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第五話 ハイゼル教神殿

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「ほう、いい物を持ってきたじゃないか」
「運が良かったのですよ。ここに出しても?」
「ああ、出しとくれ」
入手経路は聞かないのだな。
『さすがに『竜の鱗』や『オリハルコン』なんてものだったら問い質すだろうが、キラービーの蜂蜜なら腕のある冒険者なら取れるからな。ルーキーにしてはやるじゃないか、そのぐらいじゃよ』
シゲさんが教えてくれた。

俺は女王蜂から渡された蜂蜜の壺、二つを出した。蓋を開けて中の蜜を確認するエレナさん。目に光が帯びた。鑑定しているんだな。ギルドの受付担当主任ともなれば、このくらい普通かも。
「本物だ。かなり上質の蜂蜜、壺もキラービーが作ったものだし、いい素材となるから買い取るよ」
「ありがとう」
「しばらく壁に貼られている依頼書や広報でも眺めて時間をつぶしていな。査定額を用意するから」
番号札を渡された。指示通り、俺は窓口を後にして掲示板に貼られている依頼書を眺めることに。


『金を受け取ったらどうする?色町か?』
「いや、せっかく若返ったのだから、この世界での初陣は素人女がいいな」
『なら資料室へ行ってくれ。分かることも多いだろう』
「ああ、そのつもりだ」
しばらくするとエレナさんに呼ばれた。
「お待たせ。キラービーの蜂蜜と壺、百二十万ゴルダーで引き取るよ」
百二十万ゴルダー…って、日本円で百二十万円!?量としては六リットル程度で、かつあんな小汚い壺二つが、そんな高価に?
『適正金額じゃ』
と、シゲさんも言ってくれたので
「わかりました。その額で結構です」
「良い物を持ってきてくれてありがとう。また手に入れたら持ってきてくれ。キラービーの蜂蜜は愛好家が多いんだよ」
「そうします。あ、資料室で本やギルドの情報紙を読みたいのですが」
「ああ、いいよ。登録者は立ち入り自由だから」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

資料室には、今まで世界各地のギルドが発行した情報紙が保管されている。
もっとも三年で破棄らしいが。
腕のいい事務方がいるのか、ビシッという効果音が聴こえてくるような整理整頓ぶりだった。過去の情報紙はキャビネットに入っている。そのキャビネットを開けるとファイルに入っており第一ガイド第二ガイドと資料が分類されて閲覧しやすいようになっていた。

「ここでもファイリングシステムやっているのか。苦手だったなぁ…。年度末とか書類整理が面倒なことこの上なくて」
『農協も似たり寄ったりよ。本当に面倒くさかったのう』
「まあ、今はそんな面倒から解放されてよかった。ええと、勇者と聖女が魔王ゼインを倒したのは…」
『人間の暦で言えば聖暦一九八八年六月中頃のことだ。今は一九八九年なので一年前から資料を見ていこう』
「ところでシゲさん、他国のギルド情報紙なんて、どうやって手に入れているんだ?」
『冒険者ギルドは世界規模の民間共同体なのじゃ。各ギルドで発行した情報紙を魔道具でデータ化し全世界のギルドに通信、それを印刷して保管、という流れじゃな』
「排泄はボットントイレだというのに、ずいぶんいびつな進化をしているのだな…」
『ほれ、情報紙を見るのを続けるぞ』


「あった。魔王ゼイン討伐翌日の情報紙、号外まで出ているぞ。『人類に塗炭の苦しみをもたらし続けた悪の権化魔王ゼイン、勇者軍に討伐される』と」
『悪の権化か…ふふっ』
「ええと、拠点としていた国で凱旋パレードだって。挿絵付きで掲載されているよ」
『儂の首が槍の穂先に…』
「まあ、負けちゃったんだから仕方ないよな。民衆を安心させるため魔王の首は必要だろうし」
『パレード後も数日さらされたか…』
「平将門のように首が笑いながら飛んでいったという話はなさそうだ」
『当り前じゃ、そんな器用なこと出来んわい』
「勇者軍は世界各地のギルドから選抜された精鋭三十名か…。シゲさん、こいつらにフルボッコにされたのか」
『半数は討ち取ったと思うが、まあ、そういうことだ。特に勇者スレイブと聖女カトレアは本当に人間かと思うくらい強かった』

「ふうん、ええと…魔王軍のその後は…。あった」
『なっ…』
“魔王ゼインの娘アグリッサ、新たな魔王となり勇者軍に報復、勇者スレイブ、聖女カトレア討ち死に”
『…………』
「何とも、こりゃ急展開だな。魔王を討ったあとの油断もあったろうが、こんなにもあっさりと」
『…………』
「シゲさん?」
『あ、いや…。予想外のことでのう。娘では、とても勇者たちに敵うまいと思っていたのじゃ』
「総大将が喧嘩強くなくても、優秀な部下がいたんじゃないのか」
『そうかもしれんな。だが、鵜呑みには出来かねるの。もう少し調べて納得したい』
「もっともだ。しかし、シゲさんの娘、勇者軍への報復後は軍事行動がないな。勇者軍が拠点としていた国にも攻めていないようだ。情報紙に記載されていないだけかもしれないが」
『儂と娘とでは王としての在り様が違う。目的を果たしたら、それ以上は欲張らない』
「大した娘さんだな。名将のやりようだよ」
『儂は以前に言った通り喧嘩こそ強かったが統治者としては今一つでの。部下を使うのも下手じゃった。例えて言うなら儂は上杉謙信のような魔王じゃった』
うまい例えだ。『謙信は戦こそ強いが領内に争いが絶えない。人を使うのが下手なのだろう。ゆえに謙信に天下は取れぬ』と北条氏康が言ったと聞く。
『反して、娘は儂より戦闘力は格段に劣るものの人使いが上手い。儂から離反して娘の下に就く者も多かった。今頃儂が勢いのまま切り取りをしてきた土地を統治することに専念しているかもしれん。秀吉と家康のいいとこ取りをしたような娘じゃから』
そりゃ、どんだけチートなんだよ。

「シゲさんは魔王の時、人間の国を蹂躙して土地を奪っても、その後に統治はしなかったのか?」
『しなかったというより出来なかった。苦手なんじゃもん、統治』
「だったら魔王なんてなるなよ…。ただの切り取り強盗じゃないか」
『返す言葉もない』
「で、どうする。娘さんに会いに行くのか?」
『いずれはの。娘がどんな世を作るのか見たいし話もしたい。また人間も黙ってはおるまい。どんな展開になるか見届けたい』
「わかった。俺も付き合うぜ、シゲさん」
『そうそう、あちらの本棚にハイゼル教の経典全巻があった。言語理解の応用ですぐに覚えられるゆえ、今日のうちに暗記しておくがいい』
「おっ、そうだな」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

資料室を後にした俺はハイゼル教の教会へと向かった。諸国漫遊の旅をする信徒は各地にある教会か神殿に訪れ、信徒カードに来訪の証を記録する義務があるとか。
『そのおり、キラービーの蜂蜜で得られた金を全部寄進してしまうといい。貢献度が上がる』
律師という僧階は伝承が認められているけれど、ハイゼル教への貢献値、徳行値は引き継がれない。俺はその二つがゼロのままだ。
「そうするか。たまたま宝くじが当たったようなもんだし寄進するよ。いくら何でも貢献と徳行の数値がゼロの律師じゃ格好もつかないだろうし」

ギルドから歩いて数分のところにハイゼル教の神殿があった。大きい建物だな。
異世界転生もののお話では転生先の宗教は主人公の枷になることが多いけれど、俺は味方に出来そうだ。利用してやるくらいの感覚でいいかもな。

「律師トシ、諸国漫遊の旅をしております。こちらの神殿で守護神ハイゼル様に旅の無事のお祈りを」
信徒カードを見せると
「これは律師様、ぜひ旅のご報告とお祈りを」
神殿前のハイゼル教騎士から丁寧な挨拶を受けた。こちらが恐縮してしまう。
旅の信徒を担当しているのか、神殿内に入るとシスターが来た。
「律師のトシです」
「私はシスターのアンナと言います。律師トシ様、こちらへ」
「ああ、どうも」

それにしても荘厳な建物だ…。映画のワンシーンに入ったかのようだな。
「律師トシ様はこの国の出身なのですね」
「ええ、同じく律師だった祖父母に育てられまして幽谷を出てきたばかりの田舎者です。まずは王都に、と思い訪れた次第です。幟の発給をお願いしたいのですが」
幟とはハイゼル信徒が諸国漫遊するさいに背中に立てるものだ。幟とはいえ立派な魔道具で複製は不可のうえ偽造も重罪。これを背中に立てている信徒を襲うことは盗賊山賊の間ではタブーとされている。ここブルムフルト王国は俺が最初に立ち寄った国、まだ所有していないため発給してもらうのだ。
「失礼ながら幟の発給代は十万ゴルダーかかります。お手持ちは」
「今回、寄進するのは百二十万ゴルダーなので、そのうちから支払うことは?」
「可能です。では、お祈りの儀のあと発給させてもらいます」

本殿に着いた。この世界セイラシアの創造と守護の神様ハイゼル、その巨大な石像がある。
「これは美しい」
この世界の、おそらくは歴史に名を遺すほどの彫刻師が作ったのだろう。男性の神像なのだが見惚れてしまう。
「いや、ハイゼル神の美を論じるなど不謹慎かな」
「いえ、ここに来られた信徒はだいたい同じことを言います。この神像は聖暦九二一年、ここブルムフルト王国の前身シャズナル帝国の彫刻師レンブラントにより彫られたもの。彼は聖人の称号を贈られ、彼自身の像もほら、ハイゼル神の横に」
聖人レンブラントと思えしものの像があった。
「さ、律師トシ様、旅の報告と、これからの旅の無事を」
「ありがとう、さっそくお祈りさせていただきます」

異世界転生もの物語なら、ここで神様と対面になんて展開なのだろうけど、そんなことは起こらず、祈りを終えて
「シスターアンナ、寄進をするのでブルムフルト王国神殿来訪の記録と貢献値の更新をお願いいたします」
「承知しました。幟の発給も一緒に行いますので、こちらへ」

再びシスターアンナに案内される。
「律師トシ様はこれから?」
「しばらくはここ王都の城下町を拠点にして、冒険者ギルドで路銀を稼ごうかと思います」
「まあ、それなのに神殿に寄進をして大丈夫ですか?」
「ええ、諸国漫遊と一緒に律師としての修行も兼ねていますから。それに幽谷で暮らしてきた身としては、王都は別世界のようなもの。過ぎた富を持っていると変な遊びが身についてしまうかもしれません。小心者ゆえハイゼル神に面倒見てもらおうかと」
「ふふっ、きっとハイゼル神もお許しになるでしょう」

シスターたちが詰めている神殿内の事務所、その応接室で革袋を差し出し
「百二十万ゴルダー入っております。お納めを」
そこにはシスターアンナの上司らしきシスターもいて名をアマンダという。美人だ。
「律師トシ様はお若いのに素晴らしい信仰心をお持ちですね。この寄進は孤児の育成などに有効活用させていただきます」
さらにシスターアンナより
「ブルムフルト王国神殿来訪の証と寄進による貢献値を信徒カードに記録しました」
「ありがとう」
同時に『ハイゼル信徒諸国漫遊中』と記された幟も発給された。これで盗賊と山賊に襲われる心配はないそうだが油断は大敵だな。どこの世界でも平気でルールを破るやつはいる。

ともあれ、このように時々金を寄進しておけば律師の僧階をはく奪されることもないだろう。
「では、これにて。守護神ハイゼル様の御心のままに」
シスターアマンダ、そしてアンナにお別れを。
「「守護神ハイゼル様の御心のままに」」
こうして密度の濃いブルムフルト王国最初の一日は終わったのだった。
しかし、俺って本当は無宗教なのにいいのかね…。まあ、細かいことはいいか。
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