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女王様のお話

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朝ごはんはとてもおいしかった。
ふわふわのパンとジャム、…あと私は食べなかったけどベーコンみたいなのもあった。
私の朝の胃は非常に小さいのでジャム付きのパンで満足だ。
パンはフワッフワ、ジャムはフルーツの形が少し残ってる感じの苺ジャムで美味しかった。
…日本にいた頃より美味しいのは気のせい?


今日はクレアお姉ちゃんとお買い物、部屋に戻って準備しないと。
私は食べ終わった後部屋に戻ろう…とすると後ろからクレアお姉ちゃんがついてきた。
手には大きなカバンを持っている。
??なんで?


「あの、クレアお姉ちゃんその荷物は何?」


「ああ、私今日からミコ様のお部屋の隣に住むので。
引っ越し荷物です。
私はウィリエル様…女王陛下から任をとかれるまでなるべくミコ様のおそばにいなければなりませんから。」

ちょっと今いろいろと気になる事があった気がする。


「え、この国の王って女の人なの?」


まずそこだ。
皆、王が王がって言ってたし男の国王様かと思ったんだけれど?


「そうですよ、我が国の女王、ウィリエル・ラシア陛下。
口論で女王陛下に勝てるものなどいないといわれたほどの賢王です。
私は元々城を守る騎士でもあり、公爵令嬢でもありますから、女王陛下とは認識があります。
あの人はまあ…なんというか、ミコ様は近づかない方がいいです。」



???私に騎士までつけて服のお金だって負担してくれたいい人なのに?
国を守るために仕方なくやった事なのかな。
もしかして私、女王様に嫌われてる?

というかまって、公爵令嬢って言った今!?


なんとなくコロコロ表情が変わってく私の姿を見て察したのだろう。
クレアお姉ちゃんが追加の情報をくれる。


「女王様、王様としては素晴らしいお方なんですよ。
常に自国の国民や貴族を大切に思い、多くの国とも友好関係をつなげたお方。
それに私も、あのお方が王でなければきっとこうして騎士なんてできていませんでしたし、その点に関しては心から感謝しております。」


クレアお姉ちゃんはそこで一回言葉を切る。
ここまで聞くとすごくいい王様だってことしか分からなかった。

が、次にクレアお姉ちゃんは深々とため息を吐きながらこう言った。

「あの人ものすごく幼女が大好きなんですよ!
ライクというかもはやラブに近い方向性で!」
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