13 / 16
あああああ!
しおりを挟む
お母さんのところまで走っていくと、お母さんは申し訳なさそうな顔をして私を抱きしめた。
「本当にごめんなさい。私の不注意で…」
「大丈夫だよ、もう元気だから!」
半泣きのお母さんをそっと宥めてそう答える。いや、普通に倒れた理由が謎でね?色々謎でね、異世界のナビとかあるんなら欲しかったよマジで。てかもう治ったんだし、そろそろ魔術使お?うん。
「それよりお母さん。アメリアもう魔術使いたいなー。」
ボソッと言うと、お母さんはもっと強く私を抱きしめた。なんで!?いだだだだだ!痛い痛い痛い!強い!怪力!怪力聖女!私の怪力はこの人譲りか!!!!
『おい、エレノア。離せ。』
「シグニール…なんで邪魔するのよ。」
『なんでじゃない!ったく、お前の怪力で抱きしめたら子供潰れるぞ』
「はっ!だっ…いじょうぶ?アメリア!」
お母さん、自分が怪力だってこと忘れてたんか…そんな必死な顔しなくても。サンキュー、シグニール。異世界に来てたった2日でお母さんに56されるとかなんなくて良かったよ。まあ多分、物理攻撃耐性が機能してくれるでしょ。多分…。あれ、この耐性って攻撃じゃなきゃ機能しないの?どうなの?…物理耐性と魔法耐性にすれば良かったかも。過去の自分ぶん殴りたいわ。
「大丈夫だよ、お母さん。痛かったけど。」
痛かったけど!!
わざと「痛かったけど」を強調して言うと、お母さんの顔から表情が消えて体育座りで落ち込み始めた。やばい良心が痛む…。そんな落ち込むと思わないじゃん…。
『ぶふっ!』
シグニールぅ!笑うなよ、そこで!また火の中に放り込まれても知らないからね?ていうか…
魔術を!使わせろよ!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「さて、やりましょうか。」
「も、もう大丈夫?」
「ええ、もう大丈夫よ。」
ニコッと微笑むお母さん。の割には目が泳いでるけど。さっきのこと悪いと思ってんのかな?…まあいいや。お母さんも復活したし、魔術使ってこー!!
「えーっと、魔力を手に集めて、」
そもそも魔力とは。いや、小説をそりゃもう大量に読んできた私ならどんなもんかは想像できるけども。それがこの世界のそれに当てはまるのかが心配。まあいいや、やってみよ。…なんか魔力を集めて水をイメージして…ってやるのめんどくさいな。
普通にパッて水の球が掌に出てくる方がやりやすい気がする。
大体魔法とか魔術とかってイメージすれば使えると思うし。勝手な偏見だけど。オタクの想像力なめんなよ!
「ふんっ!」
水の球をイメージして、思い切り掌にに力を込めるとぽわっと水の球が現れた。ごっそり何かが抜けていく感覚。あー、これかぁ…。小説でよくあるやつね、初めて魔法とか使った時のあれね。これって魔力…MPってどんくらい使うんだろうね。
確認したら45から32に減ってました。MP消費激しいな!…いや、もっと節約できる。きっと。
って、そうだった。あの木倒さなきゃなんだった。
これを、飛ばす…えーと、手から離れてく感じ…鉄砲とかがイメージしやすいかな。一旦水を消して、指で鉄砲の形を作った。人差し指の先に手の平大の水の球を抽出する。…これを、打つ!!
軽く力を加えると、水の球はものすごいスピードで飛んでいって木に直撃した。けど、貫通もしてないし木も倒れない。そりゃそうだ。あの大きさで倒せるわけがない。あ、MPの節約できたかなーっと。おお!32から27!かなり節約成功じゃん!ヤッタネ!!
「うーん…。もっと大きく…。」
…打つより、投げる方がもっと飛ぶかな。手を上に上げて、巨大な水の球をイメージする。大きく、大きく…。超巨大な…。上を見ると、デカい水の球がみえる。ていうか、これ…デカすぎ?ちょっと、めっちゃ怖いんだけど。…まあいいや、とりあえず投げよ!!頭上にずっとあるとか怖いしね!さっさと飛ばそう、うん!左足を浮かせて、後ろに大きく振りかぶる。
「せいっ!!」
ヒュンと風をきって水の球が飛んでいく。そして…ついに…この時が…!
どぉぉぉぉん
当たったああああああああぁぁぁ!
バキメキメキメキ
どぉぉぉぉん
倒れたぁあぁぁぁあああ!家が潰れたぁぁぁぁぁぁぁ!?…あれ、ヤバくね?一瞬にして冷静になったけど、あれマジでヤバくね?お母さんの方を向くと、
「アメリア、よく出来ました~。」
パチパチパチ
いや、拍手要らんけどね??よく出来ました~じゃなくて!家!マイハウスが!!潰れたけど!いや、最初にお母さん言ってたけどさ!?大丈夫なの?大丈夫じゃないでしょ!
「お母さん、家…」
「綺麗に潰れたわね。」
ちょっとは焦ろう!?綺麗に潰れたわね。って!なんなの?なんなの!?なんでほんわかしてんの?そんなニコニコされても!お母さん!ヤバいでしょ!ああ、そうだった!あたおかあさんだったね!知ってたわ!!
「綺麗に潰れたから、直すのも楽だし…それじゃあ直しましょっか。」
それでそんな嬉しそうだったの!?ほんと意味不だね?お母さん!頭おかしくなりそうだよ、ほんと。疲れる。引きこもりてぇぇぇぇ…。でもその引きこもる家が、潰れたぁぁぁぁ。マジで無理。無理すぎる。クソゲーじゃねえか!くっそ!許すまじ神様ぁぁぁぁぁぁ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
情緒不安定アメリア
「本当にごめんなさい。私の不注意で…」
「大丈夫だよ、もう元気だから!」
半泣きのお母さんをそっと宥めてそう答える。いや、普通に倒れた理由が謎でね?色々謎でね、異世界のナビとかあるんなら欲しかったよマジで。てかもう治ったんだし、そろそろ魔術使お?うん。
「それよりお母さん。アメリアもう魔術使いたいなー。」
ボソッと言うと、お母さんはもっと強く私を抱きしめた。なんで!?いだだだだだ!痛い痛い痛い!強い!怪力!怪力聖女!私の怪力はこの人譲りか!!!!
『おい、エレノア。離せ。』
「シグニール…なんで邪魔するのよ。」
『なんでじゃない!ったく、お前の怪力で抱きしめたら子供潰れるぞ』
「はっ!だっ…いじょうぶ?アメリア!」
お母さん、自分が怪力だってこと忘れてたんか…そんな必死な顔しなくても。サンキュー、シグニール。異世界に来てたった2日でお母さんに56されるとかなんなくて良かったよ。まあ多分、物理攻撃耐性が機能してくれるでしょ。多分…。あれ、この耐性って攻撃じゃなきゃ機能しないの?どうなの?…物理耐性と魔法耐性にすれば良かったかも。過去の自分ぶん殴りたいわ。
「大丈夫だよ、お母さん。痛かったけど。」
痛かったけど!!
わざと「痛かったけど」を強調して言うと、お母さんの顔から表情が消えて体育座りで落ち込み始めた。やばい良心が痛む…。そんな落ち込むと思わないじゃん…。
『ぶふっ!』
シグニールぅ!笑うなよ、そこで!また火の中に放り込まれても知らないからね?ていうか…
魔術を!使わせろよ!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「さて、やりましょうか。」
「も、もう大丈夫?」
「ええ、もう大丈夫よ。」
ニコッと微笑むお母さん。の割には目が泳いでるけど。さっきのこと悪いと思ってんのかな?…まあいいや。お母さんも復活したし、魔術使ってこー!!
「えーっと、魔力を手に集めて、」
そもそも魔力とは。いや、小説をそりゃもう大量に読んできた私ならどんなもんかは想像できるけども。それがこの世界のそれに当てはまるのかが心配。まあいいや、やってみよ。…なんか魔力を集めて水をイメージして…ってやるのめんどくさいな。
普通にパッて水の球が掌に出てくる方がやりやすい気がする。
大体魔法とか魔術とかってイメージすれば使えると思うし。勝手な偏見だけど。オタクの想像力なめんなよ!
「ふんっ!」
水の球をイメージして、思い切り掌にに力を込めるとぽわっと水の球が現れた。ごっそり何かが抜けていく感覚。あー、これかぁ…。小説でよくあるやつね、初めて魔法とか使った時のあれね。これって魔力…MPってどんくらい使うんだろうね。
確認したら45から32に減ってました。MP消費激しいな!…いや、もっと節約できる。きっと。
って、そうだった。あの木倒さなきゃなんだった。
これを、飛ばす…えーと、手から離れてく感じ…鉄砲とかがイメージしやすいかな。一旦水を消して、指で鉄砲の形を作った。人差し指の先に手の平大の水の球を抽出する。…これを、打つ!!
軽く力を加えると、水の球はものすごいスピードで飛んでいって木に直撃した。けど、貫通もしてないし木も倒れない。そりゃそうだ。あの大きさで倒せるわけがない。あ、MPの節約できたかなーっと。おお!32から27!かなり節約成功じゃん!ヤッタネ!!
「うーん…。もっと大きく…。」
…打つより、投げる方がもっと飛ぶかな。手を上に上げて、巨大な水の球をイメージする。大きく、大きく…。超巨大な…。上を見ると、デカい水の球がみえる。ていうか、これ…デカすぎ?ちょっと、めっちゃ怖いんだけど。…まあいいや、とりあえず投げよ!!頭上にずっとあるとか怖いしね!さっさと飛ばそう、うん!左足を浮かせて、後ろに大きく振りかぶる。
「せいっ!!」
ヒュンと風をきって水の球が飛んでいく。そして…ついに…この時が…!
どぉぉぉぉん
当たったああああああああぁぁぁ!
バキメキメキメキ
どぉぉぉぉん
倒れたぁあぁぁぁあああ!家が潰れたぁぁぁぁぁぁぁ!?…あれ、ヤバくね?一瞬にして冷静になったけど、あれマジでヤバくね?お母さんの方を向くと、
「アメリア、よく出来ました~。」
パチパチパチ
いや、拍手要らんけどね??よく出来ました~じゃなくて!家!マイハウスが!!潰れたけど!いや、最初にお母さん言ってたけどさ!?大丈夫なの?大丈夫じゃないでしょ!
「お母さん、家…」
「綺麗に潰れたわね。」
ちょっとは焦ろう!?綺麗に潰れたわね。って!なんなの?なんなの!?なんでほんわかしてんの?そんなニコニコされても!お母さん!ヤバいでしょ!ああ、そうだった!あたおかあさんだったね!知ってたわ!!
「綺麗に潰れたから、直すのも楽だし…それじゃあ直しましょっか。」
それでそんな嬉しそうだったの!?ほんと意味不だね?お母さん!頭おかしくなりそうだよ、ほんと。疲れる。引きこもりてぇぇぇぇ…。でもその引きこもる家が、潰れたぁぁぁぁ。マジで無理。無理すぎる。クソゲーじゃねえか!くっそ!許すまじ神様ぁぁぁぁぁぁ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
情緒不安定アメリア
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
異世界災派 ~1514億4000万円を失った自衛隊、海外に災害派遣す~
ス々月帶爲
ファンタジー
元号が令和となり一年。自衛隊に数々の災難が、襲い掛かっていた。
対戦闘機訓練の為、東北沖を飛行していた航空自衛隊のF-35A戦闘機が何の前触れもなく消失。そのF-35Aを捜索していた海上自衛隊護衛艦のありあけも、同じく捜索活動を行っていた、いずも型護衛艦2番艦かがの目の前で消えた。約一週間後、厄災は東北沖だけにとどまらなかった事を知らされた。陸上自衛隊の車両を積載しアメリカ合衆国に向かっていたC-2が津軽海峡上空で消失したのだ。
これまでの損失を計ると、1514億4000万円。過去に類をみない、恐ろしい損害を負った防衛省・自衛隊。
防衛省は、対策本部を設置し陸上自衛隊の東部方面隊、陸上総隊より選抜された部隊で混成団を編成。
損失を取り返すため、何より一緒に消えてしまった自衛官を見つけ出す為、混成団を災害派遣する決定を下したのだった。
派遣を任されたのは、陸上自衛隊のプロフェッショナル集団、陸上総隊の隷下に入る中央即応連隊。彼等は、国際平和協力活動等に尽力する為、先遣部隊等として主力部隊到着迄活動基盤を準備する事等を主任務とし、日々訓練に励んでいる。
其の第一中隊長を任されているのは、暗い過去を持つ新渡戸愛桜。彼女は、この派遣に於て、指揮官としての特殊な苦悩を味い、高みを目指す。
海上自衛隊版、出しました
→https://ncode.syosetu.com/n3744fn/
※作中で、F-35A ライトニングⅡが墜落したことを示唆する表現がございます。ですが、実際に墜落した時より前に書かれた表現ということをご理解いただければ幸いです。捜索が打ち切りとなったことにつきまして、本心から残念に思います。搭乗員の方、戦闘機にご冥福をお祈り申し上げます。
「小説家になろう」に於ても投稿させて頂いております。
→https://ncode.syosetu.com/n3570fj/
「カクヨム」に於ても投稿させて頂いております。
→https://kakuyomu.jp/works/1177354054889229369
異世界転生 我が主のために ~不幸から始まる絶対忠義~ 冒険・戦い・感動を織りなすファンタジー
紫電のチュウニー
ファンタジー
第四部第一章 新大陸開始中。 開始中(初投稿作品)
転生前も、転生後も 俺は不幸だった。
生まれる前は弱視。
生まれ変わり後は盲目。
そんな人生をメルザは救ってくれた。
あいつのためならば 俺はどんなことでもしよう。
あいつの傍にずっといて、この生涯を捧げたい。
苦楽を共にする多くの仲間たち。自分たちだけの領域。
オリジナルの世界観で描く 感動ストーリーをお届けします。
世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜
ワキヤク
ファンタジー
その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。
そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。
創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。
普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。
魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。
まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。
制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。
これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。
初期ステータスが0!かと思ったら、よく見るとΩ(オメガ)ってなってたんですけどこれは最強ってことでいいんでしょうか?
夜ふかし
ファンタジー
気がついたらよくわからない所でよくわからない死を司る神と対面した須木透(スキトオル)。
1人目は美味しいとの話につられて、ある世界の初転生者となることに。
転生先で期待して初期ステータスを確認すると0!
かと思いきや、よく見ると下が開いていたΩ(オメガ)だった。
Ωといえば、なんか強そうな気がする!
この世界での冒険の幕が開いた。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
異世界転生したのだけれど。〜チート隠して、目指せ! のんびり冒険者 (仮)
ひなた
ファンタジー
…どうやら私、神様のミスで死んだようです。
流行りの異世界転生?と内心(神様にモロバレしてたけど)わくわくしてたら案の定!
剣と魔法のファンタジー世界に転生することに。
せっかくだからと魔力多めにもらったら、多すぎた!?
オマケに最後の最後にまたもや神様がミス!
世界で自分しかいない特殊個体の猫獣人に
なっちゃって!?
規格外すぎて親に捨てられ早2年経ちました。
……路上生活、そろそろやめたいと思います。
異世界転生わくわくしてたけど
ちょっとだけ神様恨みそう。
脱路上生活!がしたかっただけなのに
なんで無双してるんだ私???
元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜
ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。
社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。
せめて「男」になって死にたかった……
そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった!
もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる