59 / 63
第二章
魔王の魔石、ゲットだぜ!!
しおりを挟む
内部の魔物は皆凶暴で、城内に入るなりに私に襲い掛かってきた。
ひっきりなしに押し寄せるそれをモーニングスターで討伐しながら進み、ようやく最上部。──魔王の部屋だ。
「うわぁ……」
「ぐるるるるううううう」
「ぐあぁぁぁぁぁぁああ」
やる気満々、ね。
すでに臨戦態勢に入った魔物たちが、よだれを垂らしながらこちらを睨みつける。
「仕方ない、やっちゃいます──か!!」
魔物の血で気持ちが悪いから早く終わらせたい。
駆けては飛び上がり、殴ってはぶっ飛ばし、時には光魔法をぶっ放す。
こんな凶悪な聖女がいていいのだろうか。
いや、それ以前に令嬢としてあってはならない姿だ。
まぁ、今ここにいるのは私だけだし、誰に見られているわけでもないから気にすることなく思いっきり行かせてもらおう。
私が次の魔物めがけてモーニングスターを振り上げた、その時。
「ティアラさん!!」
「へ?」
突然響いた、ここで聞こえるはずのない声に、思わず私は声のした方へと降りかえってしまった。
「アユムさん!?」
何で!?
え、書き置きは!?
まさか見なかったの!?
あ、見たから行き先がわかったのか……。
でも見たなら何で?
「ぐるるうぅうううううっ!!!!」
「!!」
しまった!! こっちに集中しなきゃなのに!!
私が振り上げていたもので倒すはずだった獲物がチャンスとばかりに襲い掛かる。
ここから反撃するのは不可能で、私はとっさに受け身を取ろうとモーニングスターを顔の前へ構えた。
「光の剣《ライトソード》!!」
「ぐあぁぁぁぁあああああ!!!!」
光の……剣……。
まっすぐに伸びて私を通り過ぎ、私に襲い掛かる魔物をひと突きにしたのは、びにょーんと伸びに伸びた光の剣。
これ、伸縮自在なの!?
「あ、ありがとうございます、アユムさん。でも何で……」
「説明は後。とりあえず残りを倒そう」
「ぐるるるうぅうぅうううう」
アユムさんの鋭い視線の先にはまだまだ臨戦態勢ばっちりでこちらを狙う魔物たち。
もーっ!! しつこいわね!!
仲間がこんなにやられてても向ってくるなんて、そういう癖《へき》でもあるの!?
「ティアラさん、行くよ!!」
「はいっ!!」
タンッ──!! と二人同時に地を蹴ると、私たちは武器を手に獲物めがけて駆けた!!
「はぁぁぁああああっっ!!」
「はぁっ!! くっ、たぁぁぁあああっ!!」
ザッシュザッシュと切って殴って大乱闘。
そのたびに血しぶきがかかって気持ち悪い。
早く終わらせて、早く魔石見つけて、早く帰ってお風呂に入るわよ!!
「とぅぁぁぁぁああああああああ!!!!」
ゴォォオオオオオオオオン──。
「ぐおぉぉおおおおおおお!!!!」
最後の一体を討伐して、二人乱れた息を整える。
「はぁっ、はぁっ……おわりました、ね」
「うん……っとりあえず、これで全部、みたいだね」
辺りを見回せば殺伐とした光景。
うん、見なかったことにしよう。
正当防衛よ、正当防衛。
「さて──と、魔石は……あった!!」
奥の玉座にポンと乗っている真っ黒い石。
すごい波動を感じる。
「ティアラさん?」
「これだわ……!! 私の求めていた魔王の魔石!! 早速鑑定してもらいにカナンさんの所に行かなきゃ!!」
魔石を取り扱う錬金術師には、元来鑑定のスキルが備わっているというし、きっとカナンさんならわかるはず。
きちんと鑑定してもらって、どんな能力がある魔石なのか正確に知っておかなきゃ。
そうと決まれば城下町へレッツゴーよ!!!!
「え、ちょ、ティアラさん!?」
私はアユムさんのことをすっかり忘れて、魔王城最上階の窓から城下町へと光の翼で飛び立った。
***
「す、すごいです、ティアラ様……」
ごくり、とのどをの鳴らしてカナンさんが震える手で漆黒の魔石を掲げる。
ここは城下町、カナンさんの実家である錬金工房の奥の応接室。
カナンさんは鑑定し終わると、汗をだらだらと流しながら、冒頭の言葉を発した。
「じゃぁ、やっぱり……?」
「はい。間違いなく、この魔石こそが魔王の魔石!! 魔力不干渉通信石です!!」
「!!」
やった……!!
やっぱりあの書物に描かれていたことは正しかったんだわ!!
カナンさんから魔石を受け取り、喜びをかみしめる。
「使い方は通信石と同じですから。もし使うんだったらこの部屋使ってください。私は店の方にいますから」
「ありがとう、カナンさん。助かりました」
ひらひらと手を振ってから、カナンさんはにっこりと笑ってから部屋を出て行った。
「魔力不干渉通信石?」
状況がいまいち吞み込めていないらしいアユムさんが首をかしげる。
あぁそうか、そういえばアユムさんには何も言ってなかったのよね。
それどころか魔王城に置いてけぼりにしてしまったことに今更ながらに猛省する。
「えっと、まず、さっきは置いていってしまってすみませんでした……。あまりの興奮につい……。じつはですね……。魔王の魔石が、魔力を介すことなく通信できる、魔力不干渉通信石だという書物を宝物庫で発見したんです」
「!! 魔力を……介すことなく……?」
「はい。その……それがあれば、魔力を持たないアユムさんのご両親とも繋がることができるんじゃないかと思って」
「俺の……ために……?」
呆然としてつぶやくアユムさんに、私は笑顔で彼の手に今日の戦利品をそっと手渡した。
「私のために世界を捨ててくれたあなたに、どうしても大切な人とのつながりをあきらめてほしくなかった。そしてできることなら、一週間後の結婚式は──あなたの大切な人たちにも見てもらいたい」
だって、私の大好きな人をこれまで大切に見守り育ててくれた人たちだもの。
“贄”に選ばれた時も一緒に逃げようとしてくれたアユムさんの家族。
皆、アユムさんが大好きだったんだと思う。
きっとアユムさんもそう。
「ティアラさん……」
「あなたが私のために何かを諦めなくちゃいけなかったのなら、できる限りそれを私が拾い上げてみせます。言ったでしょう? 必ず、あなたを幸せにするって」
本当に大切なものは諦めてほしくはない。
諦めるというなら、私が拾い上げるまでだ。
夫婦は二人で一人。
支えあうものだと思うから。
「思い浮かべて。あなたの、大切な人たちのこと」
「俺の……大切な人たち──」
じっと手の中のそれを見つめ、アユムさんが瞑目した、その瞬間──。
「きゃぁ!? 何!?」
「!? 歩!?」
目の前に、アユムさんによく似た男女が映し出された。
ひっきりなしに押し寄せるそれをモーニングスターで討伐しながら進み、ようやく最上部。──魔王の部屋だ。
「うわぁ……」
「ぐるるるるううううう」
「ぐあぁぁぁぁぁぁああ」
やる気満々、ね。
すでに臨戦態勢に入った魔物たちが、よだれを垂らしながらこちらを睨みつける。
「仕方ない、やっちゃいます──か!!」
魔物の血で気持ちが悪いから早く終わらせたい。
駆けては飛び上がり、殴ってはぶっ飛ばし、時には光魔法をぶっ放す。
こんな凶悪な聖女がいていいのだろうか。
いや、それ以前に令嬢としてあってはならない姿だ。
まぁ、今ここにいるのは私だけだし、誰に見られているわけでもないから気にすることなく思いっきり行かせてもらおう。
私が次の魔物めがけてモーニングスターを振り上げた、その時。
「ティアラさん!!」
「へ?」
突然響いた、ここで聞こえるはずのない声に、思わず私は声のした方へと降りかえってしまった。
「アユムさん!?」
何で!?
え、書き置きは!?
まさか見なかったの!?
あ、見たから行き先がわかったのか……。
でも見たなら何で?
「ぐるるうぅうううううっ!!!!」
「!!」
しまった!! こっちに集中しなきゃなのに!!
私が振り上げていたもので倒すはずだった獲物がチャンスとばかりに襲い掛かる。
ここから反撃するのは不可能で、私はとっさに受け身を取ろうとモーニングスターを顔の前へ構えた。
「光の剣《ライトソード》!!」
「ぐあぁぁぁぁあああああ!!!!」
光の……剣……。
まっすぐに伸びて私を通り過ぎ、私に襲い掛かる魔物をひと突きにしたのは、びにょーんと伸びに伸びた光の剣。
これ、伸縮自在なの!?
「あ、ありがとうございます、アユムさん。でも何で……」
「説明は後。とりあえず残りを倒そう」
「ぐるるるうぅうぅうううう」
アユムさんの鋭い視線の先にはまだまだ臨戦態勢ばっちりでこちらを狙う魔物たち。
もーっ!! しつこいわね!!
仲間がこんなにやられてても向ってくるなんて、そういう癖《へき》でもあるの!?
「ティアラさん、行くよ!!」
「はいっ!!」
タンッ──!! と二人同時に地を蹴ると、私たちは武器を手に獲物めがけて駆けた!!
「はぁぁぁああああっっ!!」
「はぁっ!! くっ、たぁぁぁあああっ!!」
ザッシュザッシュと切って殴って大乱闘。
そのたびに血しぶきがかかって気持ち悪い。
早く終わらせて、早く魔石見つけて、早く帰ってお風呂に入るわよ!!
「とぅぁぁぁぁああああああああ!!!!」
ゴォォオオオオオオオオン──。
「ぐおぉぉおおおおおおお!!!!」
最後の一体を討伐して、二人乱れた息を整える。
「はぁっ、はぁっ……おわりました、ね」
「うん……っとりあえず、これで全部、みたいだね」
辺りを見回せば殺伐とした光景。
うん、見なかったことにしよう。
正当防衛よ、正当防衛。
「さて──と、魔石は……あった!!」
奥の玉座にポンと乗っている真っ黒い石。
すごい波動を感じる。
「ティアラさん?」
「これだわ……!! 私の求めていた魔王の魔石!! 早速鑑定してもらいにカナンさんの所に行かなきゃ!!」
魔石を取り扱う錬金術師には、元来鑑定のスキルが備わっているというし、きっとカナンさんならわかるはず。
きちんと鑑定してもらって、どんな能力がある魔石なのか正確に知っておかなきゃ。
そうと決まれば城下町へレッツゴーよ!!!!
「え、ちょ、ティアラさん!?」
私はアユムさんのことをすっかり忘れて、魔王城最上階の窓から城下町へと光の翼で飛び立った。
***
「す、すごいです、ティアラ様……」
ごくり、とのどをの鳴らしてカナンさんが震える手で漆黒の魔石を掲げる。
ここは城下町、カナンさんの実家である錬金工房の奥の応接室。
カナンさんは鑑定し終わると、汗をだらだらと流しながら、冒頭の言葉を発した。
「じゃぁ、やっぱり……?」
「はい。間違いなく、この魔石こそが魔王の魔石!! 魔力不干渉通信石です!!」
「!!」
やった……!!
やっぱりあの書物に描かれていたことは正しかったんだわ!!
カナンさんから魔石を受け取り、喜びをかみしめる。
「使い方は通信石と同じですから。もし使うんだったらこの部屋使ってください。私は店の方にいますから」
「ありがとう、カナンさん。助かりました」
ひらひらと手を振ってから、カナンさんはにっこりと笑ってから部屋を出て行った。
「魔力不干渉通信石?」
状況がいまいち吞み込めていないらしいアユムさんが首をかしげる。
あぁそうか、そういえばアユムさんには何も言ってなかったのよね。
それどころか魔王城に置いてけぼりにしてしまったことに今更ながらに猛省する。
「えっと、まず、さっきは置いていってしまってすみませんでした……。あまりの興奮につい……。じつはですね……。魔王の魔石が、魔力を介すことなく通信できる、魔力不干渉通信石だという書物を宝物庫で発見したんです」
「!! 魔力を……介すことなく……?」
「はい。その……それがあれば、魔力を持たないアユムさんのご両親とも繋がることができるんじゃないかと思って」
「俺の……ために……?」
呆然としてつぶやくアユムさんに、私は笑顔で彼の手に今日の戦利品をそっと手渡した。
「私のために世界を捨ててくれたあなたに、どうしても大切な人とのつながりをあきらめてほしくなかった。そしてできることなら、一週間後の結婚式は──あなたの大切な人たちにも見てもらいたい」
だって、私の大好きな人をこれまで大切に見守り育ててくれた人たちだもの。
“贄”に選ばれた時も一緒に逃げようとしてくれたアユムさんの家族。
皆、アユムさんが大好きだったんだと思う。
きっとアユムさんもそう。
「ティアラさん……」
「あなたが私のために何かを諦めなくちゃいけなかったのなら、できる限りそれを私が拾い上げてみせます。言ったでしょう? 必ず、あなたを幸せにするって」
本当に大切なものは諦めてほしくはない。
諦めるというなら、私が拾い上げるまでだ。
夫婦は二人で一人。
支えあうものだと思うから。
「思い浮かべて。あなたの、大切な人たちのこと」
「俺の……大切な人たち──」
じっと手の中のそれを見つめ、アユムさんが瞑目した、その瞬間──。
「きゃぁ!? 何!?」
「!? 歩!?」
目の前に、アユムさんによく似た男女が映し出された。
1
お気に入りに追加
77
あなたにおすすめの小説

【完結】お父様。私、悪役令嬢なんですって。何ですかそれって。
紅月
恋愛
小説家になろうで書いていたものを加筆、訂正したリメイク版です。
「何故、私の娘が処刑されなければならないんだ」
最愛の娘が冤罪で処刑された。
時を巻き戻し、復讐を誓う家族。
娘は前と違う人生を歩み、家族は元凶へ復讐の手を伸ばすが、巻き戻す前と違う展開のため様々な事が見えてきた。

【完結】職業王妃にはなりません!~今世と前世の夢を叶えるために冒険者と食堂始めました~
Na20
恋愛
セントミル国の王家には変わった習わしがある。それは初代国王夫妻を習い、国王の妻である王妃は生涯国王を護る護衛になるということ。公務も跡継ぎも求められないそんな王妃が国の象徴とされている。
そして私ルナリア・オーガストは次期王太子である第一王子の婚約者=未来の王妃に選ばれてしまうのだった。
※設定甘い、ご都合主義です。
※小説家になろう様にも掲載しています。

王命での結婚がうまくいかなかったので公妾になりました。
しゃーりん
恋愛
婚約解消したばかりのルクレツィアに王命での結婚が舞い込んだ。
相手は10歳年上の公爵ユーグンド。
昔の恋人を探し求める公爵は有名で、国王陛下が公爵家の跡継ぎを危惧して王命を出したのだ。
しかし、公爵はルクレツィアと結婚しても興味の欠片も示さなかった。
それどころか、子供は養子をとる。邪魔をしなければ自由だと言う。
実家の跡継ぎも必要なルクレツィアは子供を産みたかった。
国王陛下に王命の取り消しをお願いすると三年後になると言われた。
無駄な三年を過ごしたくないルクレツィアは国王陛下に提案された公妾になって子供を産み、三年後に離婚するという計画に乗ったお話です。

滅びた国の姫は元婚約者の幸せを願う
咲宮
恋愛
世界で唯一魔法が使える国エルフィールドは他国の侵略により滅ぼされた。魔法使いをこの世から消そうと残党狩りを行った結果、国のほとんどが命を落としてしまう。
そんな中生き残ってしまった王女ロゼルヴィア。
数年の葛藤を経てシュイナ・アトリスタとして第二の人生を送ることを決意する。
平穏な日々に慣れていく中、自分以外にも生き残りがいることを知る。だが、どうやらもう一人の生き残りである女性は、元婚約者の新たな恋路を邪魔しているようで───。
これは、お世話になった上に恩がある元婚約者の幸せを叶えるために、シュイナが魔法を駆使して尽力する話。
本編完結。番外編更新中。
※溺愛までがかなり長いです。
※誤字脱字のご指摘や感想をよろしければお願いします。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
婚約破棄? 私、この国の守護神ですが。
国樹田 樹
恋愛
王宮の舞踏会場にて婚約破棄を宣言された公爵令嬢・メリザンド=デラクロワ。
声高に断罪を叫ぶ王太子を前に、彼女は余裕の笑みを湛えていた。
愚かな男―――否、愚かな人間に、女神は鉄槌を下す。
古の盟約に縛られた一人の『女性』を巡る、悲恋と未来のお話。
よくある感じのざまぁ物語です。
ふんわり設定。ゆるーくお読みください。
タイムリープ〜悪女の烙印を押された私はもう二度と失敗しない
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
<もうあなた方の事は信じません>―私が二度目の人生を生きている事は誰にも内緒―
私の名前はアイリス・イリヤ。王太子の婚約者だった。2年越しにようやく迎えた婚約式の発表の日、何故か<私>は大観衆の中にいた。そして婚約者である王太子の側に立っていたのは彼に付きまとっていたクラスメイト。この国の国王陛下は告げた。
「アイリス・イリヤとの婚約を解消し、ここにいるタバサ・オルフェンを王太子の婚約者とする!」
その場で身に覚えの無い罪で悪女として捕らえられた私は島流しに遭い、寂しい晩年を迎えた・・・はずが、守護神の力で何故か婚約式発表の2年前に逆戻り。タイムリープの力ともう一つの力を手に入れた二度目の人生。目の前には私を騙した人達がいる。もう騙されない。同じ失敗は繰り返さないと私は心に誓った。
※カクヨム・小説家になろうにも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる