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D.D.クエスト
まさかの黒幕!?
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場面は変わり、四人は城の前で佇んでいた。彼らの目の前には国王のものであろう大きな城が四人を見下ろしている。
「ここが城ね・・・とりあえず目星でも振っておこうかしら。ダイスの出目は・・・43、判定は成功よ」
「『石造りの大きな城がプレイヤーの眼前に広がっている。その入り口であろう大きな門の前には兵士が複数人立っている。おそらく門番であろう。彼らはこちらの存在に気がついたようで一人がこちらに近づいてきた』」
『ここで何をしているんだ?この城に何か用事があってきたのか?』
「僕たちは東の洞窟に向かうために必要と聞いて関所の通行手形をこの城に貰いに来たんだ」
『なるほど、姫様の一件を聞いてここまで来たと言うことか。それなら私が城の中を案内しよう。国王様がお前達のような勇気ある者をお持ちになっている』
「『こうして兵士の案内のもと四人のプレイヤーは国王がいるという王の間へと通された』」
四人の画面は再び移り変わり、四人は豪華な装飾がなされた場所に佇んでいた。中央には大きな玉座があり、部屋の壁際には何人もの兵士が仰々しく佇んでいる。四人は今、王の間にいるのである。
すると兵士の一人が敬礼!と叫び他の兵士も一斉に敬礼をし始めた。そして四人の右手側から豪華な服装と金色に輝く王冠を冠した国王らしき男と、礼装に身を包み背筋を真っ直ぐに伸ばした細身の男が現れた。
そして突然アプゥは何かのダイスを振った。出た数字を見てなるほどと呟くと何事もなかったように小さくため息をついた。
「GM、今のダイスは何だよ」
「うん?いや、気にしなくて良いよ。たいしたことじゃないからね」
「何それ?」
「すごく気になります」
国王が玉座に座ると四人へと視線を向ける。そして深いため息をつくとおもむろに話始める。
『お主達が東の洞窟に向かうためにここに関所の通行手形をとりにきた、と言う話は先程聞いた。我が娘を救ってくれると言うなら是非ともと私は考えている。しかし、あの洞窟には恐ろしいモンスターが多くいると聞く。それ相応の実力のある者で無ければ命を落としてしまうであろう。事実、我が国の兵隊をいくつか向かわせたが誰一人として帰ってこないのだ』
「そんな危険な場所に私たち四人で行って大丈夫でしょうか・・・」
「いや、逆に考えるんだ。四人で突破できる位のゲーム難易度なはずだから、国王が送ったって言う兵隊が相当弱かったってことだろ。きっとろくな装備も与えずに送り込んだんだぜ。半裸で棍棒だけとか」
「原始人じゃないんだから。そこに並んでいる兵士達もしっかりとした装備しているでしょう」
「見た目だけかもしれないだろう。あんな厳つい装備しているけど実際は段ボールでできているかもしれない。もしくは自分の牙城だけは守り抜くために城にいる兵士だけ良い装備しているとかな。」
「国王に問題があると言うよりも兵士に問題がある可能性があるわよ。いいかげんな訓練しか受けてなくていざって言うときには役に立たないような兵士しかいなかったとかね。そもそも兵士が優秀だったなら姫も攫われずにすんだかもしれないわ。そういう意味でも兵士の方に問題があると思うけれど」
「兵士に問題があるのはそれを管理する人、つまり大臣に問題があるんじゃないかな?こういう仕事は国王と言うより大臣の仕事だろうしね。中間管理職はその立場上、上司の顔色を窺ったり部下の管理を行なったりしてストレスがたまるから、どこかしら無理がたたって不備が生じたりするものだよ」
「一概に誰が悪いとか問題があるとかは言えないと思います。あえて言うならこういう状況が起こってしまったこと自体が問題だと思いますから・・・」
「こんなことが起こった原因・・・姫君に問題があるのか!」
「確かに姫さえいなければこんなことにはならなかったわね・・・」
「おいおいまさかのお姫様黒幕疑惑か!それは面白いな!」
「あの、私そういう意味で言ったんじゃ・・・」
「そんなことはいいから国王の話をしっかりと聞いてくれないかな!?話が進まないんだけど!」
そうアプゥに言われ、またあんたのせいよとF2はレッドを小突く。俺のせいなのか?とレッドは肩をすくめた。
「ここが城ね・・・とりあえず目星でも振っておこうかしら。ダイスの出目は・・・43、判定は成功よ」
「『石造りの大きな城がプレイヤーの眼前に広がっている。その入り口であろう大きな門の前には兵士が複数人立っている。おそらく門番であろう。彼らはこちらの存在に気がついたようで一人がこちらに近づいてきた』」
『ここで何をしているんだ?この城に何か用事があってきたのか?』
「僕たちは東の洞窟に向かうために必要と聞いて関所の通行手形をこの城に貰いに来たんだ」
『なるほど、姫様の一件を聞いてここまで来たと言うことか。それなら私が城の中を案内しよう。国王様がお前達のような勇気ある者をお持ちになっている』
「『こうして兵士の案内のもと四人のプレイヤーは国王がいるという王の間へと通された』」
四人の画面は再び移り変わり、四人は豪華な装飾がなされた場所に佇んでいた。中央には大きな玉座があり、部屋の壁際には何人もの兵士が仰々しく佇んでいる。四人は今、王の間にいるのである。
すると兵士の一人が敬礼!と叫び他の兵士も一斉に敬礼をし始めた。そして四人の右手側から豪華な服装と金色に輝く王冠を冠した国王らしき男と、礼装に身を包み背筋を真っ直ぐに伸ばした細身の男が現れた。
そして突然アプゥは何かのダイスを振った。出た数字を見てなるほどと呟くと何事もなかったように小さくため息をついた。
「GM、今のダイスは何だよ」
「うん?いや、気にしなくて良いよ。たいしたことじゃないからね」
「何それ?」
「すごく気になります」
国王が玉座に座ると四人へと視線を向ける。そして深いため息をつくとおもむろに話始める。
『お主達が東の洞窟に向かうためにここに関所の通行手形をとりにきた、と言う話は先程聞いた。我が娘を救ってくれると言うなら是非ともと私は考えている。しかし、あの洞窟には恐ろしいモンスターが多くいると聞く。それ相応の実力のある者で無ければ命を落としてしまうであろう。事実、我が国の兵隊をいくつか向かわせたが誰一人として帰ってこないのだ』
「そんな危険な場所に私たち四人で行って大丈夫でしょうか・・・」
「いや、逆に考えるんだ。四人で突破できる位のゲーム難易度なはずだから、国王が送ったって言う兵隊が相当弱かったってことだろ。きっとろくな装備も与えずに送り込んだんだぜ。半裸で棍棒だけとか」
「原始人じゃないんだから。そこに並んでいる兵士達もしっかりとした装備しているでしょう」
「見た目だけかもしれないだろう。あんな厳つい装備しているけど実際は段ボールでできているかもしれない。もしくは自分の牙城だけは守り抜くために城にいる兵士だけ良い装備しているとかな。」
「国王に問題があると言うよりも兵士に問題がある可能性があるわよ。いいかげんな訓練しか受けてなくていざって言うときには役に立たないような兵士しかいなかったとかね。そもそも兵士が優秀だったなら姫も攫われずにすんだかもしれないわ。そういう意味でも兵士の方に問題があると思うけれど」
「兵士に問題があるのはそれを管理する人、つまり大臣に問題があるんじゃないかな?こういう仕事は国王と言うより大臣の仕事だろうしね。中間管理職はその立場上、上司の顔色を窺ったり部下の管理を行なったりしてストレスがたまるから、どこかしら無理がたたって不備が生じたりするものだよ」
「一概に誰が悪いとか問題があるとかは言えないと思います。あえて言うならこういう状況が起こってしまったこと自体が問題だと思いますから・・・」
「こんなことが起こった原因・・・姫君に問題があるのか!」
「確かに姫さえいなければこんなことにはならなかったわね・・・」
「おいおいまさかのお姫様黒幕疑惑か!それは面白いな!」
「あの、私そういう意味で言ったんじゃ・・・」
「そんなことはいいから国王の話をしっかりと聞いてくれないかな!?話が進まないんだけど!」
そうアプゥに言われ、またあんたのせいよとF2はレッドを小突く。俺のせいなのか?とレッドは肩をすくめた。
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