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III プレ女王国連合の成立
Y子の涙 Y子と砂緒、宝物殿のふたり……
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「それだけでは済みませんよ。我々はこれよりいよいよ七葉後川北側、Sa・ga地域のメドース・リガリァ本国を、同盟各国で四方から攻め入り討ち滅ぼします!! その見事勝利したあかつきには、この海と山と王国には七葉平野全ての盟主となって頂きたい。つまり我々北部列国はユティ、いえニナルティナの女王陛下が、イ・オサ砦以南の七葉平野一体はこの海と山と王国が中枢国となって統括して行く、二頭体制を考えているのです」
戸惑う王様とお后さまを完全無視してセレネは好きなだけ自分の想定している同盟国の将来構想を述べた。王様とお后さまは話が大き過ぎてじっと聞いているだけだったが、セレネが話し終わると王様が口を開いた。
「セレネ殿よ、メドース・リガリァは敵対している国とは言え未だに健在、そうした国に対して我が物の領土の様に切ったり貼ったり好き放題言う事はあまり望ましい事では無いな。まず何事もそこに住む国民の事を考える物だよ」
(セレネ、今絶対北はユティトレッド魔導王国が監督するって言い掛けたわよね……)
Y子こと雪乃フルエレ女王は、父親がピシャリとセレネに釘を刺してくれた事が誇らしく思えた。
「貴方ちょっと言い過ぎよ、セレネさんは悪気があって言っている訳では……ねえそうでしょう」
「いえ、お后様有難う御座います。王様の言われる通り。先走った事を言った上にその国に住む人々の事を一切考えておりませんでした。王様は私の師と思って今の言葉を心に留め置きます」
セレネは跪いて深々と頭を下げた。
「い、いやセレネ殿よ、そこまで言われるとむず痒いわい……頭を上げられよ」
「あたしには肉親と言える人はおじい様のユティトレッド王しかおりません。父親と母親は私が幼き日に血族同士の醜い争いの果てに殺害され、私は両親の顔すらよく覚えていないのです。あたしがこの海と山と国の王様とお后様を心から信頼するのは、お二人がなんだか私の理想のお父様とお母さまの様に思えて……甘えてしまっているのです。こんな素敵で優しいお父様とお母様の娘に生まれたかった………………すいません、言い過ぎました」
(セレネ……)
Y子と砂緒が気付くとセレネはポロポロと涙を流していた。
「まあまあ、貴方がきつい事を言うから……泣かないでセレネさん、私達を親と思って良いのよ」
「お、おおう済まぬ……」
お后様はドレスの袖で涙を拭いた。
「セレネッ、泣かないで下さい、セレネにはおじい様だけでは無くて、この砂緒も付いているではないですかっ!」
「砂緒……」
(砂緒……)
セレネが発した言葉とY子が心の中で思った言葉は同じだったが意味合いは違った。セレネは砂緒の腕にしがみ付いた。
「そ、そうだな、いつも砂緒は一緒に居てくれるよな」
「まあまあ、そうだわ、お二人は新婚旅行しに来たと仰ってたけど、もう結婚式は済ませたの?」
「おお、そうじゃそうじゃ、二人の式ならわしも出たいのう」
その言葉が出た途端、セレネの涙がぴたっと止まり、笑顔がこぼれた。
「えーーどうするぅー? 砂緒……あんな事言ってるよー」
「え、そ、そそそ、それは……うーーん、まあ、ど~うですかねえ、今まだ戦争中ですし、まだなんとも……ねえ?」
「………………砂緒、散々あたしの魔力だけ利用しておいて、もしかして逃げる気なのか? ははーん、まだ誰かさんを諦めきれないのかな」
(砂緒……)
「ひ、人聞きが悪いですよ、貴方が誘惑して来ても悉く断り続けた生真面目さをお忘れですかっ?」
「あ~~結局責任取りたくないから逃げ続けてたんだな??」
今度はお后様が不用意な事を言って険悪な雰囲気になった事に慌てる。
「ま、まあそれはそうだけど、さっきのお話しはお断りするわねっ!」
「はいはい、わかりましたってどさくさに紛れて大事な話を断らないで下さい!!」
再びしつこく食い下がりそうなセレネに王様が再び真面目な顔をして語り出した。
「セレネ殿よ、今後はワシらの大事な娘として扱っても良いだろうか。しかしワシらのもう二人の娘、夜宵と依世には過大な負担を掛け、それによって二人ともこの国から姿を消す事になってしまった。そんな出来損ないの王に多くの国々を率いる力量などありはしない。謙遜では無く事実なのじゃよ」
(依世まで……なんて事……)
「……いえ違うのです。この海と山と国が中枢国となるにはある御方と関係が理由があるのです」
「その御方とは?」
お后様が怪訝な顔をして聞き返す。
「そ、それは……いつか時がくれば御本人から打ち明けられましょう……」
(こ、こんな大事になってる……私の為に依世まで……どうしようどうしよう……私どうしたら良いの?? 家を出たのに何の成果も無い、まだ顔を晒す事なんて出来ないよ、せめて女王の権力で依世を探す事が出来れば……それまでは)
「うっ……うぐっ……えぐっ……うっうっ……」
今度は突然黒い兜の奥でY子が明らかに泣き出した。
「まあっ今度はどうしたのかしら?? Y子さん兜のあちこちから液体や粘液が出てるわ……」
「ずずっ……ううっ……ぐすっえぐっ……ずるずる……」
Y子、兜の下の夜宵はもはやどうしようも無いくらいの嗚咽になっていた。
「ああ、お后様ご心配無く。Y子殿は顔から粘液が出るタイプのモンスターだったのです」
「まあ……そうなのね?」
(お母様っ納得しないでっ!!)
その時ずっと控えていたコーディエが立ち上がった。
「やよ……」
「Y子殿ッ! Y子殿はご体調がお悪い様だ、私が控室にお連れいたそう!!」
砂緒は異変を感じ取りコーディエの言葉を遮りY子に駆け寄った。
「砂緒……殿、か、かたじけない」
「いいえ、Y子殿は大事な戦友。さあ一緒に参りましょう、王様お后さま、では失礼します!」
「お、おお養生して下され」
Y子を連れて行く砂緒をメイドさんが案内して行き、二人は玉座の間を離れた。
「砂緒!!」
セレネは玉座の間からかいがいしくY子を連れて行く砂緒を一瞬だけ寂しそうに睨んだ。
「本来なら豪華な夕食会を開くつもりじゃったが……その様な気分では無くなったの。どうじゃ、セレネさんだけでもワシらと通常の夕食を食べられるか?」
「……はい、喜んで。砂緒も来てくれると良いのですが」
その後、王様お后様とセレネは一緒に夕食を済ませたのだが、Y子に付きっ切りで面倒を見続けた砂緒は姿を現さなかった。
控室では落ち着きを取り戻したY子に、砂緒がキッチンからパンとスープを貰って来て、二人で一緒に食べていた。
「Y子殿、兜を被りながら器用によく食べますね! 兜の尖った部分がパンに突き刺さったりしないのですか!」
砂緒は言いながらにこっと笑った。
「何故……その様に優しいのですか?」
(もしかして正体ばれてる?)
砂緒は一瞬黙り込んだが、意を決して話し出した。
「私気付いてしまったんです」
「えっ……何をですか?」
「実は……あのコーディエという男、真面目な振りをして常にY子殿の肉体をねっとりとしたいやらしい目付きで舐め回す様に見つめている事に……男として分かる気もしますが」
「はっ?」
Y子は椅子からコケた。
「ですので、あの時コーディエ殿より先に介抱しようと。ご安心を私には心に決めた方が居ります故」
「……そ、それは……いや」
Y子は聞きかけて止めた。
「では私はそろそろセレネの元に戻ります。ああ見えて物凄く嫉妬深いのです、フフフ」
「え、ええ、我はもう大丈夫です。お気遣い有難く思う、では」
砂緒はにこっと笑うとセレネが待つであろう夕食の会場に向かった。
「あんな爽やかな奴だったっけ?」
Y子は兜を外してしばしくつろいだ。
コツーン、コツーン
夜、城の真実の鏡が置かれていた宝物殿に足音が響く。
「此処に真実の鏡があった……」
兜を再び着込んだY子だった。まだ夜宵の頃、最後の占いの後、時折此処に一人で籠っていたこの宝物殿に、何故か無性にどうしても来たくなったのだった。
「依世……ごめんなさい私の為に」
国宝の真実の鏡が置かれていた棚に腰かけるY子。
カタッ
その時物音がして、Y子の肩がびくっと跳ね上がった。ここで見つかれば今度こそ兜を剥がされ正体を晒す事になってしまう。最悪の事態に夜宵の全身から血の気が引いた。
「やはりY子殿ですか、いけませんよ、こんな所にまで来ては……また怪しまれますよフフ」
居たのは砂緒一人だった。Y子はほっと胸を撫で下ろした。
「砂緒……殿、どうもここは宝物殿の様ですね」
「横、いいですか?」
「あ、は、はい……」
そう言うと砂緒はY子の横に腰かけた。Y子は砂緒と初めて出会った頃の様にぎこちなく緊張し始めていた。
戸惑う王様とお后さまを完全無視してセレネは好きなだけ自分の想定している同盟国の将来構想を述べた。王様とお后さまは話が大き過ぎてじっと聞いているだけだったが、セレネが話し終わると王様が口を開いた。
「セレネ殿よ、メドース・リガリァは敵対している国とは言え未だに健在、そうした国に対して我が物の領土の様に切ったり貼ったり好き放題言う事はあまり望ましい事では無いな。まず何事もそこに住む国民の事を考える物だよ」
(セレネ、今絶対北はユティトレッド魔導王国が監督するって言い掛けたわよね……)
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「貴方ちょっと言い過ぎよ、セレネさんは悪気があって言っている訳では……ねえそうでしょう」
「いえ、お后様有難う御座います。王様の言われる通り。先走った事を言った上にその国に住む人々の事を一切考えておりませんでした。王様は私の師と思って今の言葉を心に留め置きます」
セレネは跪いて深々と頭を下げた。
「い、いやセレネ殿よ、そこまで言われるとむず痒いわい……頭を上げられよ」
「あたしには肉親と言える人はおじい様のユティトレッド王しかおりません。父親と母親は私が幼き日に血族同士の醜い争いの果てに殺害され、私は両親の顔すらよく覚えていないのです。あたしがこの海と山と国の王様とお后様を心から信頼するのは、お二人がなんだか私の理想のお父様とお母さまの様に思えて……甘えてしまっているのです。こんな素敵で優しいお父様とお母様の娘に生まれたかった………………すいません、言い過ぎました」
(セレネ……)
Y子と砂緒が気付くとセレネはポロポロと涙を流していた。
「まあまあ、貴方がきつい事を言うから……泣かないでセレネさん、私達を親と思って良いのよ」
「お、おおう済まぬ……」
お后様はドレスの袖で涙を拭いた。
「セレネッ、泣かないで下さい、セレネにはおじい様だけでは無くて、この砂緒も付いているではないですかっ!」
「砂緒……」
(砂緒……)
セレネが発した言葉とY子が心の中で思った言葉は同じだったが意味合いは違った。セレネは砂緒の腕にしがみ付いた。
「そ、そうだな、いつも砂緒は一緒に居てくれるよな」
「まあまあ、そうだわ、お二人は新婚旅行しに来たと仰ってたけど、もう結婚式は済ませたの?」
「おお、そうじゃそうじゃ、二人の式ならわしも出たいのう」
その言葉が出た途端、セレネの涙がぴたっと止まり、笑顔がこぼれた。
「えーーどうするぅー? 砂緒……あんな事言ってるよー」
「え、そ、そそそ、それは……うーーん、まあ、ど~うですかねえ、今まだ戦争中ですし、まだなんとも……ねえ?」
「………………砂緒、散々あたしの魔力だけ利用しておいて、もしかして逃げる気なのか? ははーん、まだ誰かさんを諦めきれないのかな」
(砂緒……)
「ひ、人聞きが悪いですよ、貴方が誘惑して来ても悉く断り続けた生真面目さをお忘れですかっ?」
「あ~~結局責任取りたくないから逃げ続けてたんだな??」
今度はお后様が不用意な事を言って険悪な雰囲気になった事に慌てる。
「ま、まあそれはそうだけど、さっきのお話しはお断りするわねっ!」
「はいはい、わかりましたってどさくさに紛れて大事な話を断らないで下さい!!」
再びしつこく食い下がりそうなセレネに王様が再び真面目な顔をして語り出した。
「セレネ殿よ、今後はワシらの大事な娘として扱っても良いだろうか。しかしワシらのもう二人の娘、夜宵と依世には過大な負担を掛け、それによって二人ともこの国から姿を消す事になってしまった。そんな出来損ないの王に多くの国々を率いる力量などありはしない。謙遜では無く事実なのじゃよ」
(依世まで……なんて事……)
「……いえ違うのです。この海と山と国が中枢国となるにはある御方と関係が理由があるのです」
「その御方とは?」
お后様が怪訝な顔をして聞き返す。
「そ、それは……いつか時がくれば御本人から打ち明けられましょう……」
(こ、こんな大事になってる……私の為に依世まで……どうしようどうしよう……私どうしたら良いの?? 家を出たのに何の成果も無い、まだ顔を晒す事なんて出来ないよ、せめて女王の権力で依世を探す事が出来れば……それまでは)
「うっ……うぐっ……えぐっ……うっうっ……」
今度は突然黒い兜の奥でY子が明らかに泣き出した。
「まあっ今度はどうしたのかしら?? Y子さん兜のあちこちから液体や粘液が出てるわ……」
「ずずっ……ううっ……ぐすっえぐっ……ずるずる……」
Y子、兜の下の夜宵はもはやどうしようも無いくらいの嗚咽になっていた。
「ああ、お后様ご心配無く。Y子殿は顔から粘液が出るタイプのモンスターだったのです」
「まあ……そうなのね?」
(お母様っ納得しないでっ!!)
その時ずっと控えていたコーディエが立ち上がった。
「やよ……」
「Y子殿ッ! Y子殿はご体調がお悪い様だ、私が控室にお連れいたそう!!」
砂緒は異変を感じ取りコーディエの言葉を遮りY子に駆け寄った。
「砂緒……殿、か、かたじけない」
「いいえ、Y子殿は大事な戦友。さあ一緒に参りましょう、王様お后さま、では失礼します!」
「お、おお養生して下され」
Y子を連れて行く砂緒をメイドさんが案内して行き、二人は玉座の間を離れた。
「砂緒!!」
セレネは玉座の間からかいがいしくY子を連れて行く砂緒を一瞬だけ寂しそうに睨んだ。
「本来なら豪華な夕食会を開くつもりじゃったが……その様な気分では無くなったの。どうじゃ、セレネさんだけでもワシらと通常の夕食を食べられるか?」
「……はい、喜んで。砂緒も来てくれると良いのですが」
その後、王様お后様とセレネは一緒に夕食を済ませたのだが、Y子に付きっ切りで面倒を見続けた砂緒は姿を現さなかった。
控室では落ち着きを取り戻したY子に、砂緒がキッチンからパンとスープを貰って来て、二人で一緒に食べていた。
「Y子殿、兜を被りながら器用によく食べますね! 兜の尖った部分がパンに突き刺さったりしないのですか!」
砂緒は言いながらにこっと笑った。
「何故……その様に優しいのですか?」
(もしかして正体ばれてる?)
砂緒は一瞬黙り込んだが、意を決して話し出した。
「私気付いてしまったんです」
「えっ……何をですか?」
「実は……あのコーディエという男、真面目な振りをして常にY子殿の肉体をねっとりとしたいやらしい目付きで舐め回す様に見つめている事に……男として分かる気もしますが」
「はっ?」
Y子は椅子からコケた。
「ですので、あの時コーディエ殿より先に介抱しようと。ご安心を私には心に決めた方が居ります故」
「……そ、それは……いや」
Y子は聞きかけて止めた。
「では私はそろそろセレネの元に戻ります。ああ見えて物凄く嫉妬深いのです、フフフ」
「え、ええ、我はもう大丈夫です。お気遣い有難く思う、では」
砂緒はにこっと笑うとセレネが待つであろう夕食の会場に向かった。
「あんな爽やかな奴だったっけ?」
Y子は兜を外してしばしくつろいだ。
コツーン、コツーン
夜、城の真実の鏡が置かれていた宝物殿に足音が響く。
「此処に真実の鏡があった……」
兜を再び着込んだY子だった。まだ夜宵の頃、最後の占いの後、時折此処に一人で籠っていたこの宝物殿に、何故か無性にどうしても来たくなったのだった。
「依世……ごめんなさい私の為に」
国宝の真実の鏡が置かれていた棚に腰かけるY子。
カタッ
その時物音がして、Y子の肩がびくっと跳ね上がった。ここで見つかれば今度こそ兜を剥がされ正体を晒す事になってしまう。最悪の事態に夜宵の全身から血の気が引いた。
「やはりY子殿ですか、いけませんよ、こんな所にまで来ては……また怪しまれますよフフ」
居たのは砂緒一人だった。Y子はほっと胸を撫で下ろした。
「砂緒……殿、どうもここは宝物殿の様ですね」
「横、いいですか?」
「あ、は、はい……」
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