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D.D.クエスト
マスター、酒を一杯・・・
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「最初の分かれ道が右、次は左から二番目、最後は案内板を見ればわかる、ねぇ」
「なかなか有益な情報だったね。それじゃあ最後は酒場の主人かな」
酒場のマスターである大柄な男はさっきまでいた小柄な男が飲んでいた酒のグラスを回収して洗っている。
「ここは俺に任せろ!同じマスターとして心が通じ合っているはずだ!」
「あんたの職業のマスターって酒場のマスターのことだったの?」
「いや、違うけど。まあ細かいことは良いんだよ!マスター、最近調子はどうよ?儲かってる?」
『ああ、他国からの客も集まっているから商売は繁盛しているよ。ただそのせいか最近物騒な事件を耳にしてな。兄さん方も気をつけた方が良いよ』
そう言うと酒場のマスターは再び黙々とグラスや皿などの食器を洗い始めた。
「・・・終わり?物騒な事件って何だよ、教えてくれないのか」
「GM、〈言いくるめ〉で振るわ」
「却下」
「それじゃあ〈説得〉で振らせてもらうかな」
「却下」
「それじゃあ〈信用〉か?」
「それも却下」
「もしかして教えてくれないとかか?こんな思わせぶりなこと言ってそんなことあるのかよ」
「君達技能に頼りすぎだよ?TRPGなんだからもっと状況を考えなくちゃ」
「ま、まさかここで遂に色仕掛けを使用するときが・・・!」
「私は嫌よ!絶対にやらないから!」
「おいおい、その姿で色仕掛けやらないはないだろう。色仕掛けをするために作られたような容姿なのに」
「好きでこんな容姿しているわけじゃないから!質問の結果この姿になっただけよ!」
「あの、おそらく何か注文しなければならないんじゃないでしょうか?ここ酒場ですし」
まりもの言葉を聞いたレッドとF2はお互い顔を見合わせるとなるほどと言って手を叩いた。
「それじゃあ何か注文しましょうか。マスターとりあえず一番安いお酒を一杯お願い」
『一杯10G(ゴールド)だな』
「俺はロマネコンティで」
『兄ちゃんのは100万Gだ』
「やっぱりそいつと同じやつ一杯で」
F2とレッドに続いてエストとまりもも同じものを注文する。
「お金は少し節約したいわね。〈値切り〉を使用するわ」
「僕も〈値切り〉を使うよ」
F2とエストの二人はダイスを振った。出目はそれぞれ42・38であった。
「成功よ。私たちお金があまり無いのよ、少しまけてくれない?」
『わかったよ。四人で28Gでいいよ』
「僕も成功だ!もう一声!これから姫を救わないといけないんだ!」
『しゃーないな、四人で20Gだ』
「さらに安くしてもらうためにここで色仕掛けを・・・」
「やらないって言ってんでしょう!」
四人は一人5Gずつ出して酒場のマスターに手渡すと、すぐに酒の入ったボトルを持ってきた。
「あれ、ここで飲むわけじゃないのか」
「このお酒はアイテムなんですね。『グラ-ル酒:飲むとさわやかな喉越しと広がる甘辛さが人気の地酒。ただし飲み過ぎに注意。HPを1D2回復。』らしいです」
「そんなことよりおっさん、注文したんだから物騒な事件ってやつを教えてくれよ」
『ここ最近この町で次々と人が襲われているんだ。しかも町の住民だけでなく他国からやってきた旅人や騎士達もだ。襲われた奴らは皆重傷で病院送りさ』
「確かに物騒な事件だね。姫君が攫われただけでなく傷害事件も思っているなんて・・・」
『襲われた奴らは皆口々に言うんだ、黒マントには気をつけろってな。うちも連れが怖がっちまって一人で外に出たくないって言うんだ。全く物騒な世の中になっちまった』
「黒マントによる障害事件てところかしら。これも解決する必要があるわね」
「とりあえずこれで情報収集はお終いかな」
「そうね、ここを出て城に向かいましょう」
四人は酒場のマスターに礼を言うと酒場を後にした。
「なかなか有益な情報だったね。それじゃあ最後は酒場の主人かな」
酒場のマスターである大柄な男はさっきまでいた小柄な男が飲んでいた酒のグラスを回収して洗っている。
「ここは俺に任せろ!同じマスターとして心が通じ合っているはずだ!」
「あんたの職業のマスターって酒場のマスターのことだったの?」
「いや、違うけど。まあ細かいことは良いんだよ!マスター、最近調子はどうよ?儲かってる?」
『ああ、他国からの客も集まっているから商売は繁盛しているよ。ただそのせいか最近物騒な事件を耳にしてな。兄さん方も気をつけた方が良いよ』
そう言うと酒場のマスターは再び黙々とグラスや皿などの食器を洗い始めた。
「・・・終わり?物騒な事件って何だよ、教えてくれないのか」
「GM、〈言いくるめ〉で振るわ」
「却下」
「それじゃあ〈説得〉で振らせてもらうかな」
「却下」
「それじゃあ〈信用〉か?」
「それも却下」
「もしかして教えてくれないとかか?こんな思わせぶりなこと言ってそんなことあるのかよ」
「君達技能に頼りすぎだよ?TRPGなんだからもっと状況を考えなくちゃ」
「ま、まさかここで遂に色仕掛けを使用するときが・・・!」
「私は嫌よ!絶対にやらないから!」
「おいおい、その姿で色仕掛けやらないはないだろう。色仕掛けをするために作られたような容姿なのに」
「好きでこんな容姿しているわけじゃないから!質問の結果この姿になっただけよ!」
「あの、おそらく何か注文しなければならないんじゃないでしょうか?ここ酒場ですし」
まりもの言葉を聞いたレッドとF2はお互い顔を見合わせるとなるほどと言って手を叩いた。
「それじゃあ何か注文しましょうか。マスターとりあえず一番安いお酒を一杯お願い」
『一杯10G(ゴールド)だな』
「俺はロマネコンティで」
『兄ちゃんのは100万Gだ』
「やっぱりそいつと同じやつ一杯で」
F2とレッドに続いてエストとまりもも同じものを注文する。
「お金は少し節約したいわね。〈値切り〉を使用するわ」
「僕も〈値切り〉を使うよ」
F2とエストの二人はダイスを振った。出目はそれぞれ42・38であった。
「成功よ。私たちお金があまり無いのよ、少しまけてくれない?」
『わかったよ。四人で28Gでいいよ』
「僕も成功だ!もう一声!これから姫を救わないといけないんだ!」
『しゃーないな、四人で20Gだ』
「さらに安くしてもらうためにここで色仕掛けを・・・」
「やらないって言ってんでしょう!」
四人は一人5Gずつ出して酒場のマスターに手渡すと、すぐに酒の入ったボトルを持ってきた。
「あれ、ここで飲むわけじゃないのか」
「このお酒はアイテムなんですね。『グラ-ル酒:飲むとさわやかな喉越しと広がる甘辛さが人気の地酒。ただし飲み過ぎに注意。HPを1D2回復。』らしいです」
「そんなことよりおっさん、注文したんだから物騒な事件ってやつを教えてくれよ」
『ここ最近この町で次々と人が襲われているんだ。しかも町の住民だけでなく他国からやってきた旅人や騎士達もだ。襲われた奴らは皆重傷で病院送りさ』
「確かに物騒な事件だね。姫君が攫われただけでなく傷害事件も思っているなんて・・・」
『襲われた奴らは皆口々に言うんだ、黒マントには気をつけろってな。うちも連れが怖がっちまって一人で外に出たくないって言うんだ。全く物騒な世の中になっちまった』
「黒マントによる障害事件てところかしら。これも解決する必要があるわね」
「とりあえずこれで情報収集はお終いかな」
「そうね、ここを出て城に向かいましょう」
四人は酒場のマスターに礼を言うと酒場を後にした。
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