憧れの先輩に抱かれたくて尿道開発している僕の話

聖性ヤドン

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第5話 友情と大人のおもちゃ2

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「ぐりぐりって……嫌だよ!」
「だったら蒼井っちはひとりでするわけ?」
「そ、そうだよ……」

広夢も深く考えてはいなかったが、そういうことになるんだろう。

「あのなー、また倒れたらどうするんだよ! 同室の蒼井っちが部屋でそんなことになったらさ、俺っちはどうすりゃいいんだ!? だったら始めっから参加する!」

五十嵐の言うことも多少は筋が通っている気がして、広夢は一瞬答えに困ってしまった。

「参加とか不参加とか、そういうんじゃないんだけど……」
「とりあえずググるか、エッチな棒の使い方♪」
「話聞けよ……」

五十嵐は自分のデスクでノートPCに鼻先をすりつけるようにして、あやしげなバナーがびっしり貼られたページを読み始めた。

「ところで、なんでこれが尿道開発の道具だってわかったの?」

広夢がさっきから気になっていたことを聞くと、五十嵐は画面を見たまま返してくる。

「前に大人のおもちゃの通販サイトかなんかで見た」
「お前、そういうの買ったりするんだ?」
「俺っちだって男だからさー」

五十嵐が指差すので彼のベッドの下を見ると、定番のオナホールが箱の中に転がっている。

「五十嵐、俺と同室なのにこういうの使ってたわけ?」
「蒼井っちが構ってくれなきゃ1人でするしかないじゃん」
「それ、なんか前提条件おかしくない?」

そこで五十嵐がノートPCを閉じ、ニヤニヤしながら歩み寄ってきた。

「俺っち完全に理解した」
「え?」
「蒼井っちのかわいいちんこのかわいがり方を」
「だから、頼んでないし!」
「脱いで」
「脱がない!」
「ほらほら、みんなが部活から帰ってくる前に」

ベッドの縁に座っていた広夢の腰に、五十嵐が勢いよく跨がってくる。

「おい、五十嵐!」

抵抗するものの、仰向けに押し倒され、片手で股間をもみもみされた。

「助けておかーさーん!」
「エッチな先輩とエッチなことしたくてたまんないくせに、こういうところで親を頼るなよな!」

なんでか五十嵐にもっともらしいことを言って怒られた。
そして怯んでいるうちにベルトを外される。

「ハイ脱いで~、脚開いて~」
「ちょっ!? こらっ!」
「やっぱ蒼井っちのちんこは、きれいな色しててかわいいな」

広夢のパンツをひざまで引き下ろした五十嵐が、ニンマリと笑った。
五十嵐とは寮の大浴場で一緒に入浴する仲だが、そんなことを思われていたとは……。

「お前、案外ヘンタイだな……」

ドン引きしているうちに男の急所をわしづかみにされ、むにむにと触られる。

「あっ、ちょっ、やめっ!」

五十嵐の上半身を、突き飛ばそうとしたその時。
手首を後ろに引っ張られる感覚があり、広夢はハッとした。
いつの間にか左手首に手錠がかかり、ベッドのフレームに固定されている。

「何これ!?」
「こんなこともあろうかと、ネット通販でついで買いしといたんだよね」

五十嵐が向かいにある自分のベッドを振り返った。
ベッドの下のアダルトグッズと一緒に買っておいたということだろう。

「こんなことって何……」
「この春から蒼井っちと同室だからさ、こういうことしていちゃつく機会もあるかなって」

親友だと思っていたこの男は、前から広夢のことを狙っていたらしい。

「マジで……」

広夢は呆然と天井を仰ぐ。

「……え、いつから?」
「蒼井っちのことは昔から好きだよ。けど俺っち紳士だからさ、強引に迫るつもりはないし、嫌がることもしないから安心しな」

言っていることとやっていることが違う気がするが。
たぶん五十嵐も、日向先輩とのことがなければ広夢にこんなことはしなかっただろう。
昨日のことを打ち明けた自分がいけなかった。
広夢は後悔に襲われる。

五十嵐は広夢から体を離すと、向かいのベッドに置いたままだったケースから、尿道ブジーを1本取った。
たぶん一番細いのか、その次に細いのだ。
広夢はそのことに、ほんの少しだけホッとする。

「暴れたら怪我するからね? いい子にしてるんだよー?」

彼は猫なで声で言って、広夢のひざの間に腰を据えた。
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