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連載
子どもの肥満は、虐待です
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それから細かいことをいくつか確認し、ローレンスとの通話を切ったときには、話しの途中でひょっこりと居間に現れていたセフィードが、ソファの上でくつろいでいた。アレクシアが彼のそばに置いておいた白い丸型クッションの中でも、一番大きなものを抱えている。可愛い。
ウィルフレッドが、何か言いたげな表情でその様子を見ているが、それに気づいているのかいないのか、クッションをもにもにと弄びながらセフィードが言う。
「アレクシア。これは、気持ちがいいな」
「そうか。それはよかった。気に入ったのなら、おまえにやるぞ。さて、ちょうど夕飯時だし、どこかへ食べに行くとしよう。ふたりとも、何か食べたいものはあるか?」
きちんと栄養バランスの取れた食事と充分な睡眠は、青少年の健全な育成において、最優先に確保されなければならない重要事項だ。
幸い、ウィルフレッドもセフィードも揃って『肉が食べたい』とのことだったので、街中の大衆食堂でそれぞれ好きなだけ肉料理をオーダーすることにした。もちろん、野菜料理もきちんと食べることが条件である。
アレクシア自身は、完熟トマトのサラダに、新鮮なシーフードがたくさん入ったクリームシチューをいただいたのだが――
(毎回思うが、こいつらの細い体のいったいどこに、あれだけの肉が入っていくんだろうな)
しみじみと感心していると、分厚いローストビーフを数回咀嚼しただけで飲みこんだセフィードが、ふと首を傾げて見つめてきた。
「アレクシア。この国の人間たちは、七カ国連合が宣戦布告してきたことを知らないのか?」
ここは小さな店だが、希望すれば個室に案内してもらえるのがありがたいところだ。多少物騒な話しをしても、他人に聞きとがめられる不安はない。
「いいや。国王の名において、すでにあらゆる情報媒体を使って告知されているぞ。そのわりに、街の人々の様子が落ち着いているように見えるのが不思議か?」
素直にうなずくセフィードに、アレクシアは小さく笑う。
「ここは、大陸でも有数の強固な守りを誇る城塞都市だからな。たとえ戦争がはじまろうと、自分たちの平穏な生活が脅かされることはないと、みな信じ切っているのだろうさ」
「そうなのか。おれのいた研究所では、七カ国連合が宣戦布告をすれば、この国はすぐに恐慌状態に陥り、短期決戦で片がつくだろうと言われていた。連中は、この国のことを随分見誤っていたんだな」
その言葉を聞いたウィルフレッドが、眉をひそめる。
「アレクシアさまの参戦が、彼らにとって想定外だったのはたしかでしょうが……。それにしても、少々楽観視が過ぎる気がしますね」
「ああ、そうだな」
うなずき、アレクシアは首を捻る。
「情報戦においては、まずは我が国の一勝ということか。我らが国王陛下の情報統制が、よほどしっかりしていたか。あるいは――」
一度言葉を切り、彼女は口元だけで薄く笑った。
「陛下は、あちらからの宣戦布告を待ち構えているご様子だった。七カ国連合の飛行魔導兵士部隊が東の国境に現れたときにも、この国の飛行魔導兵士部隊が即応できる体制を整えていらした。もしやスウィングラーは、そのためのエサにでもされたかな」
「……それはまた、随分豪華なエサですね」
スウィングラー辺境伯家は、東の国境守護の要である。そして、南の国境を守護するラクセン辺境伯家の当主は、現在働き盛りの四十代。後継者となる優秀な子どもたちにも恵まれ、東西南北の辺境伯家の中で、最も盤石な体制を築いている。
だからこそ、大陸の東南に位置する国々で構成された七カ国連合は、まっさきに後継者問題で揺れている東のスウィングラー辺境伯家を潰しにきた。それは裏返せば、スウィングラー辺境伯家に隙があることを見せてやれば、勝機を見いだした敵が大喜びで食らいついてくるということだ。
――たとえば、エッカルト王国からやってきたバルツァー夫妻をもてなすため、スウィングラー辺境伯が自ら王都へ赴くとなれば、必然的に領地の守りは万全ではなくなるだろう。
アレクシアは、ひょいと肩を竦める。
「まあ、済んだことはいいさ。スウィングラーには、王家から充分な見舞金が支払われたことだろうし、今更ガタガタ言ったところではじまらん。まずは、目の前のことからひとつずつ片付けていくしかあるまいよ」
「はい。まずは、ベネディクトさまとの面会の件ですね」
その通りだ、とアレクシアはウィルフレッドとセフィードを順に見た。
「王太子殿下が、面会の場として彼の離宮を提供してくださるということだから、わたしは現地まで『病弱で繊細なお嬢さまモード』で赴くことになる。ウィルはいつも通りにわたしの従者としてついてもらうが、セフィードはどうしたものかな」
きょとんと瞬きをしたセフィードが、淡々と口を開く。
「待機命令を出されれば、おれは普通にあの屋敷で待機しているぞ」
「おまえがわたしたちのいない状況でも、きちんと三度の食事を取れるというのなら、ひとりで留守番でもなんでもさせておけるんだがな……」
彼は、非常に賢い子どもである。ひとつひとつ丁寧に教えてやれば、こうして外食をすることも、あるいは屋敷の厨房で自炊することだって、すぐにできるようになるかもしれない。
しかし、たった数日の付き合いではあるが、わかったことがある。アレクシアは、じっとりとセフィードを睨みつけた。
「おまえは、わたしたちが命じるか許可を出さなければ、自分から食事をしようとはしないじゃないか」
「……食事というのは、許可がなくても実行していいものなのか?」
困惑したように首を傾げるセフィードに、アレクシアは深々とため息をつく。やはりこの少年は、自分の肉体から出されるシグナルに対して、あまりに無頓着だ。食事だけの問題ではない。何か不測の事態が起こったとき、彼が『自身の安全』を最優先に考えられるものかどうか、甚だ不安だ。
「こういうことは、日常生活の中で徐々に理解していくべきだろうし、あまり初手から命令で縛りたくはないんだ。――ウィル、おまえはどうしたらいいと思う?」
悩む彼女に、ウィルフレッドが笑い交じりの声で応じる。
「ならば、セフィードも従者見習いとして同伴させればいいのではありませんか? 何しろあなたは『病弱で繊細な深窓の令嬢』なんです。今は戦時下なのですし、従者を複数伴っていても、誰も不思議には思いませんよ」
「……殿下にとってのこいつは、敵軍から捕虜にしたばかりの、戦闘能力保証付きの生物兵器のようなものだと思うんだが。そんなものを連れていって、彼の胃は大丈夫だと思うか?」
ローレンスはどうやら胃痛持ちのようなので、他人事ながら少し心配なのだ。
しかし、ウィルフレッドは軽やかに笑って言った。
「それを言うなら、オレたちだって似たようなものではありませんか。王家に忠誠を誓っているわけでもない、戦闘能力ばかりに秀でた世間知らずの子どもたち。そんなものを、自ら制御して利用しようというのです。少々殿下の胃が痛む程度のことなど、些細な問題に過ぎませんよ」
「なるほど。それもそうだ」
実際のところ、今のアレクシアはウィルフレッドとセフィード、それにベネディクトのことを気に懸けるだけで精一杯なのだ。王太子であるローレンスは、常に大勢の味方に囲まれているのだし、必要以上にこちらが彼の胃壁を案じる必要もないだろう。
鶏肉のスパイス揚げを頬張っていたセフィードが、こてんと首を傾げてウィルフレッドを見る。
「アレクシアの従者見習いか。だったらおれは、おまえの後ろに黙ってついていればいいのか?」
「ああ、そうだ。いい機会だから、貴族社会の人間やそれに付き従う者たちがどのような振る舞いをするのか、実際に見て学習するといい。多少のミスならばこちらでフォローするが、アレクシアさまの恥になるような真似だけはするなよ」
「了解した」
何やら、実にほほえましい光景である。
考えてみれば、ウィルフレッドにとってセフィードははじめての後輩だ。それが、これほど素直で愛くるしい少年となれば、さぞ指導のし甲斐があることだろう。
そんなふたりの様子を機嫌よく眺めながら、アレクシアは食後のデザートを注文した。
運ばれてきたチョコレートとレアチーズのタルトは、大変絶品だったのだが――その後、同じものを注文したセフィードも、よほどそれを気に入ったらしい。四度おかわりをして、ようやく満足したらしい彼を見たアレクシアは、ぐっとテーブルの上で両手を握りしめた。
「これだけボリュームのあるタルトを五ピース食べて、まったく胃もたれする様子がない、だと……?」
「……オレは、見ているだけで胸焼けがしてきました」
ウィルフレッドの顔色が、少し悪い。
とりあえず、セフィードが甘い物好きな少年であることは、どうやら間違いないようだ。今はまだ、彼の精神状態を安定させるためのダラダラ期間だから特に制限はかけないけれど、いずれは乳脂肪分たっぷりの甘味とカロリーの関係について、じっくりレクチャーしなければなるまい。
(世話をしている子どもを肥満体にするのは、立派な虐待だからな。……気をつけなければ)
セフィードを拾って保護すると決めたのは、アレクシアなのだ。
これから彼がどんな大人になるにせよ、成人病まっしぐらなぽよった姿にだけは絶対にするまい、と彼女は改めて固く心に誓うのだった。
ウィルフレッドが、何か言いたげな表情でその様子を見ているが、それに気づいているのかいないのか、クッションをもにもにと弄びながらセフィードが言う。
「アレクシア。これは、気持ちがいいな」
「そうか。それはよかった。気に入ったのなら、おまえにやるぞ。さて、ちょうど夕飯時だし、どこかへ食べに行くとしよう。ふたりとも、何か食べたいものはあるか?」
きちんと栄養バランスの取れた食事と充分な睡眠は、青少年の健全な育成において、最優先に確保されなければならない重要事項だ。
幸い、ウィルフレッドもセフィードも揃って『肉が食べたい』とのことだったので、街中の大衆食堂でそれぞれ好きなだけ肉料理をオーダーすることにした。もちろん、野菜料理もきちんと食べることが条件である。
アレクシア自身は、完熟トマトのサラダに、新鮮なシーフードがたくさん入ったクリームシチューをいただいたのだが――
(毎回思うが、こいつらの細い体のいったいどこに、あれだけの肉が入っていくんだろうな)
しみじみと感心していると、分厚いローストビーフを数回咀嚼しただけで飲みこんだセフィードが、ふと首を傾げて見つめてきた。
「アレクシア。この国の人間たちは、七カ国連合が宣戦布告してきたことを知らないのか?」
ここは小さな店だが、希望すれば個室に案内してもらえるのがありがたいところだ。多少物騒な話しをしても、他人に聞きとがめられる不安はない。
「いいや。国王の名において、すでにあらゆる情報媒体を使って告知されているぞ。そのわりに、街の人々の様子が落ち着いているように見えるのが不思議か?」
素直にうなずくセフィードに、アレクシアは小さく笑う。
「ここは、大陸でも有数の強固な守りを誇る城塞都市だからな。たとえ戦争がはじまろうと、自分たちの平穏な生活が脅かされることはないと、みな信じ切っているのだろうさ」
「そうなのか。おれのいた研究所では、七カ国連合が宣戦布告をすれば、この国はすぐに恐慌状態に陥り、短期決戦で片がつくだろうと言われていた。連中は、この国のことを随分見誤っていたんだな」
その言葉を聞いたウィルフレッドが、眉をひそめる。
「アレクシアさまの参戦が、彼らにとって想定外だったのはたしかでしょうが……。それにしても、少々楽観視が過ぎる気がしますね」
「ああ、そうだな」
うなずき、アレクシアは首を捻る。
「情報戦においては、まずは我が国の一勝ということか。我らが国王陛下の情報統制が、よほどしっかりしていたか。あるいは――」
一度言葉を切り、彼女は口元だけで薄く笑った。
「陛下は、あちらからの宣戦布告を待ち構えているご様子だった。七カ国連合の飛行魔導兵士部隊が東の国境に現れたときにも、この国の飛行魔導兵士部隊が即応できる体制を整えていらした。もしやスウィングラーは、そのためのエサにでもされたかな」
「……それはまた、随分豪華なエサですね」
スウィングラー辺境伯家は、東の国境守護の要である。そして、南の国境を守護するラクセン辺境伯家の当主は、現在働き盛りの四十代。後継者となる優秀な子どもたちにも恵まれ、東西南北の辺境伯家の中で、最も盤石な体制を築いている。
だからこそ、大陸の東南に位置する国々で構成された七カ国連合は、まっさきに後継者問題で揺れている東のスウィングラー辺境伯家を潰しにきた。それは裏返せば、スウィングラー辺境伯家に隙があることを見せてやれば、勝機を見いだした敵が大喜びで食らいついてくるということだ。
――たとえば、エッカルト王国からやってきたバルツァー夫妻をもてなすため、スウィングラー辺境伯が自ら王都へ赴くとなれば、必然的に領地の守りは万全ではなくなるだろう。
アレクシアは、ひょいと肩を竦める。
「まあ、済んだことはいいさ。スウィングラーには、王家から充分な見舞金が支払われたことだろうし、今更ガタガタ言ったところではじまらん。まずは、目の前のことからひとつずつ片付けていくしかあるまいよ」
「はい。まずは、ベネディクトさまとの面会の件ですね」
その通りだ、とアレクシアはウィルフレッドとセフィードを順に見た。
「王太子殿下が、面会の場として彼の離宮を提供してくださるということだから、わたしは現地まで『病弱で繊細なお嬢さまモード』で赴くことになる。ウィルはいつも通りにわたしの従者としてついてもらうが、セフィードはどうしたものかな」
きょとんと瞬きをしたセフィードが、淡々と口を開く。
「待機命令を出されれば、おれは普通にあの屋敷で待機しているぞ」
「おまえがわたしたちのいない状況でも、きちんと三度の食事を取れるというのなら、ひとりで留守番でもなんでもさせておけるんだがな……」
彼は、非常に賢い子どもである。ひとつひとつ丁寧に教えてやれば、こうして外食をすることも、あるいは屋敷の厨房で自炊することだって、すぐにできるようになるかもしれない。
しかし、たった数日の付き合いではあるが、わかったことがある。アレクシアは、じっとりとセフィードを睨みつけた。
「おまえは、わたしたちが命じるか許可を出さなければ、自分から食事をしようとはしないじゃないか」
「……食事というのは、許可がなくても実行していいものなのか?」
困惑したように首を傾げるセフィードに、アレクシアは深々とため息をつく。やはりこの少年は、自分の肉体から出されるシグナルに対して、あまりに無頓着だ。食事だけの問題ではない。何か不測の事態が起こったとき、彼が『自身の安全』を最優先に考えられるものかどうか、甚だ不安だ。
「こういうことは、日常生活の中で徐々に理解していくべきだろうし、あまり初手から命令で縛りたくはないんだ。――ウィル、おまえはどうしたらいいと思う?」
悩む彼女に、ウィルフレッドが笑い交じりの声で応じる。
「ならば、セフィードも従者見習いとして同伴させればいいのではありませんか? 何しろあなたは『病弱で繊細な深窓の令嬢』なんです。今は戦時下なのですし、従者を複数伴っていても、誰も不思議には思いませんよ」
「……殿下にとってのこいつは、敵軍から捕虜にしたばかりの、戦闘能力保証付きの生物兵器のようなものだと思うんだが。そんなものを連れていって、彼の胃は大丈夫だと思うか?」
ローレンスはどうやら胃痛持ちのようなので、他人事ながら少し心配なのだ。
しかし、ウィルフレッドは軽やかに笑って言った。
「それを言うなら、オレたちだって似たようなものではありませんか。王家に忠誠を誓っているわけでもない、戦闘能力ばかりに秀でた世間知らずの子どもたち。そんなものを、自ら制御して利用しようというのです。少々殿下の胃が痛む程度のことなど、些細な問題に過ぎませんよ」
「なるほど。それもそうだ」
実際のところ、今のアレクシアはウィルフレッドとセフィード、それにベネディクトのことを気に懸けるだけで精一杯なのだ。王太子であるローレンスは、常に大勢の味方に囲まれているのだし、必要以上にこちらが彼の胃壁を案じる必要もないだろう。
鶏肉のスパイス揚げを頬張っていたセフィードが、こてんと首を傾げてウィルフレッドを見る。
「アレクシアの従者見習いか。だったらおれは、おまえの後ろに黙ってついていればいいのか?」
「ああ、そうだ。いい機会だから、貴族社会の人間やそれに付き従う者たちがどのような振る舞いをするのか、実際に見て学習するといい。多少のミスならばこちらでフォローするが、アレクシアさまの恥になるような真似だけはするなよ」
「了解した」
何やら、実にほほえましい光景である。
考えてみれば、ウィルフレッドにとってセフィードははじめての後輩だ。それが、これほど素直で愛くるしい少年となれば、さぞ指導のし甲斐があることだろう。
そんなふたりの様子を機嫌よく眺めながら、アレクシアは食後のデザートを注文した。
運ばれてきたチョコレートとレアチーズのタルトは、大変絶品だったのだが――その後、同じものを注文したセフィードも、よほどそれを気に入ったらしい。四度おかわりをして、ようやく満足したらしい彼を見たアレクシアは、ぐっとテーブルの上で両手を握りしめた。
「これだけボリュームのあるタルトを五ピース食べて、まったく胃もたれする様子がない、だと……?」
「……オレは、見ているだけで胸焼けがしてきました」
ウィルフレッドの顔色が、少し悪い。
とりあえず、セフィードが甘い物好きな少年であることは、どうやら間違いないようだ。今はまだ、彼の精神状態を安定させるためのダラダラ期間だから特に制限はかけないけれど、いずれは乳脂肪分たっぷりの甘味とカロリーの関係について、じっくりレクチャーしなければなるまい。
(世話をしている子どもを肥満体にするのは、立派な虐待だからな。……気をつけなければ)
セフィードを拾って保護すると決めたのは、アレクシアなのだ。
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