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73話 明るみ①
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そっから意識ぼんやりし、されるがままだった。
そんな中でも、ぼんやり状況把握。
前に一度来たのを、うっすらと覚えてる。
しっかりした構造の3階建て、その2階、キリの自宅だ。
そこに入ってすぐ、キッチンのとこで下ろされる。
安心感からか疲れが一気に押し寄せてきて。
いつの間にか寝てしまっていたようだ。
気が付いた時には手元は暗く。
慌ててスマホで時間を見たら22時過ぎ。バスの最終便はとっくに過ぎている。
とか考えつつ思考が冴えてきたところで、もっと重要な事に。
ここって確か……。
「ん、起きたか。」
というキリの声。慌てて言葉を探している内に、キリが先に。
「部屋、ショウヤに見られたか?」
「…分からない。何かダメな理由あるのか?」
無防備で見られたくはないだろうという察しくらいはつく。けど声の調子から、それだけではない様子。
「そんなとこでもなんだ、来な。」
「…いいのか?」
「お前には隠しても仕方ないもんだし。
つーか客人をそんなとこに放置する方が気にするし。」
そんな中でも、ぼんやり状況把握。
前に一度来たのを、うっすらと覚えてる。
しっかりした構造の3階建て、その2階、キリの自宅だ。
そこに入ってすぐ、キッチンのとこで下ろされる。
安心感からか疲れが一気に押し寄せてきて。
いつの間にか寝てしまっていたようだ。
気が付いた時には手元は暗く。
慌ててスマホで時間を見たら22時過ぎ。バスの最終便はとっくに過ぎている。
とか考えつつ思考が冴えてきたところで、もっと重要な事に。
ここって確か……。
「ん、起きたか。」
というキリの声。慌てて言葉を探している内に、キリが先に。
「部屋、ショウヤに見られたか?」
「…分からない。何かダメな理由あるのか?」
無防備で見られたくはないだろうという察しくらいはつく。けど声の調子から、それだけではない様子。
「そんなとこでもなんだ、来な。」
「…いいのか?」
「お前には隠しても仕方ないもんだし。
つーか客人をそんなとこに放置する方が気にするし。」
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