1 / 25
序章
独白
しおりを挟む
あんなにも大切に思っていた彼女の抜け殻を、ただ欲望の赴くままに犯し続けた。
頭では最低な行為だと理解しているのに身体は何度も絶頂に達し、彼女を汚した。冷たく強張っていく彼女のそこは俺の性器をこれ以上ないほどに締め付けて、残酷にも至上の快楽を与えた。
白濁した液体で汚れた彼女を浴槽に座らせて、全身を丁寧に洗ってやった。生前の柔らかく暖かかった彼女はもうそこにはいなかったが、浴槽の湯で温められた彼女に触れると身体の奥から熱いものが込み上げてきた。
二度と開くことのない瞼に口付けて、彼女の全身を弄った。浴槽の中で、俺はまた彼女を犯した。
身体がふやけてしまう前に彼女を部屋に連れ戻し、丁寧に全身を拭ってやった。
あれだけ俺に犯されてもなお、彼女は生前の美しい姿のままそこに横たわっていた。
頬を伝う温かい何かに気付かないふりをして、俺は彼女に覆い被さった。彼女の髪に、頬に、唇に口付けて、首筋から下腹部へと舌を這わせた。白濁した液体が流れ出るそこに、性器を突き立てて腰を振った。
俺は狂ってしまったのだと思う。
そこにあるのは彼女の抜け殻でしかないのに、冷たくなったその身体を執拗に求め続けた。
夜が明けるまで行為を繰り返したあと、ベッドに横たわる彼女に布団をかけてコンビニに向かった。冷凍棚から全てのロックアイスを買い漁り、部屋に戻った。
ベッドに横たわる彼女にただいまのキスをして、浴槽を氷で満たし、その中に彼女を寝かせた。
通販サイトで解剖器具を購入し、翌日配送を指定した。
浴槽の中の彼女の様子を確認し、近くの酒屋に出かけた。業務用のロックアイスを大量に買い漁り、部屋に戻って浴室の床に積み上げた。浴室の中は真夏だというのによく冷えていた。
冷房も惜しみなく使った。機械的に彼女を『保存』しながら、頭の中で彼女の最後の言葉を反芻した。
どれほど時間が経ったかわからない。
配達された白い箱を開封し、解剖器具を台の上に並べた。白いビニールシートを浴室の床に広げ、浴槽から彼女を抱き上げてその上に寝かせた。
彼女の冷たい肌をゆっくりと撫で、その感触を確かめた。両の乳房の中心から下方へと指で辿り、白い腹にメスを入れた。溢れ出した赤い雫が真っ白な肌をつたい、ビニールシートに流れ落ちる。その様子は酷く美しく、幻想的に感じられた。
切り開いた腹に手を入れて、内臓を丁寧に取り出した。
あれから何も食べていないから、俺は空腹なはずだ。
彼女の血をグラスに注いで飲んだ。柔らかい肉を、臓物を調理して食べた。
脳も身体も機械的に作業を続けているのに、気がつけば何度も嘔吐していた。
俺は咽び泣きながら、彼女の願いどおりに彼女のすべてを喰らい尽した。
そして彼女は、俺のものになった。
頭では最低な行為だと理解しているのに身体は何度も絶頂に達し、彼女を汚した。冷たく強張っていく彼女のそこは俺の性器をこれ以上ないほどに締め付けて、残酷にも至上の快楽を与えた。
白濁した液体で汚れた彼女を浴槽に座らせて、全身を丁寧に洗ってやった。生前の柔らかく暖かかった彼女はもうそこにはいなかったが、浴槽の湯で温められた彼女に触れると身体の奥から熱いものが込み上げてきた。
二度と開くことのない瞼に口付けて、彼女の全身を弄った。浴槽の中で、俺はまた彼女を犯した。
身体がふやけてしまう前に彼女を部屋に連れ戻し、丁寧に全身を拭ってやった。
あれだけ俺に犯されてもなお、彼女は生前の美しい姿のままそこに横たわっていた。
頬を伝う温かい何かに気付かないふりをして、俺は彼女に覆い被さった。彼女の髪に、頬に、唇に口付けて、首筋から下腹部へと舌を這わせた。白濁した液体が流れ出るそこに、性器を突き立てて腰を振った。
俺は狂ってしまったのだと思う。
そこにあるのは彼女の抜け殻でしかないのに、冷たくなったその身体を執拗に求め続けた。
夜が明けるまで行為を繰り返したあと、ベッドに横たわる彼女に布団をかけてコンビニに向かった。冷凍棚から全てのロックアイスを買い漁り、部屋に戻った。
ベッドに横たわる彼女にただいまのキスをして、浴槽を氷で満たし、その中に彼女を寝かせた。
通販サイトで解剖器具を購入し、翌日配送を指定した。
浴槽の中の彼女の様子を確認し、近くの酒屋に出かけた。業務用のロックアイスを大量に買い漁り、部屋に戻って浴室の床に積み上げた。浴室の中は真夏だというのによく冷えていた。
冷房も惜しみなく使った。機械的に彼女を『保存』しながら、頭の中で彼女の最後の言葉を反芻した。
どれほど時間が経ったかわからない。
配達された白い箱を開封し、解剖器具を台の上に並べた。白いビニールシートを浴室の床に広げ、浴槽から彼女を抱き上げてその上に寝かせた。
彼女の冷たい肌をゆっくりと撫で、その感触を確かめた。両の乳房の中心から下方へと指で辿り、白い腹にメスを入れた。溢れ出した赤い雫が真っ白な肌をつたい、ビニールシートに流れ落ちる。その様子は酷く美しく、幻想的に感じられた。
切り開いた腹に手を入れて、内臓を丁寧に取り出した。
あれから何も食べていないから、俺は空腹なはずだ。
彼女の血をグラスに注いで飲んだ。柔らかい肉を、臓物を調理して食べた。
脳も身体も機械的に作業を続けているのに、気がつけば何度も嘔吐していた。
俺は咽び泣きながら、彼女の願いどおりに彼女のすべてを喰らい尽した。
そして彼女は、俺のものになった。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…



体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる