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110話 出会った存在②
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子供ドラゴンを連れて、街に戻り。
布で覆い隠しながら大通りを歩き、目立つ塔のところを通り過ぎること3回。
…流石に歩き続けで、足が痛くなってきてる。
なのにこの大通り、改めて見るとゆるやかな登り坂になっていて、余計に消耗させてきやがる。
けどナナノハは未だ平然とした様子で歩いている。スタミナのバケモノなのか、それともこっちの人だとそれくらいは普通なのか?
そして道の先に見えてくる、巨大な塀。周囲の3階建ての建物より高い、8~10mといったところだろうか。
その中央、道の続く先には関所のような建物。目の前に来て、カウンターの向こうで監視してる厳つい人が見える。こっちの世界の門番だ。一人と言えど、そう簡単に押し通れるものではないのだろう。
さっき歩きながらナナノハが何やら連絡を入れていたし、その通達は届いてるだろう。
そうは思っていても、圧が圧なだけに緊張する。一瞥された時にびくっとしちゃったの、ばれたかな。
その向こう側は、全く異なる景色だった。
レンガ造りのイメージをイメージを逸する高層建築は、いくつもの橋渡しによって複雑に繋がり合い。
地上は地上で屋根の無い自走車、人々の服装も礼服かと思うような豪華なものばかり。
元々異世界なのに、さらに別世界にでも迷い込んだかのような感覚すらある。
「それで、これはどこに向かってるんだ?」
そういえば聞きそびれていた事を、足の痛みの紛らわしも兼ねてナナノハに聞く。
「竜の扱いに関しては、ボクも多少知識があるだけの専門外で。
なので、ボクよりも詳しい人を頼ろうかと。」
布で覆い隠しながら大通りを歩き、目立つ塔のところを通り過ぎること3回。
…流石に歩き続けで、足が痛くなってきてる。
なのにこの大通り、改めて見るとゆるやかな登り坂になっていて、余計に消耗させてきやがる。
けどナナノハは未だ平然とした様子で歩いている。スタミナのバケモノなのか、それともこっちの人だとそれくらいは普通なのか?
そして道の先に見えてくる、巨大な塀。周囲の3階建ての建物より高い、8~10mといったところだろうか。
その中央、道の続く先には関所のような建物。目の前に来て、カウンターの向こうで監視してる厳つい人が見える。こっちの世界の門番だ。一人と言えど、そう簡単に押し通れるものではないのだろう。
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そういえば聞きそびれていた事を、足の痛みの紛らわしも兼ねてナナノハに聞く。
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なので、ボクよりも詳しい人を頼ろうかと。」
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