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Ⅳ セブンリーフ新北中同盟女王選定会議
フルエレ復活 中 大ジャンプ② 金髪美少女空を舞う
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「おかしい……銀色は何をしている? どうして真剣勝負をしない??」
「動きもぎこちないままだね」
(確実にセレネくんや砂緒くんは乗っていない、誰か代用操縦者が?)
猫弐矢はそう考えたが、実際には砂緒が操縦しフルエレ待ちだった。
「シューネさま、あそこを! あの金髪の少女……」
(女王陛下、フルエレさま……)
フゥーは自分で告げ口をしてハッとして、猫弐矢の鋭い視線を感じた。
(そうか……フルエレ女王が)
「フゥーくん! 君がつい先程まで所属していた同盟の仮にも女王陛下じゃないか! それをいきなり敵に売る様な事して恥ずかしくないのか!!」
「そ、そういうつもりでは……」
珍しくフゥーが押し黙った。猫弐矢は知らないが、フゥーは同盟の所属の奴隷処か、雪乃フルエレと同じ喫茶猫呼に所属していた同僚でもあった。さすがに猫弐矢に指摘されて恥ずかしさを感じていた。
「フゥー気にするな。君は今立派な神聖連邦帝国の戦士だ! だから雪乃フルエレの事を売った訳じゃない。敵として当然の報告をしたまでだ。猫弐矢くんこそ失言だぞ」
「そうかな?」
しかし素直な猫弐矢はそれ以上言い返す事が出来なかった。シューネの言葉にも一理あると思ったからだ。
「そういう事か。彼女を乗せようと必死だった訳か。彼女が乗れば銀色はいつもの様にパワーアップするのかな? ならばする事は一つ! 彼女を消す!」
シューネが聖都であっさり瞬殺された時は、セレネ×砂緒のコンビだった訳で、仮に雪乃フルエレ×砂緒の搭乗が成立したとして、それがセレネの時程の強さがあるかは未知数であったが、そんな事はシューネはあずかり知らない事だった。
「君って奴はっ!!」
が、その直後雪乃フルエレはジャンプするのに丁度よいSRVの装甲の破片を見つけた。
「この破片に思い切り突っ込めば大ジャンプ出来るわっ! それで砂緒の元に行ける!!」
いつもの様に血が上って他の事に頭が回らなくなった彼女は、まっしぐらに壊れた装甲が作ったジャンプ台に向けて、ブゥンという音さえしないがアクセル全開で全速力で魔輪を突っ込ませた。
「おりゃおりゃおりゃおりゃおりぁ!!!」
『あっ助走を始めました。キャッチします!』
『はい、移動!!』
蛇輪の砂緒はフルエレの大ジャンプを見事キャッチしやすい様に自らひたすら位置を調整した。その姿は野球の野手の様でもあった。
「待ってて砂緒! たああああああああああああああああああ!!」
SRVの破片が作った坂に全速力で突っ込んだフルエレの魔輪は思惑通り、ぴょいいい~んと大ジャンプをした。もちろんそれでも全高25Nメートルの魔呂の操縦席には全然足りない。蛇輪は必死に手を伸ばして彼女を追った。
「アーーーッフルエレさん飛んだッ!」
セレネイェラ始め城の人々も固唾を飲んで見守った。
ふわり……
飛び上がった魔輪は上至点まで来ると自由落下を始めた。それに遅れる様にふわりと金髪の美少女が中を舞った。その時彼女の手がアクセルグリップから離れる瞬間、知らずにアルベルトの指輪諸共スルリと抜け落ちていたが彼女は気付いていない。
「きゃあっ」
それよりも彼女は思いがけず落下する勢いでスカートがふわりとめくれ上がり、真っ白いスラリとした両足が丸見えになって恥ずかしくて無意識に慌てて空中でスカートを押さえた。
『ふざけた真似をっ! スキル金輪!!』
シューネが魔法モニターを凝視して、空中に舞うきらきら輝く金髪のふわふわ美少女をターゲットに選んだ。魔法モニター上で彼女をカーソルに捉え、背中の後光の輪から光の剣がニョキニョキと湧き出る。
「何……!? 姫乃……殿下??」
つい無意識に空中に舞う美少女の顔に注意が向かってしまい、魔法モニターはフルエレの顔をカシャッとアップにした。その時シューネは空中に舞う美少女が彼が密かに慕う神聖連邦帝国聖帝の娘、姫乃ソラーレと瓜二つである事に気付き、一瞬で光輪の攻撃態勢は解除された。
『取った!!』
その直後、蛇輪の掌が空中に舞う雪乃フルエレを優しくだが確実に受け取った。
バシャッ!!
直後に下側のハッチが開き、ライラの座る操縦席に雪乃フルエレは放り込まれた。
『砂緒、ごめんなさい!! 皆に迷惑を掛けたわっ!!』
雪乃フルエレは珍しく乗り込んだ途端に砂緒に全力で謝罪した。
『もういいんです。私は元々フルエレとセレネと猫呼やイェラや七華五華にメランや抱悶ちゃんなどごく一部の女性の安全にしか興味ありませんから。貴方が無事ならそれで良いのです』
多いな! とライラとフルエレは思ったが、何も言わなかった。
『ささっサクッとあのふざけた野郎を倒しますか?』
『そうね、ライラでは代わってくれるかしら?』
「ハッ!」
フルエレに言われてライラはサッと席を譲り、フルエレはいつも砂緒が座る下の座席に座った。
「動きもぎこちないままだね」
(確実にセレネくんや砂緒くんは乗っていない、誰か代用操縦者が?)
猫弐矢はそう考えたが、実際には砂緒が操縦しフルエレ待ちだった。
「シューネさま、あそこを! あの金髪の少女……」
(女王陛下、フルエレさま……)
フゥーは自分で告げ口をしてハッとして、猫弐矢の鋭い視線を感じた。
(そうか……フルエレ女王が)
「フゥーくん! 君がつい先程まで所属していた同盟の仮にも女王陛下じゃないか! それをいきなり敵に売る様な事して恥ずかしくないのか!!」
「そ、そういうつもりでは……」
珍しくフゥーが押し黙った。猫弐矢は知らないが、フゥーは同盟の所属の奴隷処か、雪乃フルエレと同じ喫茶猫呼に所属していた同僚でもあった。さすがに猫弐矢に指摘されて恥ずかしさを感じていた。
「フゥー気にするな。君は今立派な神聖連邦帝国の戦士だ! だから雪乃フルエレの事を売った訳じゃない。敵として当然の報告をしたまでだ。猫弐矢くんこそ失言だぞ」
「そうかな?」
しかし素直な猫弐矢はそれ以上言い返す事が出来なかった。シューネの言葉にも一理あると思ったからだ。
「そういう事か。彼女を乗せようと必死だった訳か。彼女が乗れば銀色はいつもの様にパワーアップするのかな? ならばする事は一つ! 彼女を消す!」
シューネが聖都であっさり瞬殺された時は、セレネ×砂緒のコンビだった訳で、仮に雪乃フルエレ×砂緒の搭乗が成立したとして、それがセレネの時程の強さがあるかは未知数であったが、そんな事はシューネはあずかり知らない事だった。
「君って奴はっ!!」
が、その直後雪乃フルエレはジャンプするのに丁度よいSRVの装甲の破片を見つけた。
「この破片に思い切り突っ込めば大ジャンプ出来るわっ! それで砂緒の元に行ける!!」
いつもの様に血が上って他の事に頭が回らなくなった彼女は、まっしぐらに壊れた装甲が作ったジャンプ台に向けて、ブゥンという音さえしないがアクセル全開で全速力で魔輪を突っ込ませた。
「おりゃおりゃおりゃおりゃおりぁ!!!」
『あっ助走を始めました。キャッチします!』
『はい、移動!!』
蛇輪の砂緒はフルエレの大ジャンプを見事キャッチしやすい様に自らひたすら位置を調整した。その姿は野球の野手の様でもあった。
「待ってて砂緒! たああああああああああああああああああ!!」
SRVの破片が作った坂に全速力で突っ込んだフルエレの魔輪は思惑通り、ぴょいいい~んと大ジャンプをした。もちろんそれでも全高25Nメートルの魔呂の操縦席には全然足りない。蛇輪は必死に手を伸ばして彼女を追った。
「アーーーッフルエレさん飛んだッ!」
セレネイェラ始め城の人々も固唾を飲んで見守った。
ふわり……
飛び上がった魔輪は上至点まで来ると自由落下を始めた。それに遅れる様にふわりと金髪の美少女が中を舞った。その時彼女の手がアクセルグリップから離れる瞬間、知らずにアルベルトの指輪諸共スルリと抜け落ちていたが彼女は気付いていない。
「きゃあっ」
それよりも彼女は思いがけず落下する勢いでスカートがふわりとめくれ上がり、真っ白いスラリとした両足が丸見えになって恥ずかしくて無意識に慌てて空中でスカートを押さえた。
『ふざけた真似をっ! スキル金輪!!』
シューネが魔法モニターを凝視して、空中に舞うきらきら輝く金髪のふわふわ美少女をターゲットに選んだ。魔法モニター上で彼女をカーソルに捉え、背中の後光の輪から光の剣がニョキニョキと湧き出る。
「何……!? 姫乃……殿下??」
つい無意識に空中に舞う美少女の顔に注意が向かってしまい、魔法モニターはフルエレの顔をカシャッとアップにした。その時シューネは空中に舞う美少女が彼が密かに慕う神聖連邦帝国聖帝の娘、姫乃ソラーレと瓜二つである事に気付き、一瞬で光輪の攻撃態勢は解除された。
『取った!!』
その直後、蛇輪の掌が空中に舞う雪乃フルエレを優しくだが確実に受け取った。
バシャッ!!
直後に下側のハッチが開き、ライラの座る操縦席に雪乃フルエレは放り込まれた。
『砂緒、ごめんなさい!! 皆に迷惑を掛けたわっ!!』
雪乃フルエレは珍しく乗り込んだ途端に砂緒に全力で謝罪した。
『もういいんです。私は元々フルエレとセレネと猫呼やイェラや七華五華にメランや抱悶ちゃんなどごく一部の女性の安全にしか興味ありませんから。貴方が無事ならそれで良いのです』
多いな! とライラとフルエレは思ったが、何も言わなかった。
『ささっサクッとあのふざけた野郎を倒しますか?』
『そうね、ライラでは代わってくれるかしら?』
「ハッ!」
フルエレに言われてライラはサッと席を譲り、フルエレはいつも砂緒が座る下の座席に座った。
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