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第12話 スティックシュガー5
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「はあ……」
広夢が息をついた。
やっぱりこの人とすると、緊張感がハンパない。
この緊張感から逃れるためにも気持ちよくなりたい。
けれども近い位置で目が合うと、それよりも先に彼の唇がほしくなった。
「先輩……キスしたい……です……」
「それよりお前、そろそろひとりでできないか?」
広夢としては、日向の冷静さがもどかしい。
「自分でできたら……キスして、くれますか?」
「どっちでも」
それはつまりYESなんだろう、広夢は勝手にそう解釈することにした。
それで日向の手からブジーを引き取り、意を決して自分で動かし始める。
「は、ああ……ふうん……」
まだ異物感ばかりで気持ちよさはないけれど、彼に見られていることに興奮した。
潤滑ゼリーをたらされた尿道ブジーが、ぐちゅぐちゅと音をたてながら広夢の大事な部分を行き来する。
また生理的な震えが来る。
気持ちいい部分は、なんとなく五十嵐との行為で見当がついていた。
五十嵐を思い、少しだけ心が痛むのを感じながら広夢はそこを探り当てる。
「ああ」
びくんと体が反応し、額の汗が粒となって転がった。
「先輩、俺っ……気持ちいいとこ……」
見つけましたよ、と視線を向けると、日向が伸び上がってキスをした。
どういうわけか、今日は好きな人が何度もキスしてくれる。
やっぱり俺は死ぬんだろうか。
甘いキスを受けながら、広夢は自ら尿道の奥を熱心に刺激した。
M字に開いた脚が、ガクガクと震える。
「んんっ、ふうんっ、ああん……」
「声、エロいな」
額と唇の先を触れ合わせたまま、日向が囁いた。
「先輩、怖い……俺っ、手、止まんないっ……」
我慢できなくて、いけない部分をかき混ぜる速度が速くなった。
こんなところにこんなもの入れるなんて、本当は怖いのに。
「ああ、ああん、先輩……!」
気持ちいい部分を棒の先でノックするたび、尻がベッドから浮き上がる。
「いいのか」
「いい、あああっ、我慢できな――」
広夢の口からあふれ出る声をせき止めるように、日向が深いキスをした。
口内に舌が差し込まれる。
そこは他人のテリトリーだっていうのに、日向の舌は堂々としていて遠慮がない。
広夢は夢中でそれを吸った。
水音と2人分の乱れた息づかいが、消灯後の暗闇を犯していく。
ああ、もう限界だ。
広夢はキスしながら腰を振り、自分の奥へ突っ込んでいた尿道ブジーを引き抜いた。
「……っ、はあ、ああっ!」
白濁が、正面にいる思い人に向かって噴射される。
服を汚したのは確実だと思った。
口の中から日向の舌が抜け、彼の顔がゆっくりと離れる。
「広夢」
前屈みに倒れ込んだ上半身を、広い胸で抱き留められた。
「やらしいな、お前」
笑いながら言われても、イッたばかりで頭が働かない。
またペニスの先から残滓が噴き出し、今度は広夢自身の太腿を汚した。
「俺、やらしいですか」
ぼんやりした頭で聞くと、日向に裸の胸の先をいじられる。
「めちゃくちゃやらしい。後ろ向け」
彼の口元が、見たことのない角度で笑った。
広夢が息をついた。
やっぱりこの人とすると、緊張感がハンパない。
この緊張感から逃れるためにも気持ちよくなりたい。
けれども近い位置で目が合うと、それよりも先に彼の唇がほしくなった。
「先輩……キスしたい……です……」
「それよりお前、そろそろひとりでできないか?」
広夢としては、日向の冷静さがもどかしい。
「自分でできたら……キスして、くれますか?」
「どっちでも」
それはつまりYESなんだろう、広夢は勝手にそう解釈することにした。
それで日向の手からブジーを引き取り、意を決して自分で動かし始める。
「は、ああ……ふうん……」
まだ異物感ばかりで気持ちよさはないけれど、彼に見られていることに興奮した。
潤滑ゼリーをたらされた尿道ブジーが、ぐちゅぐちゅと音をたてながら広夢の大事な部分を行き来する。
また生理的な震えが来る。
気持ちいい部分は、なんとなく五十嵐との行為で見当がついていた。
五十嵐を思い、少しだけ心が痛むのを感じながら広夢はそこを探り当てる。
「ああ」
びくんと体が反応し、額の汗が粒となって転がった。
「先輩、俺っ……気持ちいいとこ……」
見つけましたよ、と視線を向けると、日向が伸び上がってキスをした。
どういうわけか、今日は好きな人が何度もキスしてくれる。
やっぱり俺は死ぬんだろうか。
甘いキスを受けながら、広夢は自ら尿道の奥を熱心に刺激した。
M字に開いた脚が、ガクガクと震える。
「んんっ、ふうんっ、ああん……」
「声、エロいな」
額と唇の先を触れ合わせたまま、日向が囁いた。
「先輩、怖い……俺っ、手、止まんないっ……」
我慢できなくて、いけない部分をかき混ぜる速度が速くなった。
こんなところにこんなもの入れるなんて、本当は怖いのに。
「ああ、ああん、先輩……!」
気持ちいい部分を棒の先でノックするたび、尻がベッドから浮き上がる。
「いいのか」
「いい、あああっ、我慢できな――」
広夢の口からあふれ出る声をせき止めるように、日向が深いキスをした。
口内に舌が差し込まれる。
そこは他人のテリトリーだっていうのに、日向の舌は堂々としていて遠慮がない。
広夢は夢中でそれを吸った。
水音と2人分の乱れた息づかいが、消灯後の暗闇を犯していく。
ああ、もう限界だ。
広夢はキスしながら腰を振り、自分の奥へ突っ込んでいた尿道ブジーを引き抜いた。
「……っ、はあ、ああっ!」
白濁が、正面にいる思い人に向かって噴射される。
服を汚したのは確実だと思った。
口の中から日向の舌が抜け、彼の顔がゆっくりと離れる。
「広夢」
前屈みに倒れ込んだ上半身を、広い胸で抱き留められた。
「やらしいな、お前」
笑いながら言われても、イッたばかりで頭が働かない。
またペニスの先から残滓が噴き出し、今度は広夢自身の太腿を汚した。
「俺、やらしいですか」
ぼんやりした頭で聞くと、日向に裸の胸の先をいじられる。
「めちゃくちゃやらしい。後ろ向け」
彼の口元が、見たことのない角度で笑った。
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