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お母さん……
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「え、お兄ちゃんもう行っちゃったの!?」
ご飯を食べてたら衝撃の事実が知らされた。
ええー。マジかよ…。だってさ、「もうすぐで」王都に行かなきゃいけないって聞いたからさまさか翌日だとは思わないじゃん?普通にビビったんだけど。ショックを受けていると、お母さんが、
「あれ、言ってなかったかしら。お兄ちゃんが今日出発するって。」
聞いてないよ!初耳だよ!びっくりだよ!まあ、いいけどさあ。それよりお母さんはシグニールのこと気になんないの?とか考えてるうちに、ご飯を食べ終わる。
その間、シグニールといえば、私の周りをぐるぐる回ったり、私のパンを取ろうとしたり、服を引っ張ってきたり…うっっっっっざい!うざいんだけど!シグニールうざいんだけど!なんなの!?マジで!かまちょか!!確かに可愛いは可愛いけどさ?じっとしててくんないかな。…で、お母さんはそんなシグニールを見てニコニコしてるんだけど。え、もしかしてお母さんもシグニールのこと知ってる感じなの?まじで?え、なんで知ってるの?
「お母さん。お母さんはシグニールのこと知ってるの?」
「知ってるわよ。ファーガスが使ってた聖剣だもの。久しぶりね、シグニール。」
そう言ってお母さんはシグニールに手を振った。
へー、お母さんも知ってんのか…。今ちょっと気になったんだけどさ、剣持ってるってしかも使ってたって、お父さん何の仕事してんの?思わず首を傾げる。
冒険者かな?お兄ちゃんみたいに騎士とか?悩んでると、シグニールが服のすそを強く掴んだ。シグニールの方を見てみると、眉間にしわ寄せて可愛い顔をめっちゃ嫌そうに歪ませてるんだけど。もう声も聞きたくないって感じの顔。え、待って。お母さんもシグニールになんかやったの?え!?まじで!?
「エレノア…。何でお前がここにいるんだ…。」
え、え、ちょっと待って!お母さん、もしかしてお父さんより酷いことした感じ?え、このお母さんが?美人で、いるだけで優しさが滲み出てくるようなお母さんが!?
「シグニール…あの時のこと今も怒っているの?」
「当たり前だろ!オレは、オレは絶対あの時のことを忘れないからな!絶対に許さない!!」
えぇ…。マジで何やったの?お父さんの時は、怒りと怯えがあった気がするんだよね。でも、お母さんに対しては完全に怒り。あとは、嫌悪って感じかな?そんな怒ることやらかしたの?
「お母さん…」
何やったの…って目で訴えかけてみる。それを察したのか、お母さんが慌てたように事情を説明した。まあ、要約すると前に試しにシグニールを持ってみたことがあったらしい。その時躓いて、間違えてシグニールを焼却炉に放り込んじゃったらしい。いや、何してんのお母さん。
「お母さん…。」
今度は、何してんの…って目で訴える。それを見てお母さんは、わざとじゃないのに…。って落ち込み始める。いや、わざとやってたら完全にやばいやつだよ。て言うかシグニールも許してあげてもいいと思うけどな…。お母さんこんな反省してるし。
シグニールを見ると、今度はほっぺた膨らませてむくれてる。え、可愛い…。…勘違いされないように言っておく。私はショタコンじゃない。ショタコンじゃないよ。
「シグニール、お母さんのこと許してあげて?」
「…ファーガスに散々こき使われた後に焼却炉に放り込まれるんだぞ。オレは破壊不可だから、助けられるまでずっと炎の中。めちゃくちゃ熱いんだぞ。」
うわ…。シグニールそれはもう許さなくていいよ。絶対トラウマどころの騒ぎじゃないって。もうダメだこの家族。私が守らなきゃ。前世の記憶が戻った2日目に分かったことが両親がサイコパスってこととか…笑える。まあ、私はそんなサイコパスになるつもりは毛頭ないから。
まあとりあえず、スキル確認したいんだよね。だってさ、確認しようと思ったら宴会の準備して、お兄ちゃんと話して寝ちゃって、朝起きてからは唐突にシグニールが動き出すしさ。全く確認が出来ないんだよ。てわけで、今日の予定聞いとかないと。
「お母さん、今日は何するの?」
「今日?今日は、ご飯食べ終わったら魔術の練習、で、お昼食べて剣の練習。それが終わればあとは自由よ。」
「魔術!?」
魔術!嬉しい!神様には全属性使えるようにしてもらったから、なんでも出来るし!よっしゃ!!てか魔法じゃなくて魔術なんだね!え、早く魔術使いたい!
「お母さん!早く魔術やりたい!」
「あら、そう?じゃあ、練習始めましょ!」
そう言ってお母さんは、食器を台所に置いて外に出る。そして、
「じゃあ、あの木。倒してみましょ。」
そう言ってお母さんは、家より2倍くらいでかい木を指さした。
ご飯を食べてたら衝撃の事実が知らされた。
ええー。マジかよ…。だってさ、「もうすぐで」王都に行かなきゃいけないって聞いたからさまさか翌日だとは思わないじゃん?普通にビビったんだけど。ショックを受けていると、お母さんが、
「あれ、言ってなかったかしら。お兄ちゃんが今日出発するって。」
聞いてないよ!初耳だよ!びっくりだよ!まあ、いいけどさあ。それよりお母さんはシグニールのこと気になんないの?とか考えてるうちに、ご飯を食べ終わる。
その間、シグニールといえば、私の周りをぐるぐる回ったり、私のパンを取ろうとしたり、服を引っ張ってきたり…うっっっっっざい!うざいんだけど!シグニールうざいんだけど!なんなの!?マジで!かまちょか!!確かに可愛いは可愛いけどさ?じっとしててくんないかな。…で、お母さんはそんなシグニールを見てニコニコしてるんだけど。え、もしかしてお母さんもシグニールのこと知ってる感じなの?まじで?え、なんで知ってるの?
「お母さん。お母さんはシグニールのこと知ってるの?」
「知ってるわよ。ファーガスが使ってた聖剣だもの。久しぶりね、シグニール。」
そう言ってお母さんはシグニールに手を振った。
へー、お母さんも知ってんのか…。今ちょっと気になったんだけどさ、剣持ってるってしかも使ってたって、お父さん何の仕事してんの?思わず首を傾げる。
冒険者かな?お兄ちゃんみたいに騎士とか?悩んでると、シグニールが服のすそを強く掴んだ。シグニールの方を見てみると、眉間にしわ寄せて可愛い顔をめっちゃ嫌そうに歪ませてるんだけど。もう声も聞きたくないって感じの顔。え、待って。お母さんもシグニールになんかやったの?え!?まじで!?
「エレノア…。何でお前がここにいるんだ…。」
え、え、ちょっと待って!お母さん、もしかしてお父さんより酷いことした感じ?え、このお母さんが?美人で、いるだけで優しさが滲み出てくるようなお母さんが!?
「シグニール…あの時のこと今も怒っているの?」
「当たり前だろ!オレは、オレは絶対あの時のことを忘れないからな!絶対に許さない!!」
えぇ…。マジで何やったの?お父さんの時は、怒りと怯えがあった気がするんだよね。でも、お母さんに対しては完全に怒り。あとは、嫌悪って感じかな?そんな怒ることやらかしたの?
「お母さん…」
何やったの…って目で訴えかけてみる。それを察したのか、お母さんが慌てたように事情を説明した。まあ、要約すると前に試しにシグニールを持ってみたことがあったらしい。その時躓いて、間違えてシグニールを焼却炉に放り込んじゃったらしい。いや、何してんのお母さん。
「お母さん…。」
今度は、何してんの…って目で訴える。それを見てお母さんは、わざとじゃないのに…。って落ち込み始める。いや、わざとやってたら完全にやばいやつだよ。て言うかシグニールも許してあげてもいいと思うけどな…。お母さんこんな反省してるし。
シグニールを見ると、今度はほっぺた膨らませてむくれてる。え、可愛い…。…勘違いされないように言っておく。私はショタコンじゃない。ショタコンじゃないよ。
「シグニール、お母さんのこと許してあげて?」
「…ファーガスに散々こき使われた後に焼却炉に放り込まれるんだぞ。オレは破壊不可だから、助けられるまでずっと炎の中。めちゃくちゃ熱いんだぞ。」
うわ…。シグニールそれはもう許さなくていいよ。絶対トラウマどころの騒ぎじゃないって。もうダメだこの家族。私が守らなきゃ。前世の記憶が戻った2日目に分かったことが両親がサイコパスってこととか…笑える。まあ、私はそんなサイコパスになるつもりは毛頭ないから。
まあとりあえず、スキル確認したいんだよね。だってさ、確認しようと思ったら宴会の準備して、お兄ちゃんと話して寝ちゃって、朝起きてからは唐突にシグニールが動き出すしさ。全く確認が出来ないんだよ。てわけで、今日の予定聞いとかないと。
「お母さん、今日は何するの?」
「今日?今日は、ご飯食べ終わったら魔術の練習、で、お昼食べて剣の練習。それが終わればあとは自由よ。」
「魔術!?」
魔術!嬉しい!神様には全属性使えるようにしてもらったから、なんでも出来るし!よっしゃ!!てか魔法じゃなくて魔術なんだね!え、早く魔術使いたい!
「お母さん!早く魔術やりたい!」
「あら、そう?じゃあ、練習始めましょ!」
そう言ってお母さんは、食器を台所に置いて外に出る。そして、
「じゃあ、あの木。倒してみましょ。」
そう言ってお母さんは、家より2倍くらいでかい木を指さした。
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