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III プレ女王国連合の成立
雪乃フルエレの幸せと焦り 7 フルエレくんは権力者になったんだよ
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「こちらも手荒な真似はしたくありません、おかしな真似はしないで頂きたい」
「もちろんだ。私も家族も何もしない」
新ニナルティナ港湾都市、ライス氏の新しい大きな館には何人もの役人や兵隊が押し寄せている。彼がもう捜査は不要だ等と言ってもそんな話が通る訳も無く、印章が本物かどうか調べに来たのだった。フルエレが直接命令した物では無く、会議の結果を受けて何人かの臣下が忖度して強行した物だった。
「ありました! 本当に鍵付きの引き出しの中の小箱に印章がありました!」
「重ねて見ても同じ物です!!」
「貴方……」
「大丈夫だよ」
ライス氏夫人が心配そうに見つめた。
後日、ライス一族はハルカ城留守居役、事実上の軟禁措置となって、軍隊に囲まれて魔車に乗せられ連れられて行った。これもライスのライバル的な重臣が率先してやった物だ。
「ねえねえおじい様、港に引っ越して来たばっかりなのに、今度はどこに行くの?」
「ああ、またハルカに戻って、今度はお城の中に住むのだよ!」
「わーい、お城だお城だ!!」
ライスの目の中に入れても痛くない可愛い孫は、手を叩いて無邪気に喜んだ。
「安心しなさい、このままで行く訳が無い。前王朝ですら簡単に滅んだのだ、今度いつどの様な体制になって、私が呼び戻されるかもしれないよ」
「は、はい……」
夫人は夫の言葉になんとか気持ちを落ち着かせた。物々しい不名誉な隊列を大勢の住民が見物した。ライスは一切悪びれる事無く、真っすぐ前を見ていた。
「見て、あの男が港にドラゴン五十匹召喚した大悪党らしいわよ!」
「まあ、私も親戚がいっぱい亡くなったわ、許せない!」
「石を投げましょう!」
「それは止めなさい。兵隊さんに当たるぞ」
「俺は雪乃フルエレが悪いヤツだと散々悪口を言ってしまったよ」
「雪乃フルエレって、銀色の魔ローダーに乗ってた子と同盟女王とやらになった子は同じ子なの?」
「いや、違うんじゃないか? 名前が同じだけでは?」
「そんなに何人もいるのか?」
「さあ……」
「なんだか白いドレスの女王が魔輪で爆走してたらしいぞ」
「どんな都市伝説だよ」
世論はいつもいい加減だった。
「なんて事……た大変な事になってしまった……あ、あの人達どうなってしまうの??」
大きな帽子を深々と被り、サングラスをかけた大女優の様な姿のフルエレが、震えながら建物の陰から様子を見ていた。
「フルエレくん、理解できたかい?」
「……?」
驚愕の顔をしてフルエレが振り返ると、アルベルトが立っていた。
「知りません、人違いです」
一言言って走り去ろうとするフルエレの手首をガシッと掴んだアルベルト。いつも優しい彼にしては強硬な態度だった。
「は、離して下さい」
「離しません! フルエレくん、君が何をしたか良く見るんだ」
「そ、そんな……私、私こんなつもりじゃ……」
「君はドラゴン五十匹を撃退し……」
「そ、それは、兎幸も居たし、砂緒も助けてくれたし、セレネも何匹か倒したらしいし……」
「瀕死のセレネ王女を蘇らせ、各国の王子や王女や要人の前で奇跡を見せてしまった」
「そ、それは……最後眠ってしまって覚えてない……」
「悪い噂の絶えない冒険者ギルドを掌握し……」
「そ、それは猫呼が勝手にやってくれて……」
「重臣連中の弱みを握って黙らせ……一番抵抗した者を陰謀で失脚させ追放した……」
「………………」
「もうこの国でフルエレ君に逆らう者は居なくなったんだよ……」
「えっ……私ただ砂緒と旅を始めて、気付いたらこうなっちゃってただけで、別にしようと思った訳じゃ……怖い、私怖い」
「………………」
一瞬フルエレ大好きなアルベルトですら、とぼけているのか演技なのか超無自覚なのか迷ったが、今はフルエレを信じようと思い話を続けた。
「フルエレくんは権力者になったんだよ、だからフルエレ君が何か言えば、君に気に入られ様とする者がオートで自動で忖度して色々な事をしてしまう。その事もあらかじめ考慮して発言や行動しなきゃいけないんだよ」
フルエレが涙ぐむ。
「これは……全て私の責任なんですね……ごめんなさいごめんなさい、私どうしたら?」
アルベルトはいつもの優しい表情に戻った。
「安心して、ライス氏は非常に強い……そして狡猾な男性なので、こんな事でへこたれたりしないよ。彼は有能で域外の帝国の言葉も堪能……僕が何か彼の復権の機会を考えよう」
「……域外の帝国の言葉……?」
急にアルベルトがごほっごほっと咳払いする。
「ぼ、僕はこれまでフルエレ君に気に入られようとばかり考えて……君を怒らせる様な発言を避けようとしていた。で、でもこれからはこんな事を起こさない為に、もっとはっきり言うべきは言おうと思う」
「は、はい……すいません」
「そ、それに一生一緒に居たい相手だし、そのくらいで無いとだめな気がするんだ……」
「え? ……あ、え? は、はぃ……」
フルエレは説教からの急転直下の告白に、激しく混乱して顔を見れず下を向いた。
「あ、ああごめんね、いきなり関係の無い話をしてしまった。ま、またそういう話は別の機会に」
「ひゃ、ひゃい……」
話す初々しい二人を置いて、ライスとその一族を乗せた隊列は遠くに行ってしまった。アルベルトの話には出てこなかったが、イライザの兄が率いる新設された部隊はフルエレと砂緒に忠誠を誓い、女王は新ニナルティナ軍も掌握しつつあった……
―ユティトレッド魔導王国王城。
「何……知らぬ間に雪乃フルエレ女王が権力を固めつつあるだと? 彼女は毎日遊んでいるのではないのか?」
「それが……何か色々なチームで巧妙に権力基盤を固めて行った様です」
「むぅ……割と恐ろしい娘なのか」
「それに以前の報告にあった様に、セレネ様が瀕死に陥った時に蘇生した場面を多くの者に見せつけた事で、北部各国にもその威勢は轟いております」
「むぅセレネが本当に生き返って良かったわい……」
王は白い長い髭をしみじみと触った。
「それで……セレネはどうしたのじゃ? 最近連絡が無いが、無人地帯に行って単位は取ったのか」
「……」
「良い良い、何でも言ってみなさい」
「……その砂緒殿と二人で旅に出ました」
「何!? 砂ナントカと……か? 二人旅とな……信じられん」
「セレネ王女は……その、砂緒殿に……ホの字の様でして……」
カラン
王が衝撃の余り、軽くよろける。
「信じられん……あの厳しき性格のセレネが……砂ナントカに!?」
「はい……ラブラブで手を繋いで歩いているという目撃証言も」
「会いたい……一度フルエレ同盟女王にも砂ナントカにも……何とかユティトレッド魔導学園に入学させる事は出来ぬだろうか!?」
「さすがに無理でしょう……それは」
ユティトレッド王は如何にも魔法学園の校長先生だとか、大魔導士という感じの白く長い髭を触り続け
「もちろんだ。私も家族も何もしない」
新ニナルティナ港湾都市、ライス氏の新しい大きな館には何人もの役人や兵隊が押し寄せている。彼がもう捜査は不要だ等と言ってもそんな話が通る訳も無く、印章が本物かどうか調べに来たのだった。フルエレが直接命令した物では無く、会議の結果を受けて何人かの臣下が忖度して強行した物だった。
「ありました! 本当に鍵付きの引き出しの中の小箱に印章がありました!」
「重ねて見ても同じ物です!!」
「貴方……」
「大丈夫だよ」
ライス氏夫人が心配そうに見つめた。
後日、ライス一族はハルカ城留守居役、事実上の軟禁措置となって、軍隊に囲まれて魔車に乗せられ連れられて行った。これもライスのライバル的な重臣が率先してやった物だ。
「ねえねえおじい様、港に引っ越して来たばっかりなのに、今度はどこに行くの?」
「ああ、またハルカに戻って、今度はお城の中に住むのだよ!」
「わーい、お城だお城だ!!」
ライスの目の中に入れても痛くない可愛い孫は、手を叩いて無邪気に喜んだ。
「安心しなさい、このままで行く訳が無い。前王朝ですら簡単に滅んだのだ、今度いつどの様な体制になって、私が呼び戻されるかもしれないよ」
「は、はい……」
夫人は夫の言葉になんとか気持ちを落ち着かせた。物々しい不名誉な隊列を大勢の住民が見物した。ライスは一切悪びれる事無く、真っすぐ前を見ていた。
「見て、あの男が港にドラゴン五十匹召喚した大悪党らしいわよ!」
「まあ、私も親戚がいっぱい亡くなったわ、許せない!」
「石を投げましょう!」
「それは止めなさい。兵隊さんに当たるぞ」
「俺は雪乃フルエレが悪いヤツだと散々悪口を言ってしまったよ」
「雪乃フルエレって、銀色の魔ローダーに乗ってた子と同盟女王とやらになった子は同じ子なの?」
「いや、違うんじゃないか? 名前が同じだけでは?」
「そんなに何人もいるのか?」
「さあ……」
「なんだか白いドレスの女王が魔輪で爆走してたらしいぞ」
「どんな都市伝説だよ」
世論はいつもいい加減だった。
「なんて事……た大変な事になってしまった……あ、あの人達どうなってしまうの??」
大きな帽子を深々と被り、サングラスをかけた大女優の様な姿のフルエレが、震えながら建物の陰から様子を見ていた。
「フルエレくん、理解できたかい?」
「……?」
驚愕の顔をしてフルエレが振り返ると、アルベルトが立っていた。
「知りません、人違いです」
一言言って走り去ろうとするフルエレの手首をガシッと掴んだアルベルト。いつも優しい彼にしては強硬な態度だった。
「は、離して下さい」
「離しません! フルエレくん、君が何をしたか良く見るんだ」
「そ、そんな……私、私こんなつもりじゃ……」
「君はドラゴン五十匹を撃退し……」
「そ、それは、兎幸も居たし、砂緒も助けてくれたし、セレネも何匹か倒したらしいし……」
「瀕死のセレネ王女を蘇らせ、各国の王子や王女や要人の前で奇跡を見せてしまった」
「そ、それは……最後眠ってしまって覚えてない……」
「悪い噂の絶えない冒険者ギルドを掌握し……」
「そ、それは猫呼が勝手にやってくれて……」
「重臣連中の弱みを握って黙らせ……一番抵抗した者を陰謀で失脚させ追放した……」
「………………」
「もうこの国でフルエレ君に逆らう者は居なくなったんだよ……」
「えっ……私ただ砂緒と旅を始めて、気付いたらこうなっちゃってただけで、別にしようと思った訳じゃ……怖い、私怖い」
「………………」
一瞬フルエレ大好きなアルベルトですら、とぼけているのか演技なのか超無自覚なのか迷ったが、今はフルエレを信じようと思い話を続けた。
「フルエレくんは権力者になったんだよ、だからフルエレ君が何か言えば、君に気に入られ様とする者がオートで自動で忖度して色々な事をしてしまう。その事もあらかじめ考慮して発言や行動しなきゃいけないんだよ」
フルエレが涙ぐむ。
「これは……全て私の責任なんですね……ごめんなさいごめんなさい、私どうしたら?」
アルベルトはいつもの優しい表情に戻った。
「安心して、ライス氏は非常に強い……そして狡猾な男性なので、こんな事でへこたれたりしないよ。彼は有能で域外の帝国の言葉も堪能……僕が何か彼の復権の機会を考えよう」
「……域外の帝国の言葉……?」
急にアルベルトがごほっごほっと咳払いする。
「ぼ、僕はこれまでフルエレ君に気に入られようとばかり考えて……君を怒らせる様な発言を避けようとしていた。で、でもこれからはこんな事を起こさない為に、もっとはっきり言うべきは言おうと思う」
「は、はい……すいません」
「そ、それに一生一緒に居たい相手だし、そのくらいで無いとだめな気がするんだ……」
「え? ……あ、え? は、はぃ……」
フルエレは説教からの急転直下の告白に、激しく混乱して顔を見れず下を向いた。
「あ、ああごめんね、いきなり関係の無い話をしてしまった。ま、またそういう話は別の機会に」
「ひゃ、ひゃい……」
話す初々しい二人を置いて、ライスとその一族を乗せた隊列は遠くに行ってしまった。アルベルトの話には出てこなかったが、イライザの兄が率いる新設された部隊はフルエレと砂緒に忠誠を誓い、女王は新ニナルティナ軍も掌握しつつあった……
―ユティトレッド魔導王国王城。
「何……知らぬ間に雪乃フルエレ女王が権力を固めつつあるだと? 彼女は毎日遊んでいるのではないのか?」
「それが……何か色々なチームで巧妙に権力基盤を固めて行った様です」
「むぅ……割と恐ろしい娘なのか」
「それに以前の報告にあった様に、セレネ様が瀕死に陥った時に蘇生した場面を多くの者に見せつけた事で、北部各国にもその威勢は轟いております」
「むぅセレネが本当に生き返って良かったわい……」
王は白い長い髭をしみじみと触った。
「それで……セレネはどうしたのじゃ? 最近連絡が無いが、無人地帯に行って単位は取ったのか」
「……」
「良い良い、何でも言ってみなさい」
「……その砂緒殿と二人で旅に出ました」
「何!? 砂ナントカと……か? 二人旅とな……信じられん」
「セレネ王女は……その、砂緒殿に……ホの字の様でして……」
カラン
王が衝撃の余り、軽くよろける。
「信じられん……あの厳しき性格のセレネが……砂ナントカに!?」
「はい……ラブラブで手を繋いで歩いているという目撃証言も」
「会いたい……一度フルエレ同盟女王にも砂ナントカにも……何とかユティトレッド魔導学園に入学させる事は出来ぬだろうか!?」
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ユティトレッド王は如何にも魔法学園の校長先生だとか、大魔導士という感じの白く長い髭を触り続け
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