34 / 40
連載
暴走
しおりを挟む
アレクシアは、小さく笑った。
「それこそ、きみの気にすることではない。わたしが東の国境を守護するのは、陛下との直接契約だ。……と言っても、きっときみが納得できるものではないのだろうな」
彼は本当に、あの好色でろくでなしなエイドリアンの子どもとは思えないほど、優しく素直な気性の少年だ。
そこでふと、ベネディクトに対する別の人間からの評価を思い出した彼女は、浮かんだ疑問を口にした。
「すまない、ベネディクト殿。少々話しが飛ぶのだが、構わないだろうか?」
「え? あ、はい。なんでしょうか?」
「感謝する。いや、以前に王太子殿下から、きみのひととなりについて聞いたことがあったんだ。きみは元々、悠々自適な老後の年金生活を送るために、王宮の文官を志望していたということだが、間違いはないか?」
ベネディクトが絶句したあと、頬を染めて小さくうなずく。
「お……お恥ずかしい限りです」
「いや、しっかりと自身の適性を理解した上での、将来を見据えた堅実な選択だ。素晴らしいと思うぞ。それから、きみは魔導武器の扱いが不得手だということだが……」
ふむ、と指先で顎に触れ、目の前の相手をじっと眺めながらアレクシアは言った。
「魔導武器というより、きみは体の動かし方や魔力の扱いそのものが不得手だな。幼い頃からろくな運動もさせてもらえず、魔導武器どころか魔力に慣れる機会すら与えられなかったのであれば、当然だ。――ダフニーさまの仕打ちについては、王室やスウィングラー辺境伯家の方々には伝えていないのだろう?」
「……はい」
アレクシアは、そっとため息をつく。
王太子や国王が語っていた、ベネディクトの異常なまでの不器用さ。その理由が明かされてみれば、至極納得できるものだった。
魔導武器の扱いどころの話しではない。彼は、生まれたときから狭い檻に鎖で繋がれていたようなものなのだ。どんな生き物であろうと、本来の能力が最底辺まで削ぎ落とされていて当然である。
彼はおそらく、見た目よりもずっと強く賢い子どもだ。
しかし、どれほど聡明で大人びていようとも、自らを虐待した母親を、積極的に断罪できる者は少ないと聞く。おそらく、この心優しい少年にも、そんなことはできないのだろう。
(ブリュンヒルデさま方にも、国王が出してきたわたしの国境守護条件――エイドリアンさまとダフニーさまが結婚したあと、西の別邸へ追放することについては、特に重要な事柄ではないからお話ししていなかったしな……。ここで、『わたしがスウィングラー辺境伯家に助力する対価は、きみの両親の追放なんだ』と言ったら、ひょっとしてわたしのほうが彼から恨まれたりするのだろうか)
二秒ほど思案し、アレクシアは決断する。
ベネディクトの不器用さが生まれ持ったものではなく、幼少期の歪んだ育てられ方によるものなのであれば、今からでも矯正は可能だろう。何より、国王が次代のスウィングラー辺境伯家当主として認めるほどの魔力を持ちながら、その扱いが覚束ないというのは、彼自身にとっても周囲の人間にとっても、危険極まりないことだ。
今後、彼と接触する機会がゼロではないアレクシアやウィルフレッドとて、突然至近距離で魔力暴走でも起こされては、無事でいられるとは限らない。ここは多少恨みを買ったとしても、自分たちの安全確保を優先すべきだろう。
「ベネディクト殿。これはまだ、きみに言っていなかったな。陛下がわたしに提示した、東の国境守護の対価は、きみと同等の生活費の支給。そして、エイドリアンさまとダフニーさまの、スウィングラー本邸からの追放だ」
「え……?」
一瞬、何を聞いたのかわからないという顔をした彼に、アレクシアは続けて告げる。
「無能な種馬は、これ以上この国に必要ないそうだ。彼らの婚姻により、きみに正当なスウィングラーの継承権を確保したのち、おふたりには適当な理由をつけて、王都から遠く離れた別邸で生涯過ごしていただくことになる」
束の間、沈黙が落ちた。
毎朝、鏡の中で見るのと同じマリンブルーの瞳が、瞬きもせずに見つめてくる。さまざまな感情がその瞳の奥で揺らいだのち、ベネディクトが震える声で口を開いた。
「生涯……ですか?」
さすがに、自分の両親がこの国の表舞台に二度と出てこなくなるというのは、耐えがたいものなのだろうか。しかし、彼らの未来は、国王判断によりもう決まったことだ。
「ああ。知っての通りエイドリアン殿は、野放しにしておくとよけいな面倒ごとしか起こさない御仁だからな。巻き添えになるダフニーさまには、申し訳ないと思うが――」
「いえ。エイドリアンさまを死ぬまで独占できるとなれば、母は心の底から歓喜することと思います」
彼女の言葉を遮って断言したベネディクトは、本気で言っているように見える。アレクシアは、ひくりと顔を引きつらせた。
「ダフニーさまの、エイドリアンさまへの歪んだ執着は、それほどなのかね……?」
たとえ我が子を虐待するほどの執着であろうと、ダフニー自身の自由が犠牲になるとなれば、それはまた話しが別ではないのだろうか。しかし、ベネディクトは感情の抜け落ちた目でアレクシアを見ながら、あっさりと応じた。
「母の脳内の九割九分は、エイドリアンさまへの執着でできています」
変態か。
アレクシアは、真顔でうなずく。
「……うん。それは、怖いな」
「そうなんです、怖いんです」
他人事のように淡々と告げたかと思うと、ベネディクトはぎくしゃくと細い両手を持ち上げた。それで顔を覆ったかと思うと、小さく肩を揺らし出す。
「ふ……く、はは……」
「……ベネディクト殿?」
掠れた、調子外れの笑い声。
「いえ……ふふ、すみません。ぼくはずっと、あの頭のおかしい連中とどうやって縁を切ってやろうかと、本当にずっと、そればかりを考えていたんです。窓のない部屋に閉じこめられている間に、たくさん本を読みました。知識だけが、ぼくの手に入れられる武器だったから。どこにも味方なんていなくても、食器より重いものを持ったことのないこの手でも、太陽の下を走ったことのないこの足でも、いつかは、と――」
なのに、とベネディクトは上擦った声で言う。
「あの連中が、ぼくの人生から消えてなくなるのと引き換えに、今度はあなたがぼくの代わりに戦場に立つことを、黙って見ていろと……? いやだ、そんなのは……っ、どうして、いやだいやだ……!」
「ベネディクト殿!!」
突然、ぶわりと巻いた、膨大な魔力の渦。
華奢な少年の体を中心としたその圧に、アレクシアは咄嗟に彼の両手首を掴んだ。
(……っ!)
自分と同等の――もしかしたら、それ以上かもしれない魔力の暴走を、力尽くでねじ伏せる。反発し合うふたりの魔力が、バチバチと音を立てて明滅した。
こんなことをするのは、ウィルフレッドがまだ幼い頃に制御しきれなくなった魔力を押さえこんだとき以来だ。あの経験がなければ、ベネディクトの手首を掴んだ瞬間に弾き飛ばされていたかもしれない。
直後、アレクシアの背中に馴染んだ体温が触れた。次いで、彼女の両手にウィルフレッドのそれが重なる。
「補助します」
「助、かる……っ」
一瞬で、アレクシアの魔力にウィルフレッドの魔力が同調した。うねるベネディクトの魔力をなだめるのが、格段に楽になる。呼吸をする余裕。
同時に、ベネディクトの濡れた目元を覆い隠す、大きな手が現れる。その手の持ち主――フェルディナントが、静かな声で口を開く。
「ベネディクトくん。きみは、何も悪くない」
ひゅっと、ベネディクトの喉が鳴る。
「何も、悪くないんだ。……落ち着きなさい。ゆっくりと、息をするんだよ」
「ぼく……は……っ」
何か言いかけた彼の顎先から、透明な雫が後から後から伝い落ちていく。
ふーっ、ふーっ、と乱れた呼吸を繰り返すベネディクトを背後から抱えこみ、フェルディナントが低く言葉を紡いでいく。
「そうか。きみはずっと、両親の呪縛から逃げ出したいと思っていたんだね」
「……っ」
ベネディクトの体が、震えている。
「いいんだよ。逃げていいんだ。アレクシアがきみを逃がしてくれるというなら、今は素直に甘えておきなさい。まず逃げて、きみ自身が自由を手に入れて、すべてはそこからだ」
「で、も……っ」
引きつった声を零す少年に、フェルディナントがどこまでも穏やかな口調で言う。
「ずっと、ひとりでがんばってきたんだね。辛かったろう。……大丈夫。きみはもう、ひとりじゃない。そうだね? アレクシア」
いきなり話しを振られ、アレクシアは驚いた。とはいえ、ウィルフレッドの補助のお陰で口を開く余裕はある。
「はい、フェルディナントさま。それが、妥当な判断かと思います。――ベネディクト殿。今後、きみのことを『兄上』、もしくは『お兄さま』と呼称してもいいだろうか?」
「………………え?」
唐突に、ベネディクトの魔力暴走が収まった。それほど、アレクシアの問いかけが想定外だったのだろうか。
「この現状から理解してもらえたと思うのだが、きみの魔力を制御不能のままにしておくのは、甚だ不安だ。そこで、もしきみがよければの話しなのだが、我々からきみに魔力の扱い方を手ほどきさせてもらいたいと思っている。わたしがきみを兄として慕っている、ということにしておけば、我々が頻繁にきみと交流を持ってもおかしくあるまい?」
「それこそ、きみの気にすることではない。わたしが東の国境を守護するのは、陛下との直接契約だ。……と言っても、きっときみが納得できるものではないのだろうな」
彼は本当に、あの好色でろくでなしなエイドリアンの子どもとは思えないほど、優しく素直な気性の少年だ。
そこでふと、ベネディクトに対する別の人間からの評価を思い出した彼女は、浮かんだ疑問を口にした。
「すまない、ベネディクト殿。少々話しが飛ぶのだが、構わないだろうか?」
「え? あ、はい。なんでしょうか?」
「感謝する。いや、以前に王太子殿下から、きみのひととなりについて聞いたことがあったんだ。きみは元々、悠々自適な老後の年金生活を送るために、王宮の文官を志望していたということだが、間違いはないか?」
ベネディクトが絶句したあと、頬を染めて小さくうなずく。
「お……お恥ずかしい限りです」
「いや、しっかりと自身の適性を理解した上での、将来を見据えた堅実な選択だ。素晴らしいと思うぞ。それから、きみは魔導武器の扱いが不得手だということだが……」
ふむ、と指先で顎に触れ、目の前の相手をじっと眺めながらアレクシアは言った。
「魔導武器というより、きみは体の動かし方や魔力の扱いそのものが不得手だな。幼い頃からろくな運動もさせてもらえず、魔導武器どころか魔力に慣れる機会すら与えられなかったのであれば、当然だ。――ダフニーさまの仕打ちについては、王室やスウィングラー辺境伯家の方々には伝えていないのだろう?」
「……はい」
アレクシアは、そっとため息をつく。
王太子や国王が語っていた、ベネディクトの異常なまでの不器用さ。その理由が明かされてみれば、至極納得できるものだった。
魔導武器の扱いどころの話しではない。彼は、生まれたときから狭い檻に鎖で繋がれていたようなものなのだ。どんな生き物であろうと、本来の能力が最底辺まで削ぎ落とされていて当然である。
彼はおそらく、見た目よりもずっと強く賢い子どもだ。
しかし、どれほど聡明で大人びていようとも、自らを虐待した母親を、積極的に断罪できる者は少ないと聞く。おそらく、この心優しい少年にも、そんなことはできないのだろう。
(ブリュンヒルデさま方にも、国王が出してきたわたしの国境守護条件――エイドリアンさまとダフニーさまが結婚したあと、西の別邸へ追放することについては、特に重要な事柄ではないからお話ししていなかったしな……。ここで、『わたしがスウィングラー辺境伯家に助力する対価は、きみの両親の追放なんだ』と言ったら、ひょっとしてわたしのほうが彼から恨まれたりするのだろうか)
二秒ほど思案し、アレクシアは決断する。
ベネディクトの不器用さが生まれ持ったものではなく、幼少期の歪んだ育てられ方によるものなのであれば、今からでも矯正は可能だろう。何より、国王が次代のスウィングラー辺境伯家当主として認めるほどの魔力を持ちながら、その扱いが覚束ないというのは、彼自身にとっても周囲の人間にとっても、危険極まりないことだ。
今後、彼と接触する機会がゼロではないアレクシアやウィルフレッドとて、突然至近距離で魔力暴走でも起こされては、無事でいられるとは限らない。ここは多少恨みを買ったとしても、自分たちの安全確保を優先すべきだろう。
「ベネディクト殿。これはまだ、きみに言っていなかったな。陛下がわたしに提示した、東の国境守護の対価は、きみと同等の生活費の支給。そして、エイドリアンさまとダフニーさまの、スウィングラー本邸からの追放だ」
「え……?」
一瞬、何を聞いたのかわからないという顔をした彼に、アレクシアは続けて告げる。
「無能な種馬は、これ以上この国に必要ないそうだ。彼らの婚姻により、きみに正当なスウィングラーの継承権を確保したのち、おふたりには適当な理由をつけて、王都から遠く離れた別邸で生涯過ごしていただくことになる」
束の間、沈黙が落ちた。
毎朝、鏡の中で見るのと同じマリンブルーの瞳が、瞬きもせずに見つめてくる。さまざまな感情がその瞳の奥で揺らいだのち、ベネディクトが震える声で口を開いた。
「生涯……ですか?」
さすがに、自分の両親がこの国の表舞台に二度と出てこなくなるというのは、耐えがたいものなのだろうか。しかし、彼らの未来は、国王判断によりもう決まったことだ。
「ああ。知っての通りエイドリアン殿は、野放しにしておくとよけいな面倒ごとしか起こさない御仁だからな。巻き添えになるダフニーさまには、申し訳ないと思うが――」
「いえ。エイドリアンさまを死ぬまで独占できるとなれば、母は心の底から歓喜することと思います」
彼女の言葉を遮って断言したベネディクトは、本気で言っているように見える。アレクシアは、ひくりと顔を引きつらせた。
「ダフニーさまの、エイドリアンさまへの歪んだ執着は、それほどなのかね……?」
たとえ我が子を虐待するほどの執着であろうと、ダフニー自身の自由が犠牲になるとなれば、それはまた話しが別ではないのだろうか。しかし、ベネディクトは感情の抜け落ちた目でアレクシアを見ながら、あっさりと応じた。
「母の脳内の九割九分は、エイドリアンさまへの執着でできています」
変態か。
アレクシアは、真顔でうなずく。
「……うん。それは、怖いな」
「そうなんです、怖いんです」
他人事のように淡々と告げたかと思うと、ベネディクトはぎくしゃくと細い両手を持ち上げた。それで顔を覆ったかと思うと、小さく肩を揺らし出す。
「ふ……く、はは……」
「……ベネディクト殿?」
掠れた、調子外れの笑い声。
「いえ……ふふ、すみません。ぼくはずっと、あの頭のおかしい連中とどうやって縁を切ってやろうかと、本当にずっと、そればかりを考えていたんです。窓のない部屋に閉じこめられている間に、たくさん本を読みました。知識だけが、ぼくの手に入れられる武器だったから。どこにも味方なんていなくても、食器より重いものを持ったことのないこの手でも、太陽の下を走ったことのないこの足でも、いつかは、と――」
なのに、とベネディクトは上擦った声で言う。
「あの連中が、ぼくの人生から消えてなくなるのと引き換えに、今度はあなたがぼくの代わりに戦場に立つことを、黙って見ていろと……? いやだ、そんなのは……っ、どうして、いやだいやだ……!」
「ベネディクト殿!!」
突然、ぶわりと巻いた、膨大な魔力の渦。
華奢な少年の体を中心としたその圧に、アレクシアは咄嗟に彼の両手首を掴んだ。
(……っ!)
自分と同等の――もしかしたら、それ以上かもしれない魔力の暴走を、力尽くでねじ伏せる。反発し合うふたりの魔力が、バチバチと音を立てて明滅した。
こんなことをするのは、ウィルフレッドがまだ幼い頃に制御しきれなくなった魔力を押さえこんだとき以来だ。あの経験がなければ、ベネディクトの手首を掴んだ瞬間に弾き飛ばされていたかもしれない。
直後、アレクシアの背中に馴染んだ体温が触れた。次いで、彼女の両手にウィルフレッドのそれが重なる。
「補助します」
「助、かる……っ」
一瞬で、アレクシアの魔力にウィルフレッドの魔力が同調した。うねるベネディクトの魔力をなだめるのが、格段に楽になる。呼吸をする余裕。
同時に、ベネディクトの濡れた目元を覆い隠す、大きな手が現れる。その手の持ち主――フェルディナントが、静かな声で口を開く。
「ベネディクトくん。きみは、何も悪くない」
ひゅっと、ベネディクトの喉が鳴る。
「何も、悪くないんだ。……落ち着きなさい。ゆっくりと、息をするんだよ」
「ぼく……は……っ」
何か言いかけた彼の顎先から、透明な雫が後から後から伝い落ちていく。
ふーっ、ふーっ、と乱れた呼吸を繰り返すベネディクトを背後から抱えこみ、フェルディナントが低く言葉を紡いでいく。
「そうか。きみはずっと、両親の呪縛から逃げ出したいと思っていたんだね」
「……っ」
ベネディクトの体が、震えている。
「いいんだよ。逃げていいんだ。アレクシアがきみを逃がしてくれるというなら、今は素直に甘えておきなさい。まず逃げて、きみ自身が自由を手に入れて、すべてはそこからだ」
「で、も……っ」
引きつった声を零す少年に、フェルディナントがどこまでも穏やかな口調で言う。
「ずっと、ひとりでがんばってきたんだね。辛かったろう。……大丈夫。きみはもう、ひとりじゃない。そうだね? アレクシア」
いきなり話しを振られ、アレクシアは驚いた。とはいえ、ウィルフレッドの補助のお陰で口を開く余裕はある。
「はい、フェルディナントさま。それが、妥当な判断かと思います。――ベネディクト殿。今後、きみのことを『兄上』、もしくは『お兄さま』と呼称してもいいだろうか?」
「………………え?」
唐突に、ベネディクトの魔力暴走が収まった。それほど、アレクシアの問いかけが想定外だったのだろうか。
「この現状から理解してもらえたと思うのだが、きみの魔力を制御不能のままにしておくのは、甚だ不安だ。そこで、もしきみがよければの話しなのだが、我々からきみに魔力の扱い方を手ほどきさせてもらいたいと思っている。わたしがきみを兄として慕っている、ということにしておけば、我々が頻繁にきみと交流を持ってもおかしくあるまい?」
119
お気に入りに追加
4,497
あなたにおすすめの小説
おとぎ話は終わらない
灯乃
ファンタジー
旧題:おとぎ話の、その後で
母を亡くし、天涯孤独となったヴィクトリア。職を求めて皇都にやってきた彼女は、基準値に届く魔力さえあれば「三食寮費すべてタダ」という条件に飛びつき、男だらけの学院、通称『楽園』に入学した。目立たないように髪を切り、眼鏡をかけて。そんな行き当たりばったりで脳天気かつマイペースなヴィクトリアは、お約束通りの「眼鏡を外したら美少女」です。男の園育ちの少年たちが、そんな彼女に翻弄されたりされなかったりしますが、逆ハーにはなりません。アルファポリスさまから書籍化していただきました。それに伴い、書籍化該当部分をヒーロー視点で書き直したものに置き換えています。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

(短編)いずれ追放される悪役令嬢に生まれ変わったけど、原作補正を頼りに生きます。
七辻ゆゆ
ファンタジー
婚約破棄からの追放される悪役令嬢に生まれ変わったと気づいて、シャーロットは王妃様の前で屁をこいた。なのに王子の婚約者になってしまう。どうやら強固な強制力が働いていて、どうあがいてもヒロインをいじめ、王子に婚約を破棄され追放……あれ、待てよ? だったら、私、その日まで不死身なのでは?

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。

婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
[完結]いらない子と思われていた令嬢は・・・・・・
青空一夏
恋愛
私は両親の目には映らない。それは妹が生まれてから、ずっとだ。弟が生まれてからは、もう私は存在しない。
婚約者は妹を選び、両親は当然のようにそれを喜ぶ。
「取られる方が悪いんじゃないの? 魅力がないほうが負け」
妹の言葉を肯定する家族達。
そうですか・・・・・・私は邪魔者ですよね、だから私はいなくなります。
※以前投稿していたものを引き下げ、大幅に改稿したものになります。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

私に姉など居ませんが?
山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」
「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」
「ありがとう」
私は婚約者スティーブと結婚破棄した。
書類にサインをし、慰謝料も請求した。
「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。