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6,連続絶頂

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 手のひらから皮と鬼頭の隙間にオイルを垂らし、滑りをよくしてことを始める。
 優しく皮をずらしてみると、たいした抵抗もなく鬼頭が完全に顔を出した。

「ああっ……」
「痛い?」
「ん、と……スースーする」
「そうか……」

 刺激性のオイルは使っていないから大丈夫だと判断する。

「痛くないなら、このまま続けるね?」
「ええ、でもっ……やぁん!」

 赤く充血した先端を撫でると、やはり彼は体を震わせ声をあげた。

「あんまり大きい声を出すと、部屋の外に聞こえるよ?」

 外には彼のマネージャーと、それからサロンの女性スタッフもいる。

「俺たちがしていることは、ここだけの秘密だから」

 耳元でささやくと、彼は何度も頷いてみせた。

「……じゃあ、我慢できるよね?」

 また優しく性器をしごき始める。
 手のひらが上下するたび、手の中のものが硬く張り詰めていくのがわかった。

「ん、くっ、ふっ……ひんっ……」

 空くんは俺の首元に顔をうずめて、必死に声を我慢している。
 首元に触れる額が汗ばんでいた。
 手元ではくちゅくちゅと淫靡いんびな水音が響いている。

「んっ、ふっ、やぁっ、ぁあんっ……」

 彼の声を聞きながら、俺は手元の作業に夢中になっていた。
 ぽつんと小さく見える尿道から、快感を示す透明の粘液があふれ出す。

「空くん、気持ちいい?」
「ああっ、やあんっ!」

 粘液を指で塗り広げると、彼は大きく声をあげて痙攣けいれんした。
 それから二、三度大きくしごくと、彼は早くも白い飛沫しぶきを噴き上げる。

「ああんっ、出ちゃう! やだ、ああっ……ひ……うそ……」

 彼はひっくひっくと泣くような息をして、俺の首を抱きしめた。

「……空くん?」

 答えはすぐには返ってこない。

「大丈夫?」
「……大丈夫じゃないよぉ、こんなの恥ずかしい……」

 オイルの香りを押しのけて、生々しい精液の匂いが鼻に届く。

「なんで? 空くん、すごくエッチでかわいかったよ」
「本当に?」

 涙に濡れた、上目遣いの瞳と目が合った。

「本当だよ。俺もつい、興奮してしまった。ほら、こんなに」

 目元にキスを落とし、彼自身の出した白濁を、果てたばかりの性器に塗り込み始める。

「えっ、天木さん!? やぁっ、なんで!?」
「もう一回くらいできるでしょ? 出すとこ見せて」

 誘惑に勝てなかった。彼と一緒に血潮が駆け巡るような快感を、もう一度味わいたくて。俺は幼い性器を再びもてあそび始めた。

「天木さん、天木さん、天木さんっ、ああん、だめぇ、またイっちゃうっ!」

 まだ行為に慣れない体には、連続での絶頂はきついかもしれない。
 けれども空くんは俺に必死にしがみつき、快感に耐えていた。
 なんてかわいいんだろう。いけないと思いながら唇を奪い、彼を強引に射精へと導く。

「ああんっ、こんなのっ、しんじゃうっ」

 彼は涙とよだれできれいな顔をぐちゃぐちゃにしながら、導かれるままに二度目の絶頂を迎えた。
 しばらく腕の中で痙攣し、動かなくなる。
 そして彼はぱたりと施術台に寝てしまった。

 力なくうなだれる小さな性器と、腹に飛び散る白濁のミスマッチがエロティックだ。
 なんともいえない背徳感に襲われながら、俺はその光景を見下ろした。

 それから壁の時計を見て、施術を続けなければと思い直す。

「空くん、あんまり時間もないし、もう大丈夫だったら背中のマッサージに進むけど……」

 ところがタオルを取ろうと施術台から下りた瞬間、空くんが俺の手首に触れてきた。

「……どうした?」
「あのね……」

 耳元に彼の唇が寄ってくる。

「またここへ来たら、してくれる?」
「え……? またしたいの?」
「うん。お願い。秘密は守るから」

 甘えた声でおねだりされるけれど、それが俺へのおどしだということはなんとなくわかった。

(かわいいを顔して、あなどれない子だな)

 思わずため息が出る。
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