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魔法使いの魔物
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魔物が3人に杖を向ける
シズクは咄嗟に異能を使う
「ルィズォ」
自分と2人を守るようにシールドを展開する
その瞬間、杖から炎が放たれる
間一髪シールドが炎を防ぐ
『異能!?』
『シズクちゃんが反応しなかったら丸焦げだったぞ』
『炎を操るのか。見た目通りだけど厄介だな』
『3人とも頑張れー』
「炎を操る異能……シズク助かった」
「恋ちゃん異能発動して前衛張ってください! 炎は私が防ぎます! 零さんは奇襲してください」
「了解」
「は、はい!」
拳を合わせて異能を発動させる
(見た感じ杖から炎出てるよな? 杖弾けば使えなくなるのか?)
恋歌は魔物の前に立つ
魔物が恋歌に視線を向けると同時に澪は横に駆け出して死角に移動する
杖を振るうと炎の玉が複数出現する
その数は4つ、メラメラと燃え盛る炎の玉は恋歌目掛けて飛んでいく
恋歌の前にシールドを移動させて防ぐ
炎の玉を防いでる間に2人は動く
恋歌は炎の玉を防ぐシールドで視界を遮られた事を利用して素早くシールドの横から出て拳を振るう
澪は異能で恋歌の反対側に移動し魔物に斬り掛かる
完璧な奇襲
魔物は地面に杖を叩きつける
魔物の足元から炎が広がる
澪は異能で回避して恋歌は強く地面を蹴り後ろに飛び退く
『炎で防御も出来るのか』
『単純に足元から炎を放出する技……単純だけど厄介過ぎる』
『全方位防御なら接近を悟られない奇襲か?』
『だったらレイさんの異能でって事かな』
コメント欄の考えと同じ考えを澪はしていた
イヤフォンの通話機能をオンにして会話をする
「私が奇襲する、恋は相手の視界内でヘイトを買ってくれ、シズクはそのサポートを頼む」
「わ、分かりました。お任せを!」
「分かりました」
恋歌が魔物の前に立つ
もし炎を食らっても恋歌の異能なら耐えられる
シズクのシールドもある為例え魔物が炎以外の攻撃手段を使ってきたとしても対応が出来る
シズクは巻き込まれないように距離を取る
無理に踏み込まず逃げられる状況を作りながら攻撃を加える
澪は潜みチャンスを伺う
狙うは炎による攻撃を仕掛ける瞬間
杖を使っている間は炎による防御は出来ない
じっと動かずに待つ
恋歌の攻撃を回避する
恋歌の攻撃を避けられる程に素早い
『早っ』
『マジあれ避けられるのかよ』
『高次元だわ……これ挑んでたら負けてたなぁ』
『初手で全滅してたと思う……』
攻撃を避けて杖を恋歌に向ける
(炎の攻撃か)
澪は刀を強く握る
シズクがシールドを恋歌の前に展開する
最初に撃ってきた炎を放つ
澪は異能で背後に回る
杖は炎を放つ為に前方に出している
刀で切り裂くのに差程時間はかからない
静かに切りかかる
刃は首を捉えていたが届かなかった
「なっ」
炎による防御は出来ない、だが防御手段が炎だけとは限らない
氷が攻撃を防いでいた
「氷!? 2種使えるのか」
「杖は炎、なら本体が氷? 攻防一体、これは骨が折れますね」
澪の方を向き氷で攻撃を仕掛ける
地面から氷の槍が現れて襲いかかる
刀で捌きながら回避をする
防御に使った氷より脆く刀で斬れる
「氷を突破する火力が足りねぇか」
刀を仕舞って槍を取り出す
氷に凍らせる能力は通じない、本体に届けば通じるだろうが氷に阻まれて届かない
そして完全に見られた奇襲は難しいだろう
槍を振るい攻撃を死角から仕掛ける
恋歌と攻撃を合わせる
回避したタイミングで勢いよく振るった槍は当たり氷を削る
(槍で何とか剥がしてもだな)
氷を砕いても炎で防がれたら新しい氷を展開するだろう
手数が足りない
恋歌の攻撃が入れば砕けるだろうが魔物はそれを知ってか知らずか恋歌の攻撃は全て回避している
「シズク余裕あったらで良いが攻撃出来るか?」
「そんな乱発は出来ませんが分かりました!」
シズクは炎の剣を取り出す
ゴーレムにダメージを与えた出力の炎、それも今回は氷の防御、相性は抜群
恋歌の攻撃を躱した魔物に炎を飛ばす
魔物は炎に気づき杖を構えて炎で炎を相殺しようとするが真横に移動していた澪に杖を槍で軽く小突かれる
「案外軽くでも効くんだよなこれ」
澪の妨害により狙いが外れ炎はあらぬ方向に飛んでいく
炎が氷に直撃する、氷が溶ける
その瞬間を逃さず澪は槍で恋歌は拳で追撃する
槍は深く刺さり引き抜くと大量の黒いモヤが現れる
そこに恋歌の渾身の拳が叩き込まれ魔物は吹き飛ばされる
魔物は地面を転がる
『おぉぉぉ!』
『シズクちゃんの炎の剣が刺さった!』
『炎の剣なんて偶然だろうが上手く弱点付いたな』
『3人とも頑張れー』
『おせおせぇ』
炎の剣をシズクが持っていなければ削るのに時間がかかっていただろう
(流石220万、強いなぁ)
「立て直す暇は与えねぇぞ!」
「た、畳み掛けます!」
2人は立て直す前に攻撃を畳み掛ける
異能で接近した澪の攻撃は当たるが恋歌の攻撃は氷の防御が僅かに早かった
氷を砕くが魔物にはダメージは無い、後ろに飛び炎を放つ
シズクがシールドで防ぐ
異能を使うのが遅れた澪の攻撃は間に合わず氷の防御に阻まれる
だが今の一連の動きでダメージは与えた
このまま畳み掛ければ倒せる
「ぎぃぃぃぃ!」
魔物が叫ぶ
部屋中を包む叫び声、耳を塞ぐ
魔物の足元から氷現れて全方位に攻撃を仕掛ける
「避けろ!」
澪は異能で空中に回避する
シズクはシールドを前方と足元に展開してシールドに乗って足元からの攻撃を防ぐ
恋歌だけ空中に逃げる術が無い
シズクも突然の事で恋歌の周囲にシールドを張れなかった
恋歌の足が凍りつく
「恋!」
「あっ……動かない」
足を動かそうとするがビクともしない
段々と氷は凍らせる範囲を広げていく
「助け……」
言い切る前に全身を凍らされる
シズクは咄嗟に異能を使う
「ルィズォ」
自分と2人を守るようにシールドを展開する
その瞬間、杖から炎が放たれる
間一髪シールドが炎を防ぐ
『異能!?』
『シズクちゃんが反応しなかったら丸焦げだったぞ』
『炎を操るのか。見た目通りだけど厄介だな』
『3人とも頑張れー』
「炎を操る異能……シズク助かった」
「恋ちゃん異能発動して前衛張ってください! 炎は私が防ぎます! 零さんは奇襲してください」
「了解」
「は、はい!」
拳を合わせて異能を発動させる
(見た感じ杖から炎出てるよな? 杖弾けば使えなくなるのか?)
恋歌は魔物の前に立つ
魔物が恋歌に視線を向けると同時に澪は横に駆け出して死角に移動する
杖を振るうと炎の玉が複数出現する
その数は4つ、メラメラと燃え盛る炎の玉は恋歌目掛けて飛んでいく
恋歌の前にシールドを移動させて防ぐ
炎の玉を防いでる間に2人は動く
恋歌は炎の玉を防ぐシールドで視界を遮られた事を利用して素早くシールドの横から出て拳を振るう
澪は異能で恋歌の反対側に移動し魔物に斬り掛かる
完璧な奇襲
魔物は地面に杖を叩きつける
魔物の足元から炎が広がる
澪は異能で回避して恋歌は強く地面を蹴り後ろに飛び退く
『炎で防御も出来るのか』
『単純に足元から炎を放出する技……単純だけど厄介過ぎる』
『全方位防御なら接近を悟られない奇襲か?』
『だったらレイさんの異能でって事かな』
コメント欄の考えと同じ考えを澪はしていた
イヤフォンの通話機能をオンにして会話をする
「私が奇襲する、恋は相手の視界内でヘイトを買ってくれ、シズクはそのサポートを頼む」
「わ、分かりました。お任せを!」
「分かりました」
恋歌が魔物の前に立つ
もし炎を食らっても恋歌の異能なら耐えられる
シズクのシールドもある為例え魔物が炎以外の攻撃手段を使ってきたとしても対応が出来る
シズクは巻き込まれないように距離を取る
無理に踏み込まず逃げられる状況を作りながら攻撃を加える
澪は潜みチャンスを伺う
狙うは炎による攻撃を仕掛ける瞬間
杖を使っている間は炎による防御は出来ない
じっと動かずに待つ
恋歌の攻撃を回避する
恋歌の攻撃を避けられる程に素早い
『早っ』
『マジあれ避けられるのかよ』
『高次元だわ……これ挑んでたら負けてたなぁ』
『初手で全滅してたと思う……』
攻撃を避けて杖を恋歌に向ける
(炎の攻撃か)
澪は刀を強く握る
シズクがシールドを恋歌の前に展開する
最初に撃ってきた炎を放つ
澪は異能で背後に回る
杖は炎を放つ為に前方に出している
刀で切り裂くのに差程時間はかからない
静かに切りかかる
刃は首を捉えていたが届かなかった
「なっ」
炎による防御は出来ない、だが防御手段が炎だけとは限らない
氷が攻撃を防いでいた
「氷!? 2種使えるのか」
「杖は炎、なら本体が氷? 攻防一体、これは骨が折れますね」
澪の方を向き氷で攻撃を仕掛ける
地面から氷の槍が現れて襲いかかる
刀で捌きながら回避をする
防御に使った氷より脆く刀で斬れる
「氷を突破する火力が足りねぇか」
刀を仕舞って槍を取り出す
氷に凍らせる能力は通じない、本体に届けば通じるだろうが氷に阻まれて届かない
そして完全に見られた奇襲は難しいだろう
槍を振るい攻撃を死角から仕掛ける
恋歌と攻撃を合わせる
回避したタイミングで勢いよく振るった槍は当たり氷を削る
(槍で何とか剥がしてもだな)
氷を砕いても炎で防がれたら新しい氷を展開するだろう
手数が足りない
恋歌の攻撃が入れば砕けるだろうが魔物はそれを知ってか知らずか恋歌の攻撃は全て回避している
「シズク余裕あったらで良いが攻撃出来るか?」
「そんな乱発は出来ませんが分かりました!」
シズクは炎の剣を取り出す
ゴーレムにダメージを与えた出力の炎、それも今回は氷の防御、相性は抜群
恋歌の攻撃を躱した魔物に炎を飛ばす
魔物は炎に気づき杖を構えて炎で炎を相殺しようとするが真横に移動していた澪に杖を槍で軽く小突かれる
「案外軽くでも効くんだよなこれ」
澪の妨害により狙いが外れ炎はあらぬ方向に飛んでいく
炎が氷に直撃する、氷が溶ける
その瞬間を逃さず澪は槍で恋歌は拳で追撃する
槍は深く刺さり引き抜くと大量の黒いモヤが現れる
そこに恋歌の渾身の拳が叩き込まれ魔物は吹き飛ばされる
魔物は地面を転がる
『おぉぉぉ!』
『シズクちゃんの炎の剣が刺さった!』
『炎の剣なんて偶然だろうが上手く弱点付いたな』
『3人とも頑張れー』
『おせおせぇ』
炎の剣をシズクが持っていなければ削るのに時間がかかっていただろう
(流石220万、強いなぁ)
「立て直す暇は与えねぇぞ!」
「た、畳み掛けます!」
2人は立て直す前に攻撃を畳み掛ける
異能で接近した澪の攻撃は当たるが恋歌の攻撃は氷の防御が僅かに早かった
氷を砕くが魔物にはダメージは無い、後ろに飛び炎を放つ
シズクがシールドで防ぐ
異能を使うのが遅れた澪の攻撃は間に合わず氷の防御に阻まれる
だが今の一連の動きでダメージは与えた
このまま畳み掛ければ倒せる
「ぎぃぃぃぃ!」
魔物が叫ぶ
部屋中を包む叫び声、耳を塞ぐ
魔物の足元から氷現れて全方位に攻撃を仕掛ける
「避けろ!」
澪は異能で空中に回避する
シズクはシールドを前方と足元に展開してシールドに乗って足元からの攻撃を防ぐ
恋歌だけ空中に逃げる術が無い
シズクも突然の事で恋歌の周囲にシールドを張れなかった
恋歌の足が凍りつく
「恋!」
「あっ……動かない」
足を動かそうとするがビクともしない
段々と氷は凍らせる範囲を広げていく
「助け……」
言い切る前に全身を凍らされる
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