本は剣より強し！？

序 転生

2話神は人の話を聞かない

 「知らない天井・・・いや・・天上か？」
　見渡す限り雲海・・ここは空の上・・？

「まったく・・熱中症での死傷者が多いわね・・スキル【炎熱耐性】を付与して・・ではよい来世を！」

　声のするほうを見ると長い行列が太陽のようなものに向かってのびている。

「・・・これに並べばいいのか？」
　日本人の悲しい性さがなのかなんとなく並んでしまった。
　他に並んでいる人に声をかけるも虚ろで何も返事が返って来ない



「えーと次は・・・車に引かれて・・・ね・・じゃあスキル【衝撃耐性】を付与して・・・ではよい来世を！」

　体感で数十分後ようやく目の前に太陽に見えた者が見えてきた。そう者だ。
　翼が生えた長い髪の・・多分女性だろか？存在自体が光を放っているのではっきり確認することができない。
　考察している間に俺の番が来た。

「カミシロ　タツヤね・・・」

「あの・・すみません・・・ここはどこなんでしょうか？」

「本の山に押しつぶされての圧死ね・・珍しい死因だわ・・」
「圧死！？いやちょっと一体どういう・・」
　いやそういえば最後に・・・思い出した！地震で崩れた山積みの本に押しつぶされたんだ！

「そんな本が好きなら今度の世界は辛いかも知れないわね・・」

「今度の世界！？いやなにそれ！？」

「よし！あなたにはスキル【Ｗorld Librar】を付与して・・・っとあとおまけに【read man】の称号をあげちゃう」

「わーるどらいぶらり？りーどまん？」

「でわ・・・いい来世を！」

「いや人の話を聞け！！」

　叫びも空しくそのまま意識が途絶えた。