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III プレ女王国連合の成立
メラン、黒い稲妻! 下 指揮官砂緒とメランの……
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「所で重要な事を忘れていませんか??」
Y子の両手を握っていた砂緒がくるりと振り返り再びセレネに戻った。
「重要な事とは何だ?」
「本隊の名目上の総大将はユッマランド王で地上軍の指揮官はイェラのままでしょうが、魔ローダー部隊含めた上での全軍の実質的総指揮官が決まっていないのですが……」
「そうだな、私も気になっていたのだ」
イェラも頷いた。
「それはもう決まっているじゃないか! 衣図ライグでもユッマランド王でも無い砂緒、お前が実質上の総指揮官だ」
「はっ? それは……いやいや私は、誰かの副官的な方が」
本当に意外だという感じで珍しく砂緒が戸惑った。
「どうした? らしくないぞ、お前なんて何でもやりたがるタイプじゃなかったのか?」
「いやいや、私が良くても皆さんこんな無位無官のゴミムシの総指揮官なんて納得しないでしょう」
本当に珍しく砂緒が皆に意見を聞いた。
「いえ、砂緒殿は危機にある我ら魔ローダー部隊への敵弾を全て跳ね返してくれました」
「一人でトリッシュ国に落ちて来た敵弾をも跳ね返したとも聞きます」
「元リュフミュランの騎士で旧ニナルティナ軍の侵攻を撃退し、数々の功績でユティトレッド王女セレネ総司令官のフィアンセとなられている方に納得しない訳はありません!」
「エーーーッ??」
何故か急に信望が厚くなっていて、砂緒自身が驚いた。
「そういう訳だ。今回の戦いで功績を上げてさらにあたしに相応しい男になってくれよな!」
セレネは少し照れながら砂緒の手を取って言った。それをY子とメランがむすっとした顔で見ていた。最もY子は仮面で表情は見えないが。
「砂緒さん、ご安心を! 私がしっかりサポートしますので!!」
そこにメランがすくっと立ち上がり、セレネに少し対抗する様な形で砂緒の手を取ったので砂緒もセレネも少し戸惑った。
「あ、ああ、メランよろしく頼むよ」
「では、今回の軍議は終了とする。あたしとY子殿は準備出来次第すぐにでもミャマ地域軍の駐屯地に向かう。その後は両軍の決定事項を魔呂の魔法秘匿通信で連絡し合い、両面作戦開始となる!」
「は~~い」
「はっ」
「ハイッ」
皆セレネの言葉に返事してお開きとなった。やっぱりちょっと学校ぽくなっていた。
―トリッシュ国城外、魔ローダー駐機場。
「よし、そこら辺の手頃な巨岩を思い切りぶつけるつもりで投げてくれ!」
蛇輪にY子と共に乗り込んだセレネは、SRVに岩を投げさせ、魔法剣で撃ち砕くデモンストレーションを始めた。
「これもう野球のバッティング練習やないか!」
砂緒が巨大な魔ローダー同士の奇行を見上げて叫んだ。
「ねえ、目隠しが必要なの?」
「当たり前だ。動体視力も必要だが、さらに見えない遠くから敵弾を把握しなければ撃ち返す事は出来ない、まあ見てて下さい」
セレネは分厚い黒い布をきゅっと強く目に巻いていた。彼女は自身の周辺に魔力を透明な格子状に展開し、接近する移動物体を把握する剣術の極意を最大限使っていた。これは盲目のアンジェ玻璃音女王が周囲の状況を把握するのに使用している魔法と似た物だった。
『行きます!』
『いちいち言うな、いつでも来いっ!!』
セレネが叫ぶとカチンと来た部下が、そのままブンッと巨岩を蛇輪目掛けて投げ付けた。
ビュンッッ!!
「見えたッ!!」
ズバーーーーン!!
投げ付けられた巨岩は魔法剣で真っ二つに割られ、空中で破裂した。
パチパチパチ
「おおおーーーーー!!」
「セレネ様凄い!!」
『よーし、気分が乗って来た、夜の出発までもう少し練習だ! 次々投げろ』
『はい!』
「セレネ殿、我は先に降りて風呂に入る」
「駄目っ! Y子殿も付き合え!」
「えーーー?」
ビュンッ!!
ズガーーーーン!!!
砂緒の見上げる先で再び巨岩を投げつけ、蛇輪が破裂させる訓練が続いた。
「ちょっと、良いですか?」
ぼーっと魔法剣の訓練を見上げている砂緒の白いシャツの袖を、くいくいとひっぱる者が居て振り返る。
「おやメラン何でしょう……」
「うふふ、そう怪訝な顔をしないで下さいっ! お二人さんは凄く訓練に熱中されているようですし、魔戦車と地上部隊の編制はイェラさんと衣図さんがやってらっしゃるし、少しだけ私と魔輪で遠出しませんか?」
メランが多少はにかみながら誘って来た……
「あ、あの、私何か悪い事しましたか? メランがそんな事言うの珍しいですね」
「悪い事って! そうじゃ無いです。砂緒さんの周囲にはいつもフルエレさんやセレネさん、今はY子殿もいるので……今後は黒い稲妻Ⅱのパートナーとなるんですよ? ちょっと付きあって下さいよ!」
「は、はい……」
メランは戸惑う砂緒の腕を強引に引っ張り、駐輪場に連れて行く。それを訓練に熱中するセレネの下で、Y子は偶然発見して戸惑った。
(あれ……メランと砂緒どこに行くの??)
「また大型蓄念池付きの魔輪を探さなくてはと思っていたのですが、よく考えたらメランが魔導士でしたねっ」
「あははっそうよ、でも魔輪って気持ちいいものねっ!」
サイドカー付き魔輪に乗ったメランが黒い魔女服をひらひらさせて笑顔で語り掛けた。大切な魔女帽子は飛ばしては行けないので、サイドカー内で砂緒がしっかり握っている。
「あのーーー何処まで行くのでしょうか? 私指揮官に就任したので、いくら何でも城からあまり遠くに離れる訳にはいけないのでは……」
「あれっ砂緒さんそんな真面目な人物でしたっけ??」
「そう言えば最近のメランは凄く優等生タイプぽかったのに、今は昔の出会った頃ぽいですね!」
「そ、そうかな……みんなの前でいる時はミミイ王女の事もあるので」
「確かに」
等と話している内に魔輪はキキッと止まった。
「じゃあ、Uターンして帰ります?」
「……あの、少しだけ此処で景色見ていきません?」
「はぁ」
此処まで来て能天気な砂緒ですら、何かあると感付いた。
「……いやあ確かに綺麗な景色と言えばそうですが、ありきたりな景色と言えばそうですなあ」
「そうかな、私は凄く綺麗な景色だなって思うよ!」
またしばらく時間が経った。
「あのーーやっぱり部隊の皆さんが心配ですので、そろそろ……」
「まだ、もう少しだけ……いいでしょう」
ここで砂緒はハッキリと確信した!
「……もう正直に言って下さい、メラン何故貴方は私の命を狙っているのですか? 何か悪い事しましたか」
「はぁ?? 違いますよ~~~もう、命狙ってません!」
てっきりメランに命を狙われていると誤解した砂緒は戸惑った。
「じゃ、何で帰宅を伸ばしに伸ばすのですか??」
砂緒の簡単な問いにメランは少し時間を置いた。
「聞いて欲しい事があるんです。いつもいつも砂緒さんの周りにはフルエレさんかセレネさんが居るから言い出せる機会が無くて。でも目の前でミミイが、いやミミイは私を庇って死んでしまったから本当に申し訳無いんだけど、人間あんな簡単にあっさり死んじゃう事もあるんだなって」
「はあ?」
「ミミイもその侍女のリナさんも沢山想いを抱えていたのだろうに、あんなにあっさり亡くなってしまって。それに今後の戦いは敵本国に攻め込む訳だから厳しいだろうし、言いたい事があったら今言っとかなくっちゃなって。あれ……どうしたんだろ、涙が出て来ちゃった」
「……はい?」
砂緒の目の前でメランがぽろぽろ流れる涙を拭いながら、たどたどしく話し続ける。
「……はぁ……ふーーーっ、私初めて砂緒さんに会った時からなんか気になっちゃって。黒い稲妻Ⅱって名前は砂緒さんに憧れて名付けたんですよっ。でも最近はっきり判ったんです、私、砂緒さんの事が異性として好きです! あっだからってセレネさんやフルエレさんに対抗して奪うとか、気に入って欲しいとかそういう気持ちは毛頭ないです、ただ気持ちを知って欲しくて、それだけですっ! じゃあ帰りましょうか」
砂緒はあまりの事に一瞬言葉が出なかった。
「ちょっと待って下さい」
「えっ」
砂緒は涙をぽろぽろ流しながら、無理に笑顔を作って魔輪に乗り込もうとするメランの腕を掴んで引き留めた。
Y子の両手を握っていた砂緒がくるりと振り返り再びセレネに戻った。
「重要な事とは何だ?」
「本隊の名目上の総大将はユッマランド王で地上軍の指揮官はイェラのままでしょうが、魔ローダー部隊含めた上での全軍の実質的総指揮官が決まっていないのですが……」
「そうだな、私も気になっていたのだ」
イェラも頷いた。
「それはもう決まっているじゃないか! 衣図ライグでもユッマランド王でも無い砂緒、お前が実質上の総指揮官だ」
「はっ? それは……いやいや私は、誰かの副官的な方が」
本当に意外だという感じで珍しく砂緒が戸惑った。
「どうした? らしくないぞ、お前なんて何でもやりたがるタイプじゃなかったのか?」
「いやいや、私が良くても皆さんこんな無位無官のゴミムシの総指揮官なんて納得しないでしょう」
本当に珍しく砂緒が皆に意見を聞いた。
「いえ、砂緒殿は危機にある我ら魔ローダー部隊への敵弾を全て跳ね返してくれました」
「一人でトリッシュ国に落ちて来た敵弾をも跳ね返したとも聞きます」
「元リュフミュランの騎士で旧ニナルティナ軍の侵攻を撃退し、数々の功績でユティトレッド王女セレネ総司令官のフィアンセとなられている方に納得しない訳はありません!」
「エーーーッ??」
何故か急に信望が厚くなっていて、砂緒自身が驚いた。
「そういう訳だ。今回の戦いで功績を上げてさらにあたしに相応しい男になってくれよな!」
セレネは少し照れながら砂緒の手を取って言った。それをY子とメランがむすっとした顔で見ていた。最もY子は仮面で表情は見えないが。
「砂緒さん、ご安心を! 私がしっかりサポートしますので!!」
そこにメランがすくっと立ち上がり、セレネに少し対抗する様な形で砂緒の手を取ったので砂緒もセレネも少し戸惑った。
「あ、ああ、メランよろしく頼むよ」
「では、今回の軍議は終了とする。あたしとY子殿は準備出来次第すぐにでもミャマ地域軍の駐屯地に向かう。その後は両軍の決定事項を魔呂の魔法秘匿通信で連絡し合い、両面作戦開始となる!」
「は~~い」
「はっ」
「ハイッ」
皆セレネの言葉に返事してお開きとなった。やっぱりちょっと学校ぽくなっていた。
―トリッシュ国城外、魔ローダー駐機場。
「よし、そこら辺の手頃な巨岩を思い切りぶつけるつもりで投げてくれ!」
蛇輪にY子と共に乗り込んだセレネは、SRVに岩を投げさせ、魔法剣で撃ち砕くデモンストレーションを始めた。
「これもう野球のバッティング練習やないか!」
砂緒が巨大な魔ローダー同士の奇行を見上げて叫んだ。
「ねえ、目隠しが必要なの?」
「当たり前だ。動体視力も必要だが、さらに見えない遠くから敵弾を把握しなければ撃ち返す事は出来ない、まあ見てて下さい」
セレネは分厚い黒い布をきゅっと強く目に巻いていた。彼女は自身の周辺に魔力を透明な格子状に展開し、接近する移動物体を把握する剣術の極意を最大限使っていた。これは盲目のアンジェ玻璃音女王が周囲の状況を把握するのに使用している魔法と似た物だった。
『行きます!』
『いちいち言うな、いつでも来いっ!!』
セレネが叫ぶとカチンと来た部下が、そのままブンッと巨岩を蛇輪目掛けて投げ付けた。
ビュンッッ!!
「見えたッ!!」
ズバーーーーン!!
投げ付けられた巨岩は魔法剣で真っ二つに割られ、空中で破裂した。
パチパチパチ
「おおおーーーーー!!」
「セレネ様凄い!!」
『よーし、気分が乗って来た、夜の出発までもう少し練習だ! 次々投げろ』
『はい!』
「セレネ殿、我は先に降りて風呂に入る」
「駄目っ! Y子殿も付き合え!」
「えーーー?」
ビュンッ!!
ズガーーーーン!!!
砂緒の見上げる先で再び巨岩を投げつけ、蛇輪が破裂させる訓練が続いた。
「ちょっと、良いですか?」
ぼーっと魔法剣の訓練を見上げている砂緒の白いシャツの袖を、くいくいとひっぱる者が居て振り返る。
「おやメラン何でしょう……」
「うふふ、そう怪訝な顔をしないで下さいっ! お二人さんは凄く訓練に熱中されているようですし、魔戦車と地上部隊の編制はイェラさんと衣図さんがやってらっしゃるし、少しだけ私と魔輪で遠出しませんか?」
メランが多少はにかみながら誘って来た……
「あ、あの、私何か悪い事しましたか? メランがそんな事言うの珍しいですね」
「悪い事って! そうじゃ無いです。砂緒さんの周囲にはいつもフルエレさんやセレネさん、今はY子殿もいるので……今後は黒い稲妻Ⅱのパートナーとなるんですよ? ちょっと付きあって下さいよ!」
「は、はい……」
メランは戸惑う砂緒の腕を強引に引っ張り、駐輪場に連れて行く。それを訓練に熱中するセレネの下で、Y子は偶然発見して戸惑った。
(あれ……メランと砂緒どこに行くの??)
「また大型蓄念池付きの魔輪を探さなくてはと思っていたのですが、よく考えたらメランが魔導士でしたねっ」
「あははっそうよ、でも魔輪って気持ちいいものねっ!」
サイドカー付き魔輪に乗ったメランが黒い魔女服をひらひらさせて笑顔で語り掛けた。大切な魔女帽子は飛ばしては行けないので、サイドカー内で砂緒がしっかり握っている。
「あのーーー何処まで行くのでしょうか? 私指揮官に就任したので、いくら何でも城からあまり遠くに離れる訳にはいけないのでは……」
「あれっ砂緒さんそんな真面目な人物でしたっけ??」
「そう言えば最近のメランは凄く優等生タイプぽかったのに、今は昔の出会った頃ぽいですね!」
「そ、そうかな……みんなの前でいる時はミミイ王女の事もあるので」
「確かに」
等と話している内に魔輪はキキッと止まった。
「じゃあ、Uターンして帰ります?」
「……あの、少しだけ此処で景色見ていきません?」
「はぁ」
此処まで来て能天気な砂緒ですら、何かあると感付いた。
「……いやあ確かに綺麗な景色と言えばそうですが、ありきたりな景色と言えばそうですなあ」
「そうかな、私は凄く綺麗な景色だなって思うよ!」
またしばらく時間が経った。
「あのーーやっぱり部隊の皆さんが心配ですので、そろそろ……」
「まだ、もう少しだけ……いいでしょう」
ここで砂緒はハッキリと確信した!
「……もう正直に言って下さい、メラン何故貴方は私の命を狙っているのですか? 何か悪い事しましたか」
「はぁ?? 違いますよ~~~もう、命狙ってません!」
てっきりメランに命を狙われていると誤解した砂緒は戸惑った。
「じゃ、何で帰宅を伸ばしに伸ばすのですか??」
砂緒の簡単な問いにメランは少し時間を置いた。
「聞いて欲しい事があるんです。いつもいつも砂緒さんの周りにはフルエレさんかセレネさんが居るから言い出せる機会が無くて。でも目の前でミミイが、いやミミイは私を庇って死んでしまったから本当に申し訳無いんだけど、人間あんな簡単にあっさり死んじゃう事もあるんだなって」
「はあ?」
「ミミイもその侍女のリナさんも沢山想いを抱えていたのだろうに、あんなにあっさり亡くなってしまって。それに今後の戦いは敵本国に攻め込む訳だから厳しいだろうし、言いたい事があったら今言っとかなくっちゃなって。あれ……どうしたんだろ、涙が出て来ちゃった」
「……はい?」
砂緒の目の前でメランがぽろぽろ流れる涙を拭いながら、たどたどしく話し続ける。
「……はぁ……ふーーーっ、私初めて砂緒さんに会った時からなんか気になっちゃって。黒い稲妻Ⅱって名前は砂緒さんに憧れて名付けたんですよっ。でも最近はっきり判ったんです、私、砂緒さんの事が異性として好きです! あっだからってセレネさんやフルエレさんに対抗して奪うとか、気に入って欲しいとかそういう気持ちは毛頭ないです、ただ気持ちを知って欲しくて、それだけですっ! じゃあ帰りましょうか」
砂緒はあまりの事に一瞬言葉が出なかった。
「ちょっと待って下さい」
「えっ」
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