84 / 103
10-4
しおりを挟む
未子は病院のベッドの上で目を覚ました。少し眠っていたようだ。視線をベッドの脇にやると、千宙が布団にうつ伏せて眠っている。
「千宙……」
未子が呼ぶと、千宙はパチッと目を覚ました。浅い眠りの中にいたようだ。
「未子」
ふと手のぬくもりを感じた。眠っている間中、ずっと千宙に手を握られていたらしい。
「起きれる?」
「うん」
未子は千宙に支えられて、身体を起こした。
まだ、頭がボーッとする。しかし、かすかに声を聞いた。女の子の声。
誰かが、私を呼ぶ声。
「……千宙、あずみはどうなったのかな」
未子に訊ねられて、千宙はズボンのポケットからスマホを取り出した。グループラインに、桑原からメッセージが届いている。
『児玉あずみがいなくなった』
『波間さんもいない』
『警察に行ったけど、すぐ捜してくれる感じじゃなかった』
続けて、秀佳のメッセージも入っていた。
『あずみは慈盛組の組員の娘だし、半グレともつながりがあるから、ちょっといなくなったからって事件だと思われないのかも』
千宙は返事を打った。
『桑原と正木さんは家に帰った?』
『正木さんを送って、もう帰った』
『帰ってるけど、眠れなくて困ってる』
ひとまず2人とも帰宅しているとわかって、未子は安心した。
『未子さんと部長も帰ってる?』
桑原をはじめ、他のメンバーは、まだ山下家が火事に遭ったことを知らない。未子は帰ろうにも帰ることができないのだ。
『今から帰る』
千宙はそう返事をして、スマホをポケットの中に戻した。
「未子、もう夜中だ。未子が嫌じゃなかったら、家に来る?」
「え……?」
「家に泊まって、明日の朝、いっしょに警察に行こう」
千宙の申し出は嬉しかった。他に行くあてもないので、病院から出て千宙の家に移動することにした。
千宙の家は、山下家から5キロほど離れたところにあるマンションの一室である。千宙が玄関の鍵を開けて家の中に入ると、深夜2時だというのにリビングルームの明かりがついていた。
「ただいま」
千宙が声をかけると、中からふっくらした中年の女性が出て来た。
「ちょっと千宙、こんな時間までどこに……えっ」
女性は大きな目をさらに大きくして、未子を見た。驚いて口元にあてた手には厚みがあり、指もふくふくしている。
「あんた、女の子を家に連れ込んでっ」
「何言ってんの。この子はクラスメイトの山下未子さん。ほら、火事のニュースがあったでしょ。そこの家の子」
「ええっ!?」
「いろいろあって大変だから、今日泊めるから」
「えっ、ちょっと、大丈夫なの? あんた、変なことしない?」
「最初に心配するところがそこなの?」
千宙は呆れたまなざしを母親に向けた。千宙の母親は、改めて未子を見た。
「山下未子ちゃん、ね。今日は夜も遅いし、休んだほうがいいわ。着替えとか、何も持ってないわよね。お風呂抜いちゃったから、シャワー浴びていらっしゃい。私の使っていない服出しておくわ」
「母さんのサイズ、合わないだろ」
「失礼な。フリーサイズなんだから。買ったまま着てない服があるのよね~。安売りしてるとつい買っちゃうんだけど、着るタイミングがなかなかなくて、そのまま箪笥の肥やしに……安いと買ったほうがお得な気がするんだもん。無駄遣いなんかじゃないんだから」
「ほほほ」と笑いながら、千宙の母親は奥の寝室に入っていった。千宙は小さくため息をついて、未子に言った。
「ごめん、うるさくて」
「う、ううんっ。なんていうか……」
未子は千宙の母親の心を感じ取っていた。温かい、丸い心。とげがない。それが、千宙と同じ。優しい人。
ぽっちゃりしているが、大きな目は千宙とそっくりだ。笑顔のとても愛らしい人。
少しして、千宙の母親は着替えを持って戻ってきた。
「さ、シャワー浴びるとすっきりするわ。未子ちゃんのあと、あんたも入るのよ。汗臭いから」
千宙は少しムッとして、
「わかってるよ」
と言った。未子の前で「汗臭い」と言われてことが恥ずかしかったようだ。
「じゃ、私は寝るから。お父さんも寝てるしね。もしお腹すいてるんだったら、冷凍ならなんかあるから、適当に食べてね。おやすみ~」
千宙の母親は手を振って寝室に入っていった。
細かいこと、まったく訊かれなかった。
急に家に行ったら、何か言われるんじゃないかと緊張していた未子だが、拍子抜けした。千宙の家に向かう道すがら、心配する未子に、「大丈夫だから」と千宙が言っていたのは、こういうことだったのか。
「未子、風呂場こっちだから」
千宙は、洗面台と洗濯機のある脱衣所に未子を案内すると、「リビングにいるよ」と言って出て行った。
ドアが閉まると、未子はまだ緊張感を拭えないまま、服を脱いだ。汗でベトベトになっている。
シャワーを浴びているとき、未子は、男物のシャンプーとトリートメント、髭剃りが置いてあることに気が付いた。
千宙はこれを使っているのかな。想像したら、なんだか恥ずかしくなった。
ささっと髪と身体を洗って、未子は浴室から出た。千宙の母親はTシャツとズボン、下着のパンツは置いていてくれたが、ブラジャーはなかった。未子はAカップである。
……なくても、大丈夫だけど。
ブラジャーをつけないで千宙の部屋に泊まるのかと思うと、少し気まずい。
未子はフェイスタオルを頭に被って、リビングルームに戻った。
「千宙、お風呂空いたよ」
「うん……」
千宙は椅子に座ってスマホをいじっていた。アプリで将棋をしていたのだ。風呂場から戻って来た未子を見るなり、スマホをテーブルに置いて立ち上がった。
「髪、ビショビショじゃん」
千宙は未子の頭の上のタオルを持って、未子の髪の毛をわしわし拭き始めた。未子は紙の毛先から飛んでくる滴に我慢できずに目を閉じた。
「ちゃんと乾かさないと……」
千宙はふと、未子の細い首に張り付いている髪の毛に気が付いた。その髪の先に、浮き出た鎖骨がある。
改めて、未子の身体の細さを感じる。それだけではない。Tシャツで隠されているのものの、胸元にある小さな突起に気が付いて、千宙の手が止まった。
ヤバい。
千宙の心の声を聞いて、未子は目を開けた。
「え……?
」
「風呂行ってくる」
千宙は顔を隠して風呂場に行ってしまった。
耳まで赤くなって見えたのは気のせい?
未子は自分で髪を拭きながら、さっきまで千宙が座っていた椅子に座った。
もう、夜は深い。なんて長い一日なんだろう。
……あずみは、どうなったのか。
逃げることができたのだろうか。反対に、波間さんは捕まってしまったのか。
波間さんが璃星を殺さなければ、璃星が波間さんを殺すかもしれない。
璃星のことは許せない。山下のおじさんとおばさんの仇だ。でも……。
璃星は、本当に私のお姉ちゃんなの……?
確かめたい。怖い。自分が迷っている間にも、璃星も波間も進んでいく。誰も待ってはくれない。
……みーこ。
「えっ」
かすかに聞こえた、あずみの声。どこからか呼んでいる。でも、近くにいるわけではない。
……みーこ、お願い。聞いて。璃星を止めて。
「……あずみ?」
璃星を、一人にしないで。
魂を振り絞った、痛みを伴うような願い。あずみの声が届くと同時に、未子の胸が強く痛む。あずみの痛み、苦しみ、悲しみが伝わってくる。
璃星への愛。それが強いが故に、璃星に迫る危険に対して強烈な不安を抱いている。
「あずみ、どこにいるの」
未子の問いかけに、あずみは答えない。
未子は知っている。自分は、人の心の声を聞くことはできても、自分の心の声を届けることはできないと。一方通行なのだ。
だが、今、あずみが危険な状態にあるのはわかった。おそらく、波間に捕まったのだ。
このままではあずみが殺される。
「千宙……」
未子が呼ぶと、千宙はパチッと目を覚ました。浅い眠りの中にいたようだ。
「未子」
ふと手のぬくもりを感じた。眠っている間中、ずっと千宙に手を握られていたらしい。
「起きれる?」
「うん」
未子は千宙に支えられて、身体を起こした。
まだ、頭がボーッとする。しかし、かすかに声を聞いた。女の子の声。
誰かが、私を呼ぶ声。
「……千宙、あずみはどうなったのかな」
未子に訊ねられて、千宙はズボンのポケットからスマホを取り出した。グループラインに、桑原からメッセージが届いている。
『児玉あずみがいなくなった』
『波間さんもいない』
『警察に行ったけど、すぐ捜してくれる感じじゃなかった』
続けて、秀佳のメッセージも入っていた。
『あずみは慈盛組の組員の娘だし、半グレともつながりがあるから、ちょっといなくなったからって事件だと思われないのかも』
千宙は返事を打った。
『桑原と正木さんは家に帰った?』
『正木さんを送って、もう帰った』
『帰ってるけど、眠れなくて困ってる』
ひとまず2人とも帰宅しているとわかって、未子は安心した。
『未子さんと部長も帰ってる?』
桑原をはじめ、他のメンバーは、まだ山下家が火事に遭ったことを知らない。未子は帰ろうにも帰ることができないのだ。
『今から帰る』
千宙はそう返事をして、スマホをポケットの中に戻した。
「未子、もう夜中だ。未子が嫌じゃなかったら、家に来る?」
「え……?」
「家に泊まって、明日の朝、いっしょに警察に行こう」
千宙の申し出は嬉しかった。他に行くあてもないので、病院から出て千宙の家に移動することにした。
千宙の家は、山下家から5キロほど離れたところにあるマンションの一室である。千宙が玄関の鍵を開けて家の中に入ると、深夜2時だというのにリビングルームの明かりがついていた。
「ただいま」
千宙が声をかけると、中からふっくらした中年の女性が出て来た。
「ちょっと千宙、こんな時間までどこに……えっ」
女性は大きな目をさらに大きくして、未子を見た。驚いて口元にあてた手には厚みがあり、指もふくふくしている。
「あんた、女の子を家に連れ込んでっ」
「何言ってんの。この子はクラスメイトの山下未子さん。ほら、火事のニュースがあったでしょ。そこの家の子」
「ええっ!?」
「いろいろあって大変だから、今日泊めるから」
「えっ、ちょっと、大丈夫なの? あんた、変なことしない?」
「最初に心配するところがそこなの?」
千宙は呆れたまなざしを母親に向けた。千宙の母親は、改めて未子を見た。
「山下未子ちゃん、ね。今日は夜も遅いし、休んだほうがいいわ。着替えとか、何も持ってないわよね。お風呂抜いちゃったから、シャワー浴びていらっしゃい。私の使っていない服出しておくわ」
「母さんのサイズ、合わないだろ」
「失礼な。フリーサイズなんだから。買ったまま着てない服があるのよね~。安売りしてるとつい買っちゃうんだけど、着るタイミングがなかなかなくて、そのまま箪笥の肥やしに……安いと買ったほうがお得な気がするんだもん。無駄遣いなんかじゃないんだから」
「ほほほ」と笑いながら、千宙の母親は奥の寝室に入っていった。千宙は小さくため息をついて、未子に言った。
「ごめん、うるさくて」
「う、ううんっ。なんていうか……」
未子は千宙の母親の心を感じ取っていた。温かい、丸い心。とげがない。それが、千宙と同じ。優しい人。
ぽっちゃりしているが、大きな目は千宙とそっくりだ。笑顔のとても愛らしい人。
少しして、千宙の母親は着替えを持って戻ってきた。
「さ、シャワー浴びるとすっきりするわ。未子ちゃんのあと、あんたも入るのよ。汗臭いから」
千宙は少しムッとして、
「わかってるよ」
と言った。未子の前で「汗臭い」と言われてことが恥ずかしかったようだ。
「じゃ、私は寝るから。お父さんも寝てるしね。もしお腹すいてるんだったら、冷凍ならなんかあるから、適当に食べてね。おやすみ~」
千宙の母親は手を振って寝室に入っていった。
細かいこと、まったく訊かれなかった。
急に家に行ったら、何か言われるんじゃないかと緊張していた未子だが、拍子抜けした。千宙の家に向かう道すがら、心配する未子に、「大丈夫だから」と千宙が言っていたのは、こういうことだったのか。
「未子、風呂場こっちだから」
千宙は、洗面台と洗濯機のある脱衣所に未子を案内すると、「リビングにいるよ」と言って出て行った。
ドアが閉まると、未子はまだ緊張感を拭えないまま、服を脱いだ。汗でベトベトになっている。
シャワーを浴びているとき、未子は、男物のシャンプーとトリートメント、髭剃りが置いてあることに気が付いた。
千宙はこれを使っているのかな。想像したら、なんだか恥ずかしくなった。
ささっと髪と身体を洗って、未子は浴室から出た。千宙の母親はTシャツとズボン、下着のパンツは置いていてくれたが、ブラジャーはなかった。未子はAカップである。
……なくても、大丈夫だけど。
ブラジャーをつけないで千宙の部屋に泊まるのかと思うと、少し気まずい。
未子はフェイスタオルを頭に被って、リビングルームに戻った。
「千宙、お風呂空いたよ」
「うん……」
千宙は椅子に座ってスマホをいじっていた。アプリで将棋をしていたのだ。風呂場から戻って来た未子を見るなり、スマホをテーブルに置いて立ち上がった。
「髪、ビショビショじゃん」
千宙は未子の頭の上のタオルを持って、未子の髪の毛をわしわし拭き始めた。未子は紙の毛先から飛んでくる滴に我慢できずに目を閉じた。
「ちゃんと乾かさないと……」
千宙はふと、未子の細い首に張り付いている髪の毛に気が付いた。その髪の先に、浮き出た鎖骨がある。
改めて、未子の身体の細さを感じる。それだけではない。Tシャツで隠されているのものの、胸元にある小さな突起に気が付いて、千宙の手が止まった。
ヤバい。
千宙の心の声を聞いて、未子は目を開けた。
「え……?
」
「風呂行ってくる」
千宙は顔を隠して風呂場に行ってしまった。
耳まで赤くなって見えたのは気のせい?
未子は自分で髪を拭きながら、さっきまで千宙が座っていた椅子に座った。
もう、夜は深い。なんて長い一日なんだろう。
……あずみは、どうなったのか。
逃げることができたのだろうか。反対に、波間さんは捕まってしまったのか。
波間さんが璃星を殺さなければ、璃星が波間さんを殺すかもしれない。
璃星のことは許せない。山下のおじさんとおばさんの仇だ。でも……。
璃星は、本当に私のお姉ちゃんなの……?
確かめたい。怖い。自分が迷っている間にも、璃星も波間も進んでいく。誰も待ってはくれない。
……みーこ。
「えっ」
かすかに聞こえた、あずみの声。どこからか呼んでいる。でも、近くにいるわけではない。
……みーこ、お願い。聞いて。璃星を止めて。
「……あずみ?」
璃星を、一人にしないで。
魂を振り絞った、痛みを伴うような願い。あずみの声が届くと同時に、未子の胸が強く痛む。あずみの痛み、苦しみ、悲しみが伝わってくる。
璃星への愛。それが強いが故に、璃星に迫る危険に対して強烈な不安を抱いている。
「あずみ、どこにいるの」
未子の問いかけに、あずみは答えない。
未子は知っている。自分は、人の心の声を聞くことはできても、自分の心の声を届けることはできないと。一方通行なのだ。
だが、今、あずみが危険な状態にあるのはわかった。おそらく、波間に捕まったのだ。
このままではあずみが殺される。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
インター・フォン
ゆずさくら
ホラー
家の外を何気なく見ているとインターフォンに誰がいて、何か細工をしているような気がした。
俺は慌てて外に出るが、誰かを見つけられなかった。気になってインターフォンを調べていくのだが、インターフォンに正体のわからない人物の映像が残り始める。
ゾバズバダドガ〜歯充烏村の呪い〜
ディメンションキャット
ホラー
主人公、加賀 拓斗とその友人である佐々木 湊が訪れたのは外の社会とは隔絶された集落「歯充烏村」だった。
二人は村長から村で過ごす上で、絶対に守らなければならない奇妙なルールを伝えられる。
「人の名前は絶対に濁点を付けて呼ばなければならない」
支離滅裂な言葉を吐き続ける老婆や鶏を使ってアートをする青年、呪いの神『ゾバズバダドガ』。異常が支配するこの村で、次々に起こる矛盾だらけの事象。狂気に満ちた村が徐々に二人を蝕み始めるが、それに気付かない二人。
二人は無事に「歯充烏村」から抜け出せるのだろうか?
おじさん
Q太郎次郎三郎
ホラー
僕の家族にはおじさんがいる。
つまり、母の弟だ。
おじさんは、働いてない。
でも、40代なのに20代にしか見えない。
怒る事も無く悲しむ事も知らないおじさんだ。
でも、僕がイジメで自殺して豹変したようだ。
ここからはおじさんの俺が日記を書く。
甥の守をイジメていた5人組を全員殺した。
スモールに出会い。
スモールカードに入れた。
しかし、主犯格はまだ生きていた。
仲間が消えて不登校になっていた。
夜中にコンビニに行く以外は。
俺は、コンビニで主犯格をバールで殺した。
俺は、逮捕されたが釈放。
何故って?最初からスモールに交渉していた。
6人分のスモールカードをくれと。
そして接近して来たサイコパス女に一億円でスモールカードを譲った。
わたしは、6人用のスモールカードを手に入れた。
例のごとく山奥に死体を埋めに行くと6人は生きていた。
そこで、わたしは自分の自称拷問部屋に6人を連れて行って後は内緒。
俺は、一億円を姉夫婦に渡すと翌日に自殺した。
甥よ、一人にはしない。
信者奪還
ゆずさくら
ホラー
直人は太位無教の信者だった。しかし、あることをきっかけに聖人に目をつけられる。聖人から、ある者の獲得を迫られるが、直人はそれを拒否してしまう。教団に逆らった為に監禁された直人の運命は、ひょんなことから、あるトラック運転手に託されることになる……
#この『村』を探して下さい
案内人
ホラー
『この村を探して下さい』。これは、とある某匿名掲示板で見つけた書き込みです。全ては、ここから始まりました。
この物語は私の手によって脚色されています。読んでも発狂しません。
貴方は『■■■』の正体が見破れますか?
迷い家と麗しき怪画〜雨宮健の心霊事件簿〜②
蒼琉璃
ホラー
――――今度の依頼人は幽霊?
行方不明になった高校教師の有村克明を追って、健と梨子の前に現れたのは美しい女性が描かれた絵画だった。そして15年前に島で起こった残酷な未解決事件。点と線を結ぶ時、新たな恐怖の幕開けとなる。
健と梨子、そして強力な守護霊の楓ばぁちゃんと共に心霊事件に挑む!
※雨宮健の心霊事件簿第二弾!
※毎回、2000〜3000前後の文字数で更新します。
※残酷なシーンが入る場合があります。
※Illustration Suico様(@SuiCo_0)
花の檻
蒼琉璃
ホラー
東京で連続して起きる、通称『連続種死殺人事件』は人々を恐怖のどん底に落としていた。
それが明るみになったのは、桜井鳴海の死が白昼堂々渋谷のスクランブル交差点で公開処刑されたからだ。
唯一の身内を、心身とも殺された高階葵(たかしなあおい)による、異能復讐物語。
刑事鬼頭と犯罪心理学者佐伯との攻防の末にある、葵の未来とは………。
Illustrator がんそん様 Suico様
※ホラーミステリー大賞作品。
※グロテスク・スプラッター要素あり。
※シリアス。
※ホラーミステリー。
※犯罪描写などがありますが、それらは悪として書いています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる