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41話 贅沢な時間⑤
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「これで片付いたか?」
ミニマップを確認し、ぽつりと言う。
場所を示すアイコンもミニマップ外の方向を示す矢印アイコンも、今倒したので全部消えた。
通ってきた大通りに、倒したモンスターの残骸が並んでいる。
「いや、ここから、だ。」
そのキリの言葉ののち、アラートと共にヘルステルから通達が来る。
「よくやった! 残り1体だ!」
移動魔具に座標を送った。すぐに向かうには利用してくれ!」
そのセリフののち、画面にボタン指示が出る。
それに従いボタンを押し、空中へと自動移動し、魔法で作られた足場の上で待機。
同じように移動してきた人が、その場に集まってくる。
そしてその向く先、地図や設備からして街の中央部だろうか、丸く大きい広場。
眠っていた緑のドラゴンが目を覚まし、大きく咆える。
こちらが8人揃ったところで、ショウヤからの号。
「あいつを倒せばミッション完遂って事だ!」
先陣を切ったのは、オートマッチング相手の鬼人族の人だ。
両手剣を携え、この高所から直に強襲する。
逆にショウヤと、獣人族の人は少し引き、高い建物の上を陣取る。片や矢にエンチャント、片や杖で瞑想モードに入り遠距離戦の準備だ。
出遅れてしまったが、ウルフの遠吠えで全体にバフをかける。
大ボスと思って身構えていたが、それ以上に数の暴力だ。
キリが空中で好き勝手飛び回り、ブレス攻撃をいくらか誘導している。
作ってくれてる隙だ、逃すまいと総攻撃に加勢する。
ウルフに指示を出し追撃モードにし3連コンボ、ゲージを消費し大薙ぎからかち割りの一撃。
大技の予兆、と思った矢先、ショウヤのスタン矢によりストップ。
さらに追撃のウィザードの火球。外すなんて事は無く命中し、巨大な火のドームに包まれる。
「あと少しだ! 大技ぶちかましてやれ!」
ヘルステルのセリフと共に、全体にバフがかかる。
MPが全回復し技のCTがリセット、攻撃力アップとアーマーのアイコンも点灯する。
白龍が舞い、巨大な斬撃が敵を薙ぐ。直後、炎が地を走り焼き払う。
降り注ぐ矢が豪風を巻き起こし、さらに追うように別の斬撃が閃く。
次々にエフェクトが重なるところへ、こちらも最も消費の重い一撃を。
発動前モーションで斧を振り、構える。その一連が、隣の鬼人の人とタイミングが被る。
同時に跳躍し切りつけた地面から、放射状の衝撃波、それが2つ重なり、激しさ2倍!
そして森人の人が魔力により形作られた巨大な剣を掲げ、その一閃が、フィニッシュを決めた。
ミニマップを確認し、ぽつりと言う。
場所を示すアイコンもミニマップ外の方向を示す矢印アイコンも、今倒したので全部消えた。
通ってきた大通りに、倒したモンスターの残骸が並んでいる。
「いや、ここから、だ。」
そのキリの言葉ののち、アラートと共にヘルステルから通達が来る。
「よくやった! 残り1体だ!」
移動魔具に座標を送った。すぐに向かうには利用してくれ!」
そのセリフののち、画面にボタン指示が出る。
それに従いボタンを押し、空中へと自動移動し、魔法で作られた足場の上で待機。
同じように移動してきた人が、その場に集まってくる。
そしてその向く先、地図や設備からして街の中央部だろうか、丸く大きい広場。
眠っていた緑のドラゴンが目を覚まし、大きく咆える。
こちらが8人揃ったところで、ショウヤからの号。
「あいつを倒せばミッション完遂って事だ!」
先陣を切ったのは、オートマッチング相手の鬼人族の人だ。
両手剣を携え、この高所から直に強襲する。
逆にショウヤと、獣人族の人は少し引き、高い建物の上を陣取る。片や矢にエンチャント、片や杖で瞑想モードに入り遠距離戦の準備だ。
出遅れてしまったが、ウルフの遠吠えで全体にバフをかける。
大ボスと思って身構えていたが、それ以上に数の暴力だ。
キリが空中で好き勝手飛び回り、ブレス攻撃をいくらか誘導している。
作ってくれてる隙だ、逃すまいと総攻撃に加勢する。
ウルフに指示を出し追撃モードにし3連コンボ、ゲージを消費し大薙ぎからかち割りの一撃。
大技の予兆、と思った矢先、ショウヤのスタン矢によりストップ。
さらに追撃のウィザードの火球。外すなんて事は無く命中し、巨大な火のドームに包まれる。
「あと少しだ! 大技ぶちかましてやれ!」
ヘルステルのセリフと共に、全体にバフがかかる。
MPが全回復し技のCTがリセット、攻撃力アップとアーマーのアイコンも点灯する。
白龍が舞い、巨大な斬撃が敵を薙ぐ。直後、炎が地を走り焼き払う。
降り注ぐ矢が豪風を巻き起こし、さらに追うように別の斬撃が閃く。
次々にエフェクトが重なるところへ、こちらも最も消費の重い一撃を。
発動前モーションで斧を振り、構える。その一連が、隣の鬼人の人とタイミングが被る。
同時に跳躍し切りつけた地面から、放射状の衝撃波、それが2つ重なり、激しさ2倍!
そして森人の人が魔力により形作られた巨大な剣を掲げ、その一閃が、フィニッシュを決めた。
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