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Ⅳ セブンリーフ新北中同盟女王選定会議
タカラ座の怪人 下 マスカレード仮面の、はい? 現れたお館さま……
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「ふぉ~~? そう言われてものう……分らんものは分らんのじゃ~、こんな可愛いネコミミの子に懐かれて嬉しいのは山々じゃが」
猫弐矢にしか見えない庭師は本当に分からないという感じで首を傾げた。
「で、でもだったら何でお兄様はクラウディア人の印である猫耳を付けているの? 普通の大人はそんな羞恥行為はしないよっ!」
猫呼は庭師のネコミミを掴もうとした。しかしスルッと頭を避けて触らせない。
「何を言うのかな? この猫耳は頭からニョキッと生えておるのじゃ。付け耳などではないのだよ」
「嘘よっ! 頭から猫耳が生えてる人間なぞ、この世にいないわよっ!!」
「怒られるぞ猫呼先輩……」
『しばらくそのままそっとしておきましょうよ』
スナコちゃんは猫呼の肩に両手をおいてなだめた。
「いいわよ、お兄様がその気でも私はこの機会に思い切り甘えてやるわ……お兄様ふにゃ~~~~~ん」
猫呼は再び走って行くと庭師に後ろから抱き着いて頭をすりすりして甘え倒し始めた。
「おやおや困った甘えんぼさんだのう」
庭師は猫呼の頭を優しく撫で続けた。
「きれーーい!」
その向こうでは雪布瑠が色とりどりの薔薇の花をうっとりした顔で鑑賞して、ひたすら香りを嗅いだりし続けている。
『猫呼は本当にお兄様が大好きなのね、うふふ』
大理石で出来た優美な椅子に座ったスナコは横にいるセレネに話し掛けた。
「うふふじゃねーわ。お前もスナコちゃんに成りきっているな?」
『私、このまま一生懸命スナコちゃんしてたら、いつか本当に本物の可愛い女の子になれるかなって……考えているの』
スナコが遠い目をしながら言ったのでセレネは目を細め眉間にシワを寄せた。
「なれる訳ないだろがっ……もしかしてお前、複雑な性癖を隠す為にあたしの事好きとか一生一緒に居たいとか一生大事にするとか、早く結婚しようとか言ってるのかよ?」
スナコはハッとしてセレネの目を見て、地声で話し始めた。
「……一生大事にするとか、早く結婚しようとかは言った覚えは無いですが」
「え、ええ!? そ、そうだったっけ?? それは兎も角、お前は本当に女の方が好きなんだな?」
セレネは少し赤面した。
「ご安心を。私はこの様な格好をしていても、正真正銘可愛い女の子が喉から手が出る程好きですから」
スナコに扮する砂緒はセレネの両手を握って目を見て言った。
「力説されても怖いわ!」
「先程も七華のスカートに包まれた尻を血走った目で凝視しておりました」
「そこは自重しろよ」
しかし言葉ではそう言いながらも、複雑な性癖がある訳でも無さそうと分かって、セレネは一瞬笑顔になって顔を背けた。
「疲れた。セレネそこよけて? セレネとスナコちゃんの間に座るわっ!」
雪が戻って来た。
「はあ? スナコちゃんの向こう側に座ればいいだろうが」
「嫌よ、間に割って入りたいのよっ!」
「なんて痛い子なんだ雪ちゃん!?」
『もう喧嘩しないで、この椅子は二人用よ私が立つわ』
「セレネが立ってどっか行けばいいのに……」
「アンタ滅茶苦茶言うな……」
その三人をメイド七華がじっと見ていたが、しばらくして姿を消した。
そしてダラダラしている内に夕方になった。
「ううぅさすがに庭で夜まで時間を潰すのは無理があるわね」
「猫弐矢お兄様もいつの間にか姿を消しちゃったしつまんなーい」
『そうね、凄く冷えて来たわ。仕方ないわ、皆で裸で抱き合いましょ?』
「スナコちゃんどうしたの急にエロくなって……」
雪はスナコのおでこに手を当てた。
「さっきのアレだからって急にエロさ醸し出さんでいいわ。無理やりだなお前……」
しかしそこにメイド七華がすすっと戻って来た。
「お待たせしました皆さま……今夜特別にお館さまが皆さまを夕食会に招待なさるとの事です。普段気難しいお館さまが上機嫌でしたので多分ご宿泊も許可される事でしょう……」
うな垂れていた一味が振り返った。
「やったわっ泊まれるのね!?」
「へへっようやくお館さまとやらに会えるな」
「猫弐矢お兄様も夕食会に来るのかしら」
「庭師なら夕食も共にしますが……」
『あの……メイドさん貴方とお館さまのご関係は? まさか毎夜毎夜妖しい姿で夜伽を……』
スナコは目を伏せて恥ずかしそうに尋ねた。
「妖しい姿ってどんなのかしら、言ってごらんなさい?」
『そ、そんな恥ずかしくて書けません!』
「うふふ可愛い子ね、食べちゃいたいわ……遅れないで来るのよ」
しかしスナコの目は去り行く七華メイドの尻を完全ロックオンしていた。
「ガッツリ見んなって!」
そして四人は七華メイドに案内されて晩餐会に招かれたのだった。
「立派なお部屋ね……」
「そりゃ新築の城だからな」
「あっお兄様がっ!」
「やあ猫耳の女の子さんも来たのだね、ふぉっふぉっ」
『猫弐矢お兄様、本当に猫呼が分からないの??』
そしてそれぞれ席に着いたのだった。
「さあ、お館さまのご登場です……」
タタタタターーータタタタターーーーー、タタタタターーータタタタターーーテテッ
『な、何なのこのBGMは!?』
「お館さまが登場される時は常にこの荘厳なBGMが流れます……』
「ハハハハハハ、さあ歌えっ私の為にッハハハハハハ」
「何なの!?」
「きゃあ怖い!!」
部屋全体が一瞬暗くなりまた明るくなったかと思うと、気付くと長テーブルの一番奥にマントを付けた妖しいジェントルマンが立っていた。
「ようこそ我が城へ……」
しかし四人は絶句した。現れた男の顔には全体の三分の二を覆う程の白いマスクが付けられていたのだった。
「あらかじめ皆に言っておこう、私は終始一貫してマスクを外すつもりは毛頭無いっ!!!」
マントを翻して宣言した男に、さらに四人は一瞬あんぐりと口を開けた。
「ひよったあああああああああ!!!」
「コイツ完全にひよった!!」
「まあっぃやだ、この人ひよってるワ……」
『ひよってるヤツなんていねーよな? ぷぷっひよってる奴、此処に居ます!!』
四人は一斉にマスクの男に指を指して爆笑を始めた。
猫弐矢にしか見えない庭師は本当に分からないという感じで首を傾げた。
「で、でもだったら何でお兄様はクラウディア人の印である猫耳を付けているの? 普通の大人はそんな羞恥行為はしないよっ!」
猫呼は庭師のネコミミを掴もうとした。しかしスルッと頭を避けて触らせない。
「何を言うのかな? この猫耳は頭からニョキッと生えておるのじゃ。付け耳などではないのだよ」
「嘘よっ! 頭から猫耳が生えてる人間なぞ、この世にいないわよっ!!」
「怒られるぞ猫呼先輩……」
『しばらくそのままそっとしておきましょうよ』
スナコちゃんは猫呼の肩に両手をおいてなだめた。
「いいわよ、お兄様がその気でも私はこの機会に思い切り甘えてやるわ……お兄様ふにゃ~~~~~ん」
猫呼は再び走って行くと庭師に後ろから抱き着いて頭をすりすりして甘え倒し始めた。
「おやおや困った甘えんぼさんだのう」
庭師は猫呼の頭を優しく撫で続けた。
「きれーーい!」
その向こうでは雪布瑠が色とりどりの薔薇の花をうっとりした顔で鑑賞して、ひたすら香りを嗅いだりし続けている。
『猫呼は本当にお兄様が大好きなのね、うふふ』
大理石で出来た優美な椅子に座ったスナコは横にいるセレネに話し掛けた。
「うふふじゃねーわ。お前もスナコちゃんに成りきっているな?」
『私、このまま一生懸命スナコちゃんしてたら、いつか本当に本物の可愛い女の子になれるかなって……考えているの』
スナコが遠い目をしながら言ったのでセレネは目を細め眉間にシワを寄せた。
「なれる訳ないだろがっ……もしかしてお前、複雑な性癖を隠す為にあたしの事好きとか一生一緒に居たいとか一生大事にするとか、早く結婚しようとか言ってるのかよ?」
スナコはハッとしてセレネの目を見て、地声で話し始めた。
「……一生大事にするとか、早く結婚しようとかは言った覚えは無いですが」
「え、ええ!? そ、そうだったっけ?? それは兎も角、お前は本当に女の方が好きなんだな?」
セレネは少し赤面した。
「ご安心を。私はこの様な格好をしていても、正真正銘可愛い女の子が喉から手が出る程好きですから」
スナコに扮する砂緒はセレネの両手を握って目を見て言った。
「力説されても怖いわ!」
「先程も七華のスカートに包まれた尻を血走った目で凝視しておりました」
「そこは自重しろよ」
しかし言葉ではそう言いながらも、複雑な性癖がある訳でも無さそうと分かって、セレネは一瞬笑顔になって顔を背けた。
「疲れた。セレネそこよけて? セレネとスナコちゃんの間に座るわっ!」
雪が戻って来た。
「はあ? スナコちゃんの向こう側に座ればいいだろうが」
「嫌よ、間に割って入りたいのよっ!」
「なんて痛い子なんだ雪ちゃん!?」
『もう喧嘩しないで、この椅子は二人用よ私が立つわ』
「セレネが立ってどっか行けばいいのに……」
「アンタ滅茶苦茶言うな……」
その三人をメイド七華がじっと見ていたが、しばらくして姿を消した。
そしてダラダラしている内に夕方になった。
「ううぅさすがに庭で夜まで時間を潰すのは無理があるわね」
「猫弐矢お兄様もいつの間にか姿を消しちゃったしつまんなーい」
『そうね、凄く冷えて来たわ。仕方ないわ、皆で裸で抱き合いましょ?』
「スナコちゃんどうしたの急にエロくなって……」
雪はスナコのおでこに手を当てた。
「さっきのアレだからって急にエロさ醸し出さんでいいわ。無理やりだなお前……」
しかしそこにメイド七華がすすっと戻って来た。
「お待たせしました皆さま……今夜特別にお館さまが皆さまを夕食会に招待なさるとの事です。普段気難しいお館さまが上機嫌でしたので多分ご宿泊も許可される事でしょう……」
うな垂れていた一味が振り返った。
「やったわっ泊まれるのね!?」
「へへっようやくお館さまとやらに会えるな」
「猫弐矢お兄様も夕食会に来るのかしら」
「庭師なら夕食も共にしますが……」
『あの……メイドさん貴方とお館さまのご関係は? まさか毎夜毎夜妖しい姿で夜伽を……』
スナコは目を伏せて恥ずかしそうに尋ねた。
「妖しい姿ってどんなのかしら、言ってごらんなさい?」
『そ、そんな恥ずかしくて書けません!』
「うふふ可愛い子ね、食べちゃいたいわ……遅れないで来るのよ」
しかしスナコの目は去り行く七華メイドの尻を完全ロックオンしていた。
「ガッツリ見んなって!」
そして四人は七華メイドに案内されて晩餐会に招かれたのだった。
「立派なお部屋ね……」
「そりゃ新築の城だからな」
「あっお兄様がっ!」
「やあ猫耳の女の子さんも来たのだね、ふぉっふぉっ」
『猫弐矢お兄様、本当に猫呼が分からないの??』
そしてそれぞれ席に着いたのだった。
「さあ、お館さまのご登場です……」
タタタタターーータタタタターーーーー、タタタタターーータタタタターーーテテッ
『な、何なのこのBGMは!?』
「お館さまが登場される時は常にこの荘厳なBGMが流れます……』
「ハハハハハハ、さあ歌えっ私の為にッハハハハハハ」
「何なの!?」
「きゃあ怖い!!」
部屋全体が一瞬暗くなりまた明るくなったかと思うと、気付くと長テーブルの一番奥にマントを付けた妖しいジェントルマンが立っていた。
「ようこそ我が城へ……」
しかし四人は絶句した。現れた男の顔には全体の三分の二を覆う程の白いマスクが付けられていたのだった。
「あらかじめ皆に言っておこう、私は終始一貫してマスクを外すつもりは毛頭無いっ!!!」
マントを翻して宣言した男に、さらに四人は一瞬あんぐりと口を開けた。
「ひよったあああああああああ!!!」
「コイツ完全にひよった!!」
「まあっぃやだ、この人ひよってるワ……」
『ひよってるヤツなんていねーよな? ぷぷっひよってる奴、此処に居ます!!』
四人は一斉にマスクの男に指を指して爆笑を始めた。
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