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後日談
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魔王事件から数年の時が流れた
勇者ルーカスはオルガ、エイド、シオン、ミオリと共に滅んだ自国を復興しようと動いていた
王国が復活したらルーカスは王になりシオンが王妃になる予定だ
ルーカスが魔王事件一年経った時に告白したのだ
魔王事件前からオルガとミオリは付き合っていて魔王事件の後正式に結婚を発表した
エイドは修行に明け暮れているせいか恋人は出来ていない
勇者一行のみ魔王が生まれた理由を知っている
相談して誰にも口外しないことに決めた
ただし後世には残すためオルガがその真実を本に纏め封印した
魔王の正体に関しては曖昧にしている、黒髪赤目が魔王の化身の象徴なんて呼ばれないように
出来かけている城を見てルーカスは呟く
「もう二度とあんな悲劇は生ませない」
「当然でしょ、まさかあんな真実があったなんてね」
エイドとルーカスは本人から聞いていたが三人は気絶していたせいで聞いておらず後々話した時は三人とも呆れたり驚いたり泣いたりしていた
「彼女の話したことは本当だと思う、あれは本当の涙だ」
「私も何回か会ったことあるけど今思えば確かに彼女たち二人とも互いを大切に思ってたもんね」
聖女シエラは黒髪赤目という特徴を持つアカネの陰口を言ったり侮辱したり虐めようとした時率先してその人達を聖女の権力で叩き潰していた
アカネもシエラの侮辱をした者に対して遠慮無く攻撃を仕掛けるなどを行っていた
「俺の知り合いにアカネを侮辱した騎士が居たがそいつ翌日には王都から消えてた」
「私も何人か王都から居なくなった人知ってるけど逆鱗に触れたのかな?」
「立場が本来違う同士でも互いを大切に出来る彼女達はそういう事を周りに教えたかったのかもね。さて休憩は終わりだ」
「早く国復興しないとね」
「そうしないとお前ら結婚出来ないもんなぁ。早くイチャイチャしたいんだろ?」
「私達もお二人さんのためにも頑張らないとね。後でお二人さんには頑張ってもらうんだがら」
オルガとミオリの二人はルーカスとシオンをイジる
「なっ! 何を言ってるの、そんな訳ないじゃない」
「……お前ら王権限でこき使ってやるから覚悟しておけよ」
ルーカスは笑顔でそう言う
ルーカスは怒る際に笑顔になる事がある、その時はめちゃくちゃ怖い
「……休憩後はあっちの仕事手伝うことになってたな俺たち」
「うん……早く行こうか」
逃げるように立ち去る
「僕らも行こうか」
「そうね」
手を繋ぎ二人は仕事をしに向かう
~~~
「ねぇ聞いてる?」
「…………」
「アカネ聞いてる?」
懐かしい声がして目を開ける
そこには彼女が居た
涙が溢れそうになるがそれを抑える
「……聞いてなかった」
いつも通り答える
「また~、私の話つまらない?」
「少し考え事してただけ」
「そっ、話し続けるよ~、新人の子がねぇ。砂糖入れるタイミングで塩入れちゃってさ」
私は知っているこれは夢だ、死んだ後も夢を見るものなのだなと思いながら彼女の話を聞く
あの時まで毎日聞いていた他愛のない会話だ、それでも私は一度として飽きもつまらないとも思っていなかった
彼女が死んでから私が死ぬまでほんの数日だ
それが本当に長い時間に感じていた
「その時、気付かずにそのまま私食べたの……ってなんで泣いてるの?」
「えっ?」
目元を手で触れてみると泣いていた
例え夢であったとしても彼女と会えて話を出来るのは嬉しいのだ
「ちょっ!! 大丈夫? 何かあったの?」
「だ、大丈夫だから話し続けて」
慌てるシエラを制止して話を続けるように促す
あぁ、どうかこの夢が永遠に終わらないように……と
私はそう祈る
勇者ルーカスはオルガ、エイド、シオン、ミオリと共に滅んだ自国を復興しようと動いていた
王国が復活したらルーカスは王になりシオンが王妃になる予定だ
ルーカスが魔王事件一年経った時に告白したのだ
魔王事件前からオルガとミオリは付き合っていて魔王事件の後正式に結婚を発表した
エイドは修行に明け暮れているせいか恋人は出来ていない
勇者一行のみ魔王が生まれた理由を知っている
相談して誰にも口外しないことに決めた
ただし後世には残すためオルガがその真実を本に纏め封印した
魔王の正体に関しては曖昧にしている、黒髪赤目が魔王の化身の象徴なんて呼ばれないように
出来かけている城を見てルーカスは呟く
「もう二度とあんな悲劇は生ませない」
「当然でしょ、まさかあんな真実があったなんてね」
エイドとルーカスは本人から聞いていたが三人は気絶していたせいで聞いておらず後々話した時は三人とも呆れたり驚いたり泣いたりしていた
「彼女の話したことは本当だと思う、あれは本当の涙だ」
「私も何回か会ったことあるけど今思えば確かに彼女たち二人とも互いを大切に思ってたもんね」
聖女シエラは黒髪赤目という特徴を持つアカネの陰口を言ったり侮辱したり虐めようとした時率先してその人達を聖女の権力で叩き潰していた
アカネもシエラの侮辱をした者に対して遠慮無く攻撃を仕掛けるなどを行っていた
「俺の知り合いにアカネを侮辱した騎士が居たがそいつ翌日には王都から消えてた」
「私も何人か王都から居なくなった人知ってるけど逆鱗に触れたのかな?」
「立場が本来違う同士でも互いを大切に出来る彼女達はそういう事を周りに教えたかったのかもね。さて休憩は終わりだ」
「早く国復興しないとね」
「そうしないとお前ら結婚出来ないもんなぁ。早くイチャイチャしたいんだろ?」
「私達もお二人さんのためにも頑張らないとね。後でお二人さんには頑張ってもらうんだがら」
オルガとミオリの二人はルーカスとシオンをイジる
「なっ! 何を言ってるの、そんな訳ないじゃない」
「……お前ら王権限でこき使ってやるから覚悟しておけよ」
ルーカスは笑顔でそう言う
ルーカスは怒る際に笑顔になる事がある、その時はめちゃくちゃ怖い
「……休憩後はあっちの仕事手伝うことになってたな俺たち」
「うん……早く行こうか」
逃げるように立ち去る
「僕らも行こうか」
「そうね」
手を繋ぎ二人は仕事をしに向かう
~~~
「ねぇ聞いてる?」
「…………」
「アカネ聞いてる?」
懐かしい声がして目を開ける
そこには彼女が居た
涙が溢れそうになるがそれを抑える
「……聞いてなかった」
いつも通り答える
「また~、私の話つまらない?」
「少し考え事してただけ」
「そっ、話し続けるよ~、新人の子がねぇ。砂糖入れるタイミングで塩入れちゃってさ」
私は知っているこれは夢だ、死んだ後も夢を見るものなのだなと思いながら彼女の話を聞く
あの時まで毎日聞いていた他愛のない会話だ、それでも私は一度として飽きもつまらないとも思っていなかった
彼女が死んでから私が死ぬまでほんの数日だ
それが本当に長い時間に感じていた
「その時、気付かずにそのまま私食べたの……ってなんで泣いてるの?」
「えっ?」
目元を手で触れてみると泣いていた
例え夢であったとしても彼女と会えて話を出来るのは嬉しいのだ
「ちょっ!! 大丈夫? 何かあったの?」
「だ、大丈夫だから話し続けて」
慌てるシエラを制止して話を続けるように促す
あぁ、どうかこの夢が永遠に終わらないように……と
私はそう祈る
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