覚悟

水上 まこと

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1話

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ボロボロの街並みと石レンガで作られた外壁からは戦争に巻き込まれ荒れ果てた過去が伺える。

この街もかつては酒場の街としてさかえており。

どこの店も自慢の酒と料理。

店先には客引きの女が立ち。

それを目当てに男が集まって来た。

それぞれの店の特色が入り混じりどれだけ目立てるかを競いあっていた酒場の街だったが。

今では明かりがついているだけで目立つ有様だ。
「ここまで酷い有様になっていたのか」

この街に来たのは何年ぶりだろうか。

かつて生活していた街の変わり果てた姿をみた俺は落胆の声をあげた。
「残っていればいいのだが・・・」

かつての記憶を頼りに街の中を歩いていく。
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