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社畜 仕事でダンジョン配信に参加することに
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蓮二の周りに燃え盛る炎が漂う
「これで証明出来たでしょうか」
「…………」
炎の異能は多くある
源次郎はまだ頷かない、最も嘘を付いていると思っている訳ではなくもっと力を見たいと言う話
一鬼は探索者を辞めるつもりはない、かなり頑固で言っても聞かない
無茶を絶対にする娘の為にスポンサー契約と言う理由で干渉しようとしている
娘は死にかけているのだ、今回は命があっただが次もそうだとは限らない
ならばせめて共に戦う者に娘の命を託すに値する力があるか見極めなければならない
真剣な面持ちをしている源次郎を見て勘づく
「ここでは流石に制限しますが」
炎の腕を2本作る
源次郎も配信を見ている、見覚えのある形
そして炎がさらに燃え上がる
加減はしているがそれでも実力が目に見えて分かる程度には炎を使う
上司は炎に怯える
「君が鶏君だと確認出来た。それで仕事なのだが3人もしくはそれ以上で4級のダンジョンを攻略してくれないか? リアルタイム配信をしても構わないが動画編集して物を提出して欲しい」
蓮二は椅子に座る
「4級?」
「……4級のダンジョンであれば近くにありますね」
「いやいや注目集めるなら3級でしょ。4級じゃインパクトにかける」
「一鬼」
天音が一鬼を止める
一鬼は天音の方を向く
「私達は支援を受ける側、スポンサー側の指示には出来る限り従うべき、それに初の仕事で4級なら充分だと思う」
「私や君は4級は攻略している。4級のダンジョン攻略なんて今更だ」
「一鬼、今回は私達の注目じゃない。今回は蓮二さんを活躍させることが重要」
「鶏君を? それはどういう事だ?」
「私達は実績があるけど蓮二さんだけは少ない、あの魔物との戦いでも充分とは思えるけどそれはあくまで探索者目線の話で一般人にはあの魔物はイレギュラーでしかない、実績としてはどうしても薄く感じる」
イレギュラーの討伐なだけでは実績としては中ボスやダンジョンの主ほど分かりやすくは無い
知名度を上げるには分かりやすい実績が必要、それっぽくわかりやすい実績を得るには4級攻略は良い
「確かに奴は中ボスでもダンジョンの主でも無い。そうかわかりやすい実績か。考えた事も無かったな」
「私達は配信者だからね。人気になる為にも最初は実績が欲しかったけど私達は探索者を続けて得られたからそこまで気にかけなくてよかった」
「そうだな。……だが鶏君は最近探索者になった上に配信者では無い、私達に比べると知名度ではまだまだ低いだからこそ分かりやすい実績か」
「そう、中ボスには勝てるけどインパクトはダンジョンの主の方が高い」
「話は終わったか」
「あっ、すみません」
「いや構わない。むしろ探索者側の視点の説明が助かった」
「分かった。その話に乗る」
「君はどうかね?」
「2人が乗るのなら僕も乗りたいですが……ダンジョンに潜る時間が……」
スポンサー契約を受けるとしても仕事があるのには変わりは無い
仕事をしながらダンジョン配信は難しい物がある
「気にしなくていい。君の部署は人が多いから1人の仕事なら問題ないはずだ」
蓮二のやっている仕事は1人分では無いが仕事が本人達の元に戻るだけ
少し手こずるだろうがその穴埋めは行う
「それはつまり?」
「君はダンジョン配信に集中して貰っても構わない。今まで通り給料は出そう」
「ならやります!」
願ってもない条件、残業ばかりの仕事から解放されるのなら断る理由なんてどこにも無い
上司は凄い困った表情をしている
蓮二が欠けると物凄く困るのだ
「それじゃ今から行くか」
「行くなら準備します」
「いやそれは気が早すぎない? と言うか一鬼さん安静に」
「もう傷もないし体力も回復してるんだが」
「確かにもう数日は様子見した方がいい」
「天音、さっき同意してたのに掌返しおって……」
「なんのことでしょう」
「いつ攻略するかは3人に任せる。話は終わりだ。あぁ、井坂君だけ残ってくれ」
上司はササッと仕事に戻っていき2人も部屋を出る
「一鬼さんが死にかけた話ですか? あの時は油断してしまいました」
蓮二は立ち上がって頭を下げる
あそこで油断しなければ死にかける事はなかった
「その話の詳細は娘から聞いている。娘は探索者歴が長い油断したのは本人の落ち度だ。それに娘から協力を申し出たのだろう」
「はい」
「当事者では無い私には君に責任が無いとは言えないが君を責める気は無い」
「それではなぜ」
「娘の命を救ってくれてありがとう」
源次郎が頭を下げる
困惑する、責められると思っていたのに逆に頭を下げられている
「え、あっ、」
「君が居なければあの魔物は倒せず娘も死んでいただろう」
「僕と言うよりはあの後駆け付けてくれた治癒の異能者です」
「君が魔物を倒したのだ。それは事実だ。その人物にもお礼をしたいが名前が分からないそうだな」
「はい、治療した後すぐに立ち去ってしまったので名前を聞くタイミングが無く」
「もし再び会ったら代わりに礼を言って貰えないか?」
「分かりました」
「そしてじゃじゃ馬な娘だがよろしく頼む」
「え、あっとこちらこそ?」
「話は終わりだ。引き止めてしまって済まないな。あぁ今日からダンジョン配信に集中してくれて構わない」
「わかりました」
蓮二は部屋を出る
部屋を出ると天音と一鬼が居た
「2人ともいたのか」
「子思いの良い父親ですね」
「過保護なだけだ。それより2人とも武器や防具も持ってあのダンジョンに集合だ。私の家で作戦会議だ」
「分かった」
「それじゃ1時間後にまた」
別れてそれぞれ家に帰る
「これで証明出来たでしょうか」
「…………」
炎の異能は多くある
源次郎はまだ頷かない、最も嘘を付いていると思っている訳ではなくもっと力を見たいと言う話
一鬼は探索者を辞めるつもりはない、かなり頑固で言っても聞かない
無茶を絶対にする娘の為にスポンサー契約と言う理由で干渉しようとしている
娘は死にかけているのだ、今回は命があっただが次もそうだとは限らない
ならばせめて共に戦う者に娘の命を託すに値する力があるか見極めなければならない
真剣な面持ちをしている源次郎を見て勘づく
「ここでは流石に制限しますが」
炎の腕を2本作る
源次郎も配信を見ている、見覚えのある形
そして炎がさらに燃え上がる
加減はしているがそれでも実力が目に見えて分かる程度には炎を使う
上司は炎に怯える
「君が鶏君だと確認出来た。それで仕事なのだが3人もしくはそれ以上で4級のダンジョンを攻略してくれないか? リアルタイム配信をしても構わないが動画編集して物を提出して欲しい」
蓮二は椅子に座る
「4級?」
「……4級のダンジョンであれば近くにありますね」
「いやいや注目集めるなら3級でしょ。4級じゃインパクトにかける」
「一鬼」
天音が一鬼を止める
一鬼は天音の方を向く
「私達は支援を受ける側、スポンサー側の指示には出来る限り従うべき、それに初の仕事で4級なら充分だと思う」
「私や君は4級は攻略している。4級のダンジョン攻略なんて今更だ」
「一鬼、今回は私達の注目じゃない。今回は蓮二さんを活躍させることが重要」
「鶏君を? それはどういう事だ?」
「私達は実績があるけど蓮二さんだけは少ない、あの魔物との戦いでも充分とは思えるけどそれはあくまで探索者目線の話で一般人にはあの魔物はイレギュラーでしかない、実績としてはどうしても薄く感じる」
イレギュラーの討伐なだけでは実績としては中ボスやダンジョンの主ほど分かりやすくは無い
知名度を上げるには分かりやすい実績が必要、それっぽくわかりやすい実績を得るには4級攻略は良い
「確かに奴は中ボスでもダンジョンの主でも無い。そうかわかりやすい実績か。考えた事も無かったな」
「私達は配信者だからね。人気になる為にも最初は実績が欲しかったけど私達は探索者を続けて得られたからそこまで気にかけなくてよかった」
「そうだな。……だが鶏君は最近探索者になった上に配信者では無い、私達に比べると知名度ではまだまだ低いだからこそ分かりやすい実績か」
「そう、中ボスには勝てるけどインパクトはダンジョンの主の方が高い」
「話は終わったか」
「あっ、すみません」
「いや構わない。むしろ探索者側の視点の説明が助かった」
「分かった。その話に乗る」
「君はどうかね?」
「2人が乗るのなら僕も乗りたいですが……ダンジョンに潜る時間が……」
スポンサー契約を受けるとしても仕事があるのには変わりは無い
仕事をしながらダンジョン配信は難しい物がある
「気にしなくていい。君の部署は人が多いから1人の仕事なら問題ないはずだ」
蓮二のやっている仕事は1人分では無いが仕事が本人達の元に戻るだけ
少し手こずるだろうがその穴埋めは行う
「それはつまり?」
「君はダンジョン配信に集中して貰っても構わない。今まで通り給料は出そう」
「ならやります!」
願ってもない条件、残業ばかりの仕事から解放されるのなら断る理由なんてどこにも無い
上司は凄い困った表情をしている
蓮二が欠けると物凄く困るのだ
「それじゃ今から行くか」
「行くなら準備します」
「いやそれは気が早すぎない? と言うか一鬼さん安静に」
「もう傷もないし体力も回復してるんだが」
「確かにもう数日は様子見した方がいい」
「天音、さっき同意してたのに掌返しおって……」
「なんのことでしょう」
「いつ攻略するかは3人に任せる。話は終わりだ。あぁ、井坂君だけ残ってくれ」
上司はササッと仕事に戻っていき2人も部屋を出る
「一鬼さんが死にかけた話ですか? あの時は油断してしまいました」
蓮二は立ち上がって頭を下げる
あそこで油断しなければ死にかける事はなかった
「その話の詳細は娘から聞いている。娘は探索者歴が長い油断したのは本人の落ち度だ。それに娘から協力を申し出たのだろう」
「はい」
「当事者では無い私には君に責任が無いとは言えないが君を責める気は無い」
「それではなぜ」
「娘の命を救ってくれてありがとう」
源次郎が頭を下げる
困惑する、責められると思っていたのに逆に頭を下げられている
「え、あっ、」
「君が居なければあの魔物は倒せず娘も死んでいただろう」
「僕と言うよりはあの後駆け付けてくれた治癒の異能者です」
「君が魔物を倒したのだ。それは事実だ。その人物にもお礼をしたいが名前が分からないそうだな」
「はい、治療した後すぐに立ち去ってしまったので名前を聞くタイミングが無く」
「もし再び会ったら代わりに礼を言って貰えないか?」
「分かりました」
「そしてじゃじゃ馬な娘だがよろしく頼む」
「え、あっとこちらこそ?」
「話は終わりだ。引き止めてしまって済まないな。あぁ今日からダンジョン配信に集中してくれて構わない」
「わかりました」
蓮二は部屋を出る
部屋を出ると天音と一鬼が居た
「2人ともいたのか」
「子思いの良い父親ですね」
「過保護なだけだ。それより2人とも武器や防具も持ってあのダンジョンに集合だ。私の家で作戦会議だ」
「分かった」
「それじゃ1時間後にまた」
別れてそれぞれ家に帰る
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