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107話 そして異界を探索し①
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日を改め、ナナノハのタスクの現地へと。
フィールドワークとの事で、準備を整え街の外へと来ていた。
賑やかな街から一転、土が露出してる天然の道があるだけの草原。
その向こうに見える森、その中でやる事があるとの事。
こんなただただだだっ広い風景ですら、貴重な体験だろう。似た風景がある場所を、少なくとも日本の中では思いつかない。
そして昨日ナナノハから渡された、荷物の中身だった物。
皮の鎧といったところだろうか。防具としては軽装なのだろうが、自分にとってはちょっと重い。
「それでえーと、『魔力異常の調査及び対処』だっけ??」
と歩きながら聞く。
「そうですね。
砦の冒険団の者から『妙な魔力溜まりを見つけたから対応に当たってほしい』」との事で。」
「その冒険団って人じゃ対処できない事なのか?」
「この時期、冒険団は別件で忙しく、一時的な戦力を募るほどで。
なので、ボクにもこうして仕事が回ってきた次第なのです。」
スマホの電池を温存してて時間は分からないが、1時間程歩いただろうか、森まで到着。
ここから先、魔物とか出るのだろうか。
草木や土のにおい、視界の悪さ。「くくり蔦」の事を思い返し、気を引き締める。
フィールドワークとの事で、準備を整え街の外へと来ていた。
賑やかな街から一転、土が露出してる天然の道があるだけの草原。
その向こうに見える森、その中でやる事があるとの事。
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そして昨日ナナノハから渡された、荷物の中身だった物。
皮の鎧といったところだろうか。防具としては軽装なのだろうが、自分にとってはちょっと重い。
「それでえーと、『魔力異常の調査及び対処』だっけ??」
と歩きながら聞く。
「そうですね。
砦の冒険団の者から『妙な魔力溜まりを見つけたから対応に当たってほしい』」との事で。」
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「この時期、冒険団は別件で忙しく、一時的な戦力を募るほどで。
なので、ボクにもこうして仕事が回ってきた次第なのです。」
スマホの電池を温存してて時間は分からないが、1時間程歩いただろうか、森まで到着。
ここから先、魔物とか出るのだろうか。
草木や土のにおい、視界の悪さ。「くくり蔦」の事を思い返し、気を引き締める。
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