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死霊の魔術師
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階段を降り切ると薄暗い広い部屋に出る
地面は土で出来ている、薄い光が部屋の全体を包んでいる
地面が柔らかい、歩いた所には足跡が出来る
(柔らかいな、仕掛けか何かがあるのか?)
そして奥に黒いボロボロのローブを着た魔物が居た
2mはあり宙に浮いている
ローブから見える手には肉や皮膚は無く骨が見える
杖を持っている
(魔術師か、あの杖は魔導具なのか?)
前回戦った使い魔を思い出す、杖に炎を司る能力があり本体は氷の異能を持つと言う厄介な敵であった
この魔物もそのパターンならかなり辛い
「いやあれは魔導具ではない、あの魔物の異能のサポート用の道具だ」
「なるほど、て事は異能はあっても1つか。どんな異能だろうな」
「まぁ恐らくあの手の異能だろうな」
「あの手?」
「気にするな、使う前に片付ければいい」
「そうだな」
異能で接近して切り掛る
完全に不意を付いた、そのままローブごと魔物を切り裂く
切り裂かれた魔物は地面に倒れ伏す
「ありゃ一撃、マジか」
「いや違うな」
「違う?」
真横から拳による攻撃を食らう
「ぐっ……」
地面を転がる
直撃はしたが動けなくなるレベルの一撃では無い
直ぐに立ち上がり刀を構える
(気配も音も無かった)
先程斬った魔物と全く同じ見た目の魔物が居た
ただ杖は持っていない
「分身か何か?」
「どちらかと言えば人形だな」
地面に倒れている魔物を見ると消滅していない
「それが異能って事でいいのかな」
「そう見て間違い無いだろう。恐らく奴の異能は異能で召喚した物体を操る物、予め召喚しておいたのだろう」
「そりゃ面倒な」
魔物に走って接近する
「スルヤミォナビ、ラテヨミロ」
魔物が発音する、空中に文字が浮かぶ
owebuf irilot
地面から人形が飛び出てくる
咄嗟に一番最初に出てきた人形の頭を切って下がる
「うげっ!?」
人形の見た目は先程まで戦っていた魔物と同じ姿をしている
それが10体
魔物は両腕を前に出して10本の指を動かす、その動きは人形師が人形を操るかのような動き
その動きに合わせて人形が動く
頭を切った人形も頭を失った状態で動いている
魔物が更に指を動かすと人形が澪に襲いかかってくる
「人形だから斬っても消えないのか」
地面に刀を突き立てて攻撃してくる人形を凍らせるが氷を砕き動き続ける
「人形を切り刻め、操れなくなるはずだ」
「糸で操ってるとかは無いのか?」
「この手の異能であればもし糸を斬っても再生するか新しいのが現れる」
「なら人形を切るしかないかぁ、切ってもこいつら消滅しないんだよなぁ」
人形は消えない、むしろ切った姿で残ってしまう
見た目が嫌な澪にはかなり辛い
「だが切られば進めまい」
人形は素早く攻撃を仕掛けてくる
引っ掻きや拳、蹴り、全て早くそれが10体同時に襲いかかってくる
囲まれないように動きながら攻撃を捌く
一撃一撃が早く鋭く重い
躊躇っている余裕は無い
刀で襲いかかる人形を一体ずつ切っていく
攻撃を躱して腕を切り落とす
人形は硬くない
刀を地面に刺して周囲を凍らせる、氷を砕くまでの時間に素早く3体の人形の腕と足を切る
足を失った人形は這いずるしか無く腕も失った人形は這いずることも出来ず攻撃手段を失う
(手足を切ればいいのか)
攻撃を躱しカウンターで倒していく
人形が動かなくなっても人形を追加しない
「一度に操れるのは10体って制限みたいな条件がありそうだな」
「追加しないのを見るとそのようだな」
「それならかなり楽だ」
攻撃を捌きながら残りの人形の手足も切り終えて全ての人形が動かなくなる
「スルヤ……」
「させねぇよ!」
槍を取り出して全力で投げる
澪の投擲能力で放たれた槍は何かを言おうとしている魔物の顔面に突き刺さる
「よく分かったな」
「そりゃ仲間に同じような事をしてる奴が居るんでな」
シズクの七彩は文字を書いて発音していた
魔物は発音だけで文字は何もせずに浮き上がっていたが対応策は同じ発音させなければ良い
そうすれば条件を満たせず異能は使えない
「これで倒せりゃいいがそう簡単には行かないよな」
刀を握ってゆっくりと接近する
何があっても対応出来るようにゆっくりと接近する
顔を隠していたフードが外れる、その姿は骸骨であった
綺麗に額に槍が突き刺さっている
(まぁだろうな)
手が骨な時点で魔物の姿が骸骨な事は大体予想は出来ていた
骨であれば人形達に比べれば全然余裕
「スルヤミォナビ!」
魔物は叫ぶ、その言葉は先程と同じ言葉
(何かヤバい)
嫌な予感を感じて仕留めるべく異能で接近する
刀を振るい魔物を真っ二つに切り裂く
「ゾォノドルルォ」
「下がれ!」
バルフェリアに言われ切った後直ぐに飛び退く
魔物は消滅して素材と魔石を落とす
「どうしたんだ?」
「最悪な置き土産をくれたようだ。見ろ」
魔物の居た所を見る
魔物は消滅した、なのに異能発動時の文字が浮かんでいる
「倒したのに文字が残ってる? 何か召喚されるってことか」
「異能には使用者の死後も発動が続く異能が存在する」
一部の異能は死んでも残る
この魔物の異能はその類であった
そして最後に言った言葉によって召喚された者はあの魔物最大の切り札であった
命の危機に晒された時、否排除すべき存在と対峙した時用の切り札
地面は土で出来ている、薄い光が部屋の全体を包んでいる
地面が柔らかい、歩いた所には足跡が出来る
(柔らかいな、仕掛けか何かがあるのか?)
そして奥に黒いボロボロのローブを着た魔物が居た
2mはあり宙に浮いている
ローブから見える手には肉や皮膚は無く骨が見える
杖を持っている
(魔術師か、あの杖は魔導具なのか?)
前回戦った使い魔を思い出す、杖に炎を司る能力があり本体は氷の異能を持つと言う厄介な敵であった
この魔物もそのパターンならかなり辛い
「いやあれは魔導具ではない、あの魔物の異能のサポート用の道具だ」
「なるほど、て事は異能はあっても1つか。どんな異能だろうな」
「まぁ恐らくあの手の異能だろうな」
「あの手?」
「気にするな、使う前に片付ければいい」
「そうだな」
異能で接近して切り掛る
完全に不意を付いた、そのままローブごと魔物を切り裂く
切り裂かれた魔物は地面に倒れ伏す
「ありゃ一撃、マジか」
「いや違うな」
「違う?」
真横から拳による攻撃を食らう
「ぐっ……」
地面を転がる
直撃はしたが動けなくなるレベルの一撃では無い
直ぐに立ち上がり刀を構える
(気配も音も無かった)
先程斬った魔物と全く同じ見た目の魔物が居た
ただ杖は持っていない
「分身か何か?」
「どちらかと言えば人形だな」
地面に倒れている魔物を見ると消滅していない
「それが異能って事でいいのかな」
「そう見て間違い無いだろう。恐らく奴の異能は異能で召喚した物体を操る物、予め召喚しておいたのだろう」
「そりゃ面倒な」
魔物に走って接近する
「スルヤミォナビ、ラテヨミロ」
魔物が発音する、空中に文字が浮かぶ
owebuf irilot
地面から人形が飛び出てくる
咄嗟に一番最初に出てきた人形の頭を切って下がる
「うげっ!?」
人形の見た目は先程まで戦っていた魔物と同じ姿をしている
それが10体
魔物は両腕を前に出して10本の指を動かす、その動きは人形師が人形を操るかのような動き
その動きに合わせて人形が動く
頭を切った人形も頭を失った状態で動いている
魔物が更に指を動かすと人形が澪に襲いかかってくる
「人形だから斬っても消えないのか」
地面に刀を突き立てて攻撃してくる人形を凍らせるが氷を砕き動き続ける
「人形を切り刻め、操れなくなるはずだ」
「糸で操ってるとかは無いのか?」
「この手の異能であればもし糸を斬っても再生するか新しいのが現れる」
「なら人形を切るしかないかぁ、切ってもこいつら消滅しないんだよなぁ」
人形は消えない、むしろ切った姿で残ってしまう
見た目が嫌な澪にはかなり辛い
「だが切られば進めまい」
人形は素早く攻撃を仕掛けてくる
引っ掻きや拳、蹴り、全て早くそれが10体同時に襲いかかってくる
囲まれないように動きながら攻撃を捌く
一撃一撃が早く鋭く重い
躊躇っている余裕は無い
刀で襲いかかる人形を一体ずつ切っていく
攻撃を躱して腕を切り落とす
人形は硬くない
刀を地面に刺して周囲を凍らせる、氷を砕くまでの時間に素早く3体の人形の腕と足を切る
足を失った人形は這いずるしか無く腕も失った人形は這いずることも出来ず攻撃手段を失う
(手足を切ればいいのか)
攻撃を躱しカウンターで倒していく
人形が動かなくなっても人形を追加しない
「一度に操れるのは10体って制限みたいな条件がありそうだな」
「追加しないのを見るとそのようだな」
「それならかなり楽だ」
攻撃を捌きながら残りの人形の手足も切り終えて全ての人形が動かなくなる
「スルヤ……」
「させねぇよ!」
槍を取り出して全力で投げる
澪の投擲能力で放たれた槍は何かを言おうとしている魔物の顔面に突き刺さる
「よく分かったな」
「そりゃ仲間に同じような事をしてる奴が居るんでな」
シズクの七彩は文字を書いて発音していた
魔物は発音だけで文字は何もせずに浮き上がっていたが対応策は同じ発音させなければ良い
そうすれば条件を満たせず異能は使えない
「これで倒せりゃいいがそう簡単には行かないよな」
刀を握ってゆっくりと接近する
何があっても対応出来るようにゆっくりと接近する
顔を隠していたフードが外れる、その姿は骸骨であった
綺麗に額に槍が突き刺さっている
(まぁだろうな)
手が骨な時点で魔物の姿が骸骨な事は大体予想は出来ていた
骨であれば人形達に比べれば全然余裕
「スルヤミォナビ!」
魔物は叫ぶ、その言葉は先程と同じ言葉
(何かヤバい)
嫌な予感を感じて仕留めるべく異能で接近する
刀を振るい魔物を真っ二つに切り裂く
「ゾォノドルルォ」
「下がれ!」
バルフェリアに言われ切った後直ぐに飛び退く
魔物は消滅して素材と魔石を落とす
「どうしたんだ?」
「最悪な置き土産をくれたようだ。見ろ」
魔物の居た所を見る
魔物は消滅した、なのに異能発動時の文字が浮かんでいる
「倒したのに文字が残ってる? 何か召喚されるってことか」
「異能には使用者の死後も発動が続く異能が存在する」
一部の異能は死んでも残る
この魔物の異能はその類であった
そして最後に言った言葉によって召喚された者はあの魔物最大の切り札であった
命の危機に晒された時、否排除すべき存在と対峙した時用の切り札
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