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また明日から

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買い物から帰ってきたあと、私は…というか私たちは宴会のようなものに参加していた。


ちなみに夜ご飯はいつの間にか持ち込まれていたお城のご飯だ。
ご飯作りは明日からということで…。


多くの騎士がお酒を飲んでいる。
酒飲みに囲まれる幼女…犯罪臭がすごい。


ぼそっと横のクレアお姉ちゃんが耳打ちしてくる。



「ミコ様、眠くなったらお部屋に戻って寝ても大丈夫ですので。」


ちなみにクレアお姉ちゃんはお酒を飲んでない。
いざとなった時に私を守れなくなったら困るからって言ってた。
ちなみにお酒は強いらしい。


「うん、ありがとう。」


さて、離席の許可は貰ったのでキッチンにでも行こうかな。

「?ミコ様キッチンにご用ですか?」


クレアお姉ちゃんもついてきたみたい。

「うーん、朝ごはんの作り置きをしようって思って。
朝に用意しても間に合わないと思うから。」

あの人数の食事を毎日用意するなら前日準備ないときつそうだし。


「なら私もお手伝いします!」

腕まくりをしたクレアお姉ちゃんに私は聞く。

「…クレアお姉ちゃん、料理の経験は?」

「野営でした時は炭ができました!」


…うーんやばい。
どうしよう。
とりあえず火は使わせない方向でいこう。






あれから色々とわかったことがある。
クレアお姉ちゃんは刃物の扱いが異常にうまい。
天才騎士の名は伊達じゃない。指示を出しただけで飾り切りまでできている。
切ることと混ぜることはできるのだ。
…火を使わせると灰ができるけど。

んま、幼女の体だと大きいものを切るのも大変だったからありがたい。
おかげで色々できた。

「…ミコ様、これすごく美味しそうなんですが。」

クレアお姉ちゃんが指を刺したのは豚の角煮。
圧力鍋で短時間調理して、落とし蓋をして20分くらい煮てみたもの。


「味見する?」


「いいんですか!」


「うん、付き合ってくれたからそのお礼にだよ。」

私も一枚味見…うまっ!

「ミコ様、すっごく美味しいです!」

とろっとろでとろける…。日本の味。

「容器に入れて冷蔵庫に入れておいておこうっと。
食べる時にまた一煮立ちさせようかな。」

これでしばらくご飯は大丈夫かな。
作り置きできるものは作ったから。

「…ん。」


「ミコ様、眠いですか?」



「たくさん作るとちょっと疲れちゃったかも。」

今日はたくさん動いたからかな。
ひょいっとクレアお姉ちゃんに抱き上げられる。

「お部屋までお送りしますね。
また明日から頑張りましょう。」


クレアお姉ちゃんは私の部屋のベットに降ろしてくれた。
ハルは私の布団の腕丸くなっている。


…眠い。すごく眠い。


「クレアお姉ちゃん。」


「どうしましたか?」

「今日はありがとう、おやすみなさい…。」

意識が限界だけど、感謝は伝えなきゃ…。


「はい、おやすみなさい。」

薄れゆく意識の中、私はそんなクレアお姉ちゃんの言葉を聞いた気がした。



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公開し忘れてました(土下座)
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