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暴走
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アレクシアは、小さく笑った。
「それこそ、きみの気にすることではない。わたしが東の国境を守護するのは、陛下との直接契約だ。……と言っても、きっときみが納得できるものではないのだろうな」
彼は本当に、あの好色でろくでなしなエイドリアンの子どもとは思えないほど、優しく素直な気性の少年だ。
そこでふと、ベネディクトに対する別の人間からの評価を思い出した彼女は、浮かんだ疑問を口にした。
「すまない、ベネディクト殿。少々話しが飛ぶのだが、構わないだろうか?」
「え? あ、はい。なんでしょうか?」
「感謝する。いや、以前に王太子殿下から、きみのひととなりについて聞いたことがあったんだ。きみは元々、悠々自適な老後の年金生活を送るために、王宮の文官を志望していたということだが、間違いはないか?」
ベネディクトが絶句したあと、頬を染めて小さくうなずく。
「お……お恥ずかしい限りです」
「いや、しっかりと自身の適性を理解した上での、将来を見据えた堅実な選択だ。素晴らしいと思うぞ。それから、きみは魔導武器の扱いが不得手だということだが……」
ふむ、と指先で顎に触れ、目の前の相手をじっと眺めながらアレクシアは言った。
「魔導武器というより、きみは体の動かし方や魔力の扱いそのものが不得手だな。幼い頃からろくな運動もさせてもらえず、魔導武器どころか魔力に慣れる機会すら与えられなかったのであれば、当然だ。――ダフニーさまの仕打ちについては、王室やスウィングラー辺境伯家の方々には伝えていないのだろう?」
「……はい」
アレクシアは、そっとため息をつく。
王太子や国王が語っていた、ベネディクトの異常なまでの不器用さ。その理由が明かされてみれば、至極納得できるものだった。
魔導武器の扱いどころの話しではない。彼は、生まれたときから狭い檻に鎖で繋がれていたようなものなのだ。どんな生き物であろうと、本来の能力が最底辺まで削ぎ落とされていて当然である。
彼はおそらく、見た目よりもずっと強く賢い子どもだ。
しかし、どれほど聡明で大人びていようとも、自らを虐待した母親を、積極的に断罪できる者は少ないと聞く。おそらく、この心優しい少年にも、そんなことはできないのだろう。
(ブリュンヒルデさま方にも、国王が出してきたわたしの国境守護条件――エイドリアンさまとダフニーさまが結婚したあと、西の別邸へ追放することについては、特に重要な事柄ではないからお話ししていなかったしな……。ここで、『わたしがスウィングラー辺境伯家に助力する対価は、きみの両親の追放なんだ』と言ったら、ひょっとしてわたしのほうが彼から恨まれたりするのだろうか)
二秒ほど思案し、アレクシアは決断する。
ベネディクトの不器用さが生まれ持ったものではなく、幼少期の歪んだ育てられ方によるものなのであれば、今からでも矯正は可能だろう。何より、国王が次代のスウィングラー辺境伯家当主として認めるほどの魔力を持ちながら、その扱いが覚束ないというのは、彼自身にとっても周囲の人間にとっても、危険極まりないことだ。
今後、彼と接触する機会がゼロではないアレクシアやウィルフレッドとて、突然至近距離で魔力暴走でも起こされては、無事でいられるとは限らない。ここは多少恨みを買ったとしても、自分たちの安全確保を優先すべきだろう。
「ベネディクト殿。これはまだ、きみに言っていなかったな。陛下がわたしに提示した、東の国境守護の対価は、きみと同等の生活費の支給。そして、エイドリアンさまとダフニーさまの、スウィングラー本邸からの追放だ」
「え……?」
一瞬、何を聞いたのかわからないという顔をした彼に、アレクシアは続けて告げる。
「無能な種馬は、これ以上この国に必要ないそうだ。彼らの婚姻により、きみに正当なスウィングラーの継承権を確保したのち、おふたりには適当な理由をつけて、王都から遠く離れた別邸で生涯過ごしていただくことになる」
束の間、沈黙が落ちた。
毎朝、鏡の中で見るのと同じマリンブルーの瞳が、瞬きもせずに見つめてくる。さまざまな感情がその瞳の奥で揺らいだのち、ベネディクトが震える声で口を開いた。
「生涯……ですか?」
さすがに、自分の両親がこの国の表舞台に二度と出てこなくなるというのは、耐えがたいものなのだろうか。しかし、彼らの未来は、国王判断によりもう決まったことだ。
「ああ。知っての通りエイドリアン殿は、野放しにしておくとよけいな面倒ごとしか起こさない御仁だからな。巻き添えになるダフニーさまには、申し訳ないと思うが――」
「いえ。エイドリアンさまを死ぬまで独占できるとなれば、母は心の底から歓喜することと思います」
彼女の言葉を遮って断言したベネディクトは、本気で言っているように見える。アレクシアは、ひくりと顔を引きつらせた。
「ダフニーさまの、エイドリアンさまへの歪んだ執着は、それほどなのかね……?」
たとえ我が子を虐待するほどの執着であろうと、ダフニー自身の自由が犠牲になるとなれば、それはまた話しが別ではないのだろうか。しかし、ベネディクトは感情の抜け落ちた目でアレクシアを見ながら、あっさりと応じた。
「母の脳内の九割九分は、エイドリアンさまへの執着でできています」
変態か。
アレクシアは、真顔でうなずく。
「……うん。それは、怖いな」
「そうなんです、怖いんです」
他人事のように淡々と告げたかと思うと、ベネディクトはぎくしゃくと細い両手を持ち上げた。それで顔を覆ったかと思うと、小さく肩を揺らし出す。
「ふ……く、はは……」
「……ベネディクト殿?」
掠れた、調子外れの笑い声。
「いえ……ふふ、すみません。ぼくはずっと、あの頭のおかしい連中とどうやって縁を切ってやろうかと、本当にずっと、そればかりを考えていたんです。窓のない部屋に閉じこめられている間に、たくさん本を読みました。知識だけが、ぼくの手に入れられる武器だったから。どこにも味方なんていなくても、食器より重いものを持ったことのないこの手でも、太陽の下を走ったことのないこの足でも、いつかは、と――」
なのに、とベネディクトは上擦った声で言う。
「あの連中が、ぼくの人生から消えてなくなるのと引き換えに、今度はあなたがぼくの代わりに戦場に立つことを、黙って見ていろと……? いやだ、そんなのは……っ、どうして、いやだいやだ……!」
「ベネディクト殿!!」
突然、ぶわりと巻いた、膨大な魔力の渦。
華奢な少年の体を中心としたその圧に、アレクシアは咄嗟に彼の両手首を掴んだ。
(……っ!)
自分と同等の――もしかしたら、それ以上かもしれない魔力の暴走を、力尽くでねじ伏せる。反発し合うふたりの魔力が、バチバチと音を立てて明滅した。
こんなことをするのは、ウィルフレッドがまだ幼い頃に制御しきれなくなった魔力を押さえこんだとき以来だ。あの経験がなければ、ベネディクトの手首を掴んだ瞬間に弾き飛ばされていたかもしれない。
直後、アレクシアの背中に馴染んだ体温が触れた。次いで、彼女の両手にウィルフレッドのそれが重なる。
「補助します」
「助、かる……っ」
一瞬で、アレクシアの魔力にウィルフレッドの魔力が同調した。うねるベネディクトの魔力をなだめるのが、格段に楽になる。呼吸をする余裕。
同時に、ベネディクトの濡れた目元を覆い隠す、大きな手が現れる。その手の持ち主――フェルディナントが、静かな声で口を開く。
「ベネディクトくん。きみは、何も悪くない」
ひゅっと、ベネディクトの喉が鳴る。
「何も、悪くないんだ。……落ち着きなさい。ゆっくりと、息をするんだよ」
「ぼく……は……っ」
何か言いかけた彼の顎先から、透明な雫が後から後から伝い落ちていく。
ふーっ、ふーっ、と乱れた呼吸を繰り返すベネディクトを背後から抱えこみ、フェルディナントが低く言葉を紡いでいく。
「そうか。きみはずっと、両親の呪縛から逃げ出したいと思っていたんだね」
「……っ」
ベネディクトの体が、震えている。
「いいんだよ。逃げていいんだ。アレクシアがきみを逃がしてくれるというなら、今は素直に甘えておきなさい。まず逃げて、きみ自身が自由を手に入れて、すべてはそこからだ」
「で、も……っ」
引きつった声を零す少年に、フェルディナントがどこまでも穏やかな口調で言う。
「ずっと、ひとりでがんばってきたんだね。辛かったろう。……大丈夫。きみはもう、ひとりじゃない。そうだね? アレクシア」
いきなり話しを振られ、アレクシアは驚いた。とはいえ、ウィルフレッドの補助のお陰で口を開く余裕はある。
「はい、フェルディナントさま。それが、妥当な判断かと思います。――ベネディクト殿。今後、きみのことを『兄上』、もしくは『お兄さま』と呼称してもいいだろうか?」
「………………え?」
唐突に、ベネディクトの魔力暴走が収まった。それほど、アレクシアの問いかけが想定外だったのだろうか。
「この現状から理解してもらえたと思うのだが、きみの魔力を制御不能のままにしておくのは、甚だ不安だ。そこで、もしきみがよければの話しなのだが、我々からきみに魔力の扱い方を手ほどきさせてもらいたいと思っている。わたしがきみを兄として慕っている、ということにしておけば、我々が頻繁にきみと交流を持ってもおかしくあるまい?」
「それこそ、きみの気にすることではない。わたしが東の国境を守護するのは、陛下との直接契約だ。……と言っても、きっときみが納得できるものではないのだろうな」
彼は本当に、あの好色でろくでなしなエイドリアンの子どもとは思えないほど、優しく素直な気性の少年だ。
そこでふと、ベネディクトに対する別の人間からの評価を思い出した彼女は、浮かんだ疑問を口にした。
「すまない、ベネディクト殿。少々話しが飛ぶのだが、構わないだろうか?」
「え? あ、はい。なんでしょうか?」
「感謝する。いや、以前に王太子殿下から、きみのひととなりについて聞いたことがあったんだ。きみは元々、悠々自適な老後の年金生活を送るために、王宮の文官を志望していたということだが、間違いはないか?」
ベネディクトが絶句したあと、頬を染めて小さくうなずく。
「お……お恥ずかしい限りです」
「いや、しっかりと自身の適性を理解した上での、将来を見据えた堅実な選択だ。素晴らしいと思うぞ。それから、きみは魔導武器の扱いが不得手だということだが……」
ふむ、と指先で顎に触れ、目の前の相手をじっと眺めながらアレクシアは言った。
「魔導武器というより、きみは体の動かし方や魔力の扱いそのものが不得手だな。幼い頃からろくな運動もさせてもらえず、魔導武器どころか魔力に慣れる機会すら与えられなかったのであれば、当然だ。――ダフニーさまの仕打ちについては、王室やスウィングラー辺境伯家の方々には伝えていないのだろう?」
「……はい」
アレクシアは、そっとため息をつく。
王太子や国王が語っていた、ベネディクトの異常なまでの不器用さ。その理由が明かされてみれば、至極納得できるものだった。
魔導武器の扱いどころの話しではない。彼は、生まれたときから狭い檻に鎖で繋がれていたようなものなのだ。どんな生き物であろうと、本来の能力が最底辺まで削ぎ落とされていて当然である。
彼はおそらく、見た目よりもずっと強く賢い子どもだ。
しかし、どれほど聡明で大人びていようとも、自らを虐待した母親を、積極的に断罪できる者は少ないと聞く。おそらく、この心優しい少年にも、そんなことはできないのだろう。
(ブリュンヒルデさま方にも、国王が出してきたわたしの国境守護条件――エイドリアンさまとダフニーさまが結婚したあと、西の別邸へ追放することについては、特に重要な事柄ではないからお話ししていなかったしな……。ここで、『わたしがスウィングラー辺境伯家に助力する対価は、きみの両親の追放なんだ』と言ったら、ひょっとしてわたしのほうが彼から恨まれたりするのだろうか)
二秒ほど思案し、アレクシアは決断する。
ベネディクトの不器用さが生まれ持ったものではなく、幼少期の歪んだ育てられ方によるものなのであれば、今からでも矯正は可能だろう。何より、国王が次代のスウィングラー辺境伯家当主として認めるほどの魔力を持ちながら、その扱いが覚束ないというのは、彼自身にとっても周囲の人間にとっても、危険極まりないことだ。
今後、彼と接触する機会がゼロではないアレクシアやウィルフレッドとて、突然至近距離で魔力暴走でも起こされては、無事でいられるとは限らない。ここは多少恨みを買ったとしても、自分たちの安全確保を優先すべきだろう。
「ベネディクト殿。これはまだ、きみに言っていなかったな。陛下がわたしに提示した、東の国境守護の対価は、きみと同等の生活費の支給。そして、エイドリアンさまとダフニーさまの、スウィングラー本邸からの追放だ」
「え……?」
一瞬、何を聞いたのかわからないという顔をした彼に、アレクシアは続けて告げる。
「無能な種馬は、これ以上この国に必要ないそうだ。彼らの婚姻により、きみに正当なスウィングラーの継承権を確保したのち、おふたりには適当な理由をつけて、王都から遠く離れた別邸で生涯過ごしていただくことになる」
束の間、沈黙が落ちた。
毎朝、鏡の中で見るのと同じマリンブルーの瞳が、瞬きもせずに見つめてくる。さまざまな感情がその瞳の奥で揺らいだのち、ベネディクトが震える声で口を開いた。
「生涯……ですか?」
さすがに、自分の両親がこの国の表舞台に二度と出てこなくなるというのは、耐えがたいものなのだろうか。しかし、彼らの未来は、国王判断によりもう決まったことだ。
「ああ。知っての通りエイドリアン殿は、野放しにしておくとよけいな面倒ごとしか起こさない御仁だからな。巻き添えになるダフニーさまには、申し訳ないと思うが――」
「いえ。エイドリアンさまを死ぬまで独占できるとなれば、母は心の底から歓喜することと思います」
彼女の言葉を遮って断言したベネディクトは、本気で言っているように見える。アレクシアは、ひくりと顔を引きつらせた。
「ダフニーさまの、エイドリアンさまへの歪んだ執着は、それほどなのかね……?」
たとえ我が子を虐待するほどの執着であろうと、ダフニー自身の自由が犠牲になるとなれば、それはまた話しが別ではないのだろうか。しかし、ベネディクトは感情の抜け落ちた目でアレクシアを見ながら、あっさりと応じた。
「母の脳内の九割九分は、エイドリアンさまへの執着でできています」
変態か。
アレクシアは、真顔でうなずく。
「……うん。それは、怖いな」
「そうなんです、怖いんです」
他人事のように淡々と告げたかと思うと、ベネディクトはぎくしゃくと細い両手を持ち上げた。それで顔を覆ったかと思うと、小さく肩を揺らし出す。
「ふ……く、はは……」
「……ベネディクト殿?」
掠れた、調子外れの笑い声。
「いえ……ふふ、すみません。ぼくはずっと、あの頭のおかしい連中とどうやって縁を切ってやろうかと、本当にずっと、そればかりを考えていたんです。窓のない部屋に閉じこめられている間に、たくさん本を読みました。知識だけが、ぼくの手に入れられる武器だったから。どこにも味方なんていなくても、食器より重いものを持ったことのないこの手でも、太陽の下を走ったことのないこの足でも、いつかは、と――」
なのに、とベネディクトは上擦った声で言う。
「あの連中が、ぼくの人生から消えてなくなるのと引き換えに、今度はあなたがぼくの代わりに戦場に立つことを、黙って見ていろと……? いやだ、そんなのは……っ、どうして、いやだいやだ……!」
「ベネディクト殿!!」
突然、ぶわりと巻いた、膨大な魔力の渦。
華奢な少年の体を中心としたその圧に、アレクシアは咄嗟に彼の両手首を掴んだ。
(……っ!)
自分と同等の――もしかしたら、それ以上かもしれない魔力の暴走を、力尽くでねじ伏せる。反発し合うふたりの魔力が、バチバチと音を立てて明滅した。
こんなことをするのは、ウィルフレッドがまだ幼い頃に制御しきれなくなった魔力を押さえこんだとき以来だ。あの経験がなければ、ベネディクトの手首を掴んだ瞬間に弾き飛ばされていたかもしれない。
直後、アレクシアの背中に馴染んだ体温が触れた。次いで、彼女の両手にウィルフレッドのそれが重なる。
「補助します」
「助、かる……っ」
一瞬で、アレクシアの魔力にウィルフレッドの魔力が同調した。うねるベネディクトの魔力をなだめるのが、格段に楽になる。呼吸をする余裕。
同時に、ベネディクトの濡れた目元を覆い隠す、大きな手が現れる。その手の持ち主――フェルディナントが、静かな声で口を開く。
「ベネディクトくん。きみは、何も悪くない」
ひゅっと、ベネディクトの喉が鳴る。
「何も、悪くないんだ。……落ち着きなさい。ゆっくりと、息をするんだよ」
「ぼく……は……っ」
何か言いかけた彼の顎先から、透明な雫が後から後から伝い落ちていく。
ふーっ、ふーっ、と乱れた呼吸を繰り返すベネディクトを背後から抱えこみ、フェルディナントが低く言葉を紡いでいく。
「そうか。きみはずっと、両親の呪縛から逃げ出したいと思っていたんだね」
「……っ」
ベネディクトの体が、震えている。
「いいんだよ。逃げていいんだ。アレクシアがきみを逃がしてくれるというなら、今は素直に甘えておきなさい。まず逃げて、きみ自身が自由を手に入れて、すべてはそこからだ」
「で、も……っ」
引きつった声を零す少年に、フェルディナントがどこまでも穏やかな口調で言う。
「ずっと、ひとりでがんばってきたんだね。辛かったろう。……大丈夫。きみはもう、ひとりじゃない。そうだね? アレクシア」
いきなり話しを振られ、アレクシアは驚いた。とはいえ、ウィルフレッドの補助のお陰で口を開く余裕はある。
「はい、フェルディナントさま。それが、妥当な判断かと思います。――ベネディクト殿。今後、きみのことを『兄上』、もしくは『お兄さま』と呼称してもいいだろうか?」
「………………え?」
唐突に、ベネディクトの魔力暴走が収まった。それほど、アレクシアの問いかけが想定外だったのだろうか。
「この現状から理解してもらえたと思うのだが、きみの魔力を制御不能のままにしておくのは、甚だ不安だ。そこで、もしきみがよければの話しなのだが、我々からきみに魔力の扱い方を手ほどきさせてもらいたいと思っている。わたしがきみを兄として慕っている、ということにしておけば、我々が頻繁にきみと交流を持ってもおかしくあるまい?」
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