装備を整えてラペリング降下を始めた。

イーサン「慎重にお願いします」

レティリア「私はいつでも慎重です」

レイチェル「イーサンとの訓練でそれなりにできますよ」

些か特殊部隊の降下のようにどんどん降りていく3人

イーサン「皆様が頑張っているだけです」

谷に降りるとレティは柔らかい地面に首まで刺さっていた。

レイチェル「引き抜きますよ?」

イーサン「とりあえず周りを掘ってから」

レティ「ここがいい」

レティリア「レティ姉さん、エッチしないの?」

レティ「それは嫌、やっぱり抜ける」

レイチェル「動かないでください」

レティ「首に巻けばいい」

イーサン「死ぬ気ですか?」

レティ「その程度では死なない」

イーサンは舫結びにしたロープをレティの首に掛けて、その上にある木に通した。

イーサン「死んでも知りませんよ」

レイチェル「自殺幇助は勘弁してください」

レティリア「地面を掘るので任せてください」

レイチェルの持っていたスコップを借りて一瞬で地面を削り取った。

レティ「ありがとう」

レティリア「礼には及びません」

イーサン「同じパーティーメンバーですよ、助けるのは当然です」

レイチェル「何でこんなことをしたのですか?」

レティ「見えたから」

イーサン「何が見えたのですか?」

レティ「ルイン」

レイチェル「本当なのですか?」

レティ「嘘なら裸で死ぬ」

レイチェル「死なないですよね?」

レティ「そう、死なない」

レイチェル「裸になりたいだけでしょ?」

レティ「そういうこと」

レティリア「レティ姉さんが裸なら私も裸です」

イーサン「とりあえずその話は無しで、ルインを探しましょう」

レイチェル「見つけても上に出る方法が、少々鬼畜です」

レティ「どうせ余裕でしょ?」

イーサン「余裕ですが、時間がかかります」

それからしばらく歩いて洞窟に入って行った。

レイチェル「我の前を照らせ、ルミナス」

イーサン「いつから魔法を?」

レイチェル「エティさんと練習しました」

イーサン「そんな簡単にできるものなのですか?」

レイチェル「練習すれば簡単です」

イーサン「マサムネさんだって練習してましたけど未だに出来てませんよ」

昼間のような洞窟だった。
奥に進み、少しだけ開けた場所があった。

レティ「この奥」

レイチェル「嫌な予感がしますが」

レティ「私を盾にしてもいい」

イーサン「それはできません、下がってください」

ライフルを構えて入って行った。

レイチェル「イーサンがこの前使ってた銃とかあります?」

イーサン「この前とは?」

レイチェル「五芒星闘技です」

イーサン「この前ではないですが、一応あります」

レイチェル「私にください」

イーサン「構いませんが、弾がありません」

レイチェル「いただけるのでしたら構いません」

イーサン「後から差し上げます」

迷宮のような洞窟、ダラダラと喋るが、レティの案内する通りに進むと、さらに開けた場所で、大きな戦斧が岩に刺さっていた。

レティ「あった」

イーサン「本当でしたか、、、でも、ミレリアル女王は何処かに投げ捨てたと言ってましたが、、、」

レティ「ルインは3つある」

イーサン「これどうやって運びます?」

5Mほどの戦斧、大きな片手斧

レティ「じゃあ運ぶ」

イーサンとレイチェルが持ち上げたが動かない。

レイチェル「持てますかそれ?」

レティ「私にはできる」

レティは軽々と持ち上げた。

レイチェル「すごいです」

レティ「そういう言葉はいらない、罵ってほしい」

レイチェル「怪力◯ンコ」

イーサン「いいすぎではありませんか?」

レティ「少し足りない」

そして来た道をレティの案内を頼りに戻る4人すると洞窟の中で泣き声が聞こえた。

レイチェル「驚かさないでください」

レティリア「ビビってるの?」

レイチェル「いえ、そうではないですよ」

イーサン「ゴーストですか、、、」

レティ「魔王は殺した、だからゴーストは出ない」

レイチェル「魔王を?」

レティ「魔王は傲慢、エッチの時に邪魔してきたからベティが怒って背骨を引き抜いて殺した」

イーサン「どっちも不運ですね」

レティ「次邪魔したらどうなるかは知らない」

レイチェル「次はありませんよね?」

レティ「生き返ったらの話」

レティリア「魔王は殺す、姉さんのエッチを邪魔するなら容赦しない」

イーサン「それはわかりました、子供の泣き声でしたので少しだけ気になりますが」

ロープのところに着くと地上では他のメンバーたちが下を見下ろして待っていた。

イーサン「ルインらしいですよ?」

大声で叫んだ。

ミレリアル「何ですって?」

大声で返された。

エルザ「ルインだって」

ミレリアル「わかりました、今から下に降りますね」

そう言うとロープを掴みゴリアテウェアのミレリアルはファストロープで降りてきた。

レイチェル「かっこいいです」

ミレリアル「褒めないでください、気が散ります」

あっという間に底に着いた。

ミレリアル「これは本当にルインですか?」

レティ「ルインは3つある、少しずつ見た目が違う」

そのままミレリアルはルインを握った

ミレリアル「本気モードになりますので私の服のポケットに入ってください」

レティ「谷間に入る」

ミレリアル「恥ずかしい声が、出てしまいますのでやめてください」

そして60mの本気モードになると、手を差し伸ばして4人をポケットに入れ、谷を這い上がった。

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