魔法の魔ローダー✿セブンリーファ島建国記(工事中2)

佐藤うわ。

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Ⅳ セブンリーフ新北中同盟女王選定会議

フルエレ復活 下 ②神々の戦いっぽい戦い、姫乃大しゅきシューネさん

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「お、王子こそご無事でしたのね……それに凄くお強く勇敢、皆が怖気づく中、貴方だけが同盟と女王陛下の為に意地を見せられた……尊敬します」
「え、アンタ誰?」

 帰還したウェカ王子の前で豹変してお淑やかになった猫呼ねここを見て、イェラが目を細めた。

「やだなあ猫呼ちゃん大袈裟だよお、それ程でも~~ナハハハ」

 頭を掻いて謙遜する王子だったが、後ろに立つメアの禍々しいオーラはますます巨大化して行く。

「あ、あの後ろ、後ろの方が?」
「ん?」
「あ、あの後ろの方が何か仰りたいそうな」
「あーー、コイツは来世でおヨメさんにする約束したメアだ、よろしくね!」
「は、はぁ?」

 猫呼は怪訝な顔をした。
 ズシャッ
 メアは王子の喜んで良いのか怒って良いのかなんだか分からない台詞を聞いて、綺麗なフォームで前から崩れ落ちた。


 バシーーン! バチーーン!!
 魔法剣を受け太刀する瞬間だけ、魔力を節約する為に消している魔法剣を復活させて弾き返す。そうする度に激しい火花が飛び散り夕闇の空が妖しく光った。

「おいシューネ、一体どこに向かっている? 北じゃ無くて西に向かっていないか?」

 猫弐矢ねこにゃはてっきり船に戻ると思っていた金輪こんりんがどんどんと七葉後川を下流に向かっている事に気付いた。

「ああ、聖帝陛下がご親征遊ばす折に少しでもお役に立てる様に地形の魔法録画をしておこうと思ってね」
「まだそんな事を言っているのかっ!! フゥーちゃんの疲労を少しは考えろ!」
「私は全然平気ですから。ううっ」

 言ってる直後からふらっと貧血少女の様に倒れそうになるフゥーだった。

「ほらみろ! シューネ帰るんだ!!」
「あともう少しだ」

 外から見ると剣を交える金輪はどんどん不安定さを増し、時折背中の光の輪が消えそうになる事もあった。

『隙ありっ!! うぃいいいいいん、とりゃあっ』

 砂緒は雪乃フルエレの無限の魔力の下、翼を展開させた蛇輪を縦横無尽に操って全方位から金輪を一方的に攻撃を開始していた。
 ガギーーン、バギーーン!!
 剣を交える度に金輪は少しずつダメージを蓄積し、さらに蛇輪は容赦無く攻撃を加えていく。

『フルエレ、奴はもう少しで落ちるでしょう! 観てて下さいこの剣でどんどん追い詰めましょう!!』
『え、ええ……』

 バシイイイッ!!
 背中の光の輪を高速で回転させ、浮遊時以上の速いスピードで飛ぶ金輪は、360度あらゆる方向から浴びせてくる蛇輪の攻撃を必死で防ぎ続けた。

『金輪!!』

 シュパシュパシュパ!!
 カキンカキンカキン!!
 牽制でスキル光の剣を撃つが、やはり全て蛇輪に跳ね返されていく。

『無駄だと分からんのかっ!!』

 全くたじろぐ事無く光剣を真正面から受けながら、蛇輪は剣を振り下ろすが金輪もびゅんっと横に避けた。いつしか蛇輪の背中から生える大きな翼からは黄金の粒子が放出されスピードをさらに増していた。色鮮やかな火花と光を散らし続ける二機のこの天空の戦いは、地上の人々からはさぞ神秘的に見えた事だろう。

『砂緒……なんだか敵の勢いがどんどん落ちているわ』
『ええ! あともう少しで落下しますよ!!』
『その前に、もし通じるなら公式魔法回線で投降を呼び掛けてみない!?』
『なんですと!?』

 どんな敵でも劣勢になると可哀そうに見えてくるフルエレの悪い癖が出て来た。

『嫌ですよ』
『じゃ、私が勝手にしちゃうわっ!』
『あ、コラッではせめて私が交渉します』

 ガキーーン! カキーーーン!!
 ピーーッ
 空中で激しく剣を交える最中、突然金輪に魔法通信の声が響いた。 

『おいコラ、テロリスト! とっとと投降しろボケー、女王陛下のお慈悲じゃ』

 突然の声と乱暴な口調に金輪操縦席内は一瞬無言となったが、すぐに貴城乃シューネが反応した。

『何を言うかっ! 聖都を荒らした貴様らこそがテロリストではないかっ!! 謝罪しろ!』
『だ、そうです通信を終わります!! ボケー』

 プツッ

『ダメよやり直し!』
『エーーッ』

 しかし逆に今度は向こうから返信が来た。

『それだけでは無い! 貴様は万死に値する罪を犯した。我が聖帝陛下のご息女姫乃殿下をかどわかし、あまつさえ……あまつさえその汚らわしい唇で姫殿下の密やかな御口を穢した!!』
『え、砂緒どういう事??』

 一瞬沈黙があった。

『あれは全て奴の妄想です。信じないで下さい』
『嘘では無い!!』
『証拠があるんですかボケー』
『証拠はある!! タコの入った丸い食べ物屋の主人が確実に目撃したと証言した!!』
『しょーも無い事をリサーチするな! 暇か』
『国家の保安上絶対に必要な事だっ!』
『砂緒、蛸の入った丸い食べ物って何? 唇を奪ったってどういう事??』
『だから全部奴の妄想なんです、相手にしてはダメです』
『妄想な訳あるかーーーっ! 雷の少年、私を気絶させ姫殿下を穢した、貴様だけは許さん!!』

 バシイイイイイ!!
 気合の入ったシューネの乾坤一擲の魔法剣が撃ち込まれ、珍しく蛇輪が寸での所でギリギリ受け太刀した。

『そんなに姫乃が好きなんですかあーーーーーっっ!!』

 しかしその直後、受け太刀する蛇輪の翼からさらに大量の金色粒子が放出され、受けた剣を押し返して圧倒した。

『!!??? なんだこの力は、くそっ話を誤魔化すなーーーっ!! 好きとか嫌いとかでは無いわーーっ!!』

 ギリギリの所で剣を受け流す。

『そんなに好きだったら告白すればいいだろうがーーーっっ!!』
『まだ愚弄するかーーー!?』

 二機の機体はきりもみしながら空中で激しく火花を散らし合った。
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