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III プレ女王国連合の成立
セレネと旅 2 雪乃フルエレ新同盟女王ご臨席、重臣会議の怪しい雲行き
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セレネが変形自由自在であると判明以後、陸上の大型倉庫から、港から海に直接飛び立つ事が可能な海上倉庫に移転し、鳥型のまま水上機の様にスーッと飛び立つ魔ローダー蛇輪。一回飛び立って、空中で綺麗にUターンすると戻って来て、取っ手の付いた大型コンテナを運んで行く。
砂緒のたっての希望で、フルエレが途中挫折した商売もどきの事がしたいと、貨物が搭載可能なのと、中にライグ村のウェドさんに頼んで、簡単な宿泊施設とシャワーが増設された。さらには量産型魔ローダーSRVの一般用の剣を二本持って行った。今回も使い処が良く分からない鉾は放置である。
「魔輪もしっかりフックで固定して準備は万端ですね、これから常に二人きり仲良く致しましょうフフ」
「……お前あれ程操縦席には勝手に入って来るなと言ったろうが! 操縦席は唯一のプライベート空間なんだからな、今度勝手に入って来たら蹴り倒すぞ」
「まーまー恥ずかしがらないで。で、早速キィーナール島に行きましょうか!」
「はぁ? 何よりもまず北の無人地帯に行かなきゃだろ」
「まあまあいいじゃないですか……まずは南に行きましょうよ」
砂緒としてはセレネの目的を達成されると、そこで即解散となる事を恐れていた……
「………………」
「無言だったら下の席にいけや、怖いわ。わかったら先に南に行くから!!」
「セレネだったら必ずそう言ってくれると思ってましたよ、感謝してます」
「何だかんだ言って最後はお前の言う事聞いてるよな」
「………………」
「だから無言やめい!!」
「別に無言でも良いじゃないですか、以前にフルエレと似た様な会話しました」
「………………」
今度はセレネが無言になった。その砂緒自身、当時とはほぼ別人格になっている……
「やっぱ海に行く気かよ?」
「それが目的の一つですフフ」
「あたしは偶然……荷物に水着が紛れ込んでたけど、砂緒は水着あんのかよ?」
「ああ、それならご安心を。私は水着は不要ですから。全裸、生まれたままの姿で泳ぎますから」
「ご安心できねえわ」
「……何を言ってるんですか? 私が初めてフルエレと出会った時、森の中で全裸で歩いていましたよ」
砂緒が肩をすぼめ、両手を広げた。
「……お前、森の中で全裸とか釈明不能のガチの変態だろーが。フルエレさんもどんな出会い方してるんだよ」
「ふふ。フルエレも私の全裸をくまなく凝視していた物です。あの時のフルエレと言えば……いえ、もうフルエレの想い出は良いです」
砂緒は言って笑顔が消えて黙り込んだ。この時セレネは初めて、砂緒が実は相当落ち込んでいる事に気付いた。
「お前、自分で振っといて、自分で黄昏るなよ」
「……でも何だかんだ言っても、最後はわたしの願いを聞いてくれて、寂しい私といつも一緒に居てくれるセレネが存在してくれて、凄く嬉しくて感謝してるんです」
砂緒は最近のいつもの半笑いでは無い、多少哀しげではあったが自然な笑顔になっていて、セレネはどきりとして視線を逸らして前の画面を見た。
「別に……そんなんじゃないよ……」
二人を乗せた鳥型に変形中の魔ローダー蛇輪は、一路南に向けて飛び続けた。
一方、新ニナルティナ港湾都市、旧王国離宮、現新政庁舎兼、同盟女王仮宮で行われている第X回重臣会議。
「えーー今日からこの重臣会議に新たに就任された同盟女王である、雪乃フルエレ様がご臨席される。一同起立して迎えられよ」
有美レナードが改まって紹介すると、頭にパレード時のヴェール付帽子を被ったフルエレがしずしずと入場して来る。
「お言葉があるぞ、一同心して聞け」
「あの……この度同盟女王に就任しました雪乃フルエレです。どうぞこれからも忌憚無く皆の意見を聞かせて頂きたいです」
頭を下げる事も無く、不遜でも無いが心を開き対等に接するという態度でも無かった。
「……同盟女王等と……」
「大臣格のフルエレ殿ではないか……」
「どう接すれば良いのだ??」
お互い不信感があり、ざわつく会議場内。
「静かに静かに。お互い仲良くしてくれ。いやいや、新女王を敬え」
以前からの対立もあり、とても仲良くやって行けるという状況では無かったが、相変わらずレナード公とナンバーツーのアルベルトがフルエレの味方であったので、フルエレはなんとかやって行くしか無いとふんばって思った。
「何と言っても今回喫緊の課題は、怒涛の勢いで領土を広げるメドース・リガリァの問題ですな。何でも新女王は放置等と言う方針を明言されたとか。一体そんな悠長な事を言っておいて良い物でしょうか」
軍人系の大臣がいきなりフルエレの方針とバッティングする事を口走る。しかし実はそれは正論であったから、多くの大臣が憂慮する所の代弁でもあった。
「あーその事については、普段から新女王陛下の御前で私とアルベルトと、冒険者ギルドマスター猫呼殿との四者会談で常に熱い議論を重ねている。皆の憂慮は十分承知しているから安心してくれたまえ」
「冒険者ギルドマスターとな? あの前王国から受け継ぐ闇の機関を既に完全掌握したのか」
「冒険者ギルド等と、これは軽い脅しですぞ」
「やましい事がある者は気を付けた方が良いですなふふ」
以前の様に再びざわつく会議場内。
「皆さまお静かに。私にも発言を許して下さい。皆さまが不安になるのも十分承知しております。ですからメドース・リガリァを放置するという訳ではありません。今は、今は再建に専念する……という事であり、警戒と監視を怠る事はありません。四者会談でも常にその様に相談しております」
「四者会談等と、密室政治ではないか……」
「ははは、本当に会談しているのやら……」
どうにもフルエレと前王国出身者が多い重臣会議は折り合いが上手く行かなかった。
「他に何かご意見のある方は?」
アルベルトが空気を換える為に聞いた。
「あの、私でも良いかしら? その……路面念車を早く再建して、満員の解消をしたいです……」
フルエレが遠慮がちに言った。
「ぷぷ、満員の解消などと……」
「誰が潰したのですかな?」
「どうでも良い議題ばかりですな」
「何ですって! 大変な問題よ」
フルエレがまた激高しかかった所でアルベルトが制止する。
「すいません……」
「いいんだ、連中には庶民の暮らしは分からない」
その時、また軍人系の重臣が立ち上がって発言する。
「良いですかな? 新女王が仰る通り、わが成立したばかりの新公国が軽々に軍事的に干渉する事は難しいと思われます。しかし仮に我が国に実際に火の粉が降りかかった場合、その時は再び新女王があの派手な魔ローダーで我々を守って下さるのかな?」
「そ、それは……」
戦いの苦手なフルエレは言葉に詰まる。
「そこで……そこに控えられるアルベルト殿には一刻も早く魔戦車隊を再建して頂き、憂慮する事態が発生した場合、新女王やレナード公に成り代わって、最前線で国民を守る為に戦って頂きたい。……何でもどの様な過酷な戦場からも、必ず自分一人だけは生きて戻る『不死身のアルベルト』殿ですからな、ふふふ」
「今のは、一体どういう意味なのだね!!」
今度はアルベルトが激高しかかって立ち上がる。
「僕が何時も逃げ帰っているとでも言うのかね??」
「やめとけやめとけ、安い挑発に乗るな」
「お願い、怒らないで」
目の前で爆発した燃え盛る魔戦車の仲間を助けようとした、アルベルトが卑怯者では無い事はフルエレが一番良く分かっていた。
「これはこれは失言でしたな、お気に触られたなら取り消しましょう。兵員は他にいくらでも補充出来ますからな!」
「僕は、私は常に最前線から逃げた事は無い! どんな戦争になっても、僕が最前線に出てフルエレ新女王を守る!!」
「おお、それは素晴らしい御心がけですな、感服致しました」
発言した重臣は慇懃に頭を下げたが、アルベルトは多くの重臣の前で最前線に立つ事を宣言してしまった。
―会議終わり。
「どうしてあんな事を言ってしまったの? 私心配で心配で。もし本当に戦争になってアルベルトさんが行ってしまったらと思うと……」
フルエレは神殿の小島で、目の前でアルベルトの真横の魔戦車が潰されたのを目撃して以来、アルベルトが魔戦車に乗る事を極端に恐れていた。
「安心してくれたまえ、僕は簡単に死んだりしないよ! それにフルエレ君を守ると言ったのを覚えているだろう? あんな連中に挑発されたとかそんな事は関係無いんだ!」
アルベルトはにっこりと笑ってフルエレを安心させようとするが、フルエレの不安は消えなかった。
(ダメだ……アルベルトさんの真面目な性格だと、戦争になると本当に最前線に行ってしまう! 絶対に阻止する、権力を使って、エゴだって思われても良い、私が止めてみせる!!)
フルエレはライグ村に来た直後、戦闘でいきなり前途ある若者の敵兵を魔銃で撃ち殺してしまった事を思い出していた。戦争になると例え善人でも簡単に死んでしまう。その事を良く分かっていた。フルエレはアルベルトの言葉とは裏腹に、猫呼とピルラに頼んで冒険者ギルドの闇の力を使ってでも、アルベルトさんを後方に押し留めようと決心した。
砂緒のたっての希望で、フルエレが途中挫折した商売もどきの事がしたいと、貨物が搭載可能なのと、中にライグ村のウェドさんに頼んで、簡単な宿泊施設とシャワーが増設された。さらには量産型魔ローダーSRVの一般用の剣を二本持って行った。今回も使い処が良く分からない鉾は放置である。
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「……お前あれ程操縦席には勝手に入って来るなと言ったろうが! 操縦席は唯一のプライベート空間なんだからな、今度勝手に入って来たら蹴り倒すぞ」
「まーまー恥ずかしがらないで。で、早速キィーナール島に行きましょうか!」
「はぁ? 何よりもまず北の無人地帯に行かなきゃだろ」
「まあまあいいじゃないですか……まずは南に行きましょうよ」
砂緒としてはセレネの目的を達成されると、そこで即解散となる事を恐れていた……
「………………」
「無言だったら下の席にいけや、怖いわ。わかったら先に南に行くから!!」
「セレネだったら必ずそう言ってくれると思ってましたよ、感謝してます」
「何だかんだ言って最後はお前の言う事聞いてるよな」
「………………」
「だから無言やめい!!」
「別に無言でも良いじゃないですか、以前にフルエレと似た様な会話しました」
「………………」
今度はセレネが無言になった。その砂緒自身、当時とはほぼ別人格になっている……
「やっぱ海に行く気かよ?」
「それが目的の一つですフフ」
「あたしは偶然……荷物に水着が紛れ込んでたけど、砂緒は水着あんのかよ?」
「ああ、それならご安心を。私は水着は不要ですから。全裸、生まれたままの姿で泳ぎますから」
「ご安心できねえわ」
「……何を言ってるんですか? 私が初めてフルエレと出会った時、森の中で全裸で歩いていましたよ」
砂緒が肩をすぼめ、両手を広げた。
「……お前、森の中で全裸とか釈明不能のガチの変態だろーが。フルエレさんもどんな出会い方してるんだよ」
「ふふ。フルエレも私の全裸をくまなく凝視していた物です。あの時のフルエレと言えば……いえ、もうフルエレの想い出は良いです」
砂緒は言って笑顔が消えて黙り込んだ。この時セレネは初めて、砂緒が実は相当落ち込んでいる事に気付いた。
「お前、自分で振っといて、自分で黄昏るなよ」
「……でも何だかんだ言っても、最後はわたしの願いを聞いてくれて、寂しい私といつも一緒に居てくれるセレネが存在してくれて、凄く嬉しくて感謝してるんです」
砂緒は最近のいつもの半笑いでは無い、多少哀しげではあったが自然な笑顔になっていて、セレネはどきりとして視線を逸らして前の画面を見た。
「別に……そんなんじゃないよ……」
二人を乗せた鳥型に変形中の魔ローダー蛇輪は、一路南に向けて飛び続けた。
一方、新ニナルティナ港湾都市、旧王国離宮、現新政庁舎兼、同盟女王仮宮で行われている第X回重臣会議。
「えーー今日からこの重臣会議に新たに就任された同盟女王である、雪乃フルエレ様がご臨席される。一同起立して迎えられよ」
有美レナードが改まって紹介すると、頭にパレード時のヴェール付帽子を被ったフルエレがしずしずと入場して来る。
「お言葉があるぞ、一同心して聞け」
「あの……この度同盟女王に就任しました雪乃フルエレです。どうぞこれからも忌憚無く皆の意見を聞かせて頂きたいです」
頭を下げる事も無く、不遜でも無いが心を開き対等に接するという態度でも無かった。
「……同盟女王等と……」
「大臣格のフルエレ殿ではないか……」
「どう接すれば良いのだ??」
お互い不信感があり、ざわつく会議場内。
「静かに静かに。お互い仲良くしてくれ。いやいや、新女王を敬え」
以前からの対立もあり、とても仲良くやって行けるという状況では無かったが、相変わらずレナード公とナンバーツーのアルベルトがフルエレの味方であったので、フルエレはなんとかやって行くしか無いとふんばって思った。
「何と言っても今回喫緊の課題は、怒涛の勢いで領土を広げるメドース・リガリァの問題ですな。何でも新女王は放置等と言う方針を明言されたとか。一体そんな悠長な事を言っておいて良い物でしょうか」
軍人系の大臣がいきなりフルエレの方針とバッティングする事を口走る。しかし実はそれは正論であったから、多くの大臣が憂慮する所の代弁でもあった。
「あーその事については、普段から新女王陛下の御前で私とアルベルトと、冒険者ギルドマスター猫呼殿との四者会談で常に熱い議論を重ねている。皆の憂慮は十分承知しているから安心してくれたまえ」
「冒険者ギルドマスターとな? あの前王国から受け継ぐ闇の機関を既に完全掌握したのか」
「冒険者ギルド等と、これは軽い脅しですぞ」
「やましい事がある者は気を付けた方が良いですなふふ」
以前の様に再びざわつく会議場内。
「皆さまお静かに。私にも発言を許して下さい。皆さまが不安になるのも十分承知しております。ですからメドース・リガリァを放置するという訳ではありません。今は、今は再建に専念する……という事であり、警戒と監視を怠る事はありません。四者会談でも常にその様に相談しております」
「四者会談等と、密室政治ではないか……」
「ははは、本当に会談しているのやら……」
どうにもフルエレと前王国出身者が多い重臣会議は折り合いが上手く行かなかった。
「他に何かご意見のある方は?」
アルベルトが空気を換える為に聞いた。
「あの、私でも良いかしら? その……路面念車を早く再建して、満員の解消をしたいです……」
フルエレが遠慮がちに言った。
「ぷぷ、満員の解消などと……」
「誰が潰したのですかな?」
「どうでも良い議題ばかりですな」
「何ですって! 大変な問題よ」
フルエレがまた激高しかかった所でアルベルトが制止する。
「すいません……」
「いいんだ、連中には庶民の暮らしは分からない」
その時、また軍人系の重臣が立ち上がって発言する。
「良いですかな? 新女王が仰る通り、わが成立したばかりの新公国が軽々に軍事的に干渉する事は難しいと思われます。しかし仮に我が国に実際に火の粉が降りかかった場合、その時は再び新女王があの派手な魔ローダーで我々を守って下さるのかな?」
「そ、それは……」
戦いの苦手なフルエレは言葉に詰まる。
「そこで……そこに控えられるアルベルト殿には一刻も早く魔戦車隊を再建して頂き、憂慮する事態が発生した場合、新女王やレナード公に成り代わって、最前線で国民を守る為に戦って頂きたい。……何でもどの様な過酷な戦場からも、必ず自分一人だけは生きて戻る『不死身のアルベルト』殿ですからな、ふふふ」
「今のは、一体どういう意味なのだね!!」
今度はアルベルトが激高しかかって立ち上がる。
「僕が何時も逃げ帰っているとでも言うのかね??」
「やめとけやめとけ、安い挑発に乗るな」
「お願い、怒らないで」
目の前で爆発した燃え盛る魔戦車の仲間を助けようとした、アルベルトが卑怯者では無い事はフルエレが一番良く分かっていた。
「これはこれは失言でしたな、お気に触られたなら取り消しましょう。兵員は他にいくらでも補充出来ますからな!」
「僕は、私は常に最前線から逃げた事は無い! どんな戦争になっても、僕が最前線に出てフルエレ新女王を守る!!」
「おお、それは素晴らしい御心がけですな、感服致しました」
発言した重臣は慇懃に頭を下げたが、アルベルトは多くの重臣の前で最前線に立つ事を宣言してしまった。
―会議終わり。
「どうしてあんな事を言ってしまったの? 私心配で心配で。もし本当に戦争になってアルベルトさんが行ってしまったらと思うと……」
フルエレは神殿の小島で、目の前でアルベルトの真横の魔戦車が潰されたのを目撃して以来、アルベルトが魔戦車に乗る事を極端に恐れていた。
「安心してくれたまえ、僕は簡単に死んだりしないよ! それにフルエレ君を守ると言ったのを覚えているだろう? あんな連中に挑発されたとかそんな事は関係無いんだ!」
アルベルトはにっこりと笑ってフルエレを安心させようとするが、フルエレの不安は消えなかった。
(ダメだ……アルベルトさんの真面目な性格だと、戦争になると本当に最前線に行ってしまう! 絶対に阻止する、権力を使って、エゴだって思われても良い、私が止めてみせる!!)
フルエレはライグ村に来た直後、戦闘でいきなり前途ある若者の敵兵を魔銃で撃ち殺してしまった事を思い出していた。戦争になると例え善人でも簡単に死んでしまう。その事を良く分かっていた。フルエレはアルベルトの言葉とは裏腹に、猫呼とピルラに頼んで冒険者ギルドの闇の力を使ってでも、アルベルトさんを後方に押し留めようと決心した。
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