私の心の薬箱~痛む胸を治してくれたのは、鬼畜上司のわかりづらい溺愛でした~

景華

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私の心の薬箱

溺愛にとろかされて

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 波乱のパーティから一年。
 私たちはたくさんの証人が見守る中、変わることのない確かな愛を誓い合った。

 誓いのキスがファーストキスになろうとは、一年前は思いもしなかった。

『結婚まで口へのキスはしない』
 そんな今時珍しい堅物な雪兎さんの方針で、私達は健全なお付き合いを重ねてきた。

「ふふっ」
「どうした、海月」
 入浴を終えて新居の寝室に足を踏み入れた雪兎さんが、ベッドに座って思い出し笑いをする私を見て首を傾げた。

「誓いのキスの後の雪兎さんの顔を思い出してしまって。ふふっ」
「笑うな」
 誓いのキスで赤く染まった雪兎さんのあの顔は、私にとって一生忘れられない思い出になった。

「雪兎さん、可愛かったです」
「お前なぁ……そういう事言ってると──」
「ひゃぁっ!?」

 ドサリ──。

 私の身体は雪兎さんによって押し倒され、ふかふかのベッドの上へと沈んだ。

 目の前には色気を孕んだ雪兎さんの顔。
 胸元から覗く白くたくましい胸板。
 ほのかに香る私と同じシャンプーの匂い。

「もう、我慢はしないから。覚悟しろよ? 花嫁さん」
「~~~っ」

 そして私は、この不器用で分かりづらい溺愛にとろかされるのだ。

 永遠に、変わることなく。


END
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みんなの感想(2件)

142
2024.10.18 142

きっと異母兄妹ってやつやない?

解除
kokekokko
2024.06.13 kokekokko

【認証不要です】5話、素顔見られました、内

胸化して←胸貸してやるから

一瞬想像してウケました(笑)

報告です

2024.06.14 景華

ぁあああああああ!!

ありがとうございますありがとうございますっ!!
直しておきましたぁあああああ!!

解除

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