58 / 231
58話 オカルト研究同好会①
しおりを挟む
「して、オカルト研究同好会の活動予定であるが……。」
改めて卓で向かい合い、ソウクロウが言葉を続ける。
「…まだない!」
予想を裏切るのを期待してしまった自分が、ちょっと情けなく思えてしまった。
「じゃあこの部屋で何してたのさ。」
「オカルト研究部を名乗ればそういった話が舞い込んでくる。そうであろう?」
「…そんな漫画の世界じゃあるまいし。」
「漫画とは、史実を描くものであろう?
だが誰も来ぬから、空いた時間でこうして学びの時としておるのだ。」
なんとなく察した。そういうタイプの奴か。
「わかった、ならこうしよう。
俺からの心霊関係の相談だ。」
このまま待っているのは見るに堪えないし、とこちらから話を持ち出す。
忙しいハルルのタスクを増やさせたくない。ならば……。
「…ほう? 言うてみろ。」
スマホのブラウザで開きっぱなしだった記事からアプリをダウンロードし、開く。
「…これは?」
「この付近の心霊スポット…らしい。何か分かる事ないか?」
「ふむ、ここに載っているのの内、いくらかは知っている場所だな。
現地へ対処に行ったのも幾らかあるな。」
「じゃあ、本物なのか?」
「現地で確かめねば分からぬが、可能性は高いな。
この場所なぞ、近々向かう予定のあった場所だ。」
少し考えの間、ソウクロウが言葉を続ける。
「丁度いい。ここはひとつ行ってみるとしようか。」
改めて卓で向かい合い、ソウクロウが言葉を続ける。
「…まだない!」
予想を裏切るのを期待してしまった自分が、ちょっと情けなく思えてしまった。
「じゃあこの部屋で何してたのさ。」
「オカルト研究部を名乗ればそういった話が舞い込んでくる。そうであろう?」
「…そんな漫画の世界じゃあるまいし。」
「漫画とは、史実を描くものであろう?
だが誰も来ぬから、空いた時間でこうして学びの時としておるのだ。」
なんとなく察した。そういうタイプの奴か。
「わかった、ならこうしよう。
俺からの心霊関係の相談だ。」
このまま待っているのは見るに堪えないし、とこちらから話を持ち出す。
忙しいハルルのタスクを増やさせたくない。ならば……。
「…ほう? 言うてみろ。」
スマホのブラウザで開きっぱなしだった記事からアプリをダウンロードし、開く。
「…これは?」
「この付近の心霊スポット…らしい。何か分かる事ないか?」
「ふむ、ここに載っているのの内、いくらかは知っている場所だな。
現地へ対処に行ったのも幾らかあるな。」
「じゃあ、本物なのか?」
「現地で確かめねば分からぬが、可能性は高いな。
この場所なぞ、近々向かう予定のあった場所だ。」
少し考えの間、ソウクロウが言葉を続ける。
「丁度いい。ここはひとつ行ってみるとしようか。」
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…


150年後の敵国に転生した大将軍
mio
ファンタジー
「大将軍は150年後の世界に再び生まれる」から少しタイトルを変更しました。
ツーラルク皇国大将軍『ラルヘ』。
彼は隣国アルフェスラン王国との戦いにおいて、その圧倒的な強さで多くの功績を残した。仲間を失い、部下を失い、家族を失っていくなか、それでも彼は主であり親友である皇帝のために戦い続けた。しかし、最後は皇帝の元を去ったのち、自宅にてその命を落とす。
それから約150年後。彼は何者かの意思により『アラミレーテ』として、自分が攻め入った国の辺境伯次男として新たに生まれ変わった。
『アラミレーテ』として生きていくこととなった彼には『ラルヘ』にあった剣の才は皆無だった。しかし、その代わりに与えられていたのはまた別の才能で……。
他サイトでも公開しています。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる