平凡くんと【特別】だらけの王道学園

蜂蜜

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親衛隊隊長と風紀委員長

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【風紀委員会】

生徒会が学校の自治を担う機関だとするなら、風紀は文字通り学校の秩序を担う機関だ。

唯一、生徒会と対等に渡り合える組織だが、その選出方法は生徒会とは大きく異なる。


何でも【指名制】なんだとか。


まず、前風紀委員長が次の風紀委員長を指名し、任命する。

その後、次の風紀委員長が自身の手足となる風紀委員を選び、それが副委員長や幹部になる。

そうして、幹部達が推薦した生徒を委員長が面接をし、認められれば風紀委員として在席する事になる……らしい。



で、何で俺が今そんな事を思い出したかというと



【風紀委員室】


何度見ても、眼の前の部屋に付いたプレートにはそう書かれているからだ。



え、俺何か風紀に違反するような事をしただろうか?


じっと扉を見つめたまま動かない俺に焦れたのか、西園寺先輩が俺の手を引いて中に入ってしまう。

この人、見た目華奢な癖に力強い!
夢咲と同類かな……

先輩の力に逆らえず、そのまま風紀委員室に入ってしまう。


部屋には一人しかいなかった。


部屋の奥に設けられた広い机には、黒い鉱石…か?に金色で【風紀委員長】と彫られたネームプレートが置かれている。

そして、その席の背凭れが高いデスクチェアにどしりと構えて座っているという事は、彼が風紀委員長なのだろう。



まさかとは思うが、俺を呼出したのは風紀委員長なのか?
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