ダンジョンに潜るニート、大人気配信者と最強のタッグとなる

代永 並木

文字の大きさ
22 / 53

異能持ちの魔物

しおりを挟む
こんな敵は早々会えないだろう
接近して澪は攻撃をし続ける、連発して来ない所を見るに空間移動には何か条件があるのだろう
動きを観察する
異能を使ってから再び使うまでの行動から条件を割り出そうとする
回避したあと接近して攻撃をしてくる
連続で攻撃を受けた際は飛び退き距離を取って距離を維持しながら周囲を歩く

「攻撃の直前に回避、真横への行動だけじゃない、回避をしているから多分それ以外の条件、最初異能を使った時、接近してきた攻撃はしてこなかった……接近してきた?」

(そんな偶然あるのか? いや可能性は捨て難い)
接近して攻撃をする
異能によって回避され攻撃が空を切るが構わずすぐに周囲を見て見つけ次第突っ込む
攻撃を避けるが距離を取らず相手にも取らせない
飛び退くと同時に接近し着地を狙う
空中じゃ異能以外の回避が不可能、異能で回避する
相手のペースにならないように戦い続ける
思っている条件と同じだとするならこれが最適解
異能を使わせ続ければいずれ条件を満たせずに使えなくなる
攻撃を異能で躱すが近距離のためすぐに捕捉される
しばらく戦っていると魔物は攻撃を受ける
乱暴に前足を払う
飛び退いてもすぐに接近して戦い続ける
少しずつ削れていく

「正解だったか!」

勢いよく槍を振り下ろす
異能を使えず魔物は食らう
距離を取らない事でとある条件を潰している

「知らなければ厄介、いや、知っても面倒ではあるか」

相手の異能の条件を潰して戦う
そこからは圧倒していた、異能が使えなくなれば硬く素早いだけの魔物
そのくらいの敵なら戦っている
異能が使えず攻撃を受けて余裕がなくなってきているのが分かる

「どうした? 最初の余裕はどこに行った!」

どんどん削っていく
傷口から黒いモヤが溢れだしている
突如雄叫びを上げる
上の階層にも届くような大きな声で雄叫びを上げる
思わず耳を塞いで攻撃を懸念して異能で距離を取る
悪足掻きかと考えて雄叫びが終わると同時に槍で突っ込む
様子を見るべきだった
次の瞬間、澪は吹き飛ばされていた

「は?」

地面を転がる
何が起きたか分からない
(攻撃を受けたのか……?)
よろめきながらも立ち上がり魔物のいる方を見る
するとライオンの姿をしてる魔物は全身が黒くなり真っ赤に光る線が浮き出る
牙は大きく鋭くなり爪も鋭く長くなる
禍々しい姿をしている

「第2形態か? 珍しいんじゃねぇのかよ」

魔物の姿が消えて目の前に現れる前足を振るう
接近されたのに気付き異能で距離を取る
前足が振り下ろされた
5本の爪痕が地面を抉る
ダンジョンの床は頑丈、攻撃をしてもほぼ無傷、そんな床が深く切り裂かれた
洞窟型の場合は例外的に脆い事がある
ここは頑丈なタイプの部屋
(なんて威力だ、これじゃ防御しても即死だ。それに今空間移動したよな?)
予想した条件は満たせていないはず、異能は条件を満たせなければ発動しない
(姿が変わった事で異能も強化されたのか)
目の前に接近して攻撃をしてくる
異能で躱して攻撃を仕掛けるが空を切る
僅かに槍が当たらない距離に移動したのだ
距離を取る、追いかけては来ない
接近して攻撃を仕掛ける
真横に移動して前足を振り下ろす
異能で回避する
形勢は逆転した
(条件はなんだ?)
異能には発動の条件がある、もし強化された事で条件が無くなったとしたら無制限で空間移動が出来る魔物……正しく上位互換勝てる相手では無い

「逃げられるのか?」

空間移動の距離に制限があれば上手く異能使って逃げられるかもしれないが距離に制限が無ければ追いつかれる
絶体絶命
(4級とはいえダンジョンの主……甘く見たな)
単独で勝てると思っていた、いや実際勝てる相手ではあった
この第二形態はこの魔物が意図的に行った物では無い
逃げ道はない、ならどうするか……やる事は1つ戦うのみ

「さぁ来い! 心行くまで死合おうか」

仮面を捨てて槍を持って突っ込む
異能で躱されるがすぐに捕捉して食らいつく
攻撃はギリギリで躱して攻撃のチャンスを増やす
ここから先は作戦は無い、ただひたすら攻撃をして殺される前に削り切るしかない
異能を使い合い戦う、戦いながらしっかりと条件を満たす
超至近距離での空間移動系の異能同士の戦い
弱点は1つ空間移動をした瞬間から再び異能を発動するまでの極僅かな時間
当てるチャンスがあるのはその瞬間のみ
無論それは魔物側もその瞬間を狙う
ひたすら槍を振るい続ける
一瞬でも警戒を解いたら死ぬ極限状態
今はシズクの支援も無い、仲間も居ない
今信じられる物は己のみ

「…………」

どのくらい時間が経ったか分からない
永劫に続くと思える程の激闘をしていた、間違いなく今まで戦った中で最強の敵
今まで苦戦こそしても異能をここまで連発したことは無かった
シズクの支援ありで戦ったゴーレムと餓者髑髏よりも恐らく強い
魔物が澪の戦い方に乗らなければ負けていた
倒れているのは魔物の方、魔物は体が崩れ消滅していく

「なんだよその目、負けたのに満足したってか?」

魔物の目を見る
その目は満足気にしているように見える

「まぁお前を私が倒せたのが良かったよ。良い経験をした」

この戦いは偶然か必然か同じ異能の持ち主同士の戦いだった
魔物側にプライドがあったのか
敢えて澪の戦いに乗って死闘を繰り広げた
の持ち主同士の戦い
そして澪は頂きを見た

「少し休憩するか」

素材と魔石を回収する
攻撃が幾つか掠り防具はボロボロ、身体中血塗れだが少し休めば4級の魔物程度なら倒せる

「宝箱は無いのか」

このダンジョンには宝箱目当てで来たがダンジョンの主を倒してもそれっぽい物は見当たらないと思った所地面から宝箱が現れる
見た目はファンタジー世界にある宝箱そのもの
近づいて宝箱を開ける
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

国外追放だ!と言われたので従ってみた

れぷ
ファンタジー
 良いの?君達死ぬよ?

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?

猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」 「え?なんて?」 私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。 彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。 私が聖女であることが、どれほど重要なことか。 聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。 ―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。 前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

処理中です...