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D.D.クエスト
色仕掛けより言葉仕掛け
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「それじゃあ次はこっちに座っている人に話しかけてみるよ。こんにちは!」
エストが話しかけたのは離れた席に座っていたやせ細った小柄な男である。その見た目から明らかに狡賢さが見うけられるNPCであった。
『やあこんにちは。あんた達、姫君の噂を聞きつけてこの国にやってきたんだろ?それならいい話があるんだよ。聞いていくかい?』
「是非!聞かせてもらえるかな!」
『タダで聞かせるわけにはいかないな・・・何か見返りが無いと』
そう言って小柄な男はひっひっひと不気味に笑った。
「何かむかつく奴だな・・・やっちまうか」
「何であんたはそんなに戦闘したがるのよ!」
「冗談だよ」
「冗談に聞こえないんだけれど?」
「と、とにかくこの人から情報を得るには何かしなければいけないようですね」
「何か何か・・・NPCは狡賢そうなガリガリでチビの男。男男男・・・女?そうか!女だ!きっとこいつは女に飢えているに違いない!F2、まりも、どっちでも良いからこいつに色仕掛けするんだ!いや待て、さっきの騎士のくだりもあるし二段構えで両方・・・!」
「するわけないでしょう!技能使うのよ技能!あんた馬鹿なの!?」
「いやここはあえて技能を使わずに縛りプレイをしてだな・・・」
「やらないわよそんなプレイ!」
「・・・いや縛りプレイってそういうプレイじゃ無くて・・・」
「うるさい!GM!〈言いくるめ〉で振るわ!」
「こういうときこそ〈説得〉の使い所だね!僕は〈説得〉振るよ!」
「じゃ、じゃあ私も」
F2の怒りの表情に若干引きつつ、その勢いに圧され技能の使用を承諾するアプゥ。もっともこの状況において〈言いくるめ〉〈説得〉は有効であるため、ゲーム上問題は無い。ついでに言うなら、この状況は男から話を聞き出せば良いのでレッドの言っていた女性プレイヤーによる色仕掛けも可能である。他の手段としては酒を奢る・お金を渡す・戦闘を行ない勝利する等がある。
「34、成功よ。ちょっとあんたお姫様の一大事なんだから早く教えなさいよ!」
「42、僕も成功だ!あなたの情報によって姫君が救われるかもしれないんです!」
「22、わ、私も成功です。えっと、お、教えてくれなきゃひどいことしますよ・・・!」
「まりもよ、それは説得か?むしろ脅迫なんじゃ・・・」
『そ、そんなに一度に話さないでくれよ!わかった、わかったから教えるよ!』
立て続けに技能判定に成功した三人にまくし立てられ驚いた男は、全くと呟いて嘆息する。
『姫君を攫ったドラゴンがいる洞窟が城を出て東にあるって事は知っているだろう?だがその洞窟へ続く道に原因不明の濃霧が発生しているんだ。しかも道中で分かれ道が三カ所ある。俺はその正しい道を知っている』
「そうかい、それじゃあとっとと教えてくれよ」
『最初の分かれ道、2つの道があるが右の道を選べ。その次は4つの道に分かれている。左から二番目の道が正しい道だ。最後は・・・何だったかな』
「おい!しっかりしてくれよ!まさか最後の道を教えて欲しければ見返り寄越せとかまた言うんじゃないだろうな!?俺たちがさっきどれだけ苦労したか・・・」
「あんたは何もしてないでしょうが」
『すまないが本当に忘れちまったんだ。ただ案内板があったのだけは憶えている。それを見れば正しい道もわかるはずだ』
男はそう言うと手元の酒を一気に飲み干しそそくさとその場から立ち去った。途中で後ろを振り返り四人を見たがすぐに顔を背け酒場から出て行った。
エストが話しかけたのは離れた席に座っていたやせ細った小柄な男である。その見た目から明らかに狡賢さが見うけられるNPCであった。
『やあこんにちは。あんた達、姫君の噂を聞きつけてこの国にやってきたんだろ?それならいい話があるんだよ。聞いていくかい?』
「是非!聞かせてもらえるかな!」
『タダで聞かせるわけにはいかないな・・・何か見返りが無いと』
そう言って小柄な男はひっひっひと不気味に笑った。
「何かむかつく奴だな・・・やっちまうか」
「何であんたはそんなに戦闘したがるのよ!」
「冗談だよ」
「冗談に聞こえないんだけれど?」
「と、とにかくこの人から情報を得るには何かしなければいけないようですね」
「何か何か・・・NPCは狡賢そうなガリガリでチビの男。男男男・・・女?そうか!女だ!きっとこいつは女に飢えているに違いない!F2、まりも、どっちでも良いからこいつに色仕掛けするんだ!いや待て、さっきの騎士のくだりもあるし二段構えで両方・・・!」
「するわけないでしょう!技能使うのよ技能!あんた馬鹿なの!?」
「いやここはあえて技能を使わずに縛りプレイをしてだな・・・」
「やらないわよそんなプレイ!」
「・・・いや縛りプレイってそういうプレイじゃ無くて・・・」
「うるさい!GM!〈言いくるめ〉で振るわ!」
「こういうときこそ〈説得〉の使い所だね!僕は〈説得〉振るよ!」
「じゃ、じゃあ私も」
F2の怒りの表情に若干引きつつ、その勢いに圧され技能の使用を承諾するアプゥ。もっともこの状況において〈言いくるめ〉〈説得〉は有効であるため、ゲーム上問題は無い。ついでに言うなら、この状況は男から話を聞き出せば良いのでレッドの言っていた女性プレイヤーによる色仕掛けも可能である。他の手段としては酒を奢る・お金を渡す・戦闘を行ない勝利する等がある。
「34、成功よ。ちょっとあんたお姫様の一大事なんだから早く教えなさいよ!」
「42、僕も成功だ!あなたの情報によって姫君が救われるかもしれないんです!」
「22、わ、私も成功です。えっと、お、教えてくれなきゃひどいことしますよ・・・!」
「まりもよ、それは説得か?むしろ脅迫なんじゃ・・・」
『そ、そんなに一度に話さないでくれよ!わかった、わかったから教えるよ!』
立て続けに技能判定に成功した三人にまくし立てられ驚いた男は、全くと呟いて嘆息する。
『姫君を攫ったドラゴンがいる洞窟が城を出て東にあるって事は知っているだろう?だがその洞窟へ続く道に原因不明の濃霧が発生しているんだ。しかも道中で分かれ道が三カ所ある。俺はその正しい道を知っている』
「そうかい、それじゃあとっとと教えてくれよ」
『最初の分かれ道、2つの道があるが右の道を選べ。その次は4つの道に分かれている。左から二番目の道が正しい道だ。最後は・・・何だったかな』
「おい!しっかりしてくれよ!まさか最後の道を教えて欲しければ見返り寄越せとかまた言うんじゃないだろうな!?俺たちがさっきどれだけ苦労したか・・・」
「あんたは何もしてないでしょうが」
『すまないが本当に忘れちまったんだ。ただ案内板があったのだけは憶えている。それを見れば正しい道もわかるはずだ』
男はそう言うと手元の酒を一気に飲み干しそそくさとその場から立ち去った。途中で後ろを振り返り四人を見たがすぐに顔を背け酒場から出て行った。
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