脳筋聖女と《贄》の勇者~聖女の力は使えずとも、そんな世界、私が壊してみせましょう~

異世界と日本を繋ぐ《扉》が発見され、人々は法を整備し、均衡は保たれている──と、思われていた。

聖女信仰の熱い聖マドレーナ王国に生まれたティアラ・プレスセント伯爵令嬢は、生まれてすぐに聖女認定されながらも、聖女の力が使うことができない。
それどころか、聖女の力が使えなくとも婚約者である王太子を守らなければならないと、筋力を鍛えすぎて脳筋聖女と罵られるようになる。

結婚も間近に迫った王太子の卒業パーティで理不尽に婚約破棄とダンジョン【ヨミ】への追放を言い渡されたティアラ。
それは実質的な処刑を意味するものだった。

【ヨミ】に落とされた令嬢ティアラは、あちら側の裏制度である【贄制度】によって《贄》として【ヨミ】に落とされた青年黒崎歩と出会う。
「アユムさんを元の世界に戻してあげたい」
そのためにダンジョンの攻略を決意するティアラ。

やがて自分の前世と自信の持つ力と向き合いながら、増えていった仲間達とともにダンジョン内を一掃していく。

ドレス姿でモーニングスターを振り回す訳あり令嬢ティアラと、オカン気質でなぜか溺愛してくる歩の、世界を変える運命の恋。

そして世界は動き出す──。

物語は、彼女の前世へと繋がっていく。

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