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女騎士
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食堂の方に向かうと、女の人がいた…ってえ?女の人?
そもそもこの騎士団で女性なんて初めて見たんだけど?
髪は私と同じ銀髪。
ポニーテルにしてまとめていて、体には鎧、腰には剣がある。
これアレだ。女騎士ってやつだ。
年は20歳くらい…多分。
可愛いというよりクールビューティー、かっこいい感じの人だ。
…この人もまたえらい美形だなぁ…。
「もうきてたんですか、クレア。」
ケイトお兄ちゃんがさっきのお姉ちゃんに話しかける。
…お??お知り合い?
「お久しゅうございます、ケイト兄様!」
頭を下げながらお姉ちゃんは言った…今なんて言った?
兄様?兄様って言ったよね?兄妹?
混乱する私を見てケイトお兄ちゃんは苦笑いで教えてくれた。
「私とクレアは年子なんですよ。
昨日団長が徹夜覚悟でミコさんの書類を書いて出して、朝に王から護衛騎士を1人送るとの報告がありました。
なのでクレアは今日からミコさん付きの護衛騎士になります。」
「初めましてミコ様!
今日からミコ様付きの護衛騎士となります、クレア・ヴィーリアと申します。
お仕えできて光栄であります!」
情報量が多い…!
私の書類を書いてたって初耳だよ!?
とりあえず悪い人ではなさそうだけど…こんな小さい私に膝を折って挨拶をしてくれるくらいだし。
というか、ケイトお兄ちゃんって妹いたんだ…。
「クレアは他の騎士と比べて身元もはっきりしてますし、兄の贔屓目なしに強い騎士ですから。
多分幼いミコさんが男ばっかりの空間に困らないように王が配慮して女騎士にしてくださったんでしょうね。」
王様あったことないけどいい人だ…いや多分私が害されたりしたらめんどくさい事が起こるからだろうけど。
「あの、朝ごはん支障がないというのは、」
もしかして、クレアさんがものすごく料理ができるとか…!
「王から料理をもらったので持ってきました!」
どうやらお姉ちゃんが作った訳じゃないらしい。
王様が食べてる料理…ちょっと気になる。
「ミコさんは、今日はクレアと親睦を深めるために一緒にお洋服でも買ってきてはどうですか?
王から騎士団で引き取る申請も無事通りましたし、あの王様ならミコ様の服を買うなんて申請絶対通りますし。」
?最後の方はよくわからなかったけれど、どうやらこのお姉ちゃんと買い物に行くらしい?
「お仕事は…?」
まだ廊下のお掃除も洗濯も何もしてない。
「それは明日からでいいんですよ。
今は来たばっかりですし記憶がないのですから、街のことやこの国のことを知るのも大事ですよ。」
むー…、確かに街も見てみたい。
異世界の街並みって、昨日ちょっとみてるだけでも海外に来たみたいで楽しかったし。
「えっと、じゃあ一緒にお買い物に行ってくれますか?クレアお姉ちゃん…?」
首を傾げながら聞いてみる。
「…私今、女騎士でよかったって心から思いました。
ミコ様の護衛騎士なんてどんなご褒美ですか…。」
なぜか真顔でそんなことを言っている。
怖いって怖いって。
「暴走してミコ様を怖がらせないでくださいよ?」
「…気をつけはします。」
「そこは絶対しないって言いなさいよ…。」
なんだか…仲がいい兄妹だなぁ。
「あ、ミコ様。
私に敬語はいりません、私はミコ様の護衛騎士ですから。」
それまでぼーっと見つめていた私にクレアお姉ちゃんがそんなことを言った。
「なんなら騎士団の者達全員に敬語じゃなくていいですよ、ここは公の場ではありませんし、小さい子に無邪気にタメ口で話しかけられたほうがここに居る全員が喜びます。」
追加でなんかすごい情報をケイトお兄ちゃんがぶっ込んでくる。
「えっと、じゃあこれからよろしくね?クレアお姉ちゃん。」
そんなこんなで今の言葉で鼻血を出して倒れたクレアさんが私の護衛騎士となった。
そもそもこの騎士団で女性なんて初めて見たんだけど?
髪は私と同じ銀髪。
ポニーテルにしてまとめていて、体には鎧、腰には剣がある。
これアレだ。女騎士ってやつだ。
年は20歳くらい…多分。
可愛いというよりクールビューティー、かっこいい感じの人だ。
…この人もまたえらい美形だなぁ…。
「もうきてたんですか、クレア。」
ケイトお兄ちゃんがさっきのお姉ちゃんに話しかける。
…お??お知り合い?
「お久しゅうございます、ケイト兄様!」
頭を下げながらお姉ちゃんは言った…今なんて言った?
兄様?兄様って言ったよね?兄妹?
混乱する私を見てケイトお兄ちゃんは苦笑いで教えてくれた。
「私とクレアは年子なんですよ。
昨日団長が徹夜覚悟でミコさんの書類を書いて出して、朝に王から護衛騎士を1人送るとの報告がありました。
なのでクレアは今日からミコさん付きの護衛騎士になります。」
「初めましてミコ様!
今日からミコ様付きの護衛騎士となります、クレア・ヴィーリアと申します。
お仕えできて光栄であります!」
情報量が多い…!
私の書類を書いてたって初耳だよ!?
とりあえず悪い人ではなさそうだけど…こんな小さい私に膝を折って挨拶をしてくれるくらいだし。
というか、ケイトお兄ちゃんって妹いたんだ…。
「クレアは他の騎士と比べて身元もはっきりしてますし、兄の贔屓目なしに強い騎士ですから。
多分幼いミコさんが男ばっかりの空間に困らないように王が配慮して女騎士にしてくださったんでしょうね。」
王様あったことないけどいい人だ…いや多分私が害されたりしたらめんどくさい事が起こるからだろうけど。
「あの、朝ごはん支障がないというのは、」
もしかして、クレアさんがものすごく料理ができるとか…!
「王から料理をもらったので持ってきました!」
どうやらお姉ちゃんが作った訳じゃないらしい。
王様が食べてる料理…ちょっと気になる。
「ミコさんは、今日はクレアと親睦を深めるために一緒にお洋服でも買ってきてはどうですか?
王から騎士団で引き取る申請も無事通りましたし、あの王様ならミコ様の服を買うなんて申請絶対通りますし。」
?最後の方はよくわからなかったけれど、どうやらこのお姉ちゃんと買い物に行くらしい?
「お仕事は…?」
まだ廊下のお掃除も洗濯も何もしてない。
「それは明日からでいいんですよ。
今は来たばっかりですし記憶がないのですから、街のことやこの国のことを知るのも大事ですよ。」
むー…、確かに街も見てみたい。
異世界の街並みって、昨日ちょっとみてるだけでも海外に来たみたいで楽しかったし。
「えっと、じゃあ一緒にお買い物に行ってくれますか?クレアお姉ちゃん…?」
首を傾げながら聞いてみる。
「…私今、女騎士でよかったって心から思いました。
ミコ様の護衛騎士なんてどんなご褒美ですか…。」
なぜか真顔でそんなことを言っている。
怖いって怖いって。
「暴走してミコ様を怖がらせないでくださいよ?」
「…気をつけはします。」
「そこは絶対しないって言いなさいよ…。」
なんだか…仲がいい兄妹だなぁ。
「あ、ミコ様。
私に敬語はいりません、私はミコ様の護衛騎士ですから。」
それまでぼーっと見つめていた私にクレアお姉ちゃんがそんなことを言った。
「なんなら騎士団の者達全員に敬語じゃなくていいですよ、ここは公の場ではありませんし、小さい子に無邪気にタメ口で話しかけられたほうがここに居る全員が喜びます。」
追加でなんかすごい情報をケイトお兄ちゃんがぶっ込んでくる。
「えっと、じゃあこれからよろしくね?クレアお姉ちゃん。」
そんなこんなで今の言葉で鼻血を出して倒れたクレアさんが私の護衛騎士となった。
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