そして俺は召喚士に

ふぃる

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39話 贅沢な時間③

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 ギルドでのチュートリアル画面から、ルールは把握した。

 1マップあたり8人一組、それが最大8マップ8組による特殊な大人数マルチプレイとの事だ。
 マップ同士の間では直接干渉は無いけど、それぞれの討伐数によって全体にバフがかかる形での協力要素あり。
 「出発しますか?」を含む選択肢が出たところで、いいえを選び会話を閉じる。


「お、解放戦初見か!」
 準備の方は十分だからとマーケットでアイテム整理していたところへ、ショウヤが通話に入ってくる。
 戦闘の仕様は分かったが、ひとつ気になる点。
「けどまだ結構レベル差あるけど、大丈夫なのか?」
「推奨レベル差補正かなりかかるからな、レベル高いと頑張ってやっと適正レベルより少し高いダメージ出せるくらいに。
 適正丁度が一番ダメージ出しやすくて、高レベルは張り切りすぎて丁度いいくらいだ。」
 とキリによる補足説明が入る。

「パーティプレイって事は、パーティの編成とかあるのか?」
「いや、そういうのはあんましないな。このゲーム、基本的に個人単位で戦力完結するし。
 余程の強敵に行く時は補助や回復専門決めたりするが、これはそんなガチじゃないし。
 そもそも1エリア8人の内、残りはオートマだしな。」
「…それもそうか。」

 そしてふと思う。
「そういえば、ショウヤは何の武器使うんだ?」
「オレか? オレは弓と、サブ武器でダガー系だ。
 要は状態異常特化だな。」
「随分とまたずらした……。」
 一言で表すなら「聖騎士」って雰囲気の鎧の森人エルヴ族。その見た目イメージとは、大きくかけ離れた……。
「見た目の好みと得意戦術がかみ合うとは限んねーんだよ、残念な事に。」
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