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37話 贅沢な時間①
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いよいよ外をなるべく歩きたくないそんな季節。
夏休みに入り、向こう40日程の自由だ。
そんな中で、何をしてるかというと……。
…キリ達に誘われたMMO、エンパイアハントにどっぷり漬かっていた。
戦闘スタイルは大分固まってきた。
召喚するのは単純火力のリザードから、支援もできるバランス型のウルフに変えていた。
それに合わせてメイン武器も変更。斧を担ぎ、自分自身が火力を稼ぐ形に。
そしてクエストにあった討伐対象、大熊型モンスターのコロコネと対峙する。
初手、両手での叩きつけは横にローリング回避。
続くダブルラリアットを、突進薙ぎのアーマーで受けながら殴りに行く。
一撃入れ、後隙に振り上げをかまし怯みを取る。
並行してウルフに行動指示を出し突進攻撃、連続怯み。
その間に溜め跳び斬りを少し溜め、追撃に一撃かます。
そこから更に数撃入れたところで、相手が起き上がりながら反撃。
攻撃のキャンセルが間に合わない。回避できず被弾、弾き飛ばされる。
続く飛び掛かり攻撃を、回避を連打しローリングで退避。1回目。
2回目、同じような攻撃を再び横へローリング回避。並行してウルフに行動指示を出す。
3回目、ここだ。相手に背を向け突進薙ぎを入力。ウルフの遠吠えでバフが入る。
背面からの攻撃をアーマーで受け、着地で転び隙を晒す。
ダウンした所に薙ぎが、丁度重なるように入る。
そこにウルフの追撃、討伐ファンファーレエフェクトが響く。
クエストの報告まで済ませ、一息つき。
一人だった通話にキリが入ってくる。
「随分とはまってんのな。」
「んまぁ、サブクエとか埋めたいタイプだから、中々終わりどころが…ね。」
「アプデで結構増えてるからなぁ、主に便利機能関係のクエストが。
てことは、メインの方はまだ進めてないのか?」
「あぁ。けど受注可能リストが残り2個だからもうすぐ終わると思う。」
「そうか、じゃあショウヤが来る頃には進められそうか。」
「…何かあるのか?」
「まぁ、進めてみれば分かるよ。」
要はこの先に何かある、って事か。
「てかウルフに変えたんだ、召喚先。」
出し続けるのにコストはかからないしと、町の中で連れまわしていたウルフにキリが気付く。
「あぁ、確かにリザードは置いとくだけで火力稼いで楽だったけど、『操作してる』感がなくてさ。
しっかり操作するウルフの方がしっくり来るし、イメージ作りにも多分適任だろ?」
夏休みに入り、向こう40日程の自由だ。
そんな中で、何をしてるかというと……。
…キリ達に誘われたMMO、エンパイアハントにどっぷり漬かっていた。
戦闘スタイルは大分固まってきた。
召喚するのは単純火力のリザードから、支援もできるバランス型のウルフに変えていた。
それに合わせてメイン武器も変更。斧を担ぎ、自分自身が火力を稼ぐ形に。
そしてクエストにあった討伐対象、大熊型モンスターのコロコネと対峙する。
初手、両手での叩きつけは横にローリング回避。
続くダブルラリアットを、突進薙ぎのアーマーで受けながら殴りに行く。
一撃入れ、後隙に振り上げをかまし怯みを取る。
並行してウルフに行動指示を出し突進攻撃、連続怯み。
その間に溜め跳び斬りを少し溜め、追撃に一撃かます。
そこから更に数撃入れたところで、相手が起き上がりながら反撃。
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3回目、ここだ。相手に背を向け突進薙ぎを入力。ウルフの遠吠えでバフが入る。
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ダウンした所に薙ぎが、丁度重なるように入る。
そこにウルフの追撃、討伐ファンファーレエフェクトが響く。
クエストの報告まで済ませ、一息つき。
一人だった通話にキリが入ってくる。
「随分とはまってんのな。」
「んまぁ、サブクエとか埋めたいタイプだから、中々終わりどころが…ね。」
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「あぁ。けど受注可能リストが残り2個だからもうすぐ終わると思う。」
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「…何かあるのか?」
「まぁ、進めてみれば分かるよ。」
要はこの先に何かある、って事か。
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「あぁ、確かにリザードは置いとくだけで火力稼いで楽だったけど、『操作してる』感がなくてさ。
しっかり操作するウルフの方がしっくり来るし、イメージ作りにも多分適任だろ?」
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