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え、スキルって
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単語「も、もう大丈夫か…?」
「うん、大丈夫…。」
あんま大丈夫じゃないですね!あーもう、恐ろしい物食べたな。
にしても、ハリエットおばちゃんとシグニールはなんでふつーに食しているんだろうねぇ!すごいな。…あれ?お母さんは…
「え、お母さん…?」
「エレノアもやられたか。」
いや、え?何、なんでお母さんフリーズしてんの?やられたか、って何?…あ、紅茶とクッキーか。手に持ったまま固まってるわ。
「アメリア。」
「何?」
「エレノアの解呪やってみたらどうだ?」
「解呪…?解呪って、呪いを解くってこと?」
呪いとは?え、このクッキー呪いかけられてんの?あ、紅茶の方?え、そんなん勧められたの?ハリエットおばちゃん何がしたいの?
「あら~。そんな目で見ないでちょうだい。クッキーにも紅茶にも呪いなんてかかってないわよ~。ただ、美味しすぎて呪いでもかかってるみたいに欲しくなるのよね~。」
怖いわ~と笑いながら言うハリエットおばちゃん。全っ然笑い事じゃないけどね。で、解呪ってどうやるんだろ。
「シグニール、解呪ってどうやるの?」
「解呪したいって思いながら魔力を流す。」
??解呪したいって思いながら魔力を流す?…説明雑だな。シグニール、これじゃお母さんと変わらんぞ。なんだかんだ言いながらシグニールも毒されてはいるんじゃないの?…シグニールは正常でいられますように。お願いします、まじで。
って、お母さんの解呪しないと。解呪したいって思いながら魔力を流す、解呪したいって思いながら魔力を流す…。魔力を…。いや、めっちゃイメージしにくくね、これ。改めてどんな説明の仕方よ。雑すぎ。ま、頑張るしかないか。お母さんのフリーズを解かないと。
お母さんの腕に触れて魔力を流す。ゆっくりと体から魔力が抜けていく。この感覚なんか慣れないな。
「…あら。」
「戻った。」
おお、よかった。上手く解呪できたっぽいね。お母さんは、両手の紅茶とクッキーを交互に見て何があったか察したらしい。
「ごめんなさいね。ありがとう。」
「いや、解呪したのオレじゃなくてアメリアだぞ。」
「えっ。…ふふ、ありがとう、アメリア。解呪もできるようになったのね。」
ふわっと微笑むお母さん。毎回毎回目に悪い笑顔だなぁ…。大人になったら目潰れてそう。
「うん、アメリア頑張ったんだ!」
せめてこの顔面が私に遺伝してたらなぁ…!くっそお!お母さんが頭を撫でてくれる。くぅっ!優しいかよ!!
て、あれ?私、ここに何しに来たんだっけ。色々、そう色々あって忘れてたけど、なんだっけ?
「…それでアメリア。もう話していいか?」
「え?…あー、うん。ソウダネ。」
「今、なんのことか忘れてただろ。」
いや、今も思い出してません。なんだっけ。ジトーとこっちを見てくるシグニール。私はもちろん目を逸らした。いや、ほんと覚えてないんだって。鳥頭ですまんなw
「ステータスって、って聞いてきたのはアメリアだぞ。」
「そう、そう。こんなすぐ忘れるわけないもんね。しっかり覚えてたよ。」
またジトーとこっちを見てくるシグニール。そんな怒りなさんな、シグニールさん。私が忘れてたとかそんなんクソほどどーでもいいから。
「まあ、いいか。まず、ステータスが分かるのは5歳の鑑定式の時だ。」
「鑑定式…。ん?5歳?」
「ああ。鑑定式までは、みんなステータスを持たない。」
ステータスを、持たない?ってことは、私のステータスはなんだ。てかスキルは?使えないの?あ、あとHP!確認できないってやばいと思うんだけど。
「ステータスには、自分の名前、種族、職業、年齢、レベル、称号、契約獣、HP、MPスキル、状態とかが書かれてる」
「ふんふん。」
なるほどね、それは知ってる。ちょっと気になったんだけど、契約獣って…。魔物と契約できるんだね!?うっわああ!楽しみ~。
「何にでもステータスはあるから、鑑定スキルを取っとくと楽だな。」
「取っとく…って、」
「鑑定式までは、スキル取得が楽なんだよ。」
スキル取得が楽?ラク…RAKU…?スキル取得って、出来るの?…いや、できるのはいいとして、楽って何?
「鑑定式…つまり、ステータスを貰う前までは大体2,3ヶ月でスキルを取得できるんだ。ステータスを貰ってからは、何年もかけてやっとスキルが手に入る位になるけど…。まあ、このことはみんながみんな知ってるわけじゃないし、知ったもの勝ちだな。」
ん?てことは、スキルって5歳までに頑張れば取り放題ってこと?…それって…それってさぁ……私のチートの意味、なくね?
………。ふざけんなよぉおぉぉ!?は!?そんなんだったらわざわざ神様にスキル貰う必要とかなかったじゃん!なんなんだよ!なんなんだよくっそぉぉぁぉぉぉぉぉ!!!なんで教えてくれなかったのさ、神様!!意味わかんないんだけど!!あーもうムカつくー!!!!
「ああ、そうそう。子供があらゆる耐性を持たないっていうのは、ステータスを貰うまではスキルを使えないからだな。子供のうちにやんちゃしてれば自然に色んな耐性を付けることができるってわけだな。」
「スキルを、使えない?」
ほぁぇ?スキルを使えないって…。え、待ってでも私無限収納使えたはずじゃん…?…あーもう!!わからん!!この世界のルールめんどすぎじゃね!?
「うん、大丈夫…。」
あんま大丈夫じゃないですね!あーもう、恐ろしい物食べたな。
にしても、ハリエットおばちゃんとシグニールはなんでふつーに食しているんだろうねぇ!すごいな。…あれ?お母さんは…
「え、お母さん…?」
「エレノアもやられたか。」
いや、え?何、なんでお母さんフリーズしてんの?やられたか、って何?…あ、紅茶とクッキーか。手に持ったまま固まってるわ。
「アメリア。」
「何?」
「エレノアの解呪やってみたらどうだ?」
「解呪…?解呪って、呪いを解くってこと?」
呪いとは?え、このクッキー呪いかけられてんの?あ、紅茶の方?え、そんなん勧められたの?ハリエットおばちゃん何がしたいの?
「あら~。そんな目で見ないでちょうだい。クッキーにも紅茶にも呪いなんてかかってないわよ~。ただ、美味しすぎて呪いでもかかってるみたいに欲しくなるのよね~。」
怖いわ~と笑いながら言うハリエットおばちゃん。全っ然笑い事じゃないけどね。で、解呪ってどうやるんだろ。
「シグニール、解呪ってどうやるの?」
「解呪したいって思いながら魔力を流す。」
??解呪したいって思いながら魔力を流す?…説明雑だな。シグニール、これじゃお母さんと変わらんぞ。なんだかんだ言いながらシグニールも毒されてはいるんじゃないの?…シグニールは正常でいられますように。お願いします、まじで。
って、お母さんの解呪しないと。解呪したいって思いながら魔力を流す、解呪したいって思いながら魔力を流す…。魔力を…。いや、めっちゃイメージしにくくね、これ。改めてどんな説明の仕方よ。雑すぎ。ま、頑張るしかないか。お母さんのフリーズを解かないと。
お母さんの腕に触れて魔力を流す。ゆっくりと体から魔力が抜けていく。この感覚なんか慣れないな。
「…あら。」
「戻った。」
おお、よかった。上手く解呪できたっぽいね。お母さんは、両手の紅茶とクッキーを交互に見て何があったか察したらしい。
「ごめんなさいね。ありがとう。」
「いや、解呪したのオレじゃなくてアメリアだぞ。」
「えっ。…ふふ、ありがとう、アメリア。解呪もできるようになったのね。」
ふわっと微笑むお母さん。毎回毎回目に悪い笑顔だなぁ…。大人になったら目潰れてそう。
「うん、アメリア頑張ったんだ!」
せめてこの顔面が私に遺伝してたらなぁ…!くっそお!お母さんが頭を撫でてくれる。くぅっ!優しいかよ!!
て、あれ?私、ここに何しに来たんだっけ。色々、そう色々あって忘れてたけど、なんだっけ?
「…それでアメリア。もう話していいか?」
「え?…あー、うん。ソウダネ。」
「今、なんのことか忘れてただろ。」
いや、今も思い出してません。なんだっけ。ジトーとこっちを見てくるシグニール。私はもちろん目を逸らした。いや、ほんと覚えてないんだって。鳥頭ですまんなw
「ステータスって、って聞いてきたのはアメリアだぞ。」
「そう、そう。こんなすぐ忘れるわけないもんね。しっかり覚えてたよ。」
またジトーとこっちを見てくるシグニール。そんな怒りなさんな、シグニールさん。私が忘れてたとかそんなんクソほどどーでもいいから。
「まあ、いいか。まず、ステータスが分かるのは5歳の鑑定式の時だ。」
「鑑定式…。ん?5歳?」
「ああ。鑑定式までは、みんなステータスを持たない。」
ステータスを、持たない?ってことは、私のステータスはなんだ。てかスキルは?使えないの?あ、あとHP!確認できないってやばいと思うんだけど。
「ステータスには、自分の名前、種族、職業、年齢、レベル、称号、契約獣、HP、MPスキル、状態とかが書かれてる」
「ふんふん。」
なるほどね、それは知ってる。ちょっと気になったんだけど、契約獣って…。魔物と契約できるんだね!?うっわああ!楽しみ~。
「何にでもステータスはあるから、鑑定スキルを取っとくと楽だな。」
「取っとく…って、」
「鑑定式までは、スキル取得が楽なんだよ。」
スキル取得が楽?ラク…RAKU…?スキル取得って、出来るの?…いや、できるのはいいとして、楽って何?
「鑑定式…つまり、ステータスを貰う前までは大体2,3ヶ月でスキルを取得できるんだ。ステータスを貰ってからは、何年もかけてやっとスキルが手に入る位になるけど…。まあ、このことはみんながみんな知ってるわけじゃないし、知ったもの勝ちだな。」
ん?てことは、スキルって5歳までに頑張れば取り放題ってこと?…それって…それってさぁ……私のチートの意味、なくね?
………。ふざけんなよぉおぉぉ!?は!?そんなんだったらわざわざ神様にスキル貰う必要とかなかったじゃん!なんなんだよ!なんなんだよくっそぉぉぁぉぉぉぉぉ!!!なんで教えてくれなかったのさ、神様!!意味わかんないんだけど!!あーもうムカつくー!!!!
「ああ、そうそう。子供があらゆる耐性を持たないっていうのは、ステータスを貰うまではスキルを使えないからだな。子供のうちにやんちゃしてれば自然に色んな耐性を付けることができるってわけだな。」
「スキルを、使えない?」
ほぁぇ?スキルを使えないって…。え、待ってでも私無限収納使えたはずじゃん…?…あーもう!!わからん!!この世界のルールめんどすぎじゃね!?
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