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第八話 暗黒鉄の偽物現る
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「今日は絶好のドライブ日和だなぁ。」
「あなた、あとどれくらい?」
「そうあせるなって。」
「おなかすいたー!」
「まだかかるぞ…うわぁ!なんだ!?」
「なに!?」
「パパー!」
「あれは…暗黒鉄!?」
「いやー!相変わらずいそがしいな!」
「仕方ないわよ、ここ最近頻度がはるかにあがっているわ。」
「しかし、何故こんなに…」
「敵の計画が最終段階についたとか?」
その時だった。
「速報です!暗黒鉄が高速道路を襲いました!奇跡的に死者は出なかったものの、負傷者は200人にもおよび…」
「…は!?」
「なんですかこれ!?」
「あんたなんかした!?」
「してるわけ無いだろ!」
「そりゃそうだよな…その時は俺たちここにいたし…」
その時だった。
「えらいことになりましたよ!」
「初鹿野副長官!」
「大変です!もう警察やらマスコミやらが押し寄せています!」
「どうなってんだよ!」
「いったいなぜ!?」
「そんなばかな…!」
その時
「京極 明星だな?建造物破壊、無差別殺人など多くの罪で逮捕する!令状も出ている!」
「ちょっと待てよ!」
「待っていられるか!」
「だけど…!」
「明星ここは俺たちに任せろ!」
「亜々一…」
「そうです!必ず無罪を証明します!」
「絶対に大丈夫だから!」
「…」
「私も協力します。」
「…わかった、行ってくる。」
「ただいま京極容疑者が出てきました。」
「京極さん!街を破壊するなんてどういうつもりですか!?」
「この行動に至ったきっかけは!?」
「何か一言!」
「あれは偽物だと言っているだろう!記録をみればわかる!」
「しかしね長官、記録にはちょうど暗黒鉄が出動したと出ているのだよ。」
「なに?……こ、これは…!?」
「わかったかね?」
「く…!」
「ははははは!見たか地球人!地球人の印象は落ちるときは一瞬にして落ちるのだ!そのままあいつが明星を殺せばいいのだが…!」
「もちろんです!彼なら必ずやってくれます!」
「本当だろうな…?」
「それはもう!必ずや!」
「よろしい!引き続きこの計画を見守るとしよう。」
「どうでしたか!?」
「だめだ…」
「そんな…!」
「何か方法は…」
「やはり助けに行くべきです!」
「落ち着け、むやみに行ってもむしろ彼の信憑性が下がるだけだ。」
「それは…」
「今はただ、証拠を探す他には方法がない。」
一方そのころ。
「入れ!」
「わかったって!」
「いいか!ここで罪の重さを噛み締め、よく反省するように!」
「はぁ!?ふざけんなよ!」
「ふん!」
「行ったか…全くどうなってんだよ!記録とかでわかんねえのか!?はあ…まあ、暗闇星でもこんなことはあったからな…これくらい慣れっこだ。ただ話し相手がいないとこうもつまらないんだな…」
「おい…」
「ん?なんだ?」
「あんまり大きな声たてんなよ、看守に気づかれる。」
「…だれだ?」
「お前の隣の囚人だよ。小鳥遊ってんだ。」
「そうか…」
「で、お前は何して捕まったんだ?」
「なんにもしてねえよ無罪だ!」
「じゃあ冤罪ってわけか、ドンマイだな。なんて疑われてんだ?」
「…暗黒鉄で街を破壊したんだとよ。」
「なに?お前が噂の明星か?」
「名前は合ってるが噂になっていたとはな…」
「そりゃそうだろ。」
「それもそうか…」
「でれるのか?」
「今、仲間たちが証拠を探しているらしい、必ず大丈夫だ。」
「だといいがな…」
「どうしますか?無罪でも証拠も書き換えられてるでしょうし…」
「うーむ、こればかりは…」
「そんな…!」
「なんとかならないんでしょうか?」
「しかしこうなった以上、我々にできることは彼の無罪を最後まで信じ、証拠を探し出すことだ…」
「ええ…」
「総員、ラボのあらゆる情報を洗い出せ!」
「了解!」
「それと副長官、例の物は出来ているか?」
「完璧です。」
「ならいい…いまはなんとしてもアレが必要だからな…」
「はぁ…」
「おいおい、全然連絡こねぇじゃねえか、その靴に通信機を仕込んでんだろ?」
「…なぜわかった?」
「お前、最初に連絡が来るって言ってたじゃねぇか、簡単なことだ。」
「それもそうか…」
「…聞こえるか?明星、」
「亜唖一、どうだ?」
「だめだ、全ての記録が書き換えられている。」
「一体どうして…」
「おそらくだが、お前を連行していった奴らが怪しいと思っている…お前、今どこいる?」
「そういえば…小鳥遊、ここなんて名前だ?黒星刑務所だ。」
「だってよ。」
「まて、そいつ誰だ?」
「隣の囚人だよ…」
「そうか…わかった少し調べてみる、また連絡する。」
「おう、」
「で、なんだって?」
「まだ難しいらしい、最悪だ…」
「そう言うなよ、」
「あんたは、これまで何をやってたんだ?」
「俺か?あるもんの設計をな……」
「そうか…なんで捕まった?」
「そいつの情報を横流しした、そして俺も無罪だ。」
「お前もかよ…」
「ああ、まあどうせやることもねえ、しばらくはなして…」
「ウォォォォォォ!」
「なんだ!?」
窓の外を見ると…
「…っ!あれは!?」
「おいおい、あれはお前さんの暗黒鉄じゃねぇか?」
「…見た目はそっくりだ、だけど細かい模様が違う…」
「じゃあ、あいつはなんだ?」
「たぶん偽物だ!」
「ウォォォォォ!」
「あっ!飛んでくぞ!おい待て!」
「…行っちまったな。」
「くっそ!一体何で…」
「おい、明日お前が行く場所がある、いいな!?」
「はいよ…」
「じゃあな、お休み。」
「お休み…」
「明星、おい!」
「どうした!?なんかあったか!?」
「今警察が来てるんだが、明星が脱獄したって言ってるんだ!」
「は!?」
「今確認もしたが黒星刑務所なんてもんは存在しないらしい!」
「は!?じゃあ、ここはどこなんだよ!」
「ヤッパリな、薄々気づいてはいたんだが…」
「なんだ!?」
「ここは、暗闇星人のニセのムショだ…」
「なに!?」
「わかった、詳しい状況を確認する、気を付けて…」
「ああ…」
翌日
「乗れ!」
「わかったって!」
「おまえもだ!」
「はいはい、わかりましたよ!」
「ここは…アルティメットキャッスル!?」
「ほう…こいつは驚いた。」
「全く、世話をかけさせてくれましたな。」
「あ?なんだ?」
「なんだ?とはなんですか。」
「あ、お前昨日の…!」
「まさか、脱獄をした挙句、暗黒鉄の設計者と組んだとは…」
「設計?なにをいってんだ!?」
「言い訳無用!あれを見なさい…」
「ん?…あれは…!?」
「ダイナマイトセット完了、いつでもいけます!」
「どういうことだ!?おい!お前ら!」
「…暗黒鉄を破壊するらしい…」
「はっ!?なんだって!?」
「もう決まったことなのよ…」
「諦めてください…」
「ふざけんなよ!」
「動くな!」
「何すんだよ!離せよ!」
「爆破用意!5秒前!4、3、2」
「やめろぉぉぉぉぉ!」
「1、0!爆破!」
ドーン!
「…そんな…」
「…フフ…フハハハハハハハハハ!」
「何がおもしれえんだよ!」
「揃いにも揃って地球人はバカだな!」
「なに!?」
「お見せしよう…来るんだ!暗黒鉄!」
「なにぃ!?」
「ウォォォォォ!」
「う、うわぁぁぁぁぁ!」
「に、逃げろ!」
「総員退避!退避!」
「やはり偽物か…!」
「その通り!そして、私は暗闇獣人!」
「お前も暗闇獣人か!」
「ふふふ…我が主に生み出されたこの身体…我が主のために捧げよう!とうっ!」
「飛び乗った!?」
「京極明星!自らが愛した暗黒鉄を前に散れ!」
「く…!」
「明星君!暗黒鉄に乗るのです!」
「何いってんだ副長官!暗黒鉄はもう…!」
「あれは偽物です!」
「…え?」
「偽物には偽物で対抗したんですよ!本物は地下室です!あの程度で暗黒鉄が粉々になるなんて、あんなのでは傷一つつきません!ですよね?」
「一体どうなって…」
「説明は後です!早く乗って!」
「ああ!」
「すげぇな。」
「あ…あなたは…!」
「小鳥遊だ、久しぶりだな!」
「あなた…無罪なのに有罪判決を受け、脱走していたはずでは!?」
「ちょいと色々な…あいつの攻撃したらいい場所もわかっている、連絡機をかせ!」
「は…はい…」
「よかった…無事で」
「ア!戻ッタンデスネ!」
「シュバルツ!すまんな心配かけて。」
「ソレモデスガ、今ハ偽物デス!」
「そうだな!…行くぞ!暗黒鉄!レディィィィィィィィゴォォォォォ!」
「おい!聞こえるか!小鳥遊だ!」
「は!?おまえなんで…」
「奴の顔を狙え!」
「え!?なんで…」
「倒すぐらいには大した事ないが、奴が偽物だって暴くためだ!分かったらやれ!」
「…了解!」
「量産ロボ軍団は、俺たちに任せろ!」
「美味しいところは、譲ってあげる!」
「思いっきりやってください!」
「おう!」
「ウォォォォォ!」
「破壊されたはずの暗黒鉄が暴れています!…あ、アレは!?」
ドーン!
「暗黒鉄!?暗黒鉄がもう一体現れました!一体どうやっているのでしょう!?」
「今までよくも好き放題してくれたな!お返しだ!スカルガトリング!」
「ウォォォォォ!」
「…あれ?思ったより効いてるな。この調子だ!ダークネス億裂拳うぉぉぉぉぉぉぉ!」
「ウォォォォォ!」
「ぐっ!ホーン光線!?このっ!」
「ウォォ!」
「はぁ!」
「ウォォ…」
「よし!思いっきり掴む!」
「ウォォ!?」
急に頭をつかんで驚いたようだ。
「ウォ!ウォォォ!」
「逃げられるかよ!お前の正体見せてもらうぜ!はぁ!」
「ウォォォォォ!」
現れたのはひとつ目の真っ黒な暗闇獣だった。
「うわっ!なんだコイツ!」
そのころ街は…
「なんだアレは!」
「暗黒鉄の頭が…!?」
「これまで暴れていたのは偽物だったのか!」
「なんてことをしてしまったんだ…!」
「よ・く・も・俺達のふりをして暴れてくれたな!」
「ウォォォォォ!」
「喰らえぇぇぇぇ!デストロイド…スパーク!」
「ウォォォォォ!?!?!?」
「…はぁ、はぁ、はぁ…」
「目撃消滅、確認シマシタ。」
「よっしゃぁぁぁぁ!」
翌日
「しかし良かったですよ。疑いも晴れて…」
「世論もすぐに手のひら返したけどね、本当に速攻で動くんだから…」
「まあいいじゃないか、疑われたのはともかく、少なくとも今は大丈夫なんだし…な?」
「そうだな!俺が疑われたときはひやひやしたけど…」
「元気にやってんね!」
「あ、小鳥遊!」
「よ!挨拶に来たぞ!」
「そういえば、あなた誰なんです?」
「俺か?俺は、トリプルジェット・Aの設計者さ!」
「えっ!?」
「でもあいつ…暗闇獣人は暗黒鉄って…」
「あんなん嘘だよ嘘!第一、地球人の俺が宇宙のロボットを作ってるわけないだろ!」
「それもそうか…」
「ま、これからは俺もここの一員、整備士もやるぞ!よろしくな!」
「よろしく!」
「わ、我が王…申し訳ありません…!」
「…もう良い…」
「よろしいのですか…!?」
「ああ…もう、お前には見込みがない!」
「えっ!?」
「消えろ。」
「うわぁぁぁぁぁ!」
「ふん、計画を失敗いした上に、他の星でもこんなんだったからな…次が楽しみだ…まっていろ…!」
こうして、明星の疑いは晴れ、地球にも平和が戻った。しかし、それはほんの一瞬でしかない。永遠の平和を手に入れるため、戦え!暗黒鉄!戦え!トリプルジェット・A!
続く
次回!
国民的人気ロボットゴールデンレインボー!その展示会に突如、架空のゴールデンレインボーの敵が!
その時、暗黒鉄とトリプルジェット・Aの前に現れたのは…ゴールデンレインボー!?
第九話 別次元からの来訪者!
絶対に見逃すな!
「あなた、あとどれくらい?」
「そうあせるなって。」
「おなかすいたー!」
「まだかかるぞ…うわぁ!なんだ!?」
「なに!?」
「パパー!」
「あれは…暗黒鉄!?」
「いやー!相変わらずいそがしいな!」
「仕方ないわよ、ここ最近頻度がはるかにあがっているわ。」
「しかし、何故こんなに…」
「敵の計画が最終段階についたとか?」
その時だった。
「速報です!暗黒鉄が高速道路を襲いました!奇跡的に死者は出なかったものの、負傷者は200人にもおよび…」
「…は!?」
「なんですかこれ!?」
「あんたなんかした!?」
「してるわけ無いだろ!」
「そりゃそうだよな…その時は俺たちここにいたし…」
その時だった。
「えらいことになりましたよ!」
「初鹿野副長官!」
「大変です!もう警察やらマスコミやらが押し寄せています!」
「どうなってんだよ!」
「いったいなぜ!?」
「そんなばかな…!」
その時
「京極 明星だな?建造物破壊、無差別殺人など多くの罪で逮捕する!令状も出ている!」
「ちょっと待てよ!」
「待っていられるか!」
「だけど…!」
「明星ここは俺たちに任せろ!」
「亜々一…」
「そうです!必ず無罪を証明します!」
「絶対に大丈夫だから!」
「…」
「私も協力します。」
「…わかった、行ってくる。」
「ただいま京極容疑者が出てきました。」
「京極さん!街を破壊するなんてどういうつもりですか!?」
「この行動に至ったきっかけは!?」
「何か一言!」
「あれは偽物だと言っているだろう!記録をみればわかる!」
「しかしね長官、記録にはちょうど暗黒鉄が出動したと出ているのだよ。」
「なに?……こ、これは…!?」
「わかったかね?」
「く…!」
「ははははは!見たか地球人!地球人の印象は落ちるときは一瞬にして落ちるのだ!そのままあいつが明星を殺せばいいのだが…!」
「もちろんです!彼なら必ずやってくれます!」
「本当だろうな…?」
「それはもう!必ずや!」
「よろしい!引き続きこの計画を見守るとしよう。」
「どうでしたか!?」
「だめだ…」
「そんな…!」
「何か方法は…」
「やはり助けに行くべきです!」
「落ち着け、むやみに行ってもむしろ彼の信憑性が下がるだけだ。」
「それは…」
「今はただ、証拠を探す他には方法がない。」
一方そのころ。
「入れ!」
「わかったって!」
「いいか!ここで罪の重さを噛み締め、よく反省するように!」
「はぁ!?ふざけんなよ!」
「ふん!」
「行ったか…全くどうなってんだよ!記録とかでわかんねえのか!?はあ…まあ、暗闇星でもこんなことはあったからな…これくらい慣れっこだ。ただ話し相手がいないとこうもつまらないんだな…」
「おい…」
「ん?なんだ?」
「あんまり大きな声たてんなよ、看守に気づかれる。」
「…だれだ?」
「お前の隣の囚人だよ。小鳥遊ってんだ。」
「そうか…」
「で、お前は何して捕まったんだ?」
「なんにもしてねえよ無罪だ!」
「じゃあ冤罪ってわけか、ドンマイだな。なんて疑われてんだ?」
「…暗黒鉄で街を破壊したんだとよ。」
「なに?お前が噂の明星か?」
「名前は合ってるが噂になっていたとはな…」
「そりゃそうだろ。」
「それもそうか…」
「でれるのか?」
「今、仲間たちが証拠を探しているらしい、必ず大丈夫だ。」
「だといいがな…」
「どうしますか?無罪でも証拠も書き換えられてるでしょうし…」
「うーむ、こればかりは…」
「そんな…!」
「なんとかならないんでしょうか?」
「しかしこうなった以上、我々にできることは彼の無罪を最後まで信じ、証拠を探し出すことだ…」
「ええ…」
「総員、ラボのあらゆる情報を洗い出せ!」
「了解!」
「それと副長官、例の物は出来ているか?」
「完璧です。」
「ならいい…いまはなんとしてもアレが必要だからな…」
「はぁ…」
「おいおい、全然連絡こねぇじゃねえか、その靴に通信機を仕込んでんだろ?」
「…なぜわかった?」
「お前、最初に連絡が来るって言ってたじゃねぇか、簡単なことだ。」
「それもそうか…」
「…聞こえるか?明星、」
「亜唖一、どうだ?」
「だめだ、全ての記録が書き換えられている。」
「一体どうして…」
「おそらくだが、お前を連行していった奴らが怪しいと思っている…お前、今どこいる?」
「そういえば…小鳥遊、ここなんて名前だ?黒星刑務所だ。」
「だってよ。」
「まて、そいつ誰だ?」
「隣の囚人だよ…」
「そうか…わかった少し調べてみる、また連絡する。」
「おう、」
「で、なんだって?」
「まだ難しいらしい、最悪だ…」
「そう言うなよ、」
「あんたは、これまで何をやってたんだ?」
「俺か?あるもんの設計をな……」
「そうか…なんで捕まった?」
「そいつの情報を横流しした、そして俺も無罪だ。」
「お前もかよ…」
「ああ、まあどうせやることもねえ、しばらくはなして…」
「ウォォォォォォ!」
「なんだ!?」
窓の外を見ると…
「…っ!あれは!?」
「おいおい、あれはお前さんの暗黒鉄じゃねぇか?」
「…見た目はそっくりだ、だけど細かい模様が違う…」
「じゃあ、あいつはなんだ?」
「たぶん偽物だ!」
「ウォォォォォ!」
「あっ!飛んでくぞ!おい待て!」
「…行っちまったな。」
「くっそ!一体何で…」
「おい、明日お前が行く場所がある、いいな!?」
「はいよ…」
「じゃあな、お休み。」
「お休み…」
「明星、おい!」
「どうした!?なんかあったか!?」
「今警察が来てるんだが、明星が脱獄したって言ってるんだ!」
「は!?」
「今確認もしたが黒星刑務所なんてもんは存在しないらしい!」
「は!?じゃあ、ここはどこなんだよ!」
「ヤッパリな、薄々気づいてはいたんだが…」
「なんだ!?」
「ここは、暗闇星人のニセのムショだ…」
「なに!?」
「わかった、詳しい状況を確認する、気を付けて…」
「ああ…」
翌日
「乗れ!」
「わかったって!」
「おまえもだ!」
「はいはい、わかりましたよ!」
「ここは…アルティメットキャッスル!?」
「ほう…こいつは驚いた。」
「全く、世話をかけさせてくれましたな。」
「あ?なんだ?」
「なんだ?とはなんですか。」
「あ、お前昨日の…!」
「まさか、脱獄をした挙句、暗黒鉄の設計者と組んだとは…」
「設計?なにをいってんだ!?」
「言い訳無用!あれを見なさい…」
「ん?…あれは…!?」
「ダイナマイトセット完了、いつでもいけます!」
「どういうことだ!?おい!お前ら!」
「…暗黒鉄を破壊するらしい…」
「はっ!?なんだって!?」
「もう決まったことなのよ…」
「諦めてください…」
「ふざけんなよ!」
「動くな!」
「何すんだよ!離せよ!」
「爆破用意!5秒前!4、3、2」
「やめろぉぉぉぉぉ!」
「1、0!爆破!」
ドーン!
「…そんな…」
「…フフ…フハハハハハハハハハ!」
「何がおもしれえんだよ!」
「揃いにも揃って地球人はバカだな!」
「なに!?」
「お見せしよう…来るんだ!暗黒鉄!」
「なにぃ!?」
「ウォォォォォ!」
「う、うわぁぁぁぁぁ!」
「に、逃げろ!」
「総員退避!退避!」
「やはり偽物か…!」
「その通り!そして、私は暗闇獣人!」
「お前も暗闇獣人か!」
「ふふふ…我が主に生み出されたこの身体…我が主のために捧げよう!とうっ!」
「飛び乗った!?」
「京極明星!自らが愛した暗黒鉄を前に散れ!」
「く…!」
「明星君!暗黒鉄に乗るのです!」
「何いってんだ副長官!暗黒鉄はもう…!」
「あれは偽物です!」
「…え?」
「偽物には偽物で対抗したんですよ!本物は地下室です!あの程度で暗黒鉄が粉々になるなんて、あんなのでは傷一つつきません!ですよね?」
「一体どうなって…」
「説明は後です!早く乗って!」
「ああ!」
「すげぇな。」
「あ…あなたは…!」
「小鳥遊だ、久しぶりだな!」
「あなた…無罪なのに有罪判決を受け、脱走していたはずでは!?」
「ちょいと色々な…あいつの攻撃したらいい場所もわかっている、連絡機をかせ!」
「は…はい…」
「よかった…無事で」
「ア!戻ッタンデスネ!」
「シュバルツ!すまんな心配かけて。」
「ソレモデスガ、今ハ偽物デス!」
「そうだな!…行くぞ!暗黒鉄!レディィィィィィィィゴォォォォォ!」
「おい!聞こえるか!小鳥遊だ!」
「は!?おまえなんで…」
「奴の顔を狙え!」
「え!?なんで…」
「倒すぐらいには大した事ないが、奴が偽物だって暴くためだ!分かったらやれ!」
「…了解!」
「量産ロボ軍団は、俺たちに任せろ!」
「美味しいところは、譲ってあげる!」
「思いっきりやってください!」
「おう!」
「ウォォォォォ!」
「破壊されたはずの暗黒鉄が暴れています!…あ、アレは!?」
ドーン!
「暗黒鉄!?暗黒鉄がもう一体現れました!一体どうやっているのでしょう!?」
「今までよくも好き放題してくれたな!お返しだ!スカルガトリング!」
「ウォォォォォ!」
「…あれ?思ったより効いてるな。この調子だ!ダークネス億裂拳うぉぉぉぉぉぉぉ!」
「ウォォォォォ!」
「ぐっ!ホーン光線!?このっ!」
「ウォォ!」
「はぁ!」
「ウォォ…」
「よし!思いっきり掴む!」
「ウォォ!?」
急に頭をつかんで驚いたようだ。
「ウォ!ウォォォ!」
「逃げられるかよ!お前の正体見せてもらうぜ!はぁ!」
「ウォォォォォ!」
現れたのはひとつ目の真っ黒な暗闇獣だった。
「うわっ!なんだコイツ!」
そのころ街は…
「なんだアレは!」
「暗黒鉄の頭が…!?」
「これまで暴れていたのは偽物だったのか!」
「なんてことをしてしまったんだ…!」
「よ・く・も・俺達のふりをして暴れてくれたな!」
「ウォォォォォ!」
「喰らえぇぇぇぇ!デストロイド…スパーク!」
「ウォォォォォ!?!?!?」
「…はぁ、はぁ、はぁ…」
「目撃消滅、確認シマシタ。」
「よっしゃぁぁぁぁ!」
翌日
「しかし良かったですよ。疑いも晴れて…」
「世論もすぐに手のひら返したけどね、本当に速攻で動くんだから…」
「まあいいじゃないか、疑われたのはともかく、少なくとも今は大丈夫なんだし…な?」
「そうだな!俺が疑われたときはひやひやしたけど…」
「元気にやってんね!」
「あ、小鳥遊!」
「よ!挨拶に来たぞ!」
「そういえば、あなた誰なんです?」
「俺か?俺は、トリプルジェット・Aの設計者さ!」
「えっ!?」
「でもあいつ…暗闇獣人は暗黒鉄って…」
「あんなん嘘だよ嘘!第一、地球人の俺が宇宙のロボットを作ってるわけないだろ!」
「それもそうか…」
「ま、これからは俺もここの一員、整備士もやるぞ!よろしくな!」
「よろしく!」
「わ、我が王…申し訳ありません…!」
「…もう良い…」
「よろしいのですか…!?」
「ああ…もう、お前には見込みがない!」
「えっ!?」
「消えろ。」
「うわぁぁぁぁぁ!」
「ふん、計画を失敗いした上に、他の星でもこんなんだったからな…次が楽しみだ…まっていろ…!」
こうして、明星の疑いは晴れ、地球にも平和が戻った。しかし、それはほんの一瞬でしかない。永遠の平和を手に入れるため、戦え!暗黒鉄!戦え!トリプルジェット・A!
続く
次回!
国民的人気ロボットゴールデンレインボー!その展示会に突如、架空のゴールデンレインボーの敵が!
その時、暗黒鉄とトリプルジェット・Aの前に現れたのは…ゴールデンレインボー!?
第九話 別次元からの来訪者!
絶対に見逃すな!
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コーヒー微糖派
SF
『科学の魔女は、空色の髪をなびかせて宙を舞う』
高校を卒業後、亡くなった両親の後を継いで工場長となったニ十歳の女性――空鳥 隼《そらとり じゅん》
彼女は両親との思い出が詰まった工場を守るため、単身で経営を続けてはいたものの、その運営状況は火の車。残された借金さえも返せない。
それでも持ち前の知識で独自の商品開発を進め、なんとかこの状況からの脱出を図っていた。
そんなある日、隼は自身の開発物の影響で、スーパーパワーに目覚めてしまう。
その力は、隼にさらなる可能性を見出させ、その運命さえも大きく変えていく。
持ち前の科学知識を応用することで、世に魔法を再現することをも可能とした力。
その力をもってして、隼は日々空を駆け巡り、世のため人のためのヒーロー活動を始めることにした。
そしていつしか、彼女はこう呼ばれるようになる。
魔法の杖に腰かけて、大空を鳥のように舞う【空色の魔女】と。
※この作品の科学知識云々はフィクションです。参考にしないでください。
※ノベルアッププラス様での連載分を後追いで公開いたします。
※2022/10/25 完結まで投稿しました。
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