57 / 66
第三章
姉と妹
しおりを挟む
「つい口を出してしまって、すまなかったな」
陛下のビー玉のようなきれいな瞳が私に向けられる。
「ぁ、いいえ!! あの、ご配慮いただき、ありがとうございます」
私はスカートの端をつまむと、ルーシアに鍛えられた淑女の礼を取った。
「セシリア嬢。先日のお礼と共に、今までの非礼を詫びさせてほしい。本当に、すまなかった」
私に向けて頭を下げる王太子殿下に、私はあわてて首を横に振る。
「あ、あの、えっと、非礼だなんてそんな……」
「王太子の詫びは当然だ。君の扱いに気づいていながら、それをおかしいという判断ができずに無視し続けてきたんだからな。だから君は、詫びについて恐縮しなくてもいい。受け入れなくてもいい。むしろ一発殴っても……」
「しませんからねオズ様!?」
もういい加減不敬罪で捕まるからやめてぇぇえ!!
「はっはっはっは!! オズは本当に核心を突くな。セシリア嬢、オズの言うことは正しい。私の目が曇っていたばかりに、あなたにつらい思いをさせてしまった。殴るなり蹴るなりして……」
「しませんからっ!!」
はっ!!
ついオズ様への対応と同じように返してしまったわ……!!
「相変わらず面白い方ですね、セシリアは」
「!?」
すぐ後ろからふんわりと柔らかい声がして、振り返るとそこにはにっこりと笑顔を携えたお師匠様の姿が。
「師匠、来ていたのか」
「お師匠様、お久しぶりです」
「えぇ、二人とも元気そうで何よりです」
あぁ、さっきまでの殺伐とした空気が嘘のようだわ。
穏やかなお師匠様の笑顔に心が穏やかになっていく。
突然のエルフの登場にざわめく会場。
そして国王陛下が前に進み出ると、お師匠様に向かって腰を折った。
「エルフの大賢者リュシオン様。お越しいただき、ありがとうございます」
陛下に続いて王太子殿下も頭を下げる。
お師匠様ってそんなにすごい人だったのね……。
「本来なら人間のごたごたに触れることはありませんが、今回は私の愛弟子たちが絡んでいることですからね。特別です」
そう微笑むと、お師匠様は私とオズ様の頭を優しく撫でた。
「やめろ。で、何で師匠がここに?」
頭を撫で続ける手を振り払いオズ様が不機嫌そうに尋ねると、お師匠様はくすくすと笑って答えた。
「えぇ、なんでも神殿で測定石の盗難があったとか。そして今日は聖女を称える会という奇妙な会で、聖女と言われる二人を呼ぶので、ぜひ測定をしてもらいたいと知らせをもらいまして。その一人はうちの愛弟子セシリアでしたし、行ってみようかな、と思いまして」
緩い……!!
エルフは基本人間界のことについては不干渉。
それでも来てくれたって言うことは、お師匠様なりに心配してくれてる、ってことなのよね、きっと。
「ありがとうございます、お師匠様」
「いいえ、どういたしまして。でも、良いですか? 私がこの場で、認定を出してしまっても」
今まではお姉様のことを考えて、絶対に知られてはならないと思っていた。
でも──。
「もう、いいです」
もうあきらめない。
もう我慢しない。
私を認識しない人のために私が犠牲になることなんてない。
「そうですか……。よく決断しましたね。では──」
「セシリア!!」
「!!」
お師匠様が私の額に手をかざそうとしたその時、聞きなれた大好きだった人の声が初めて私の名前を呼んだ。
「お姉……様……なんで……」
挨拶に向かわれたはずのお姉様が、二つのグラスをもって立っていた。
「セシリア、というのよね、今は。……今までごめんなさい。私、あなたのことを愛していたのに、あなたのこと、大切にしてあげられなくて……」
「お姉様……」
お姉様の綺麗な青い瞳に涙が浮かび、一粒の涙が頬を伝った。
「お父様やお母様をもっと強く窘めればよかったのに……。私、なにもしてあげられなかった……。本当に、本当にごめんなさい……!!」
もっと強く窘めれば?
何もしてあげられなかった?
それらは全部、責任のなすりつけだ。
懺悔しているようで自分は何もしていないことを強調しているだけの言葉。
信じることなんてできない。
その場しのぎの、ただのショーだ。
だけど──。
「……いいえお姉様。お姉様は私をかばってくださいましたもの。私……怒っていませんわ」
精いっぱいの笑顔を張り付ける。
怒ってはいない。
でも、失望はした。
それ以上に、もう関わりたくないんだ。
だから適当に終わらせて、さよならしたい。
私の返答に安心したようにお姉様は「ありがとう」と頬を緩めた。
「あ、そうだわ、これ。向こうに美味しそうなカクテルがあったの。アルコールは入っていないものみたいだから、良かったら飲んで。あなた、こういう場は初めてでしょう?」
そう言ってローズピンクの綺麗なカクテルを私に手渡すお姉様に、私は心を無にして「ありがとう、お姉様」と当たり障りなく返してから受け取る。
「あなたの新しい門出に」
「お姉様の幸せに」
私たちは互いに、おそらく思っていないであろうことを口にすると、手にしたカクテルを掲げた。
陛下のビー玉のようなきれいな瞳が私に向けられる。
「ぁ、いいえ!! あの、ご配慮いただき、ありがとうございます」
私はスカートの端をつまむと、ルーシアに鍛えられた淑女の礼を取った。
「セシリア嬢。先日のお礼と共に、今までの非礼を詫びさせてほしい。本当に、すまなかった」
私に向けて頭を下げる王太子殿下に、私はあわてて首を横に振る。
「あ、あの、えっと、非礼だなんてそんな……」
「王太子の詫びは当然だ。君の扱いに気づいていながら、それをおかしいという判断ができずに無視し続けてきたんだからな。だから君は、詫びについて恐縮しなくてもいい。受け入れなくてもいい。むしろ一発殴っても……」
「しませんからねオズ様!?」
もういい加減不敬罪で捕まるからやめてぇぇえ!!
「はっはっはっは!! オズは本当に核心を突くな。セシリア嬢、オズの言うことは正しい。私の目が曇っていたばかりに、あなたにつらい思いをさせてしまった。殴るなり蹴るなりして……」
「しませんからっ!!」
はっ!!
ついオズ様への対応と同じように返してしまったわ……!!
「相変わらず面白い方ですね、セシリアは」
「!?」
すぐ後ろからふんわりと柔らかい声がして、振り返るとそこにはにっこりと笑顔を携えたお師匠様の姿が。
「師匠、来ていたのか」
「お師匠様、お久しぶりです」
「えぇ、二人とも元気そうで何よりです」
あぁ、さっきまでの殺伐とした空気が嘘のようだわ。
穏やかなお師匠様の笑顔に心が穏やかになっていく。
突然のエルフの登場にざわめく会場。
そして国王陛下が前に進み出ると、お師匠様に向かって腰を折った。
「エルフの大賢者リュシオン様。お越しいただき、ありがとうございます」
陛下に続いて王太子殿下も頭を下げる。
お師匠様ってそんなにすごい人だったのね……。
「本来なら人間のごたごたに触れることはありませんが、今回は私の愛弟子たちが絡んでいることですからね。特別です」
そう微笑むと、お師匠様は私とオズ様の頭を優しく撫でた。
「やめろ。で、何で師匠がここに?」
頭を撫で続ける手を振り払いオズ様が不機嫌そうに尋ねると、お師匠様はくすくすと笑って答えた。
「えぇ、なんでも神殿で測定石の盗難があったとか。そして今日は聖女を称える会という奇妙な会で、聖女と言われる二人を呼ぶので、ぜひ測定をしてもらいたいと知らせをもらいまして。その一人はうちの愛弟子セシリアでしたし、行ってみようかな、と思いまして」
緩い……!!
エルフは基本人間界のことについては不干渉。
それでも来てくれたって言うことは、お師匠様なりに心配してくれてる、ってことなのよね、きっと。
「ありがとうございます、お師匠様」
「いいえ、どういたしまして。でも、良いですか? 私がこの場で、認定を出してしまっても」
今まではお姉様のことを考えて、絶対に知られてはならないと思っていた。
でも──。
「もう、いいです」
もうあきらめない。
もう我慢しない。
私を認識しない人のために私が犠牲になることなんてない。
「そうですか……。よく決断しましたね。では──」
「セシリア!!」
「!!」
お師匠様が私の額に手をかざそうとしたその時、聞きなれた大好きだった人の声が初めて私の名前を呼んだ。
「お姉……様……なんで……」
挨拶に向かわれたはずのお姉様が、二つのグラスをもって立っていた。
「セシリア、というのよね、今は。……今までごめんなさい。私、あなたのことを愛していたのに、あなたのこと、大切にしてあげられなくて……」
「お姉様……」
お姉様の綺麗な青い瞳に涙が浮かび、一粒の涙が頬を伝った。
「お父様やお母様をもっと強く窘めればよかったのに……。私、なにもしてあげられなかった……。本当に、本当にごめんなさい……!!」
もっと強く窘めれば?
何もしてあげられなかった?
それらは全部、責任のなすりつけだ。
懺悔しているようで自分は何もしていないことを強調しているだけの言葉。
信じることなんてできない。
その場しのぎの、ただのショーだ。
だけど──。
「……いいえお姉様。お姉様は私をかばってくださいましたもの。私……怒っていませんわ」
精いっぱいの笑顔を張り付ける。
怒ってはいない。
でも、失望はした。
それ以上に、もう関わりたくないんだ。
だから適当に終わらせて、さよならしたい。
私の返答に安心したようにお姉様は「ありがとう」と頬を緩めた。
「あ、そうだわ、これ。向こうに美味しそうなカクテルがあったの。アルコールは入っていないものみたいだから、良かったら飲んで。あなた、こういう場は初めてでしょう?」
そう言ってローズピンクの綺麗なカクテルを私に手渡すお姉様に、私は心を無にして「ありがとう、お姉様」と当たり障りなく返してから受け取る。
「あなたの新しい門出に」
「お姉様の幸せに」
私たちは互いに、おそらく思っていないであろうことを口にすると、手にしたカクテルを掲げた。
146
お気に入りに追加
750
あなたにおすすめの小説
【完結】追放された元聖女は、冒険者として自由に生活します!
蜜柑
ファンタジー
レイラは生まれた時から強力な魔力を持っていたため、キアーラ王国の大神殿で大司教に聖女として育てられ、毎日祈りを捧げてきた。大司教は国政を乗っ取ろうと王太子とレイラの婚約を決めたが、王子は身元不明のレイラとは結婚できないと婚約破棄し、彼女を国外追放してしまう。
――え、もうお肉も食べていいの? 白じゃない服着てもいいの?
追放される道中、偶然出会った冒険者――剣士ステファンと狼男のライガに同行することになったレイラは、冒険者ギルドに登録し、冒険者になる。もともと神殿での不自由な生活に飽き飽きしていたレイラは美味しいものを食べたり、可愛い服を着たり、冒険者として仕事をしたりと、外での自由な生活を楽しむ。
その一方、魔物が出るようになったキアーラでは大司教がレイラの回収を画策し、レイラの出自をめぐる真実がだんだんと明らかになる。
※序盤1話が短めです(1000字弱)
※複数視点多めです。
※小説家になろうにも掲載しています。
※表紙イラストはレイラを月塚彩様に描いてもらいました。
稀代の悪女として処刑されたはずの私は、なぜか幼女になって公爵様に溺愛されています
水谷繭
ファンタジー
グレースは皆に悪女と罵られながら処刑された。しかし、確かに死んだはずが目を覚ますと森の中だった。その上、なぜか元の姿とは似ても似つかない幼女の姿になっている。
森を彷徨っていたグレースは、公爵様に見つかりお屋敷に引き取られることに。初めは戸惑っていたグレースだが、都合がいいので、かわい子ぶって公爵家の力を利用することに決める。
公爵様にシャーリーと名付けられ、溺愛されながら過ごすグレース。そんなある日、前世で自分を陥れたシスターと出くわす。公爵様に好意を持っているそのシスターは、シャーリーを世話するという口実で公爵に近づこうとする。シスターの目的を察したグレースは、彼女に復讐することを思いつき……。
◇画像はGirly Drop様からお借りしました
◆エール送ってくれた方ありがとうございます!
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
この度、猛獣公爵の嫁になりまして~厄介払いされた令嬢は旦那様に溺愛されながら、もふもふ達と楽しくモノづくりライフを送っています~
柚木崎 史乃
ファンタジー
名門伯爵家の次女であるコーデリアは、魔力に恵まれなかったせいで双子の姉であるビクトリアと比較されて育った。
家族から疎まれ虐げられる日々に、コーデリアの心は疲弊し限界を迎えていた。
そんな時、どういうわけか縁談を持ちかけてきた貴族がいた。彼の名はジェイド。社交界では、「猛獣公爵」と呼ばれ恐れられている存在だ。
というのも、ある日を境に文字通り猛獣の姿へと変わってしまったらしいのだ。
けれど、いざ顔を合わせてみると全く怖くないどころか寧ろ優しく紳士で、その姿も動物が好きなコーデリアからすれば思わず触りたくなるほど毛並みの良い愛らしい白熊であった。
そんな彼は月に数回、人の姿に戻る。しかも、本来の姿は類まれな美青年なものだから、コーデリアはその度にたじたじになってしまう。
ジェイド曰くここ数年、公爵領では鉱山から流れてくる瘴気が原因で獣の姿になってしまう奇病が流行っているらしい。
それを知ったコーデリアは、瘴気の影響で不便な生活を強いられている領民たちのために鉱石を使って次々と便利な魔導具を発明していく。
そして、ジェイドからその才能を評価され知らず知らずのうちに溺愛されていくのであった。
一方、コーデリアを厄介払いした家族は悪事が白日のもとに晒された挙句、王家からも見放され窮地に追い込まれていくが……。
これは、虐げられていた才女が嫁ぎ先でその才能を発揮し、周囲の人々に無自覚に愛され幸せになるまでを描いた物語。
他サイトでも掲載中。
追放された偽物聖女は、辺境の村でひっそり暮らしている
黎
ファンタジー
辺境の村で人々のために薬を作って暮らすリサは“聖女”と呼ばれている。その噂を聞きつけた騎士団の数人が現れ、あらゆる疾病を治療する万能の力を持つ聖女を連れて行くべく強引な手段に出ようとする中、騎士団長が割って入る──どうせ聖女のようだと称えられているに過ぎないと。ぶっきらぼうながらも親切な騎士団長に惹かれていくリサは、しかし実は数年前に“偽物聖女”と帝都を追われたクラリッサであった。
このたび聖女様の契約母となりましたが、堅物毒舌宰相閣下の溺愛はお断りいたします! と思っていたはずなのに
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
マーベル子爵とサブル侯爵の手から逃げていたイリヤは、なぜか悪女とか毒婦とか呼ばれるようになっていた。そのため、なかなか仕事も決まらない。運よく見つけた求人は家庭教師であるが、仕事先は王城である。
嬉々として王城を訪れると、本当の仕事は聖女の母親役とのこと。一か月前に聖女召喚の儀で召喚された聖女は、生後半年の赤ん坊であり、宰相クライブの養女となっていた。
イリヤは聖女マリアンヌの母親になるためクライブと(契約)結婚をしたが、結婚したその日の夜、彼はイリヤの身体を求めてきて――。
娘の聖女マリアンヌを立派な淑女に育てあげる使命に燃えている契約母イリヤと、そんな彼女が気になっている毒舌宰相クライブのちょっとずれている(契約)結婚、そして聖女マリアンヌの成長の物語。
聖女追放 ~私が去ったあとは病で国は大変なことになっているでしょう~
白横町ねる
ファンタジー
聖女エリスは民の幸福を日々祈っていたが、ある日突然、王子から解任を告げられる。
王子の説得もままならないまま、国を追い出されてしまうエリス。
彼女は亡命のため、鞄一つで遠い隣国へ向かうのだった……。
#表紙絵は、もふ様に描いていただきました。
#エブリスタにて連載しました。
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる