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第三話 恐ろしい!謎の海坊主
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「…というわけだ。」
「…すげぇ!」
「まさか、そんな冒険をしているとは!」
「ねぇ!看守のノワールとは、いつから話しやすくなったの?」
「うーん…ありとあらゆる敵の話をされたからな、多分それだと思うけど…」
「そうなの?」
「多分…」
「そういえば、あのロボットどうしてるんだ?」
「ああ、暗黒鉄のことか。あいつは、上官に頼んで基地の前に置かせてもらってる。」
「エネルギーなどは、どうなっているのですか?」
「なんか、とある星で見つかったダークエナジーって言うエネルギーを使ってるらしい。ダークジュエルっていう物質から大量に出てくるらしい。」
「切れてしまったらどうするのですか?」
「一応地球にあるらしいから、それを使いたいな。今、それを取ってくれているらしいし…」
「すみません!」
すると、隊員の一人が入ってきた。
「どうした?」
「ダークジュエルが発見されました!」
「よし!なら暗黒鉄は動けるな!」
「それともう一つ、明日に比嘉長官が暗闇星人の目的などを知りたいとのことです。明日9時にチームAは部屋に来いと。」
比嘉長官、ここにおいて一番偉い人だ。指示もよくでき、メンバーを全て覚えている。
「わかった。」
「よーし!今日は、パーティーだ!思いっきりやるぞ!」
「おー!」
そして翌日…
「ふあ~、もう朝か…」
「今何時?」
「8時50分ですね。」
「そうか…え!?あと10分じゃん!」
「なにやってんのよ!」
「何いってんですか!私たちもですよ!」
「そうじゃない!」
「急げー!」
「…8時49分、かなりギリギリだぞ。」
「すみません…」
「もっと余裕を持たんか…まあいい、まずは明星帰還おめでとう。」
「はい!ありがとうございます!」
「それで、話を聞きたいという事は聞いているな?」
「聞いております!」
「いいか?このことはチームAと我々上層部以外には口にしてはならない。万が一スパイが入り込んで、情報が渡っているとバレたら危険だからだ。」
「分かりました。」
「まず、彼らがなぜ宣戦布告をしてきたかわかっていない。奴らの目的は何だ?」
「相手を支配下に置くことを目的としています。」
「そうか…敵の勢力はどのくらいだ?」
「これまで数多くの宇宙を支配し、この宇宙もトップクラスの勢力の銀河を落としつつあるとのことです。」
「なんと…」
「長官、敵の勢力は計り知れません。今の話を聞いても、数多くの宇宙を落とすとはとても危険な存在です。」
「分かっている初鹿野。」
初鹿野副長官。彼も、世界平和のために働いているとても頼りなる存在だ。
「彼らの規模はそこまで大きかったのか…明星彼らについてだが、あの怪獣はなんだ?」
「あれは暗闇獣です。人工的に生命体を生み出したあと、それを改造することで莫大な戦闘力とコスト軽減が可能になります。」
「暗闇獣…かなり危険な存在になりそうだな。話はわかった、あと何か知っていることは?」
「それが、敵のトップを倒すと最強の暗闇獣が出現し、とても危険だとか…」
「迂闊には攻められないということか…わかった、しばらく様子を見て解決策を考える。それまでは地球を死守する様に。」
「はい!」
「長官よろしいでしょうか?」
「どうした才樹?」
「なぜ明星だけでなく、我々チームAを呼び出したのでしょうか?」
「うむ、それについてだが、」
そう言って長官は資料を渡した。
「これは?」
「最近、海で目撃されている海坊主の情報だ。破壊活動も報告されている。」
「海坊主?そんなのがいるのですか?」
「当初は、我々も幻覚として片付けていた。この辺りの建物は劣化が多いため倒壊もそれが原因とかんがえられていた。しかし、暗闇獣の存在が発覚した今、暗闇獣を送って潜ませている可能性もある。チームAにはそれを調査して欲しい。」
「わかりました!」
「亜々一、才樹、紗季子、この3人はチームAのジェット機スーパーAに乗って、明星はいつでも戦闘できるように暗黒鉄に乗って向かうように。」
「長官!」
「どうした紗季子?」
「出発はいつですか?」
「…30分後だ。」
「…え?」
「ひとまず話は終わりだ。何かあったらいつでも来い。」
「分かりました。失礼しました。」
そう言って長官の部屋をでた。
「…やべー!急がないと!」
「全員持ち物準備!出来次第出発!」
「了解!」
「ふー、ギリギリ間に合った。」
「もうすぐ目的地です。しかし…」
才樹は暗黒鉄を見る。
「そんな大きいの持ってきて大丈夫ですか?暗闇獣がいたとして、バレません?」
無理もない。何しろ暗黒鉄は50メートルあるのだ。
「それについては、考えがあるんだよ。」
「考えですか?」
「ついてからのお楽しみ!」
「あ!海よ!」
そこには、青く広がる海があった。
「着陸態勢、これより着陸。」
スーパーAは海辺のスペースに静かに着陸した。
一方暗黒鉄は、ズドン!という大きな音を立てて着陸した。
「海だー!最高ね!」
「遊びに来たんじゃないんだぞ。」
「そうですよ、それはともかく明星、考えというのは?」
「よし、見てみろ!暗黒鉄、カモフラージュ!」
すると暗黒鉄の姿が消えた。
「消えた!?カモフラージュですか?」
「そう!これで敵にバレることはない!」
「一般人がぶつからないのですか?」
「もう上空に行ったから大丈夫だよ!」
「そうですか、では調査を開始しましょう。」
「よし、明星と才樹は海辺やその周辺をしらべてくれ。俺と紗季子はここのあたりの人に聞き込みをしてくる。」
「分かりました。」
「やってやるわ!」
「よし、やるか!」
亜々一と紗季子が行ったあと…
「さてと、調査しますか。」
「何すればいい?」
「何か、海坊主がいる証拠が見つかればいいのですが…」
「足跡とかそういうこと?」
「ええ、他にも金属片などの体の一部、破壊の形跡などでもいいですね。」
「倒壊した建物じゃだめなのか?」
「あの建物は、振動によって倒壊しましたから。目撃情報では、海坊主が地面に手を触れた途端地面が揺れだしたというものもありますが、だったら日本全土を倒壊させればいいのでは?半年前のロボットですら星を砕けるバズーカを持っていましたし。」
「多分、地球に悪影響を与えたくなかったんじゃない?」
「そうだとしても、ビームなどを使えばいい話では?」
「うーん…地震に見せて建物を壊せるし…あ、そういえばノワールが、パーツ不足で効率の悪いロボットを作ることがあるって言ってたかも。」
「なるほど…でしたら、その時送り込める暗闇獣が少なかった為万が一にでも壊されたくなかった。だから、こっそり破壊するようになった。ということですかね?」
「最近、その被害も減ってきているけど、それは暗闇獣をある程度送り込む余裕が出てきたんじゃないかな?」
「じゃあどうします?」
「どうにかして、おびきだしたいんだけどな…」
そのときだった。
「おーい!」
二人が戻ってきた。
「海坊主の出現には条件があることがわかった。」
「条件?なんだ?」
「いつも、新月の夜中の二時に出現している。」
「なぜ新月?」
「月の光がないことで、少しでも暗い時がいいんじゃないか?よく見えなくするために。」
「なるほど…?」
「では、新月の夜に出現する可能性が高いということですね。次の新月の夜は…今夜ですね。今夜!?」
「わかった。万が一に備えて見張るぞ!」
「長官にはメッセージを入れておくわね。」
「じゃあ今夜決闘だ!」
そして夜
「みんな起きてるか?」
「起きてるぞ。」
「起きてます。」
「バッチリよ。」
「わかった。あと10秒でやつがくる。明星は暗黒鉄をいつでも動かせるようにしとけ。」
「了解。」
「俺たち三人で援護するぞ。」
「了解。」
「了解。」
「くるぞ。3、2、1、0。」
「おぁぁぁぁぁぁ!」
「出た!」
「やつが!」
「本当に海坊主みたいだ!」
「ですが、身体に機械がついています!やはり暗闇獣かと!」
「コレヨリ、戦闘ヲ開始シマス。」
「よし!明星攻撃を開始する!いくぞ!ホーンビーム!」
「おぁぁぁぁぁぁ!」
「ダークエナジービーム!」
「おぁぁぁぁぁぁ!」
「効イテマスヨ!」
怒った暗闇獣が地面に手を触れた。すると、暗黒鉄の周りは青い光の線で囲まれた。そして…
「おぁぁぁぁ!!」
「何だこれ…うわぁぁぁぁぁ!」
「明星!そいつは、中から相手に振動を起こす!その円から出るんだ!」
「そんな事言われても…!」
地震だったら簡単に抜け出せただろう。しかし、中からだと話は別だ。暗黒鉄は耐えられても、明星本人にダメージが行ってしまう。そして、明星の動きは暗黒鉄とリンクしている。明星が動けないということは、暗黒鉄も動けないのだ。
「明星、ダメージヲ負ッテイマス。脱出シテクダサイ!」
「ああああ…あ…」
「明星を援護しろ!」
しかし、全く攻撃が通らない。
「くっ、どうすれば…」
「そうだ!明星!ジェットのエネルギーを前に発射してください!」
「わかった!」
言われた通りにジェットを前に吹く。すると、思いっきり後ろに飛んで、円を抜け出すことができた。
「あぶねーな。」
「アナタガネ。」
「うるさいな!」
「明星ここは空中線です。やつは、円の中の地面についているものにしか振動を起こせません!」
「よし!ブラックフィンガーミサイル!」
「おぁぁぁぁぁぁ!」
「ダークエナジービーム!ホーンビーム!スカルガトリング!さらに、ドローンソード!」
「おぁぁぁ…」
「相当ナ猛攻デスネ。敵モフラフラデスヨ。」
その通り、暗闇獣はもうふらふらである。空中から猛攻撃を受けたのだ。立っていることはもう不可能だろう。そして、最後の抵抗と言わんばかりに手を伸ばして掴もうとしていた。
「おぁぁぁぁぁぁ!」
「当たるかよ!逆にこっちが掴んでやるぜ!スネークロープ!」
「おぁぁぁ…」
牙から毒が溢れ出て暗闇獣が中から溶ける。そして、スネークロープを利用して思いっきり空中に投げる!
「おぁぁぁぁぁぁ!?」
「トドメだ!デストロイド…スパーク!」
「おぁぁぁぁぁぁ!」
断末魔を上げて暗闇獣は消滅した。
そして朝。
「あー眠い。」
「まじでやばい。」
「もう起きないと、朝礼始まりますよ…ふあ~」
「まだ寝たい~」
バッチリ全員寝不足である。
「朝礼いくぞー。急げ~。」
「おー…」
「そういえば、能力バーリアあるのに、なんであれが効いたんだよ?あれってシンプルな攻撃じゃなくて、特殊な攻撃だろ?」
「そういえばそうだな…あ!」
「どうした!?」
「電源入れるの忘れてた。」
「何やってんだよ!」
こうしてまた一時的に、平和が訪れた。しかし、また強い敵が現れるかもしれない。頑張れ暗黒鉄、頑張れ明星!
続く
次回!
パトロール終わりに訓練をするチームA。その時街に現れたのは、力自慢の暗闇獣。新しい技もあるぞ!
第四話 力自慢の暗闇獣
絶対に見逃すな!
「…すげぇ!」
「まさか、そんな冒険をしているとは!」
「ねぇ!看守のノワールとは、いつから話しやすくなったの?」
「うーん…ありとあらゆる敵の話をされたからな、多分それだと思うけど…」
「そうなの?」
「多分…」
「そういえば、あのロボットどうしてるんだ?」
「ああ、暗黒鉄のことか。あいつは、上官に頼んで基地の前に置かせてもらってる。」
「エネルギーなどは、どうなっているのですか?」
「なんか、とある星で見つかったダークエナジーって言うエネルギーを使ってるらしい。ダークジュエルっていう物質から大量に出てくるらしい。」
「切れてしまったらどうするのですか?」
「一応地球にあるらしいから、それを使いたいな。今、それを取ってくれているらしいし…」
「すみません!」
すると、隊員の一人が入ってきた。
「どうした?」
「ダークジュエルが発見されました!」
「よし!なら暗黒鉄は動けるな!」
「それともう一つ、明日に比嘉長官が暗闇星人の目的などを知りたいとのことです。明日9時にチームAは部屋に来いと。」
比嘉長官、ここにおいて一番偉い人だ。指示もよくでき、メンバーを全て覚えている。
「わかった。」
「よーし!今日は、パーティーだ!思いっきりやるぞ!」
「おー!」
そして翌日…
「ふあ~、もう朝か…」
「今何時?」
「8時50分ですね。」
「そうか…え!?あと10分じゃん!」
「なにやってんのよ!」
「何いってんですか!私たちもですよ!」
「そうじゃない!」
「急げー!」
「…8時49分、かなりギリギリだぞ。」
「すみません…」
「もっと余裕を持たんか…まあいい、まずは明星帰還おめでとう。」
「はい!ありがとうございます!」
「それで、話を聞きたいという事は聞いているな?」
「聞いております!」
「いいか?このことはチームAと我々上層部以外には口にしてはならない。万が一スパイが入り込んで、情報が渡っているとバレたら危険だからだ。」
「分かりました。」
「まず、彼らがなぜ宣戦布告をしてきたかわかっていない。奴らの目的は何だ?」
「相手を支配下に置くことを目的としています。」
「そうか…敵の勢力はどのくらいだ?」
「これまで数多くの宇宙を支配し、この宇宙もトップクラスの勢力の銀河を落としつつあるとのことです。」
「なんと…」
「長官、敵の勢力は計り知れません。今の話を聞いても、数多くの宇宙を落とすとはとても危険な存在です。」
「分かっている初鹿野。」
初鹿野副長官。彼も、世界平和のために働いているとても頼りなる存在だ。
「彼らの規模はそこまで大きかったのか…明星彼らについてだが、あの怪獣はなんだ?」
「あれは暗闇獣です。人工的に生命体を生み出したあと、それを改造することで莫大な戦闘力とコスト軽減が可能になります。」
「暗闇獣…かなり危険な存在になりそうだな。話はわかった、あと何か知っていることは?」
「それが、敵のトップを倒すと最強の暗闇獣が出現し、とても危険だとか…」
「迂闊には攻められないということか…わかった、しばらく様子を見て解決策を考える。それまでは地球を死守する様に。」
「はい!」
「長官よろしいでしょうか?」
「どうした才樹?」
「なぜ明星だけでなく、我々チームAを呼び出したのでしょうか?」
「うむ、それについてだが、」
そう言って長官は資料を渡した。
「これは?」
「最近、海で目撃されている海坊主の情報だ。破壊活動も報告されている。」
「海坊主?そんなのがいるのですか?」
「当初は、我々も幻覚として片付けていた。この辺りの建物は劣化が多いため倒壊もそれが原因とかんがえられていた。しかし、暗闇獣の存在が発覚した今、暗闇獣を送って潜ませている可能性もある。チームAにはそれを調査して欲しい。」
「わかりました!」
「亜々一、才樹、紗季子、この3人はチームAのジェット機スーパーAに乗って、明星はいつでも戦闘できるように暗黒鉄に乗って向かうように。」
「長官!」
「どうした紗季子?」
「出発はいつですか?」
「…30分後だ。」
「…え?」
「ひとまず話は終わりだ。何かあったらいつでも来い。」
「分かりました。失礼しました。」
そう言って長官の部屋をでた。
「…やべー!急がないと!」
「全員持ち物準備!出来次第出発!」
「了解!」
「ふー、ギリギリ間に合った。」
「もうすぐ目的地です。しかし…」
才樹は暗黒鉄を見る。
「そんな大きいの持ってきて大丈夫ですか?暗闇獣がいたとして、バレません?」
無理もない。何しろ暗黒鉄は50メートルあるのだ。
「それについては、考えがあるんだよ。」
「考えですか?」
「ついてからのお楽しみ!」
「あ!海よ!」
そこには、青く広がる海があった。
「着陸態勢、これより着陸。」
スーパーAは海辺のスペースに静かに着陸した。
一方暗黒鉄は、ズドン!という大きな音を立てて着陸した。
「海だー!最高ね!」
「遊びに来たんじゃないんだぞ。」
「そうですよ、それはともかく明星、考えというのは?」
「よし、見てみろ!暗黒鉄、カモフラージュ!」
すると暗黒鉄の姿が消えた。
「消えた!?カモフラージュですか?」
「そう!これで敵にバレることはない!」
「一般人がぶつからないのですか?」
「もう上空に行ったから大丈夫だよ!」
「そうですか、では調査を開始しましょう。」
「よし、明星と才樹は海辺やその周辺をしらべてくれ。俺と紗季子はここのあたりの人に聞き込みをしてくる。」
「分かりました。」
「やってやるわ!」
「よし、やるか!」
亜々一と紗季子が行ったあと…
「さてと、調査しますか。」
「何すればいい?」
「何か、海坊主がいる証拠が見つかればいいのですが…」
「足跡とかそういうこと?」
「ええ、他にも金属片などの体の一部、破壊の形跡などでもいいですね。」
「倒壊した建物じゃだめなのか?」
「あの建物は、振動によって倒壊しましたから。目撃情報では、海坊主が地面に手を触れた途端地面が揺れだしたというものもありますが、だったら日本全土を倒壊させればいいのでは?半年前のロボットですら星を砕けるバズーカを持っていましたし。」
「多分、地球に悪影響を与えたくなかったんじゃない?」
「そうだとしても、ビームなどを使えばいい話では?」
「うーん…地震に見せて建物を壊せるし…あ、そういえばノワールが、パーツ不足で効率の悪いロボットを作ることがあるって言ってたかも。」
「なるほど…でしたら、その時送り込める暗闇獣が少なかった為万が一にでも壊されたくなかった。だから、こっそり破壊するようになった。ということですかね?」
「最近、その被害も減ってきているけど、それは暗闇獣をある程度送り込む余裕が出てきたんじゃないかな?」
「じゃあどうします?」
「どうにかして、おびきだしたいんだけどな…」
そのときだった。
「おーい!」
二人が戻ってきた。
「海坊主の出現には条件があることがわかった。」
「条件?なんだ?」
「いつも、新月の夜中の二時に出現している。」
「なぜ新月?」
「月の光がないことで、少しでも暗い時がいいんじゃないか?よく見えなくするために。」
「なるほど…?」
「では、新月の夜に出現する可能性が高いということですね。次の新月の夜は…今夜ですね。今夜!?」
「わかった。万が一に備えて見張るぞ!」
「長官にはメッセージを入れておくわね。」
「じゃあ今夜決闘だ!」
そして夜
「みんな起きてるか?」
「起きてるぞ。」
「起きてます。」
「バッチリよ。」
「わかった。あと10秒でやつがくる。明星は暗黒鉄をいつでも動かせるようにしとけ。」
「了解。」
「俺たち三人で援護するぞ。」
「了解。」
「了解。」
「くるぞ。3、2、1、0。」
「おぁぁぁぁぁぁ!」
「出た!」
「やつが!」
「本当に海坊主みたいだ!」
「ですが、身体に機械がついています!やはり暗闇獣かと!」
「コレヨリ、戦闘ヲ開始シマス。」
「よし!明星攻撃を開始する!いくぞ!ホーンビーム!」
「おぁぁぁぁぁぁ!」
「ダークエナジービーム!」
「おぁぁぁぁぁぁ!」
「効イテマスヨ!」
怒った暗闇獣が地面に手を触れた。すると、暗黒鉄の周りは青い光の線で囲まれた。そして…
「おぁぁぁぁ!!」
「何だこれ…うわぁぁぁぁぁ!」
「明星!そいつは、中から相手に振動を起こす!その円から出るんだ!」
「そんな事言われても…!」
地震だったら簡単に抜け出せただろう。しかし、中からだと話は別だ。暗黒鉄は耐えられても、明星本人にダメージが行ってしまう。そして、明星の動きは暗黒鉄とリンクしている。明星が動けないということは、暗黒鉄も動けないのだ。
「明星、ダメージヲ負ッテイマス。脱出シテクダサイ!」
「ああああ…あ…」
「明星を援護しろ!」
しかし、全く攻撃が通らない。
「くっ、どうすれば…」
「そうだ!明星!ジェットのエネルギーを前に発射してください!」
「わかった!」
言われた通りにジェットを前に吹く。すると、思いっきり後ろに飛んで、円を抜け出すことができた。
「あぶねーな。」
「アナタガネ。」
「うるさいな!」
「明星ここは空中線です。やつは、円の中の地面についているものにしか振動を起こせません!」
「よし!ブラックフィンガーミサイル!」
「おぁぁぁぁぁぁ!」
「ダークエナジービーム!ホーンビーム!スカルガトリング!さらに、ドローンソード!」
「おぁぁぁ…」
「相当ナ猛攻デスネ。敵モフラフラデスヨ。」
その通り、暗闇獣はもうふらふらである。空中から猛攻撃を受けたのだ。立っていることはもう不可能だろう。そして、最後の抵抗と言わんばかりに手を伸ばして掴もうとしていた。
「おぁぁぁぁぁぁ!」
「当たるかよ!逆にこっちが掴んでやるぜ!スネークロープ!」
「おぁぁぁ…」
牙から毒が溢れ出て暗闇獣が中から溶ける。そして、スネークロープを利用して思いっきり空中に投げる!
「おぁぁぁぁぁぁ!?」
「トドメだ!デストロイド…スパーク!」
「おぁぁぁぁぁぁ!」
断末魔を上げて暗闇獣は消滅した。
そして朝。
「あー眠い。」
「まじでやばい。」
「もう起きないと、朝礼始まりますよ…ふあ~」
「まだ寝たい~」
バッチリ全員寝不足である。
「朝礼いくぞー。急げ~。」
「おー…」
「そういえば、能力バーリアあるのに、なんであれが効いたんだよ?あれってシンプルな攻撃じゃなくて、特殊な攻撃だろ?」
「そういえばそうだな…あ!」
「どうした!?」
「電源入れるの忘れてた。」
「何やってんだよ!」
こうしてまた一時的に、平和が訪れた。しかし、また強い敵が現れるかもしれない。頑張れ暗黒鉄、頑張れ明星!
続く
次回!
パトロール終わりに訓練をするチームA。その時街に現れたのは、力自慢の暗闇獣。新しい技もあるぞ!
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小説家になろうSF(パニック)部門にて400万pv達成、日間/週間/月間1位、四半期2位、年間/累計3位の実績あり。
カクヨムのSF部門においても高評価いただき80万pv達成、最高週間2位、月間3位の実績あり。
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