seaside morning

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seaside morning

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 窓から海風が吹く。

 風を横からうけながら、

ゆっくりと私は仕事をする。


朝一番のとても大切な時間。

頭の中にゆるゆると言葉が浮かんでは消えていく。まるでクラゲみたいだと思う。


大切な大切な、愛おしい言葉たち。



全ての言葉を、忘れないように、ひとつひとつ、残らずすくいとるように、小さな音をたててキーボードをたたく。


少し集中が切れるころ、

外でサーファーたちの声が聞こえた。


おなかがすいた、 とふと思い出す。

朝の風がふと、仕事の終わりを告げる。


お気に入りのペンと、充実した空気を残して、私は朝じたくをはじめる。





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